MATCHDAY REPORT ─ PREMIER LEAGUE, EFL & CHAMPIONS LEAGUE
PREMIER LEAGUE DAILY
MATCHDAY FULL
エバートンが逆転で5位へ。バリーが2得点1アシストで、コベントリーに3–1 坂元達裕は先制点の起点になり86分まで。2部はダービーが3–1、伊藤敦樹は71分から出場
5–6 Nov (Thu–Fri) 対象3試合 (PL 1:全試合詳報 / 2部 1:全試合詳報 / FA杯 1:一覧のみ。FA杯のほか1試合は結果を確かめておらず未掲載)。CL・EFL杯はこの期間に開催なし
THE STORY OF THE DAY
プレミアリーグ第10節の最初の1試合が6日(金)にヒル・ディキンソン・スタジアムで行われ、エバートンがコベントリーを3–1で破った。52分に先制されたが、ティエルノ・バリーの2点で逆転し、81分にキアナン・デュズベリー・ホールが3点目を加えた1 , 2 , 3 。インディペンデントによれば、3連勝のエバートンは隣町のリバプールを抜いて5位に上がった。デイビッド・モイーズ監督がエバートンを率いた試合数は、この試合で592となり、ハリー・カテリックの記録に並んだ3 。
先に点を取ったのはコベントリーだった。右から左へ回した球がエリアの中で跳ね、エバートンの3人に囲まれたヤン・グボホが押し込んだ。リーグ戦2試合目のグボホにとって、コベントリーでの初得点となる。リードは4分しかもたなかった。56分、ビタリー・ミコレンコのクロスをバリーが頭で決めた。インディペンデントによれば、競ったジェイ・ダシルバは倒れていた。61分にはタイリック・ジョージのクロスに、バリーが遠いポストでダシルバに再び競り勝ち、腹で押し込んだ。慌てたGKカール・ラッシュワースは止められなかった3 , 4 。トフィーウェブによれば、腕に当たったようにも見えたが、VARは得点を取り消さなかった4 。
コベントリーは、0–0の時間帯に2度、PKを訴えた。前半はジェームズ・ターコウスキーがカレブ・イーレンキの髪をつかんだように見えたが、VARは動かなかった。後半立ち上がりにミコレンコがタイウォ・アウォニイに犯した反則は、わずかにエリアの外と判定された3 , 4 。インディペンデントは、フランク・ランパード監督はPKを少なくとも1本はもらうべきだったと感じるだろうとしつつ、コベントリーの守りにも物足りなさが残ったと書く3 。
坂元達裕 は右サイドで4試合続けて先発し、52分の先制点の起点になった後、86分に退いた2 , 5 。ジャック・グリーリッシュは、この試合もメンバーに入らなかった。インディペンデントによれば、練習を休んだ規律違反で処分を受け、4試合続けて外れていたが、この日に練習場へ戻った。代表ウィーク明けにトップチームへ戻る見込みだ3 , 6 。両チームの登録メンバーに、坂元以外の日本人選手はいない2 。
English
Everton beat Coventry 3-1 at Hill Dickinson Stadium on Friday the 6th, in the first game of round 10 of the Premier League. Everton fell behind after 52 minutes, but two goals from Thierno Barry turned the game around, and Kiernan Dewsbury-Hall added a third after 81 minutes. According to the Independent, a third win in a row lifted Everton above their neighbours Liverpool into fifth place. The game was David Moyes’s 592nd in charge of Everton, equalling the record of Harry Catterick.
Coventry scored first. They moved the ball from right to left, it bounced around in the box, and Yann Gboho, surrounded by three Everton players, poked it in. It was Gboho’s first goal for Coventry, in his second league game. The lead lasted only four minutes. After 56 minutes, Barry headed in a cross from Vitaliy Mykolenko. According to the Independent, Jay Dasilva, who challenged him, had fallen to the ground. After 61 minutes, Barry again beat Dasilva at the far post to a cross from Tyrique George and bundled the ball in off his midriff. A panicked goalkeeper, Carl Rushworth, could not keep it out. According to ToffeeWeb, it looked as if the ball touched his arm, but VAR did not rule the goal out.
Coventry had two penalty appeals while the score was 0-0. In the first half, James Tarkowski appeared to pull Caleb Yirenkyi’s hair, but VAR took no action. At the start of the second half, Mykolenko’s challenge on Taiwo Awoniyi was judged to be just outside the box. The Independent wrote that Frank Lampard will feel his team should have had at least one penalty, though Coventry’s defending also left much to be desired.
Tatsuhiro Sakamoto started on the right for the fourth game in a row. He started the move for the opening goal after 52 minutes and came off after 86 minutes. Jack Grealish was again left out. According to the Independent, he had missed four games in a row after being disciplined for missing training, but he returned to the training ground that day. He is expected to rejoin the first team after the international break. There are no other Japanese players in either matchday squad.
ヒント
the whole picture は「全体像」。まだボールは1個なのに、もう全体が分かったつもりのようです。
ヒント
does not quite fit は「ぴったりとは収まらない」。quite が入ると、困りごとを少し控えめに言う響きになります。
ヒント
a little more room は「もう少し場所」。ここでの room は「部屋」ではなく、何かが入るための空間です。
ヒント
perfect は「完璧な」。何が完璧になったのでしょう。額の中と外を見比べてみてください。
THE MORNING 5
01 伊藤敦樹 は控えから71分に出場。ボルトンは前半のリードを守れず1–3ボルトン公式によれば、3日のチャールトン戦で先発した伊藤は、中盤の3人の入れ替えで控えに回った。前半の終了間際にルベン・ロドリゲスが先制したが、ダービーに、後半立ち上がりに2点、追加タイムに1点を許した7 , 8 , 9 。
02 ニャンベがプロ初得点。0–4の大敗から先発を6人替えたダービーが逆転 ダービー公式によれば、後半開始43秒のライアン・ニャンベの得点は、プロで初めての1点だった。次の攻めでは、加わったばかりのジャック・ロビンソンが頭で勝ち越した。それでもダービーは、本紙の順位表で23位にとどまる7 , 8 , 9 , 10 。
03 3部のレスターが、ノンリーグのオックスフォード・シティに4–2。FAカップ1回戦 1–1で折り返したレスターは、51分にエミル・リースが頭で決めて勝ち越し、後半に3点を加えた。オックスフォード・シティは62分に1点差に迫ったが、82分にトム・ワトソンに決められた。レスター公式によれば、リースは今季8点目11 , 12 , 13 。
04 トゥヘル監督、パーマーを選外に。「アピールの機会を逃しすぎている」 インディペンデントによれば、トゥヘル監督はイングランド代表の25人から出場可能なコール・パーマーを外し、前回の合宿にいた選手を「信頼する」と話した。ジョーブ・ベリンガムとジョシュ・キングが初めて選ばれた。トフィーウェブによれば、デュズベリー・ホールについては「とても近かった」と話した14 , 15 。
05 鈴木彩艶 がプレミアリーグの月間ベストセーブ候補に。日本人で初めてゲキサカによれば、10月31日のフラム戦の32分、エリアに入られて打たれたシュートを、間合いを詰めて右手ではじいた場面が10月の候補に入った。受賞者はファンと審査員の投票で、翌週に決まる16 , 17 。
01 RESULTS & HIGHLIGHTS 試合結果とハイライト
英国時間6日(金)、プレミアリーグ第10節の1試合、チャンピオンシップ第15節の1試合、FAカップ本大会1回戦の2試合が行われた。5日(木)は、本報の5大会に試合が無かった。日本人選手の出場は2人で、坂元達裕が先発して86分まで、伊藤敦樹が71分から出場した1 , 2 , 8 , 18 , 19 。
PREMIER LEAGUE ─ 第10節(6日の1試合)
PL 11/7 05:00 JST ─ ヒル・ディキンソン・スタジアム
⚽ 56′ バリー ⚽ 61′ バリー ⚽ 81′ デュズベリー・ホール ⚽ 52′ グボホ
前半 0-0。観衆5万2395人。主審はスチュアート・アトウェル。バリーの1点目の時刻はゲキサカの56分に揃えた(トフィーウェブは55分)。警告はブランスウェイトとイーレンキ(ともに88分)。坂元達裕は86分にロウム・チャウナと交代した2 , 4 。
前半は途中からコベントリーが主導権を握り、トフィーウェブのマイケル・ケンリック記者は、エバートンの「ひどい前半」と書いた。後半は52分に先制されたが、ミコレンコとジョージのクロスからバリーが9分の間に2点を奪い、81分にはバリーの前への球を受けたデュズベリー・ホールが、左の角度の無い所から決めた。モイーズ監督は73分に3人を替え、終盤には5人の交代枠をすべて使った2 , 3 , 4 。
EFL CHAMPIONSHIP ─ 第15節(6日の1試合)
2部 11/7 05:00 JST ─ プライド・パーク
⚽ 46′ ニャンベ ⚽ 後半序盤 ロビンソン ⚽ 90+4′ ブリュースター ⚽ 前半終盤 ロドリゲス
前半 0-1。伊藤敦樹は控えで始まり、71分から出場した。伊藤と交代した選手は、ボルトン公式がルカ・スティーブンソン、ダービー公式がティエリー・ゲイルと書き、本号では決めていない。得点の時刻は、ダービー公式の「後半開始43秒」(ニャンベ)と「追加タイムの4分」(ブリュースター)による。ロビンソンの得点は、ダービー公式が「その2分後」、ボルトン公式が「次の攻め」と書き、何分の得点かは本号の出典で確かめていない。ロドリゲスの得点は、両クラブとも「前半終了間際」とだけ書く7 , 8 , 9 。
ボルトンは3日の試合から先発を3人替え、前半は球を持つ時間が長く、終了間際にガイスカ・ララサバルの右からの折り返しをロドリゲスが決めた。ダービーは後半が始まって43秒、左からの低い球をファーのニャンベが押し込み、次の攻めでは頭で中へ送られた球をジャック・ロビンソンが頭で決めた。90+4分には、途中出場のラーシュ・ヨルゲン・サルベセンのおとりの走りで空いた所から、ライアン・ブリュースターが左足で打ち抜いた7 , 8 , 9 。
FA CUP ─ 本大会1回戦(6日)
OTHER RESULTS ─ FAカップ本大会1回戦の結果
ホーム 結果 アウェイ MATCH NOTE
オックスフォード・シティ 2–4 レスター 51分にリースが頭で勝ち越し。今季8点目
英国時間6日(金)の本報の対象は、結果を確かめた3試合。プレミアリーグ第10節とチャンピオンシップ第15節の各1試合を詳報し(どちらも日本人選手が出場)、FAカップ本大会1回戦の1試合を結果一覧に載せた。FAカップは6日に2試合が組まれ、もう1試合のブリストル・ローヴァーズ対ケンブリッジ・ユナイテッドは、本号では結果を確かめておらず、掲載していない。全数は、プレミアリーグとチャンピオンシップが Football Web Pages の11月の日程の一覧(5日は試合なし、6日は各1試合)、FAカップがインディペンデントとスタンダードの記事(1回戦は40試合で、金曜は2試合)による。オックスフォード・シティ対レスターの得点の時刻は、オックスフォード・シティ公式による。チャンピオンズリーグ(次節は24日)とEFLカップ(準々決勝は12月14日の週)は、この期間に試合が無い1 , 12 , 13 , 18 , 19 , 20 , 21 , 22 。
02 LEAGUE TABLES 順位表
PREMIER LEAGUE ─第10節途中(11月6日時点)
順位 クラブ 勝点 勝 分 負 得点 失点 戦績(左が最新の節)
1 アーセナル 24 8 0 1 14 5 ● ● ● ● ✖ ● ● ● ●
2 マンチェスター・シティ 21 7 0 2 20 10 ✖ ✖ ● ● ● ● ● ● ●
3 ブライトン 19 6 1 2 24 7 ● ✖ ● ● ● ● △ ✖ ●
4 チェルシー 16 5 1 3 19 15 ● ✖ ● ● ✖ △ ✖ ● ●
5 エバートン 16 4 4 2 12 10 ● ● ✖ ✖ △ ● △ △ △ ●
6 リバプール 15 4 3 2 11 9 ✖ ● ● ✖ ● △ ● △ △
7 ブレントフォード 14 3 5 1 16 9 ● △ ✖ △ ● △ △ △ ●
8 ボーンマス 12 3 3 3 14 13 ● ● ● ✖ ✖ △ △ △ ✖
9 トッテナム 12 3 3 3 10 10 ● ● ● △ ✖ △ △ ✖ ✖
10 アストン・ヴィラ 12 3 3 3 10 13 △ ● ● △ ● ✖ △ ✖ ✖
11 ハル・シティ 11 2 5 2 11 10 △ △ ✖ △ ✖ △ △ ● ●
12 リーズ 11 2 5 2 9 8 ✖ △ △ ✖ △ ● △ △ ●
13 ニューカッスル 11 3 2 4 12 15 ✖ ● ✖ ✖ ● ✖ △ ● △
14 イプスウィッチ 11 3 2 4 14 18 △ △ ✖ ● ✖ ● ✖ ✖ ●
15 フラム 9 2 3 4 9 11 △ ● ● ✖ △ △ ✖ ✖ ✖
16 コベントリー 9 3 0 7 10 19 ✖ ● ✖ ✖ ● ● ✖ ✖ ✖ ✖
17 マンチェスター・ユナイテッド 7 1 4 4 10 15 ✖ ✖ △ △ △ ✖ △ ● ✖
18 クリスタル・パレス 7 2 1 6 9 21 ✖ ✖ ✖ ● △ ✖ ● ✖ ✖
19 ノッティンガム・フォレスト 6 1 3 5 6 12 ✖ △ ✖ ✖ ✖ ● △ △ ✖
20 サンダーランド 5 1 2 6 7 17 ✖ △ ✖ ✖ ✖ ✖ △ ● ✖
EFL CHAMPIONSHIP ─第15節途中(11月6日時点)
順位 クラブ 勝点 勝 分 負 得点 失点 戦績(左が最新の節)
1 ミドルズブラ 28 8 4 2 30 19 ✖ ● ● △ ● ● △ ● △ ● △ ● ✖ ●
2 ウォルヴァーハンプトン 27 8 3 3 25 17 ● ● ● ● ✖ ✖ ● ● △ △ ✖ ● ● △
3 バーミンガム 26 7 5 2 26 13 ● ● ✖ ● ● ● △ ● ✖ △ △ ● △ △
4 ストーク 26 8 2 4 22 17 ● ● △ ● ✖ ● ● ● △ ● ● ✖ ✖ ✖
5 スウォンジー 26 8 2 4 21 16 ✖ ● ✖ ✖ ● ● ● ● ✖ △ ● ● △ ●
6 ウェスト・ブロムウィッチ 25 7 4 3 20 15 △ ● △ ● ● ✖ ✖ △ ● ● △ ✖ ● ●
7 サウサンプトン 24 8 4 2 29 14 △ ● ● △ ● ● ✖ ● ● △ △ ● ● ✖
8 ウェストハム 23 6 5 3 36 21 △ ✖ ✖ ● ● △ △ ● ● ● ● △ ✖ △
9 シェフィールド・ユナイテッド 22 6 4 4 20 17 ● ● △ ● ✖ ● ✖ ✖ ● ✖ ● △ △ △
10 ポーツマス 22 6 4 4 19 16 ● △ ● ● ● ✖ △ △ △ ● ✖ ✖ ● ✖
11 QPR 21 5 6 3 22 17 △ ✖ ● ✖ ● △ △ △ △ ✖ ● ● △ ●
12 ノリッジ 18 6 0 8 27 24 ● ● ● ✖ ✖ ✖ ✖ ✖ ● ● ✖ ● ✖ ✖
13 ミルウォール 18 5 3 6 23 24 ✖ ● ✖ △ ✖ ● △ ✖ △ ● ✖ ✖ ● ●
14 ブラックバーン 18 5 3 6 20 22 ✖ ✖ ● ✖ ● ● △ ● ✖ ✖ △ ✖ ● △
15 ブリストル・シティ 18 5 3 6 16 19 ✖ ● △ ✖ ✖ △ ● ✖ ✖ ● ● ● △ ✖
16 レクサム 17 4 5 5 17 19 ● ✖ ✖ ● ✖ △ ● ✖ △ △ ● ✖ △ △
17 ボルトン 17 5 2 8 20 29 ✖ ● ✖ ✖ △ ● ✖ ● ● ✖ ✖ ✖ ✖ △ ●
18 カーディフ 15 3 6 5 22 23 △ ✖ ● △ ● ✖ ● ✖ △ ✖ ✖ △ △ △
19 リンカーン 15 4 3 7 14 24 ✖ ✖ ● △ ✖ ✖ ✖ ● ● △ △ ● ✖ ✖
20 ワトフォード 14 4 2 8 13 23 ● ✖ ✖ ● ✖ ✖ ✖ ✖ ● ✖ ✖ △ △ ●
21 チャールトン 14 3 5 6 11 22 ✖ ✖ ✖ ✖ △ △ ✖ △ △ ✖ △ ● ● ●
22 バーンリー 10 1 7 6 18 26 △ △ ✖ ✖ △ ● △ ✖ △ ✖ △ ✖ ✖ △
23 ダービー 10 2 4 9 14 30 ● ✖ ✖ △ ✖ ✖ △ △ ✖ ✖ ✖ ● ✖ △ ✖
24 プレストン 5 1 2 11 12 30 ✖ ✖ △ ✖ ✖ ✖ △ ✖ ✖ ● ✖ ✖ ✖ ✖
注:サウサンプトンは前シーズンの規律違反(他クラブの練習の無断撮影)への処分により、勝点−4からのスタート
03 THE TURNING POINT 勝敗を分けた一手
エバートンは先制された4分後から、ただ1人の本職のFWにクロスを集め、9分の間に逆転した。2点とも、バリーと競ったのはダシルバだった。ダービーは後半開始1分足らずで追いつき、次の攻めで勝ち越した。2点とも左から入った球だった。
CROSS
52〜61分
前半は途中からコベントリーが押し、トフィーウェブのマイケル・ケンリック記者は、エバートンが「命がけで守るしかなかった」と書く。52分に先制された後、同記者によれば「どこからか強度を取り戻した」エバートンは、タイラー・ディブリングに続きミコレンコが2本のクロスを入れ、56分に2本目をバリーが頭で決めた。61分には、速い攻めからジョージが浮き球を入れ、バリーが遠いポストでダシルバに再び競り勝った3 , 4 。
裏付けは、得点の形にある。本紙がモイーズ監督 の一手として挙げる「入れて、こぼれを打つ」のうち、サイドからボックスへクロスを入れ、ただ1人の本職のセンターフォワードに合わせるという、最初の段階に当たる。インディペンデントも、バリーを「唯一の本職のストライカー」と書く3 。
見落とせない点は、守り手の組み合わせである。インディペンデントによれば、バリーの1点目はダシルバが倒れた後に頭で決めたもので、2点目は遠いポストでダシルバに競り勝って決めた1本だった。コベントリーのファン掲示板には、ダシルバにバリーを任せたことを問う投稿が複数あり、センターバックがつくべきとの声もある。ただ、誰がバリーを見る決まりだったかは、本号の出典に無い3 , 23 。
TACTICAL BOARD ─ 戦術Q&Aテーマ:クロス
エバートン 3–1 コベントリー / コベントリーが1–0でリードした52分から、エバートンが逆転した61分まで
Q. 先制の4分後と9分後、クロスからバリーに決められたコベントリー。 遠いポストへの球を、どこで止めるのか?
A. インディペンデントによれば、56分はミコレンコのクロスを、競ったダシルバが倒れた後にバリーが頭で決め、61分は遠いポストでバリーがダシルバに再び競り勝って押し込んだ3 。トフィーウェブのケンリック記者は、56分の前にディブリング、ミコレンコと続けてクロスが入ったと書く4 。2度ともバリーと競ったのがダシルバだったことと、クロスが続けて入った流れが焦点になった。
前回の問い (11/3号):デュズベリー・ホールの配球からバリーが決める形は、次節の本拠地のコベントリー戦(英国時間6日)でも点を生むか今回の検証 ─ 別の役割を担った :バリーの2点は、ミコレンコとジョージのクロスからだった。81分は逆に、バリーの前への球を受けたデュズベリー・ホールが左へ持ち出し、角度の無い所から決めた3 , 4 。
2場面 2点を時刻順に追う
1 クロスに頭で56′ 同点 ─ 倒れたダシルバの横で
1
2
16
11
3
19
ミコレンコ
バリー
ダシルバ
ラッシュワース
トフィーウェブのケンリック記者によれば、ディブリングのクロスの後にミコレンコが2本続けて入れ、2本目にバリーが頭で合わせた。インディペンデントによれば、競ったダシルバは倒れていた3 , 4 。映像では、ミコレンコは2本とも左のエリアの外から左足で上げ、2本目は、はね返りを味方が拾って戻した球を、中へ持ち出して蹴った。バリーはゴールエリアの外の、中央より遠いポスト寄りで跳び、外側で体を寄せていたダシルバは外側へ崩れた。ダシルバの前後の位置とGKの位置は模式。
2 遠いポストで競り勝つ61′ 逆転 ─ エリアの中から、遠いポストへ
1
2
3
19
11
3
19
ジョージ
ドリブル
バリー
ダシルバ
ラッシュワース
インディペンデントによれば、バリーは遠いポストでダシルバに再び競り勝ち、腹で押し込んだ。ケンリック記者によれば、エバートンは相手のコーナーキックの後に速く攻め、続けて攻めた末にジョージが浮き球のクロスを入れた。腕に当たったようにも見えたが、VARは得点を取り消さなかった3 , 4 。映像では、ジョージは左のタッチライン寄りで受け、パスを交わさずに自分で斜めに運んで、エリアの中の左から右足で上げた。ゴールエリアの前の辺の近くにいたバリーはゴールへ向かい、遠いポストの際で跳んで、腹から腰の前あたりで押し込んだ。GKはクロスの時点では中央よりクロスの側にいて、遠いポストの側へ移りながら短く前へ出た。図の選手はクロスの時点の位置で、水色の破線はその後の動き。ダシルバの位置は模式。
ボールの経路(模式)
選手の移動(模式)
1 プレーの順序
白い点=映像で確認した位置関係
白=エバートン(上へ攻撃)/色付き=コベントリー
検討 コベントリーにはどんな手があったか
実際に記述された動き ─ 記述されているのは、56分と61分の2度とも、バリーと競ったのがダシルバだったこと(インディペンデント)と、56分の前にクロスが続けて入ったこと(トフィーウェブ)。誰がバリーを見る決まりだったかは、出典に無い3 , 4 。映像では、56分はミコレンコが左のエリアの外から、61分はジョージが左から自分で運んでエリアの中から上げ、バリーは2度とも中央より遠いポスト寄りで合わせた。
そこから検討する対応策 ─ 以下は本紙の仮説である。映像で確かめたのはクロスの地点と、バリー・ダシルバ・GKの位置関係までで、誰がバリーを見る決まりだったかは確かめていない。
対応案 狙い 代償・検討点
A 落下点に、空中戦の強い守り手を立てる 遠いポストへの球を、バリーと空中戦で張り合える選手に競らせる。 その選手がいた中央やニアが手薄になる。中盤から遅れて入ってくるデュズベリー・ホールらへの対応も考える必要がある。
B 蹴り手への寄せを早める ミコレンコやジョージに楽な体勢で蹴らせず、球の質と本数を落とす。 サイドの守り手が前へ出るぶん、背後と中の人数が減る。前半に押し込んだ時間の、攻めの人数も削ることになる。
次に見る点 ─ コベントリーは21日(土)の本拠地のクリスタル・パレス戦で、遠いポストへの球に誰を競らせるか1 。
図の読み方。白い点を付けた選手は、動きと位置関係を試合映像で確認したもので、記録された座標ではない。白い点の無い選手(56分のGK、61分のダシルバ)の位置は模式。白い実線はボールの経路(「ドリブル」と添えた線は持ち運び)、水色の破線は選手の移動、白い点線の輪は運び出す前の位置で、いずれも模式であり特定の瞬間の座標ではない。61分の図の選手は、ジョージがクロスを上げた時点の位置。描かなかった選手:イーサン・ピノック、スティーブン・ムフニ、ミラン・ファン・エヴァイクら、映像でも位置を確かめていない守り手と、56分の前にクロスを入れたディブリング、1本目のはね返りを拾ってミコレンコへ戻した味方。56分の時刻はゲキサカに揃えた(トフィーウェブは55分。映像の試合時計では55分56秒ごろ)2 , 4 。
HT
後半開始
ダービー 3–1 ボルトン ─ 後半開始1分足らずと次の攻めで、左から入れた球を2度決めた
ダービーは3日にノリッジに0–4で敗れ、ユースタス監督はこの試合で先発を6人替えた。短期契約で加わって2週間のシェーン・ダフィーが初出場し、同じく新加入のロビンソンも先発した。前半は球を持たれて終了間際に先制されたが、後半は43秒で追いついた。ボルトン公式によれば、左からの低いクロスがファーのニャンベに届き、次の攻めでは左からのクロスをダフィーが頭で中へ送り、ロビンソンが頭で決めた。ダービー公式は、中へ送ったのをカールトン・モリスと書く。ハーフタイムに何を変えたかは、本号の出典に無い7 , 8 , 9 , 10 。
04 PLAYER REPORTS 選手ミニレポート
詳報した2試合について、GOODとPOORを1人ずつ選んだ。
エバートン 3–1 コベントリー (→ 結果)
GOOD
ティエルノ・バリー
エバートン / 前線 / フル出場
前半は足の運びが合わず、明らかな好機で打てなかった。インディペンデントのカール・マーカム記者は、その粗さも書く。それでも後半はゴールエリアの中で効き、56分に頭で追いつき、61分は遠いポストでダシルバに競り勝って押し込み、81分にはデュズベリー・ホールへ前方に送った球で3点目を作った。トフィーウェブのパトリック・リッジ記者の採点は10点満点の93 , 4 , 24 。
2得点1アシスト。インディペンデントによれば、エバートンで3試合続けて得点したのは初めて3 , 24 。
POOR
ジェイ・ダシルバ
コベントリー / DF / フル出場
2失点の場面で、ともにバリーと競った。インディペンデントによれば、56分はダシルバが倒れた後にバリーが頭で決め、61分は遠いポストで再び競り負けた。コベントリーのファン掲示板の試合スレッドにも、最初の2失点の責任をダシルバに求める投稿が続いた3 , 23 。
フル出場。2失点の場面でバリーと競った2 , 3 。
ダービー 3–1 ボルトン (→ 結果)
GOOD
ライアン・ニャンベ
ダービー / 守備 / フル出場
前半は、そらした球から1対1になりかけたロドリゲスを守備で止めた。後半開始43秒、左からの低い球をファーで押し込み、プロで初めて得点した。次の攻めでは逆サイドへ展開し、ロビンソンの勝ち越しの起点になった8 , 9 。
1得点(プロ初得点)。2点目の起点9 。
POOR
ガイスカ・ララサバル
ボルトン / 右サイド / フル出場
右からの低いクロスで13分の好機を、折り返しで先制点を作った。ところが1–2の直後、エリアの中から転がしたシュートをGKゼッターストロームに足で止められた。1点差を追う90+4分には、ブリュースターに球を奪われて運ばれ、3点目を許した8 , 9 。
フル出場。先制点を演出し、90+4分に球を失った8 , 9 。
05 STAT OF THE DAY 今日のデータ1選
2点を加えたバリーの今季の公式戦の得点は、10に届いた。インディペンデントの集計による3 。
10
バリーの今季の公式戦の得点。エバートンに加わった昨季の8点を、すでに2点上回る
出所: インディペンデントの試合記事
公式戦の直近7試合で6点を決め、エバートンで3試合続けて得点したのは初めてだった。インディペンデントによれば、今季のリーグ戦でバリーより多く決めているのは9点のハーランドだけとなる。同紙は後半のバリーがゴールエリアの中で効いたと書き、この日の2点はどちらもクロスの終点で生まれた。ただ1人の本職のFWにクロスを集める形が、そのまま数字に出ている3 , 4 。
06 TACTICAL TREND 今日の戦術トレンド
本号で扱った3試合の勝者は、いずれも後半16分までに、サイドから入れた球を中で合わせて勝ち越した4 , 8 , 12 。
TODAY'S TREND
勝ち越しは3試合とも、後半16分までのサイドからの1本
守る側の3チームは、ゴール前で最後の受け手に先に触られた。ボルトンは後半43秒にファーへの低い球を、次の攻めで頭で中へ送られた球を通された。オックスフォード・シティは1–1で折り返した後、途中出場のハリー・ハウエルの浮き球を、中央のリースに頭で決められた。コベントリーは遠いポストで、バリーに2度競り負けた3 , 8 , 12 。
TACTICAL KEY
場面 何が起きたか
ダービー 後半序盤 左からのクロスを頭で中へ送り、ロビンソンが頭で決めた
レスター 51分 ハウエルの浮き球を、中央のリースが頭で決めた
エバートン 61分 ジョージの浮き球に、遠いポストのバリーが合わせた
効いた理由の一つは、ハーフタイム以降の対応にある。レスターはハーフタイムに1人を替えてハウエルを入れ、その浮き球が勝ち越しを生んだ。エバートンは交代せずに後半に入り、ケンリック記者によれば強度を取り戻して、ディブリング、ミコレンコと続けてクロスを入れた末に追いついた。1本の質より、入れ続けた本数が先に効いた場面だった4 , 12 。
MATCH EXAMPLES
DERBY vs BOLTON ─ 43秒と、次の攻め
ダービーは後半開始43秒、左からの低い球をファーのニャンベが押し込んだ。次の攻めでは左からのクロスを頭で中へ送り、ロビンソンが頭で決めた。ボルトン公式によれば、2点とも左から入った球だった8 , 9 。
OXFORD CITY vs LEICESTER ─ ハーフタイムの交代から
レスター公式によれば、ハーフタイムにハウエルを入れた後、変化に合わせる時間を経て、51分にハウエルの浮き球からリースが頭で勝ち越した。試合開始から1時間が経つ直前には3点目を加え、3部のクラブがノンリーグの相手を突き放した11 , 12 , 13 。
COUNTERPOINT ─ サイドからの攻めは、蹴り手に寄せて球の質を落とせば抑えられる。ただ、寄せに出た守り手の背後には空きが生まれる。ダービーの3点目は、1点を追うボルトンから奪った球を運んで決めた。クロスの本数を減らす守りには、その分だけ背後への備えが要る、というのが本紙の見立てだ
8 , 9 。
TACTICAL TEST ─ コベントリーは21日(土)の本拠地のパレス戦で、クロスの蹴り手と落下点のどちらを先に抑えるのか1 。
07 RISING 若手株価上昇ランキング
ジョージは、前の試合で決勝点の起点となる球を送り、この日は自分のクロスで逆転弾を生んだ。
1 タイリック・ジョージ
エバートン / 前線 / 90分まで出場
1–1の61分、相手のコーナーキックの後の速い攻めから、落ち着いて浮き球のクロスを入れ、遠いポストのバリーの逆転弾を生んだ。トフィーウェブのリッジ記者は、最初の60分を「かなり悪かった」としたうえで、素早い足さばきと巧みなクロスで2点目を作ってから「本当に一段上がった」と書き、10点満点の6を付けた4 , 24 。
10月29日のカラバオ杯では、同じ記者が「若くて荒削りだが、もっとできる」と書き、やはり6点だった。2日のニューカッスル戦の決勝点は、背後へ抜けたジョージの球(ケンリック記者は「クロス」と書く)をGKがこぼし、バリーが押し込んだものだった。今回は浮き球を直接バリーに合わせた。GKの手に触れずに得点を作った点が今回の前進だというのが、本紙の見立てだ25 , 26 。
見誤りやすい点 ─ リッジ記者の評価は、最初の60分が「かなり悪い」。ケンリック記者によれば、終盤に自分で打った1本も「ひどかった」4 , 24 。
08 ONE TO WATCH 今日の注目株
PLAYER FEATURE
キアナン・デュズベリー・ホール
エバートン / 中盤 / フル出場
81分、バリーが前方に送った球を受けて左へ持ち出し、角度の無い所から左足でニアを破って3点目を決めた。トフィーウェブのリッジ記者は、前半は噛み合わない場面もあったが、最後の30分は「素晴らしかった」と書き、10点満点の8を付けた4 , 5 , 24 。
インディペンデントは、中盤から点を加え、全体の創造性も担う選手として描く。同じ日の朝、トゥヘル監督はイングランド代表に選ばなかった理由について、「今の私たちのやり方では中盤の底ではなく、8番か10番、最後の局面の選手として見ている」と話した。その位置では代表入りの争いが「とても激しい」という3 , 15 。
トフィーウェブによれば、2日のニューカッスル戦で試合の最優秀選手に選ばれ、本人は「クラブで良い出来を続ければ、代表でプレーする可能性も高まる」と話していた。今季のリーグ戦の得点は、この試合で3になった。ボックスへ遅れて入り、最後の局面に顔を出す役割が、エバートンでも代表でも評価の軸になっている15 , 27 。
別の見方 ─ リッジ記者は前半の雑な場面も挙げる。ケンリック記者によれば、後半の途中には打つのをためらい、促されるようにして打った場面もあった
4 , 24 。
次に見る試合 ─ 23日(月)の敵地のブレントフォード戦。代表の招集を逃した後も、8番か10番の位置で点に絡み続けられるか
1 , 15 。
09 MANAGER RATINGS 監督の采配採点 (10点満点)
詳報した2試合の監督4人を、記事と記録で采配の中身を確かめて採点した。採点は本紙の評価で、5つの観点の記述にもとづく。
デイビッド・モイーズ (エバートン) 7.8
プラン適合 ディブリングとジョージを先発させ、ジェイク・オブライエンを控えに置いた。前半は途中から押し込まれ、ケンリック記者は「ひどい前半」と書いた4 。
交代の効果 2–1の73分に3人を替えた。途中出場のヘイデン・ハックニーにリッジ記者は7点を付け、エバートンは81分の3点目の後、「ようやく」試合を支配した4 , 24 。
試合中の修正 ハーフタイムの交代は無かった。ケンリック記者によれば、後半は強度を取り戻してクロスを続けた4 。
効いた点 ただ1人の本職のFWにクロスを集め、9分の間に逆転した。3連勝で5位に上がった3 。
効かなかった点 0–0の時間に、相手に2度のPKを訴えられる場面を作った3 。
別の視点 ─ インディペンデントは、モイーズ監督が限られた戦力から全てを絞り出していると書く。前半の出来には、ファンサイトの厳しい評価もある3 , 4 。
ジョン・ユースタス (ダービー) 7.4
プラン適合 0–4の大敗から先発を6人替え、初出場のダフィーと新加入のロビンソンを並べた7 , 10 。
交代の効果 90+3分に入れたサルベセンのおとりの走りが、ブリュースターが3点目を決める空間を作った9 。
試合中の修正 ハーフタイムに何を変えたかは、本号の出典に無い。後半は43秒で追いついた9 。
効いた点 序盤はロビンソンのロングスローで押し込み、後半は左から入れた球で2点を奪った8 , 9 。
効かなかった点 前半は球を持たれ、終了間際に先制された8 。
別の視点 ─ 本人は試合前、「誇りを持ってあのシャツを着なければならない。明日の夜は反応を示すことが大事だ」と話していた。勝っても、本紙の順位表では23位のまま28 。
フランク・ランパード (コベントリー) 5.6
プラン適合 インディペンデントによれば、前半を終えた時点ではコベントリーが試合を支配していた3 。
交代の効果 1–2の73分にグボホを下げてブランドン・トーマス=アサンテを入れ、残る4人の交代は86〜87分だった。ファン掲示板には、この交代の順番を問う投稿が多かった2 , 23 。
試合中の修正 本号の出典に、試合中の変更の記述は無い。
効いた点 52分、右から左へ回した攻めから先制した3 。
効かなかった点 先制の4分後と9分後に、クロスからバリーに決められた3 。
別の視点 ─ インディペンデントは、PKを少なくとも1本はもらうべきだったと監督は感じるだろうと書く。判定の不運と、守りの問題の両方があった3 。
スティーヴン・シューマッハ (ボルトン) 5.4
プラン適合 先発を3人替え、入ったロドリゲスが先制し、同じく入ったララサバルが折り返した7 , 8 。
交代の効果 70〜71分に伊藤ら3人、82分にベアを入れたが、1–2から追いつけなかった8 , 9 。
試合中の修正 本号の出典に、試合中の変更の記述は無い。
効いた点 前半は球を持つ時間が長く、終了間際に右からの折り返しで先制した8 。
効かなかった点 後半開始1分足らずで追いつかれ、次の攻めで勝ち越された。2点とも左からの球だった8 , 9 。
別の視点 ─ ボルトン公式は、前半のうちにもっと差をつけるべきだったと感じたかもしれないと書く8 。
10 JAPANESE PLAYERS 今日の日本人選手
本紙の名簿にいる日本人選手のうち、この期間に試合へ出たのは2人。坂元達裕が先発して86分まで、伊藤敦樹が71分から出場した。名簿のほかの選手の所属クラブは、この期間に本報の5大会の試合が無かった。詳報した2試合と、結果一覧のオックスフォード・シティ対レスターの先発と控えを見た範囲では、名簿の外の日本人選手は見つからなかった1 , 2 , 8 , 9 , 11 , 13 , 18 。
JAPAN SPOTLIGHT
坂元達裕
コベントリー / 右サイドの中盤 / 先発、86分まで
GKのロングボールに頭で競り勝ち、エリアの中央へ。先制点の起点になった
52分、GKラッシュワースのロングボールに右サイドで頭で競り勝って攻めを始め、エリアの中央へ動いてグボホから受けた。左足でゴール前へ入れた球を、グボホが混戦から押し込んだ。36分にはジャック・ルドーニのパスを受けて反転し、利き足ではない右足で打ったが、GKの正面だった5 。
現地の評価は割れる。トフィーウェブのリッジ記者は、ピックフォードの最も良いセーブに坂元のシュートを挙げ、ケンリック記者は中央を抜けようとしたデュズベリー・ホールに坂元が「まとわりついた」と書く。ゲキサカも守備の強さを評価した一方、56分の同点の直前には、坂元のクリアが相手に拾われていた4 , 5 , 24 。
4試合続けての先発で、前節のサンダーランド戦ではプレミアリーグ初得点を決めた。4日には、5年半ぶりに日本代表に選ばれている。次に注目するのは、14日のブラジル戦を挟んで迎える21日の本拠地のクリスタル・パレス戦。鎌田大地 のいる相手に、右で攻守を担い続けられるか1 , 5 , 29 , 30 。
LOCAL EYE ─ 現地から
坂元達裕 / COVENTRY ─ ファン掲示板 スカイ・ブルーズ・トーク
試合のスレッドでは、56分の同点の直前に坂元のクリアが相手に渡った場面を問う投稿が10件ほど並び、「敵地では消える」との声も複数あった。一方で「いつもどおり休まず働いた」との評があり、別のスレッドには「ファン・エヴァイクの守備の半分を坂元がしている」との声もある。観測はこの掲示板の範囲で、ファンの総意ではない23 , 31 。
伊藤敦樹 / BOLTON ─ ボルトン公式のチーム発表と試合記事
3日のチャールトン戦は先発し、84分まで出た。この試合はシューマッハ監督が中盤の3人を入れ替え、伊藤敦樹はマックス・ロット、サミュエル・イリング=ジュニアとともに控えで試合に臨んだ。1–2の71分に入ったが、チームは追いつけなかった。交代で退いた選手は、ボルトン公式がスティーブンソン、ダービー公式がゲイルと記す7 , 8 , 9 , 32 。
ALL JAPANESE PLAYERS ─ 全選手の出場記録
選手 クラブ 出場 今日のポイント 次に見る点
坂元達裕 コベントリー
先発86分
52分の先制点の起点になった。36分のシュートはGKの正面だった5 。
21日(土)の本拠地のパレス戦で、右の先発を続けるか1 。
伊藤敦樹 ボルトン
71分から
控えで試合を迎え、1–2の場面で入った。チームは90+4分に3点目を失った7 , 8 。
21日(土)の本拠地のポーツマス戦で、先発に戻るか18 。
6日に試合があったクラブの選手を載せた。出場時間は、坂元がゲキサカの試合記録とトフィーウェブの試合報告、伊藤が両クラブ公式の試合記事による。次田夏樹 のミルウォールと、ルーク・ローリングス のウォルヴァーハンプトンは、この期間にトップチームの試合が無い。ローリングスのU21の試合記事は、クラブ公式では11月4日付のスカンソープ戦が最新で、その後の出場は確かめていない2 , 4 , 8 , 9 , 18 , 33 。
11 INJURY & SUSPENSION WATCH 負傷・出場停止ウォッチ
エバートンではグリーリッシュが練習場に戻った。ボルトンは主力4人とGKバズヌを欠いたまま戦い、ダービーは背中を痛めていたオゾーが先発に戻った。
選手 クラブ 事由 確度 見通し 次の試合
ジャック・グリーリッシュ エバートン 練習を休んだ規律違反で処分を受け、この試合もメンバーに入らなかった。インディペンデントによれば4試合続けての欠場3 , 6 。
報道
インディペンデントによれば、この日に練習場へ戻って個別の調整を始めた。代表ウィーク明けにトップチームへ戻る見込み3 。
23日(月)の敵地のブレントフォード戦1 , 6 。
ジョン・マケイティー ライアン・ハーディー イーサン・エルハホン エオイン・トール ボルトン 試合前の時点では、この試合も欠場する見込みだった34 。
クラブ公式
復帰の見通しは、本号の出典に無い。
21日(土)の本拠地のポーツマス戦18 。
ギャビン・バズヌ ボルトン 負傷で、この試合も出られなかった7 。
クラブ公式
試合前は直前の検査で判断するとされていたが、間に合わなかった7 , 34 。
21日(土)の本拠地のポーツマス戦18 。
ジョシュ・シーハン ボルトン 3日の試合で、負傷が疑われて途中で退いた34 。
クラブ公式
当日の検査を経て先発した。ウェールズ代表に招集されている7 , 34 。
代表ウィークのウェールズ代表34 。
デイビッド・オゾー ダービー 3日の試合は、背中の問題で欠場した10 。
クラブ公式
この試合で先発に戻った10 。
21日(土)の敵地のサウサンプトン戦18 。
12 NEXT UP 次に見るべき試合
この日に戦ったクラブの次の試合から、日本人選手の所属クラブが絡む2試合を選んだ。どちらも代表ウィーク明けの21日(土)に行われる。
PL
21日(土)
コベントリー vs クリスタル・パレス(プレミアリーグ第11節)
日程の一覧によれば、英国時間21日(土)15時に、コベントリーの本拠地で行われる。本紙の順位表では、16位のコベントリーが勝点9、18位のパレスが勝点7で、パレスは8日にリバプール戦を残す。坂元達裕と鎌田大地のクラブの対戦で、コベントリーが遠いポストへの球をどう守るかも見たい1 。
(→ コベントリーの結果) (→ 坂元達裕)
2部
21日(土)
ボルトン vs ポーツマス(チャンピオンシップ第16節)
日程の一覧によれば、英国時間21日(土)15時に、ボルトンの本拠地で行われる。本紙の順位表(6日終了時点)では、17位のボルトンが勝点17、10位のポーツマスが勝点22で、ポーツマスは7日にストーク戦を控える。控えに回った伊藤敦樹が、先発に戻るかが焦点になる8 , 18 。
(→ ボルトンの結果) (→ 伊藤敦樹)
13 FLEET STREET 英国現地紙・ファンの論調
インディペンデントはバリーの粗さと決定力の両面を描き、トフィーウェブのケンリック氏は前半の出来を厳しく見た。コベントリーのファン掲示板では、判定とGKの出来への不満が目立った。
PRESS VIEW ─ 英国現地紙の論調
THE INDEPENDENT ─ 「限られた戦力から、全てを絞り出す」
PA配信のカール・マーカム記者の試合記事は、バリーの粗さを隠さない。前半は足の運びが合わず、明らかな好機で打てなかった。それでも後半はゴールエリアの中で効き、唯一の本職のストライカーの好調は大きな後押しだと書く。中盤から点を加えるデュズベリー・ホールと合わせ、モイーズ監督は限られた戦力から全てを絞り出していると結ぶ3 。
別の視点 ─ 同じ記事は、PKの訴えではコベントリーに同情を示しつつ、守りの出来にも問題が多かったと書く3 。
TOFFEEWEB ─ 「ひどい前半」
エバートンのファンサイトのマイケル・ケンリック氏は、前半を「ひどい前半」と書いた。前半の後ろ半分ほどは何もできず、命がけで守るしかなかった。後半に追いついたのは、どこからか強度を取り戻し、クロスを続けた後だった。逆転の後も攻め手を欠く時間があり、3点目の後に「ようやく」、元気な相手を抑えて主導権を握ったと見る4 。
別の視点 ─ 同じサイトのリッジ氏は、3連勝で代表ウィークに入るチームを「素晴らしい位置にいる」と書き、ミコレンコとデュズベリー・ホールに8点を付けた24 。
FAN PULSE ─ 現地サポーターの反応
COVENTRY ─ スカイ・ブルーズ・トーク(試合のスレッドとGKのスレッド)
試合後の投稿で最も多かったのは、VARへの不満だった。0–0の時間のイーレンキの髪、アウォニイへの反則の位置、バリーの2点目の手の3つを挙げる声が並ぶ。一方で「好機を決めず安い失点をすれば、VARが勝負を決めることになる」と、自分たちを問う声もある。GKラッシュワースには、別のスレッドで「勝点を失わせている」との声と擁護が分かれた。観測はこの掲示板の2つのスレッドの範囲で、総意ではない23 , 35 。
WATCH NEXT
バリーはクロスの終点で2点を取り、デュズベリー・ホールは最後の局面で決めた。エバートンは代表ウィーク明けの23日(月)、敵地でブレントフォードと戦う。グリーリッシュが戻る見込みのその試合で、クロスを入れる役と受ける役の分担が変わるかを見たい1 , 3 , 6 。
15 TOMORROW'S FIXTURES 明日の試合予定
対象は 7 Nov (Sat) の試合。プレミアリーグ第10節の4試合、チャンピオンシップ第15節の11試合、FAカップ本大会1回戦が行われる。チャンピオンズリーグ(次節は24日)とEFLカップ(準々決勝は12月14日の週)は試合が無い1 , 18 , 19 , 21 , 22 , 37 。
注目の一戦 ─ アーセナル vs ハル・シティ(11/8 00:00 JST)
首位のアーセナルが、守田英正 のハルを本拠地に迎える。本紙の順位表では、アーセナルが9試合で勝点24、11位のハルが勝点11。アーセナルは4日のチャンピオンズリーグでスラビア・プラハに2–1で勝ったが、アルテタ監督は後半の出来を「とても心配している」と話した1 , 37 , 38 。
PREMIER LEAGUE ─ 第10節(7日の4試合)
ホーム KICK OFF (JST) アウェイ 注目点
リーズ 11/7 21:30 トッテナム 田中碧 のリーズ(12位)が、9位を迎える
アーセナル 11/8 00:00 ハル・シティ 首位のアーセナルに、守田英正のハルが挑む
フラム 11/8 00:00 ニューカッスル 15位のフラムが、13位のニューカッスルを迎える
ノッティンガム・フォレスト 11/8 02:30 マンチェスター・シティ 19位のフォレストに、2位のシティが乗り込む
対戦と開始時刻は、Football Web Pages の11月の日程(英国時間12時30分、15時、17時30分)とサッカーキングの日程(日本時間21:30、24:00、26:30)で一致する。順位は本紙の順位表(02章、6日終了時点)による1 , 37 。
CHAMPIONSHIP ─ 第15節(7日の11試合)
ホーム KICK OFF (JST) アウェイ 注目点
ブリストル・シティ 11/7 21:30 ノリッジ 平河悠 のブリストル・シティ(15位)が本拠地で戦う
ポーツマス 11/7 21:30 ストーク 10位のポーツマスが、4位のストークを迎える
レクサム 11/7 21:30 ウォルヴァーハンプトン 2位のウォルヴァーハンプトン。ローリングスは20人に入るか
バーミンガム 11/8 00:00 スウォンジー 岩田智輝 のバーミンガム(3位)が、5位と対戦
ブラックバーン 11/8 00:00 ウェストハム 森下龍矢 と大橋祐紀 のブラックバーンが、8位を迎える
カーディフ 11/8 00:00 バーンリー 旗手怜央 のバーンリー(22位)が、敵地で18位と戦う
チャールトン 11/8 00:00 シェフィールド・ユナイテッド 21位のチャールトンが、9位のシェフィールド・ユナイテッドを迎える
プレストン 11/8 00:00 サウサンプトン 松木玖生 のサウサンプトンが、最下位の相手と敵地で戦う
QPR 11/8 00:00 リンカーン 斉藤光毅 のQPR(11位)が、19位のリンカーンを迎える
ワトフォード 11/8 00:00 ミドルズブラ 首位のミドルズブラが、20位のワトフォードの本拠地へ
ウェスト・ブロムウィッチ 11/8 00:00 ミルウォール 次田夏樹のミルウォール(13位)が、6位の相手の本拠地へ
対戦と開始時刻は、Football Web Pages の11月の日程(本紙が5日に保存した写し。英国時間12時30分と15時を日本時間に直した)による。順位は本紙の順位表(02章、6日終了時点)による18 。
FA CUP ─ 本大会1回戦
インディペンデントによれば、1回戦は全40試合で、9日(月)の1試合で終わる。7日の試合数と開始時刻は、本号の時点で確かめていない。本報の対象(結果一覧)になる7日の試合は、次号でまとめて扱う19 , 20 。
補 SOURCES 出典
脚注は本文の主張に対応する。得点・警告・交代の時刻は、ゲキサカの試合記録(データ提供はOpta)、クラブ公式の試合記事、英国紙とファンサイトの試合記事による。媒体で時刻や関与者が分かれた場面は、01章の各試合の注記に揃え方を記した。チームの統計(支配率、xG など)は載せていない。02章の順位表は本紙が載せた結果の積み上げで、チャンピオンシップは Football Web Pages の11月5日時点の順位表に、今号の1試合を足した値と一致する。日程の一覧(Football Web Pages)は本紙が11月4〜5日に保存した写しによる。監督の点数は本紙による。掲示板の投稿はファン個人の意見で、事実の出典にはしていない。クラブ公式のうち、利用規約がトップページ以外へのリンクを認めていないサイトは、リンク先をトップページにし、記事の題名と日付を記した。英語の記事と談話の引用は本紙の訳。
注 NAME NOTES 表記注記
以下の固有名詞は日本語表記の確認が済んでおらず、暫定表記としている。( )内は原綴り。確認できた名前は、この注記から外す。
選手・監督 ティエルノ・バリー(Thierno Barry)、 ハリー・カテリック(Harry Catterick)、 ヤン・グボホ(Yann Gboho)、 ジェイ・ダシルバ(Jay Dasilva)、 タイリック・ジョージ(Tyrique George)、 カール・ラッシュワース(Carl Rushworth)、 カレブ・イーレンキ(Caleb Yirenkyi)、 ライアン・ニャンベ(Ryan Nyambe)、 ジャック・ロビンソン(Jack Robinson)、 ジョシュ・キング(Josh King)、 ロウム・チャウナ(Loum Tchaouna)、 ラーシュ・ヨルゲン・サルベセン(Lars-Jørgen Salvesen)、 ライアン・ブリュースター(Rhian Brewster)、 タイラー・ディブリング(Tyler Dibling)、 イーサン・ピノック(Ethan Pinnock)、 スティーブン・ムフニ(Stephen Mfuni)、 ミラン・ファン・エヴァイク(Milan van Ewijk)、 シェーン・ダフィー(Shane Duffy)、 カールトン・モリス(Carlton Morris)、 ハリー・ハウエル(Harry Howell)、 ジェイク・オブライエン(Jake O’Brien)、 ヘイデン・ハックニー(Hayden Hackney)、 ジャック・ルドーニ(Jack Rudoni)、 マックス・ロット(Max Lott)、 サミュエル・イリング=ジュニア(Samuel Iling-Junior)、 イーサン・エルハホン(Ethan Erhahon)、 デイビッド・オゾー(David Ozoh)、 スコット・ポロック(Scott Pollock)
クラブ・競技場 ヒル・ディキンソン・スタジアム(Hill Dickinson Stadium)、 オックスフォード・シティ(Oxford City)、 プライド・パーク(Pride Park Stadium)、 ブリストル・ローヴァーズ(Bristol Rovers)、 フォレスト(Forest F.C.)、 ハイフィールド・ロード(Highfield Road)
記者・解説者ほか トフィーウェブ(ToffeeWeb)、 スチュアート・アトウェル(Stuart Attwell)、 マイケル・ケンリック(Michael Kenrick)、 カール・マーカム(Carl Markham)、 パトリック・リッジ(Patric Ridge)、 スカイ・ブルーズ・トーク(Sky Blues Talk)
PREMIER LEAGUE DAILY
5–6 Nov (Thu–Fri) の試合 / 発行 2026.11.7 JST