MATCHDAY REPORT ─ PREMIER LEAGUE, EFL & CHAMPIONS LEAGUE
PREMIER LEAGUE DAILY
MATCHDAY FULL
アーセナルがアンフィールドで14年ぶりに勝利し、首位浮上。16分にリバプールのゴールキックからのパスを奪って先制し、その1点を守り切る リバプールは17本のシュートで枠内0本。遠藤航はベンチで出場なし
1 Nov (Sun) 対象1試合 (PL 1:全試合詳報)。2部・CL・EFL杯・FA杯はこの期間に開催なし
THE STORY OF THE DAY
プレミアリーグ第9節のリバプール対アーセナルが1日(日)にアンフィールドで行われ、アーセナルが1–0で勝った。アーセナルがこの競技場でリーグ戦に勝ったのは2012年9月以来で、ゲキサカによれば5173日ぶり。マンチェスター・シティに勝点3差をつけて抜き、首位に立った1 , 2 , 3 。14年前のその勝利の日、ミケル・アルテタ監督は選手として中盤で先発していた4 。
決勝点は16分だった。リバプールがゴールキックからつなごうとしたところで、GKアリソンのジェレミー・ジャケへのパスが乱れ、アーセナルが高い位置で奪った。右へ送られた球をノニ・マドゥエケが持ち、外を追い越したデクラン・ライスの低いクロスを、ファーへ入ったカイ・ハフェルツが押し込んだ2 , 5 , 6 。インディペンデントのリチャード・ジョリー記者によれば、ハフェルツには10試合ぶりの得点で、本人は「ゴールの9割はデクラン・ライスのもの」と話した7 。
失点の後はリバプールが押し込んだ。39分にフロリアン・ヴィルツの直接フリーキックがクロスバーをたたき、43分にはミロシュ・ケルケズのクロスに、アレクシス・マクアリスターがフリーで頭を合わせたが、枠の上へ外れた1 , 5 。21分には、フリーキックの場面でユリエン・ティンバーがアレクサンデル・イサクのシャツを引いたが、主審のアンディ・マドリーは笛を吹かず、VARの確認でも判定は変わらなかった。アンドニ・イラオラ監督は「はっきりしたPKだ」と話した8 , 9 , 10 。リバプールのシュートは17本で、枠へ飛んだのは0本。ジョリー記者によれば、2003年に記録が取られ始めてから、リバプールがアンフィールドのプレミアリーグの試合で枠内シュートを1本も打てなかったのは初めてだった7 。
アーセナルは英国時間27日(火)のカラバオ杯4回戦で、4部のフリートウッド・タウンにPK戦で敗れたばかりだった。アルテタ監督は「アンフィールドへ行くなら、どうすれば選手たちを奮い立たせられるかを考えなければならない。今がその時だと感じていた」と話した11 , 12 。リーグ戦は9試合で6度目の無失点となった。リバプールは5位のままで、首位との差は勝点9に開いた3 , 13 。リバプールの遠藤航 はベンチに入ったが、出場しなかった1 , 14 。
English
Liverpool hosted Arsenal at Anfield on Sunday the 1st in round nine of the Premier League, and Arsenal won 1-0. It was Arsenal’s first league win at this ground since September 2012 – 5,173 days, according to Gekisaka. They moved three points clear of Manchester City and went top of the table. On the day of that win 14 years ago, Mikel Arteta started in midfield as a player.
The only goal came after 16 minutes. Liverpool tried to play out from a goal-kick, but goalkeeper Alisson’s pass to Jérémy Jacquet went astray, and Arsenal won the ball high up the pitch. The ball was moved to the right to Noni Madueke. Declan Rice overlapped him on the outside and sent in a low cross, and Kai Havertz arrived at the back post to tap it in. According to Richard Jolly of The Independent, it was Havertz’s first goal in 10 games. He said: “90 per cent of the goal belongs to Declan Rice.”
After going behind, Liverpool pushed Arsenal back. In the 39th minute, Florian Wirtz hit the crossbar with a direct free-kick. In the 43rd minute, Alexis Mac Allister was free to meet a cross from Milos Kerkez, but he headed over. In the 21st minute, at a free-kick, Jurrien Timber pulled Alexander Isak’s shirt, but referee Andy Madley did not give a penalty, and the VAR check did not change the decision. Andoni Iraola said: “It is a clear penalty.” Liverpool had 17 shots and none were on target. According to Jolly, it was the first time since records began in 2003 that Liverpool failed to have a shot on target in a Premier League game at Anfield.
Arsenal had just lost on penalties to League Two side Fleetwood Town in the fourth round of the Carabao Cup on Tuesday the 27th. Arteta said: “You have to go to Anfield and think about how you can lift those players up. I had the feeling that now was the moment.” It was their sixth clean sheet in nine league games. Liverpool stay fifth, and they are now nine points behind the leaders. Liverpool’s Wataru Endo was on the bench but did not play.
ヒント
settle in は「新しい場所に落ち着く」。先制したリードが、まるで客のように椅子に収まっています。
ヒント
make … lively は「〜をにぎやかにする」。ここでの「にぎやかな午後」は、座っている側には落ち着かない午後です。
ヒント
legs は人間の「脚」にも、椅子の「脚」にも使います。どちらの脚が疲れているのでしょう。
ヒント
looks like は「〜のように見える」。comfortable は椅子なら「快適な」、勝利なら「余裕のある」という意味になります。
THE MORNING 5
01 遠藤航はベンチ入りも出場なし。リバプールは交代で5人を投入 リバプールは59分にドミニク・ソボスライ、67分にリオ・ングモハ、81分にコスタス・ツィミカス、ビクトル・ムニョス、ルイス・クーマスを入れ、遠藤、ライアン・フラーフェンベルフ、ジョー・ゴメスは出番が無かった。中盤ではトレイ・ニョニがプレミアリーグで初めて先発した5 , 7 , 14 。
02 終盤のもみ合いで、マドゥエケは退場を免れる。VARは「強くも乱暴でもない」 77分ごろ、倒れたマルティン・ウーデゴールの頭をマクアリスターがはたいたもみ合いで、すでに警告を受けていたマドゥエケがマクアリスターに頭を寄せ、マクアリスターは顔を押さえて倒れた。リーグの説明によれば、VARは「接触はあるが、強くも乱暴でもない」として退場を見送り、マクアリスターとティンバーが警告を受けた3 , 15 , 16 , 17 。
03 頭を打ったケルケズは、今季の新しい規則で1分間ピッチの外へ ハフェルツとの接触で頭を押さえたケルケズは、手当てを受けずに立ち上がったが、規則で1分間ピッチを離れ、その間はソボスライが左サイドバックに入った。0–1で残り20分ほどの時間帯で、中継の解説のゲーリー・ネヴィル氏は「まったくばかげている」と批判した18 。
04 負傷明けのフリストス・ツォリスが先発。「交代したがらなかった」 ツォリスはギリシャ代表で太ももの裏を痛め、6試合欠場していた。復帰戦では先発し、アリソンの好守に止められたシュートも放った。アルテタ監督は「本人は最後までやりたがったが、ある時点で十分だと判断した」と話し、84分に下げた11 , 14 , 19 。
05 キャラガー氏「ライスはプレミアリーグで断トツの最高の中盤」 ハフェルツの得点を生んだライスについて、ジェイミー・キャラガー氏はスカイ・スポーツの番組で、モイセス・カイセドとの比較は「議論にもならない」と話した(スタンダード)。スタンダードのマット・ヴェリ記者は、ライスに8点をつけた20 , 21 。
01 RESULTS & HIGHLIGHTS 試合結果とハイライト
英国時間1日(日)、プレミアリーグ第9節の1試合が行われ、アーセナルが敵地でリバプールを1–0で破り、首位に立った。リバプールの遠藤航はベンチに入ったが、出場しなかった1 , 14 。
PREMIER LEAGUE ─ 第9節
PL 11/2 01:30 JST ─ アンフィールド
前半 0-1。リバプールの交代は59分にニョニ→ソボスライ、67分にコディ・ガクポ→ングモハ、81分にケルケズ→ツィミカス、ロナルド・アラウホ→ムニョス、ヴィルツ→クーマス。アーセナルは62分にブルーノ・ギマランイス→マイルズ・ルイス・スケリー、84分にツォリス→ピエロ・インカピエ、ハフェルツ→ヴィクトル・ヨケレシュ、88分にウーデゴール→ミケル・メリーノ。交代の時刻はゲキサカの試合記録(データ提供はOpta)により、リバプール公式はソボスライの投入を58分、終盤の3人を82分と書く。警告はリバプールがブラドリー・バルコラ(45+2分)、ケルケズ(67分)、マクアリスター(80分)、フィルジル・ファン・ダイク(90+7分)、アーセナルがマドゥエケ(55分)、ルイス・スケリー(72分)、ティンバー(80分)、ダビド・ラヤ(90+3分)。主審はアンディ・マドリー、VARはスチュアート・アトウェル。開始時刻は英国時間16時30分(スタンダード)5 , 14 , 17 , 22 。
16分、アーセナルはゴールキックからつなごうとしたリバプールのパスを高い位置で奪った。右サイドでライスがマドゥエケの外を追い越して低いクロスを送り、ハフェルツがファーで決めた。その後はリバプールが押し込み、ヴィルツの直接フリーキックがクロスバーをたたいたが、17本のシュートは1本も枠へ飛ばなかった。アーセナルはエズリ・コンサ、ティンバー、ガブリエウ・マガリャンイスがシュートの前に体を投げ出し、ラヤに一度もセーブをさせなかった4 , 5 , 7 。
英国時間1日(日)に本報の5大会で行われたのは、プレミアリーグ第9節の1試合で、全試合を詳報した。第9節は、2日(月)のニューカッスル対エバートンで終わる(ザ・マグ)23 。チャンピオンズリーグのリーグフェーズ第4節は3〜4日、EFLカップの準々決勝は12月14日の週、FAカップ本大会の1回戦は7〜8日の週末を中心に行われ、1日にこの3大会の試合は無い12 , 24 , 25 , 26 。チャンピオンシップが1日に試合を組んでいないことは、使える出典では確かめていない。
03 THE TURNING POINT 勝敗を分けた一手
アンフィールドでは、アーセナルがリバプールのゴールキックからのパスを奪い、右サイドでライスがマドゥエケの外を追い越して低いクロスを送った。ファーのハフェルツが合わせて決勝点を挙げた。
TACTICS
16分
立ち上がりは、アーセナルが球を保持した(ゲキサカ)。イラオラ監督も「失点するまでは、相手の得点の方が近いと感じていた」と認める1 , 10 。16分、リバプールはゴールキックから後ろでつなごうとしたが、GKアリソンのジャケへのパスは、ジャケに球を保つ余地を与えないものだった(スタンダードのカール・マーカム記者)。アーセナルは高い位置で奪って右へ送った2 , 6 。ヴェリ記者は、前からの守りを率いたウーデゴールが奪い返したと書く21 。映像では、ウーデゴールはジャケが収める前に足を入れ、後ろへ流れた球を自ら収め直してから、中央の味方を経て右へ渡した。右ではマドゥエケが持ち、ライスがその外を追い越して低いクロスを送ると、ファーのハフェルツはフリーだった1 , 5 。ライスは「試合前に追い越しの話をしていた。ハフェルツには、強い気持ちでエリアへ入れと言った」と明かす13 。高い位置でボールを奪った後、右サイドで2人目のライスが外を回って攻撃に加わり、リバプールの守備が戻りきる前にクロスがファーまで届いた、というのが本紙の見立てだ。
右サイドから似た形で好機をつくった場面がほかにもあり、本紙の見立てを裏付けている。リバプール公式によれば、前半にはマドゥエケの折り返しをティンバーが至近距離で合わせられず、こぼれ球をライスが打ってアリソンに止められた5 。73分には、マドゥエケの低いクロスがファーへ流れ、ツォリスの鋭いシュートをアリソンが好守で防いだ(サッカーキング)6 。ライスは、ハフェルツが「同じ動きで、もう1点取れそうだった」とも話している13 。
見落とせない点は、この1点の後、アーセナルが押し込まれ続けたことだ。ヴェリ記者は、ハーフタイムまでのアーセナルを「ミキサーにかけられた」と表し、コンサが2度、球を持ってよろめき、あてのない大きな蹴り出しが続いたと書く4 。ニューカッスルのファン誌ザ・マグも、先制後のアーセナルは引いて速攻を狙う形に満足していたと見る23 。右の追い越しは決勝点を生んだが、残りの時間を支配した形ではなかった。
TACTICAL BOARD ─ 戦術Q&Aテーマ:奪ってからの速攻
リバプール 0–1 アーセナル / 0–0の16分(アーセナルの決勝点)
Q. ゴールキックからつなごうとしたリバプール。 高い位置で奪ったアーセナルは、どこから1点を取った?
A. スタンダードのマーカム記者によれば、16分、アリソンのジャケへのパスは球を保てないもので、アーセナルが奪って右へ送り、マドゥエケとライスの連係からハフェルツがファーで押し込んだ2 。リバプール公式は、ライスがマドゥエケの外を追い越し、その低いクロスがファーでフリーのハフェルツに届いたと書く5 。映像では、ジャケが収める前にウーデゴールが足を入れ、球は中央の味方を経て、エリアの右角の手前のマドゥエケへ渡った。その外を回ったライスが、エリアの右の線のすぐ内側から低くファーへ送った。
前回の問い (10/28号):アーセナルは、ダウマンとサカを欠く右と、オニールが崩した左のどちらから、リバプールの守りを開けにいくか(11月1日、敵地のリバプール戦)。今回の検証 ─ 同じ狙いが通じた :開けたのは右だった。16分、マドゥエケの外をライスが追い越し、ファーへの低いクロスをハフェルツが押し込んだ5 。フリートウッド戦の50分は左から、この日は右からと側は逆だったが、ファーへ低く送り、ゴール前に入った選手が合わせる形は同じだった27 。オニールはこの日の20人にいなかった14 。
3場面 決勝点を一手ずつ追う
1 収める前に奪う16′ 仕掛け ─ 前からの守り
1
2
1
5
8
アリソン
ジャケ
ウーデゴール
流れた球を収め直す
リバプールはゴールキックからつなごうとしたが、アリソンのジャケへのパスは、ジャケに球を保つ余地を与えないものだった(マーカム記者)2 。ヴェリ記者は、前からの守りを率いたウーデゴールが奪い返したと書く21 。映像では、アリソンが左(アーセナルから見て)へ低く出した球に、エリアの外、ペナルティアークの左でジャケが足を伸ばしたが、収める前にウーデゴールが足を入れた。球は後ろへ流れ、ウーデゴールが追って収め直した。受け手の名前は記事による。
2 中央を経て右へ16′ 展開 ─ 運んで、つなぐ
1
2
3
4
8
?
20
ウーデゴール
中央の味方
マドゥエケ
ドリブル
ドリブル
奪った球は右へ送られ、マドゥエケが持った(スタンダード、リバプール公式)2 , 5 。映像では、ウーデゴールは収め直した球を反転して運び、横を前へ走る中央の味方へ短くつないだ。その味方が運んでから、右のマドゥエケへ送った。マドゥエケが受けたのはエリアの右角の手前(エリアの外)で、タッチライン際ではない。中央の味方は背番号を確かめられず、「?」で描いた。
3 外を回り、ファーへ16′ 結果 ─ 追い越してファーへ
1
2
3
20
41
29
1
マドゥエケ
ライス
ハフェルツ
クロス時
シュート時
ライスがマドゥエケの外を追い越し、その低いクロスがファーでフリーのハフェルツに届いた(リバプール公式、スタンダード)2 , 5 。映像では、ライスはマドゥエケの後方・内側から外を回り、エリアの右の線の近くで受けて左足で前へ置き、線のすぐ内側から右足で低く送った。ハフェルツはファーのゴールエリアの前縁のすぐ内側で、左足で直接合わせた。GKアリソンはクロスの時点ではボールの側に構え(白い点線の輪)、シュートの時点では中央からややニア寄りで横へ倒れていた。
ボールの経路(模式)
選手の移動(模式)
1 プレーの順序
白い点=映像で確認した位置関係
白=アーセナル(上へ攻撃)/色付き=リバプール
検討 リバプールにはどんな手があったか
実際に記述された動き ─ イラオラ監督は「ゴールキックでしくじって失点したのは確かだ」と認め、立ち上がりから失点までの内容は試合のレベルに達していなかったと話した10 。
そこから検討する対応策 ─ 以下は本紙の仮説である。映像で確かめたのは得点に関わった選手の位置関係までで、ほかの守備者の配置の良し悪しは判断していない。
対応案 狙い 代償・検討点
A ゴールキックを前へ蹴る 相手が前から人を合わせてくる時間帯は、後ろでつながずに前線へ蹴り、自陣のゴール前で球を失う危険を避ける。 前線で競り勝てなければ、相手に球を渡し、押し込まれる時間が延びる。
B 外を回る選手に、中盤がついていく 右でマドゥエケの外を回るライスに中盤の選手が並走し、サイドで2対1を作らせない。 中盤の選手がサイドへ引き出されると、ゴール前とエリアの前の人数が減る。
比較 その一度だけだったか
16分 ライスがマドゥエケの外を追い越し、低いクロスからハフェルツがファーで決めた(リバプール公式)。
前半(時刻不明) マドゥエケの折り返しをティンバーが至近距離で合わせられず、こぼれ球からのライスのシュートはアリソンが止めた(リバプール公式)。
73分 マドゥエケの低いクロスがファーへ流れ、ツォリスのシュートをアリソンが好守で防いだ(サッカーキング)。
未確認 前半と73分の場面で、ライスが外を追い越していたか。
次に見る点 ─ アーセナルは11月7日(土)の本拠地のハル・シティ戦でも、右で外を回る2人目を使い、ファーへ低いクロスを送るか6 。
図の読み方。位置は映像と記述にもとづく模式で、特定の瞬間の座標ではない。記録された位置は今回は無い。描いた7人の位置関係は映像で確かめた(白い点)。3つの場面は同じ16分の一続きのプレーで、ボールの経路の番号はプレーの順序。ドリブルは白い実線で描き、「ドリブル」と添えた。描いたのはアリソン、ジャケ、ウーデゴール、中央の味方、マドゥエケ、ライス、ハフェルツで、短い再開の後にGKへ寄せたアーセナルの前線の選手など、ほかの選手は描いていない。ジャケの名前はスタンダードの記事により、映像では背番号を読めていない。中央の味方は、得点の後の映像では背番号39と読めた(試合記録では39はブルーノ・ギマランイス)が、つないだ時点の背番号は確かめておらず、「?」で描いた。ジャケの足先が球に触れたか、クロスが中央を通るときに味方が触れたかは、映像でも確かめられていない。場面3のGKは、クロスの時点(白い点線の輪)とシュートの時点の2つを描いた。時刻は、ゲキサカの試合記録とリバプール公式がともに16分と記す5 , 14 。
04 PLAYER REPORTS 選手ミニレポート
リバプール対アーセナルの1試合から、GOODとPOORを2人ずつ選んだ。アーセナルの選手の評は、スタンダードのヴェリ記者の採点(10点満点)を参考にした。リバプールの選手の評は、試合記事の記述から本紙が判断した。
リバプール 0–1 アーセナル (→ 結果)
GOOD
デクラン・ライス
アーセナル / MF / フル出場
中盤で先発した。16分、右でマドゥエケの外を追い越し、ファーへの低いクロスでハフェルツの得点を生んだ。自陣のエリアでは、抜け出しかけたバルコラに向かうボールを見事に奪った。ジョリー記者はピッチで最も良かった選手に挙げ、ヴェリ記者は「機械」と評して8点をつけた5 , 7 , 21 。
1アシスト。試合後、「シーズンの初めに監督と率直に話した。監督は今も、私がこのクラブでもっとやれると考えている」と話した13 , 20 。
ブラドリー・バルコラ
リバプール / MF / フル出場
前線で先発した。失点直後の再開からまもなく、ゴール前へ鋭いクロスを送ったが、イサクにわずかに届かなかった(リバプール公式)。マドゥエケはバルコラの足を払って警告を受け、ブルーノ・ギマランイスもゴールライン際でバルコラを止めにいった。スタンダードの速報欄は終盤、同点弾に最も近い選手に挙げた3 , 4 , 5 , 17 。
枠内に数えられていた1本のシュートは、オプタの判定で後に取り消された(スタンダードの速報欄)。前半の終了間際に警告を受けた3 , 14 。
POOR
アリソン
リバプール / GK / フル出場
16分、ゴールキックからのジャケへのパスが乱れ、高い位置で奪われて失点につながった。マーカム記者は、1週間前のブライトン戦でも何度か不用意なパスを見逃してもらっていたと書く。ジョリー記者も、今季はボールの配り方が驚くほど悪い場面が一度ならずあったと指摘した2 , 7 。
73分にはツォリスのシュートを好守で止め、前半にもライスのシュートを防いだ5 , 6 。
アレクシス・マクアリスター
リバプール / MF / フル出場
43分、ケルケズのクロスに数メートルの距離でフリーで頭を合わせたが、枠の上へ外した。イラオラ監督は「とても明らかな好機」に挙げた。終盤には倒れたウーデゴールの頭をはたき、マドゥエケとのもみ合いで顔を押さえて倒れ、警告を受けた1 , 7 , 10 , 16 。
ネヴィル氏は「恥ずかしい」、キャラガー氏は「もうやめるべきだ」と批判した16 , 17 。
05 STAT OF THE DAY 今日のデータ1選
リバプールは17本のシュートを放ったが、枠へ飛んだのは0本だった3 , 7 。
0
リバプールの枠内シュート(シュートは17本)。アンフィールドのプレミアリーグの試合で、記録が取られ始めた2003年以降初めて
出所: インディペンデント(リチャード・ジョリー記者)、スタンダードの速報欄(オプタの記録)
スタンダードの速報欄によれば、リバプールは30本を超えるクロスを入れ、17本のシュートを打った。枠内に数えられていたバルコラの1本は、オプタが後で取り消した3 。ラヤは一度もセーブをせずに済んだ。ジョリー記者は、味方がシュートにもクロスにも体を投げ出した結果だと書く7 。リバプールのクロスとシュートは、エリア内でアーセナルの選手に何度も阻まれた(06 TACTICAL TREND)。
06 TACTICAL TREND 今日の戦術トレンド
この日の1試合、リバプール対アーセナルと、前日(10月31日)のマンチェスター・シティ対ブライトン(本紙11月1日号)を比較し、敵地で先制したチームの守り方を見た。2試合に限った比較であり、ほかのチームへ一般化はしない。
TODAY'S TREND
第9節の上位対決、アーセナルとブライトンが連日の1–0。敵地で先に1点を取り、守り切る
アーセナルは16分に先制した後、ザ・マグの見立てでは引いて速攻を狙い、リバプールの30本を超えるクロスと17本のシュートを受け止めた。前日のブライトンも11分に先制した後、シティの21本のシュートを受け止め、ヒュルツェラー監督は「守備が勝つという感覚を、全員が持ちたかった」と話した3 , 23 , 28 。
TACTICAL KEY
場面 何が起きたか
先に取る 前半の早い時間に1点を挙げる(11分、16分)
受ける 引いて、相手にクロスとシュートを打たせる
体を張る エリアの中で、シュートとクロスの前に体を入れる
時間を使う 接触でファウルをもらい、相手の圧力を切る
ジョリー記者によれば、ラヤが一度もセーブをせずに済んだのは、味方がシュートにもクロスにも体を投げ出したからだった。ヴェリ記者は、受けたファウルの多くは軽い接触だったとして、わずかな接触も使ってフリーキックを得て、圧力を和らげた「したたかさ」を挙げる4 , 7 。エリア内では体を張って相手の攻撃を防ぎ、ファウルを得て相手の勢いを断った、というのが本紙の見立てだ。
MATCH EXAMPLES
LIVERPOOL vs ARSENAL ─ 枠内シュート0本の0–1
16分にハフェルツが決めた後は、リバプールが押し込んだ。ヴィルツの直接フリーキックはクロスバーに当たり、マクアリスターの頭は枠を越えた。17本のシュートは1本も枠へ飛ばず、ラヤはセーブをしなかった1 , 7 。
MAN CITY vs BRIGHTON ─ 21本を受け止めた0–1(10月31日)
11分にヤシン・アヤリが決めた後、ブライトンはシティの21本のシュートを受け止めた。GKバルト・フェルブルッヘンが強いシュートを指先で枠に当てて逃れる場面もあった。シティは開幕7連勝の後、リーグ戦2連敗となった28 , 29 , 30 。
COUNTERPOINT ─ 引いて受ける形は、エリアの前を相手に明け渡す。押し込む側の対抗策は外からの1本やセットプレーだが、リバプールはセットプレーを重ねても決めきれなかった(イラオラ監督)。受ける側にも、21分のティンバーの場面のように、1本の判定で結果が変わる危うさが残る
8 , 10 。
TACTICAL TEST ─ 11月7日の本拠地のハル・シティ戦でも、アーセナルは先に取った後に受ける形を選ぶか。それとも2点目を取りにいくか6 。
07 RISING 若手株価上昇ランキング
ツォリスは負傷から復帰した初戦で先発し、左から何度もエリアへ入った。
1 フリストス・ツォリス
アーセナル / MF / 先発84分
左サイドで先発し、68分には左からエリアへ入って折り返したが、ウーデゴールに合わず、ジャケに防がれた。73分にはマドゥエケのクロスから鋭いシュートを打ち、アリソンの好守に止められた1 , 6 。ヴェリ記者は、ファーへの見事なクロスで2点目を生みかけた場面も挙げ、「驚きの先発だったが、期待に応えた」として8点をつけた21 。
インディペンデントによれば、ツォリスは先月の初めにギリシャ代表で太ももの裏を痛め、6試合欠場していた。ブカヨ・サカが最長8週間の離脱、マックス・ダウマンが出場停止で、アルテタ監督の前線の駒が減るなかでの復帰だった19 。アルテタ監督は、練習での勢いと本人の確信を見て先発を決めたと明かし、医療とフィジカルの担当者をたたえた11 。復帰初戦から左サイドの仕掛け役を担い、何度も好機に絡んだことが今回の前進だと、本紙は見ている。
見誤りやすい点 ─ ヴェリ記者は、味方に譲りすぎる場面もあったと書く。アルテタ監督も、望むより早く先発に戻さざるを得なかったことをうかがわせ、「今日は出場時間をうまく管理しなければならない」と話していた19 , 21 。
08 ONE TO WATCH 今日の注目株
PLAYER FEATURE
エズリ・コンサ
アーセナル / DF / フル出場
センターバックで先発した。ヴェリ記者によれば、序盤は落ち着きを欠き、2度、球を持ってよろめいた。それでも後半は見違える守りを見せ、ヴィルツのシュートを体で止めるなど、地上の競り合いに7度とも勝った。ヴェリ記者の採点で、ただ1人の9点だった4 , 21 。
ジョリー記者によれば、アルテタ監督は今夏の補強の予算の多くを、経験の豊かなコンサとブルーノ・ギマランイスに充てた。開幕から3か月近く、ウィリアム・サリバはまだ出場が無く、コンサがその不在をほとんど感じさせていないという7 。
後半、攻め続けるリバプールに、アーセナルはほとんど好機を与えなかった(ヴェリ記者)。シュートの前に体を投げ出す役は、ティンバーやガブリエウと分け合った4 。リーグ戦は9試合で6度目の無失点で、ラヤにセーブをさせなかった守備の一角を、今季加入したセンターバックのコンサが担った。サリバが戻ったとき、アルテタ監督が誰と誰を組ませるかが次の焦点になる、というのが本紙の見立てだ7 , 13 。
別の視点 ─ ヴェリ記者は、アーセナルが試合を本当に制した時間は無く、球を持ったときの判断が慌ただしすぎたとも書く。そのうえで、この勝ち方は「美しいものである必要はなかった」と結んだ
4 。
次に見る試合 ─ 11月4日(水)のスラビア・プラハ戦(チャンピオンズリーグ)と、7日(土)の本拠地のハル・シティ戦(プレミアリーグ)
6 , 12 。
09 MANAGER RATINGS 監督の采配採点 (10点満点)
リバプール対アーセナルの1試合で、2人の監督の采配を試合前後の談話と記事に基づいて採点した。5つの観点に基づく本紙の評価だ。敵地で先制して守り切ったアルテタ監督を高く、立ち上がりに失点し、攻めながらも得点できない状況を最後まで打開できなかったイラオラ監督を低く評価した。
ミケル・アルテタ (アーセナル) 8.0
プラン適合 負傷明けのツォリスを先発させ、足首の不安で全体練習を積めていなかったマドゥエケを右に起用した。ダウマンの出場停止とサカの離脱で、前線の駒が減るなかの人選だった19 , 31 。
交代の効果 62分に疲れの見えたギマランイスを下げ、84分にツォリスとハフェルツ、88分にウーデゴールを替えた。スタンダードの速報欄は、残り10分の時点で交代を1人しか行っていない判断を「リスク」と書いたが、最後まで守り切った3 , 14 , 21 。
試合中の修正 押し込まれた前半、まず落ち着くよう求め、圧力が続くと選手に激しく声を上げた(ヴェリ記者)。終盤はカラフィオーリをウイングバックの位置へ移し、インカピエを左の守備に入れた4 , 21 。
効いた点 立ち上がりの前からの守りで、ゴールキックからのつなぎを奪って先制した。ライスは「試合前に追い越しの話をしていた」と明かす13 , 21 。
効かなかった点 先制の後は試合を支配できず、ハーフタイムまで押し込まれた。21分のティンバーの場面は、PKを取られてもおかしくなかった4 , 8 。
別の視点 ─ アルテタ監督は試合後のインタビューで、21分の場面はまだ見直していないと話し、それはコメントしないという意味ではないとも付け加えた(インディペンデント)32 。
アンドニ・イラオラ (リバプール) 5.6
プラン適合 カラバオ杯のチェルシー戦から先発を7人替え、ニョニをプレミアリーグで初めて先発させた。負傷明けのソボスライとムニョスは控えに置いた。試合前には、ソボスライについて「おそらく後半に出る」と話していた5 , 19 。
交代の効果 59分にソボスライ、67分にングモハ、81分にツィミカス、ムニョス、クーマスを入れ、外からの1本や別の形での得点を狙った。終盤のムニョスのヘディングシュートは、ラヤを破れなかった5 , 10 , 14 。
試合中の修正 イラオラ監督は失点からハーフタイムまでを「とても良い30分」と振り返る。後半も押し込み、セットプレーも重ねたが、決めきれなかった10 。
効いた点 30本を超えるクロスと17本のシュートで、アーセナルを自陣に押し込んだ。39分のヴィルツの直接フリーキックはクロスバーをたたいた1 , 3 。
効かなかった点 立ち上がりは「試合のレベルに達していなかった」と自ら認め、ゴールキックからのつなぎで失点した。17本のシュートは1本も枠へ飛ばなかった7 , 10 。
別の視点 ─ イラオラ監督は、イサクが倒れなかったからPKにならなかったのだとして、次は倒れるようイサクに言うと話した9 , 32 。
10 JAPANESE PLAYERS 今日の日本人選手
1日に行われた対象の1試合では、本紙の名簿にある日本人選手の出場は無かった。リバプールの遠藤航はベンチに入ったが、出番は無かった。アーセナルの20人に日本人選手はいない14 。両チームとも、次の節で日本人選手のいるクラブと戦う。
JAPAN SPOTLIGHT
遠藤航
リバプール / MF / ベンチ入り・出場なし
中盤では若手ニョニが先発し、負傷明けのソボスライは59分から出場。次は敵地のパレス戦
リバプールは中盤で、ニョニをプレミアリーグで初めて先発させた(リバプール公式)。ジョリー記者は、復帰したソボスライや出番の無かったフラーフェンベルフではなく、先発に若手を選んだリバプールの人選を、ライスの隣に大型補強の選手を置いたアーセナルと対比した5 , 7 。ソボスライが59分に入り、遠藤は最後までベンチにいた。リバプールの交代は5人で、終盤は攻撃の選手を重ねた。出番の無かった控えは、遠藤、フラーフェンベルフ、ゴメス、GKのギオルギ・ママルダシュビリの4人だった14 。イラオラ監督は、外からの1本も含めて別の形で点を取ろうと、ングモハ、ムニョス、ソボスライを入れたと説明する10 。リバプールは8日(日)、敵地で鎌田大地 と冨安健洋 のクリスタル・パレスと戦う(サッカーキング)6 。今回は追いかける展開で、攻撃の選手が優先して投入された。本紙は、リードした試合の終盤に遠藤が呼ばれるかに注目する。
LOCAL EYE ─ 現地から
守田英正 / HULL CITY ─ 次は首位アーセナルの本拠地へ
守田英正 のハル・シティは、7日(土)に敵地でアーセナルと戦う(サッカーキング)。守田は前節のイプスウィッチ戦で77分から出場した。アーセナルは、カラバオ杯で退場したダウマンがこの試合まで出場停止で、サカも長く離脱している。アーセナルが引いて守る場面で、守田が中盤のどこでボールを受けるかが見どころになる6 , 12 , 19 , 33 。
鎌田大地・冨安健洋 / CRYSTAL PALACE ─ 本拠地でリバプールを迎える
鎌田と冨安のクリスタル・パレスは、8日(日)に本拠地でリバプールと戦う(サッカーキング)。前節のトッテナム戦は13分にジャン・フィリップ・マテタが退場して0–2で敗れ、ゲキサカによれば降格圏へ落ちた。鎌田は先発して88分に退き、冨安はメンバー外だった6 , 34 , 35 。
ALL JAPANESE PLAYERS ─ 全選手の出場記録
選手 クラブ 出場 今日のポイント 次に見る点
遠藤航 リバプール
ベンチ 出場なし
アーセナル戦はベンチに入ったが、出番は無かった。リバプールは5人を替え、終盤は攻撃の選手を重ねた14 。
8日の敵地のパレス戦で、出場機会を得られるか6 。
守田英正 ハル・シティ
試合なし
前節のイプスウィッチ戦は77分から出場した(本紙11月1日号)33 。
7日の敵地のアーセナル戦で、先発に戻るか6 。
鎌田大地 クリスタル・パレス
試合なし
前節のトッテナム戦は先発し、88分に退いた(本紙11月1日号)35 。
8日のリバプール戦で、遠藤との対戦が実現するか6 。
冨安健洋 クリスタル・パレス
試合なし
前節のトッテナム戦はメンバー外だった(本紙11月1日号)35 。
8日のリバプール戦のメンバーに入るか6 。
チャンピオンシップは、本号の出典で確かめた範囲では1日に試合が無く、2部の日本人選手の出場は無い。ルーク・ローリングス のいるウォルヴァーハンプトンのU21も、クラブ公式の一覧に新しい試合の記事は無い36 。次田夏樹 のミルウォールのU21の記録は、本号の出典で確かめていない。
11 INJURY & SUSPENSION WATCH 負傷・出場停止ウォッチ
アーセナルはサカの長い離脱とダウマンの出場停止が続き、エゼにもけがの不安がある。リバプールは4人の負傷者を欠いたまま、8日のパレス戦へ向かう。2日のニューカッスル対エバートンは、オスラの足首とグリーリッシュの扱いが焦点になる。
選手 クラブ 事由 情報源 見通し 影響する試合
ブカヨ・サカ アーセナル バイエルン戦で負傷(インディペンデント)19 。
報道
最長で8週間離脱する見込み19 。
4日のスラビア・プラハ戦、7日のハル・シティ戦ほか6 , 12 。
マックス・ダウマン アーセナル 10月27日のフリートウッド戦での退場による、国内の公式戦3試合の出場停止12 。
報道
リバプール戦で1試合を消化した。チャンピオンズリーグには出られる12 。
7日のハル・シティ戦、21日のニューカッスル戦12 。
エベレチ・エゼ アーセナル けがの不安(中身は明かされていない)。リバプール戦はベンチで出番が無かった11 , 14 。
監督談話
アルテタ監督は、メンバーに入れたこと自体が「信じられないこと」だったと話した11 。
4日のスラビア・プラハ戦ほか12 。
ジェレミー・フリンポン コナー・ブラッドリー ジョバンニ・レオーニ ウーゴ・エキティケ リバプール 負傷で離脱が続いている(スタンダード)37 。
報道
復帰の時期は示されていない。
8日のクリスタル・パレス戦ほか6 。
ウィリアム・オスラ ニューカッスル 足首の負傷。10月29日のエバートン戦でハーフタイムに退いた(トフィーウェブ)38 。
報道
ヤイスレ監督が、短い間隔の日程のなかで状態を見極める見込み38 。
2日のエバートン戦23 。
ジャック・グリーリッシュ エバートン クラブの規律違反で、選考の対象外とされている38 。
報道
トフィーウェブは、2日の試合でメンバーに戻る見込みは薄いと書く38 。
2日のニューカッスル戦23 。
12 NEXT UP 次に見るべき試合
両チームの次のリーグ戦は、どちらも日本人選手のいるクラブとの一戦になる。
13 FLEET STREET 英国現地紙・ファンの論調
インディペンデントとスタンダードの記者は、アーセナルの勝利を守備の力に帰し、試合内容の評価では重視する点が異なった。21分のティンバーの場面には、スタンダードの2人がそろって判定への疑問を書いた2 , 21 。
PRESS VIEW ─ 英国現地紙の論調
THE INDEPENDENT ─ 「屈強なチームを作ったことが効いた」
ジョリー記者は、アルテタ監督がかつてアンフィールドで勝とうと、練習場で「ユール・ネバー・ウォーク・アローン」を流したことを紹介する。その小細工は当時は効かなかったが、今回は屈強なチームを作り上げたことが勝利につながった、というのがジョリー記者の見方だ。リバプールの枠内シュート0本は、守備陣の献身の証しだとし、今夏の補強の予算の多くをコンサとブルーノ・ギマランイスに充てた理由が、この日にあったと書いた7 。
別の視点 ─ ニューカッスルのファン誌ザ・マグは、イサクの前線での出来を物足りなかったと書き、リバプールは押し込みながらも、相手ゴールに近いピッチの3分の1で、攻撃の質を欠いたと見る23 。
THE STANDARD ─ 「支配でも快勝でもない。だが、したたかだった」
ヴェリ記者は、この勝利を「支配した試合でも、説得力のある試合でもない」と書く。失点後のリバプールは猛烈な速さで攻め、ハーフタイムまでアーセナルを「ミキサーにかけた」。それでも崩れなかったのは、最終ラインが体を投げ出し、わずかな接触も使ってフリーキックを得て、圧力を和らげた「したたかさ」によるという。昨季勝てなかった競技場で勝点3を取った点も、前進の指標に挙げた4 。
別の視点 ─ 中継の解説のネヴィル氏は、試合の後、アーセナルの守りを「完璧な守備の手本」と評した(スタンダードの速報欄)3 。
THE STANDARD ─ 「VARの鋭い目を、なぜ逃れたのか」
マーカム記者は、ティンバーがイサクのシャツを引いた場面が、なぜVARの鋭い目を逃れたのかは疑問として残ると書く。ガクポとツォリスの、よりありふれた接触は、VARがすぐに確かめていたからだ。そのうえで、押し込んだリバプールが報われなかったのは、判断と実行のまずさに、運の悪さが重なったためだとも書いた2 。
別の視点 ─ 元アーセナルのイアン・ライト氏は、スカイ・スポーツの番組で「アーセナルの人間として、見逃されてよかった」と認めた(スタンダード)8 。
FAN PULSE ─ 現地サポーターの反応
独立した複数のファンの声を十分に確認できなかったため、ここでは紹介しない。
WATCH NEXT
右でライスがマドゥエケの外を追い越し、ファーへ低く送る形で決勝点を挙げたアーセナル。7日のハル・シティ戦でも、同じ右の追い越しを使うのか。押し込まれた時間を受け止める守りと、2点目を取りにいく攻めの配分も合わせて見たい。
15 TOMORROW'S FIXTURES 明日の試合予定
2 Nov (Mon)には、プレミアリーグ第9節の残りの1試合、ニューカッスル対エバートンが行われる。チャンピオンズリーグのリーグフェーズ第4節は3日から、EFLカップの準々決勝は12月14日の週、FAカップ本大会の1回戦は7〜8日の週末を中心に行われる。チャンピオンシップの2日の日程は、本号の出典で確かめていない23 , 24 , 25 , 26 。
注目の一戦 ─ ニューカッスル vs エバートン(11/3 05:00 JST)
4日前のカラバオ杯4回戦で1–3で敗れたニューカッスルが、本拠地で同じ相手を迎える。ザ・マグによれば、ニューカッスルは勝てば6位のブレントフォードに勝点で並ぶ。トフィーウェブによれば、エバートンのグリーリッシュが戻る見込みは薄い。一方、脳振とうの手順で欠場が続いたジャラッド・ブランスウェイトは先発に戻る見込みだ23 , 38 。
PREMIER LEAGUE ─ 第9節(2日)
ホーム KICK OFF (JST) アウェイ 注目点
ニューカッスル 11/3 05:00 エバートン カラバオ杯で敗れた相手と、4日後に本拠地で再戦
開始時刻はザ・マグによる(英国時間20時)。第9節は、この試合で終わる23 , 39 。
補 SOURCES 出典
脚注は本文の主張に対応する。得点・警告・交代の時刻は、ゲキサカの試合記録(データ提供はOpta)、リバプール公式の試合記事、英国紙と日本の媒体の試合記事による。媒体で時刻が分かれた交代は、01章の試合の注記に揃え方を記した。チームの統計の表(支配率、xG など)と順位表は載せていない。本文のシュート数・クロス数・ファウル数は、引用した記事に書かれた値。選手の点数は引用した採点記事の値、監督の点数は本紙の評価。クラブ公式のうち、利用規約がトップページ以外へのリンクを認めていないサイトは、リンク先をトップページにし、記事の題名と日付を記した。英語の記事と会見の引用は本紙の訳。
注 NAME NOTES 表記注記
以下の固有名詞は日本語表記の確認が済んでおらず、暫定表記としている。( )内は原綴り。確認できた名前は、この注記から外す。
選手・監督 ジェレミー・ジャケ(Jérémy Jacquet)、 リオ・ングモハ(Rio Ngumoha)、 ビクトル・ムニョス(Víctor Muñoz)、 ルイス・クーマス(Lewis Koumas)、 トレイ・ニョニ(Trey Nyoni)、 フリストス・ツォリス(Christos Tzolis)、 ヤシン・アヤリ(Yasin Ayari)、 ジョバンニ・レオーニ(Giovanni Leoni)、 ウィリアム・オスラ(William Osula)
記者・解説者ほか リチャード・ジョリー(Richard Jolly)、 アンディ・マドリー(Andy Madley)、 マット・ヴェリ(Matt Verri)、 スチュアート・アトウェル(Stuart Attwell)、 ザ・マグ(The Mag)、 カール・マーカム(Carl Markham)、 トフィーウェブ(ToffeeWeb)
PREMIER LEAGUE DAILY
1 Nov (Sun) の試合 / 発行 2026.11.2 JST