MATCHDAY REPORT ─ PREMIER LEAGUE, EFL & CHAMPIONS LEAGUE
PREMIER LEAGUE DAILY
MATCHDAY FULL
シティが8点の乱打戦を制して5連勝 ブロビーのハットトリックは敗戦に終わる
20 Sept (Sun) 対象6試合 (PL 4:全試合詳報 / 2部 2:詳報1・一覧1)。FA杯2回戦予選1試合は注記のみ。CL・EFL杯はこの期間に開催なし
THE STORY OF THE DAY
マンチェスター・シティがサンダーランドを5-3で下し、開幕5連勝のまま代表ウィークに入った。ただ、内容はスコアほど一方的ではなかった。BBCの集計ではxGがサンダーランドの4.15に対してシティは2.72で、枠内シュートも9本対6本と上回られている2 。ブライアン・ブロビーが12分と33分に追いつき、59分にも1点差へ詰め寄った。シティは前半だけで3度リードを奪い直している。決着がついたのは81分。ヨシュコ・グバルディオルの折り返しをエルリング・ハーランドが押し込み、VARの確認を経て得点が認められた10 , 12 。エンツォ・マレスカ監督は「点が多すぎる。5-3より1-0で勝つほうがずっといい」と述べ、失点のうち2つを「簡単すぎた」と評した。「2点目はジャカの速いフリーキックからで、あれは起きてはならない。3点目も別のフリーキックからだった」14 。レジス・ルブリ監督は「我々のアイデンティティに妥協はない」としたうえで、「この水準では小さなミスがすべて罰せられる」と語った16 。
English
Manchester City beat Sunderland 5-3 and go into the international break with five wins from five. The performance was less one-sided than the score. The BBC’s figures put Sunderland on 4.15 expected goals against City’s 2.72, and Sunderland also had more shots on target, nine to six. Brian Brobbey scored three times. He levelled the game in the 12th and 33rd minutes, then pulled Sunderland back to 4-3 in the 59th. City had to take the lead three times in the first half alone. The game was settled in the 81st minute, when Erling Haaland turned in a pull-back from Josko Gvardiol; the goal was given after a VAR check. Enzo Maresca said: “Too many goals, too many goals! I prefer to win 1-0, much better.” He called two of the three goals his side conceded too easy: “The second goal came from Xhaka’s quick free-kick and that cannot happen. The third goal came from another free-kick.” Regis Le Bris said there was “no compromise with our identity”, and added that “any small error or mistake gets punished at this level”.
ヒント
「1点で同点に追いつく」という意味。ここでの level は「同点の」、bring them level は「彼らを同点にする」という表現。天秤が釣り合う絵と意味が重なっている。
ヒント
「2点目で、また同点」という意味。level it は「試合を同点にする」、again は「再び」。天秤がもう一度水平になるのが、言葉どおり描かれている。
ヒント
「3点取っても、まだ届かない」という意味。leave them short は「必要なところに届かないままにする」という表現。still が「それでもなお」を強調している。
ヒント
「ハットトリックでも5-3で敗れる」というオチ。hat-trick は1人が3得点すること、still は「それでもなお」。3点を天秤に載せても、相手の5点のほうが重いという皮肉になっている。
THE MORNING 5
01 サンダーランドはxG4.15を積んで敗れた BBCの集計で、この日の12チームで最も高い値だった。シティは2.72で5得点。枠内シュートは6本対9本。それでも得点数はシティが5対3で上回った2 。
02 ハットトリックを決めて負けた、プレミアリーグ史上6人目 Optaによれば、前回は2007年12月のロケ・サンタクルス。サンダーランドの1部でのハットトリックは2016年1月のジャーメイン・デフォー以来となる15 。
03 伊藤敦樹 が投入2分で決勝点、ボルトンが7点の打ち合いを制す70分に投入され、72分に20ヤードから決めた。ボルトンでは加入2試合目で、初得点となる32 , 33 。
04 フラム対ユナイテッドの前半26本は、無得点の前半としてプレミアリーグ最多 Optaのデータが始まった2003-04季以降で最多。ユナイテッドは試合を通じて29本を放ち、得点は89分の1本だけだった29 。
05 冨安健洋 がふくらはぎを負傷、代表合流に暗雲リーズ戦のハーフタイムでレルマと交代した。サージュ監督は「深刻ではないと思う」と述べたが、24日のウルグアイ戦を含む代表4試合への合流について、21日時点でJFAからの離脱発表は無い49 , 50 。
01 RESULTS & HIGHLIGHTS 試合結果とハイライト
英国時間20日(日)は、プレミアリーグ4試合とチャンピオンシップ2試合の計6試合が行われた。19得点のうち15点はエティハドとキャロウ・ロードの2試合に集中し、残る4試合は合計4点だった。この6試合でピッチに立った日本人は4人1 。
PREMIER LEAGUE
PL 9/20 22:00 JST ─ エティハド・スタジアム/ 観衆 60,312人
⚽ 9′ エンツォ・フェルナンデス ⚽ 29′ シェルキ ⚽ 43′ セメンヨ ⚽ 57′ セメンヨ ⚽ 81′ ハーランド ⚽ 12′ ブロビー ⚽ 33′ ブロビー ⚽ 59′ ブロビー
前半 3-2。シティは前半だけで3度リードを奪い直した11 , 15 。
55% 支配率 45%
16 (6) シュート (枠内) 17 (9)
30 敵陣PA内タッチ 27
2.72 xG (BBC) 4.15
9分、エンツォ・フェルナンデスがフリーキックをニアへ直接沈めた。チェルシーから1億2500万ポンドで加入して以来の初得点となる。12分、エンツォ・ル・フェのスルーパスからブロビーが同点とし、29分のシェルキで勝ち越されると、33分はル・フェが再び守備を割ってトマ・ムニエへ通し、その折り返しをブロビーが無人のゴールへ流し込んだ。長いVARの確認を経て得点が認められている。43分は右からのクロスをサンダーランドが処理しきれずセメンヨが決め、57分にはハーランドへ向けたマルク・ゲイのパスが渡ったセメンヨが左足で4点目。59分、グラニト・ジャカのパスを受けたニルソン・アングロの折り返しをブロビーが押し込んで4-3とした。81分、グバルディオルのクロスにハーランドがファーで滑り込み、初めは旗が上がったもののVARの確認で得点が認められた10 , 12 , 13 , 14 。
PL 9/20 22:00 JST ─ バイタリティ・スタジアム/ 観衆 11,316人
前半 0-0。アンドニ・イラオラ監督は古巣での再会を勝利で終えた22 。
46% 支配率 54%
9 (2) シュート (枠内) 12 (3)
27 敵陣PA内タッチ 19
0.76 xG (BBC) 1.57
立ち上がりはボーンマスが上回った。18分、マーカス・タバニアーのクロスにエバニウソンがニアで合わせた一撃を、リバプールのGKアリソンが背後から掻き出す。57分、コディ・ガクポが右で競り勝って折り返し、フロリアン・ヴィルツに当たって落ちたボールをアレクサンデル・イサクが押し込んだ。イサクは今季5試合で4得点となり、昨季のリーグ戦14試合3得点をすでに上回っている。スカイ・スポーツのジェイミー・キャラガーは前半のリバプールを「気だるい」と評した3 , 22 。
PL 9/20 22:00 JST ─ エランド・ロード/ 観衆 36,462人
前半 0-0。パレスは今季リーグ戦初の無失点25 。
51% 支配率 49%
13 (2) シュート (枠内) 12 (4)
17 敵陣PA内タッチ 17
1.36 xG (BBC) 0.74
リーズは3バックの両脇にウイングバックを置き、ロングスローで押し込んだ。22分に田中碧 が至近距離から枠を外し、56分にはドミニク・カルバート・ルーウィンの一撃をワルテル・ベニテスが止める。パレスは52分にタイリック・ミッチェルが押し込んだが、組み立てでアナン・ハリリがオフサイド位置にいたとして取り消された。85分には鎌田大地 のヘディングがわずかに外れている。パレスは開幕4試合で11失点していたが、この日は無失点で終えた25 , 26 , 28 。
PL 9/21 00:30 JST ─ クレイヴン・コテージ
前半 0-0。両軍が前半に放った26本は、無得点の前半としてプレミアリーグ最多29 。
42% 支配率 58%
12 (6) シュート (枠内) 29 (6)
20 敵陣PA内タッチ 43
1.57 xG (BBC) 1.59
前半はブルーノ・フェルナンデスがポストを叩くなど26本が飛び交い、無得点で折り返した。63分、カルバン・バッシーの遠めのシュートをセンネ・ラメンスが前へ弾き、リサンドロ・マルティネスに当たってゴールへ入る。89分、マテウス・クーニャのミドルシュートがダビド・アッフェングルーバーに当たって軌道を変え、同点となった。ユナイテッドは5試合で勝点5にとどまり、これは2014-15季と並ぶクラブ最少タイとなる5 , 29 , 30 。
EFL CHAMPIONSHIP
ELC 9/20 21:30 JST ─ キャロウ・ロード/ 観衆 25,732人
⚽ 5′ トゥーレ ⚽ 19′ マッコンヴィル ⚽ 61′ ステイシー ⚽ 8′ ゲイル ⚽ 42′ ララサバル ⚽ 47′ ダルビー ⚽ 72′ 伊藤敦樹
前半 2-2。ノリッジは2週続けて3-4で敗れた32 , 35 。
59% 支配率 41%
10 (4) シュート (枠内) 9 (5)
20 敵陣PA内タッチ 20
0.79 xG (BBC) 0.68
最初の攻撃で決めたのはノリッジだった。5分にモハメド・トゥーレ、19分にルアリー・マッコンヴィルが決め、ボルトンは8分のティエリー・ゲイル、42分のガイスカ・ララサバルで追いつく。47分にサム・ダルビーが勝ち越すと、61分にジャック・ステイシーが3-3とした。72分、GKの長いボールをダルビーがそらし、サミュエル・イリング=ジュニアの折り返しを受けた伊藤敦樹が、マッコンヴィルの脇を抜けて右下隅へ流し込んだ。投入から2分後だった6 , 32 , 33 , 34 。
OTHER RESULTS ─ その他のチャンピオンシップ第8節
試合 結果 MATCH NOTE
ウォルヴァーハンプトン vs ウェスト・ブロムウィッチ 1–0 50分、フィリップスのパスミスからフェル・ロペス
対象期間には、プレミアリーグ第5節4試合とチャンピオンシップ第8節2試合の計6試合が行われた。このほかFAカップ2回戦予選の1試合(サウソール 2–2 ドーキング・ワンダラーズ)が20日に行われたが、公開されたメンバー表に日本人選手は確認できなかった。2-2で終わったため、22日(火)19:45 BST(日本時間23日03:45)にドーキング・ワンダラーズの本拠地で再試合が組まれている。チャンピオンズリーグとカラバオ杯はこの期間に試合がない1 , 42 。
02 TABLE IMPACT 順位表への影響
マンチェスター・シティが5連勝で勝点15とし、アーセナルとの差を3に広げた。リーズは引き分けで5位、リバプールは6位へ上がる。フラムは19位、マンチェスター・ユナイテッドは12位で中断に入った。2部はウォルヴァーハンプトンが4位へ、ボルトンが15位へ上がっている8 , 9 。
PREMIER LEAGUE ─ 第5節終了時点
順位 クラブ 試合 得失点 勝点 今節
1 マンチェスター・シティ 5 +8 15 ○ サンダーランドに5-3
2 アーセナル 5 +4 12 ─ 19日にブライトンに0-3
3 ブライトン 5 +11 10 ─ 19日にアーセナルに3-0
4 ブレントフォード 5 +6 9 ─ 18日にチェルシーに3-0
5 リーズ 5 +4 9 △ クリスタル・パレスと0-0
6 リバプール 5 +3 9 ○ ボーンマスに1-0
12 マンチェスター・U 5 0 5 △ フラムと1-1
14 サンダーランド 5 −4 4 ● マンチェスター・シティに3-5
15 クリスタル・パレス 5 −5 4 △ リーズと0-0
17 ボーンマス 5 −2 3 ● リバプールに0-1
19 フラム 5 −3 2 △ マンチェスター・Uと1-1
20 トッテナム 5 −6 2 ─ 19日にアストン・ヴィラに2-3
7〜11位、13位、16位、18位は略した。7位エバートンから11位イプスウィッチまでは勝点9〜6で並ぶ。スカイ・スポーツ順位表、2026年9月21日取得(更新時刻 2026年9月20日20:49 UK)8 。
EFL CHAMPIONSHIP ─ 第8節終了時点
順位 クラブ 試合 得失点 勝点 今節
1 スウォンジー 8 +7 17 ─ 19日にリンカーンに2-1
2 ウェストハム 8 +11 15 ─ 19日にミルウォールと2-2
3 ミドルズブラ 8 +4 15 ─ 19日にバーミンガムと2-2
4 ウォルヴァーハンプトン 7 +5 14 ○ ウェスト・ブロムウィッチに1-0
5 ウェスト・ブロムウィッチ 8 +2 14 ● ウォルヴァーハンプトンに0-1
6 QPR 8 +3 13 ─ 19日にプレストンと2-2
13 サウサンプトン 8 +9 10 ─ 19日にレクサムに1-2
15 ボルトン 8 −4 10 ○ ノリッジに4-3
16 ブラックバーン 8 0 9 ─ 19日にポーツマスと2-2
17 ノリッジ 8 −1 9 ● ボルトンに3-4
22 ダービー 8 −7 5 ─ 19日にバーンリーと1-1
24 バーンリー 8 −8 4 ─ 19日にダービーと1-1
7〜12位、14位、18〜21位、23位は略した。ウォルヴァーハンプトンは1試合少ない状態で4位。サウサンプトンの勝点10には、EFL規則違反による勝点4の減点が反映されている。ボルトンは降格圏の22位ダービーとの差を5に広げた。スカイ・スポーツ順位表、2026年9月21日取得9 , 35 。
03 THE TURNING POINT 勝敗を分けた一手
勝負を分けたのは、笛が鳴って試合が止まった数秒間だった。
TACTICS
9〜59分
シティは9分、29分、43分と3度リードを奪った。前半だけで3度リードした試合は、Optaによればプレミアリーグ史上7試合目となる。裏返せば、最初の2度はそのたびに追いつかれ、4点目のあとも1点差に詰められた。マレスカ監督は試合後、3失点のうち2つを「簡単すぎた」としたうえで、失点の形を具体的に説明した。「2点目はジャカの速いフリーキックからで、あれは起きてはならない。3点目も別のフリーキックからだった」。問題は個人の質より、フリーキック再開時の準備にあったという説明だった14 , 15 。
裏付けとなるのは3失点の起点の違いである。12分の1点目はル・フェのスルーパスが最終ラインの間を通ったもので、流れの中から生まれた。33分は速い再開が起点だが、BBCはそこからの経路を「ル・フェが再び守備を割り、今度はムニエへ」と記す。ムニエの折り返しをブロビーが無人のゴールへ決め、長いVARの確認を経て得点が認められた。59分はアングロのクロスから3点目が決まっている。ザ・スポーティング・ニュースのドム・ファレル記者は、サンダーランドが速攻ではなく組み立てからシティを崩したと書き、シティがオフサイドトラップに苦しんだ点と、3得点がいずれも至近距離の押し込みだった点を挙げた。ブロビー1人のxGは2.91(ソファスコア)に達している12 , 13 , 17 , 18 。
見落とせない点は、それでもシティが勝ったという事実である。サンダーランドはxG4.15、枠内シュート9本を記録し、いずれもシティ(2.72、6本)を上回った。しかし枠内6本のうち5本を決めたのはシティのほうだった。ソファスコアのゴール阻止指標は、ドンナルンマが+0.15、ロビン・ルーフスが−2.86。決定力とGKの差が、内容では押された試合を結果の上で覆った。マレスカ監督が「1-0のほうがずっといい」と述べたのは、同じ勝ち方が次も通用するとは限らない、と読むことができる2 , 14 , 17 。
TACTICAL BOARD ─ 戦術Q&Aテーマ:速い再開
マンチェスター・シティ 5–3 サンダーランド / 2–1で迎えた33分
Q. リードを奪い返した直後、 速い再開からのル・フェの1本をどう止める?
A. BBCは2失点目を「ル・フェが再び守備を割り、今度はムニエへ。ムニエは欲張らずに折り返し、ブロビーが無人のゴールへ決めた」と記した。マレスカ監督は同じ得点を「ジャカの速いフリーキックから」と説明している2 , 14 。映像で確かめると、再開の時点で右サイドのル・フェがフリーになっており、持ち上がりからのスルーパス1本で最終ラインの背後を取られた。
3場面 33分の同点弾を一手ずつ追う
1 速い再開で右へ33′ 仕掛け ─ 右サイドでフリー
34
9
1
2
28
ジャカ
ブロビー
ル・フェ
ドリブル
フリー
マレスカ監督はこの失点を「ジャカの速いフリーキックから」と説明した14 。映像では、ブロビーが引っ張られて得たフリーキックをジャカがすぐに蹴り、右サイドでフリーだったル・フェがそのまま持ち上がった。フリーキックの地点と選手間の距離は模式。
2 切れ込んで背後へ33′ 相手の対応 ─ 背後を許す
1
27
3
6
24
1
28
2
12
←逆サイドへ見せかけ
ル・フェ
ムニエ
ラインは模式
BBCは「ル・フェが再び守備を割り、今度はムニエへ」と記した2 。映像では、ル・フェがペナルティーエリアの手前で内へ切れ込み、逆サイドへ出すと見せてから、右サイドの少し内側を縦に走ったムニエの前方へスルーパスを通した。ムニエはオフサイドぎりぎりで抜け出している。シティの最終ラインの高さと並びは模式。
3 折り返して無人のゴールへ33′ 結果 ─ ゴール前を拡大
1
12
1
9
2
ブロビー
ムニエ
フリー
GOAL
映像では、GKのドンナルンマと1対1になったムニエがダイレクトで折り返し、中央やや左へフリーで走り込んだブロビーが決めた。BBCは「欲張らずに折り返し」「無人のゴールへ決めた」と記す。長いVARの確認を経てオフサイドではないと判定された2 。ブロビーのこの試合のxGは単独で2.91に達した17 。
ボールの経路(模式)
選手の移動(模式)
空いた場所(模式)
1 プレーの順序
白い点=映像で確認した位置関係
白=サンダーランド(上へ攻撃)/色付き=マンチェスター・シティ
検討 シティにはどんな手があったか
実際に記述された動き ─ 記述として確認できるのは3つ。①マレスカ監督が2失点目を「ジャカの速いフリーキックから」と説明したこと、②BBCがル・フェのパスを「再び守備を割った」と記したこと、③ムニエの折り返しをブロビーが無人のゴールへ決めたこと2 , 14 。映像では、再開の時点で右サイドのル・フェがフリーだった。12分の1点目もル・フェのパスからで、同じ出し手が2度、守備を割るパスを通している。
そこから検討する対応策 ─ 以下は本紙の仮説である。映像で確かめたのは攻撃側の動きで、シティの守備の配置までは特定していない。上の記述から検討しうる選択肢を並べた。
対応案 狙い 代償・検討点
A ル・フェの前に1枚を残す スルーパスの出し手を先に消す。12分と33分の2失点がともにル・フェの配球から生まれている以上、受け手を追うより出し手を制限するほうが再現性の高い対策になる。 中盤から1枚を後ろに残すぶん、前進時の人数が減る。シティはこの日ボールを55%持ち、敵陣PA内で30タッチを記録しており、攻撃の厚みを削ることになる。
B 主審に再開の許可を求めて時間を作る 壁の設置を要求し、笛での再開に持ち込む。速い再開という経路そのものを封じられる。 遅延行為とみなされれば警告の対象になる。シティはこの試合でファウル14回を記録しており、警告を重ねる余裕は大きくない。
比較 3失点は、どこから始まったか
12分 ル・フェの縦パスがブロビーへ通り、ドンナルンマの脇を抜いて決められた。
33分 速いフリーキックを右サイドで受けたル・フェが持ち上がり、スルーパスでムニエへ。その折り返しをブロビーが無人のゴールへ決めた。
59分 ジャカのパスがアングロへ渡り、ゴール前を横切る折り返しをブロビーが押し込んだ。
未確認 ル・フェへの寄せ、ブロビーへのマーク、最終ラインの高さのどれが差を生んだかは、公開情報からは判別できない。
次に見る点 ─ 速い再開に対して、シティが出し手へ先に寄せられるか(10月11日、敵地のリバプール戦)。
図の読み方。白い点を付けた選手は、動きと位置関係を試合映像で確認したもので、ショットマップ等に記録された座標ではない。シティの最終ラインは記述にもとづく模式である。白い実線はボールの経路(「ドリブル」と添えた線は持ち運び)、水色の破線は選手の移動、黄色の枠は空いた場所で、いずれも模式であり特定の瞬間の座標ではない。フリーキックの地点、シティの最終ラインの高さと並び、選手間の距離は映像からも特定しておらず、模式で置いた。関与を確認できた選手と、場面の理解に要る最終ラインだけを描き、それ以外の選手は位置が分からないため描いていない。得点時刻はBBCの試合記録に揃えた(スカイ・スポーツは5点目を82分と記す)2 , 11 , 12 , 14 。
04 PLAYER REPORTS 選手ミニレポート
詳報した5試合それぞれについて、好調選手(GOOD)と不調選手(POOR)を1人ずつ挙げる。評価は1媒体の採点だけでなく、プレーの記述とBBCが公開する試合スタッツも踏まえた2 。
マンチェスター・シティ 5–3 サンダーランド (→ 結果)
GOOD
アントワーヌ・セメンヨ
マンチェスター・シティ / ウイング / 90分
43分に2-2の均衡を破り、57分には2点差に広げた。1点目は右からのクロスをサンダーランドが処理しきれなかった場面、2点目は、ハーランドへ向けたゲイのパスをセメンヨが受け、左足で逆サイドの隅へ流し込んでいる。追いつかれ続けた試合で、勝ち越し点と突き放す1点を1人で担った。リード・マン・シティの採点は10点満点で9点、マン・オブ・ザ・マッチの評価だった12 , 13 。
90分、2得点。シティはこの試合の枠内シュート6本のうち5本を得点につなげた2 , 12 。
POOR
ロビン・ルーフス
サンダーランド / GK / 90分
シティの枠内シュート6本のうち5本を止められなかった。9分の失点は角度の浅いフリーキックをニアで抜かれたもので、マレスカ監督自身が「ずる賢い」と評した種類の一撃だった。ソファスコアのゴール阻止指標は−2.86で、両軍で最も低い。サンダーランドがxG4.15を積んで敗れた背景には、この差がある2 , 12 , 17 。
90分、5失点、セーブ1。ゴール阻止指標−2.86(ソファスコア)2 , 17 。
ボーンマス 0–1 リバプール (→ 結果)
GOOD
コディ・ガクポ
リバプール / ウイング / 90分
57分、右で相手を力で外して折り返し、決勝点の起点になった。イラオラ監督は「この得点の難しい部分は彼のものだ」と述べている。ボールが途中でヴィルツに触れたため記録上のアシストは付いていないが、押し込まれた前半のあと、右サイドで個人の力で局面を破ったプレーが、そのまま得点に直結した22 。
90分、決勝点の起点。リバプールはシュート12本(枠内3)で1得点3 , 22 。
POOR
エバニウソン
ボーンマス / センターフォワード / 出場時間は未確認
18分、タバニアーのクロスにニアで合わせた場面が、この試合のボーンマス最大の機会だった。アリソンが背後から掻き出して防いでいる。ボーンマスは敵陣PA内タッチで27対19とリバプールを上回りながら、枠内シュートは2本、xG0.76にとどまった。マルコ・ローゼ監督は「狭い局面で少し慌てた」と述べている3 , 22 。
ボーンマスはシュート9本(枠内2)、xG0.76。敵陣PA内タッチは27対19で上回った3 。
リーズ 0–0 クリスタル・パレス (→ 結果)
GOOD
ワルテル・ベニテス
クリスタル・パレス / GK / 90分
56分、ジェームズ・ジャスティンのクロスから抜け出したカルバート・ルーウィンの一撃を、反応で止めた。スカイ・スポーツはこの場面を「素晴らしい反応」と記す。パレスは開幕4試合で11失点していたが、この日は無失点で終えている。リーズのxG1.36はパレスの0.74を上回っており、押し込まれた時間を最後尾で断った4 , 25 。
90分、無失点、セーブ2。パレスは今季リーグ戦で初の無失点4 , 25 。
POOR
ドミニク・カルバート・ルーウィン
リーズ / センターフォワード / 90分
リーズはシュート13本を放ちながら、枠に飛ばしたのは2本だけだった。56分の決定機はベニテスに正面で止められ、ロングスローからの飛び込みも当たらなかった。エランド・ロードで最大の好機を迎えたが、決め切れず0-0のまま終わった4 , 25 , 28 。
90分。リーズはシュート13本(枠内2)、xG1.36で無得点4 。
フラム 1–1 マンチェスター・ユナイテッド (→ 結果)
GOOD
マテウス・クーニャ
マンチェスター・ユナイテッド / 攻撃的MF / 90分
89分、遠めから振り抜いた一撃がアッフェングルーバーに当たって軌道を変え、同点に追いついた。守備者に当たった得点ではあるが、5試合で1勝のチームが中断前に勝点を拾えたのはこの1本による。ユナイテッドは29本を放ち、枠に入れたのは6本。その6本の最後が入った5 , 29 , 30 。
90分、1得点。ユナイテッドはシュート29本(枠内6)、xG1.595 , 29 。
POOR
センネ・ラメンス
マンチェスター・ユナイテッド / GK / 90分
63分、バッシーの遠めのシュートを前へ弾いた。こぼれたボールがリサンドロ・マルティネスに当たってゴールへ入っている。前へ弾いた処理が失点につながった。フラムの得点はこの1本だけだった。フラムの枠内シュートは6本、xGは1.575 , 29 , 30 。
90分、1失点(オウンゴール)、セーブ6。フラムはシュート12本(枠内6)5 。
ノリッジ 3–4 ボルトン (→ 結果)
GOOD
サム・ダルビー
ボルトン / センターフォワード / 90+2分まで
47分に右からの攻撃を浮かせた一撃で決め、72分の決勝点ではGKの長いボールをそらして起点になった。ボルトンは保持率41%、シュート9本で4得点を挙げている。前へ速く運ぶ戦い方の中で、ロングボールを受ける役と自ら決める役の両方を担った6 , 32 , 33 。
90+2分まで、1得点。ボルトンはシュート9本のうち5本が枠内で、そのうち4本が得点になった6 。
POOR
ホセ・コルドバ
ノリッジ / センターバック / 90分
ピンクアンのアダム・ハーベイ記者は、ボルトンの2点目でコルドバがかわされたと記し、この日の採点を10点満点の4点として全選手で最も低く付けた。同紙はノリッジの「個人のミスの連続」と保持の不安定さに観客が苛立ったとも書いている。保持率59%で4失点。ボールを持ったノリッジが守備で崩れた90分だった34 。
90分、4失点の試合で採点4点(ピンクアン)。ノリッジは2週続けて3-4で敗れた34 , 35 。
05 STAT OF THE DAY 今日のデータ1選
クレイヴン・コテージの前半に26本が飛び、1本も入らなかった29 。
26
フラム対マンチェスター・ユナイテッドの前半に両軍が放ったシュート数
出所: Opta Analyst、2026.9.20
Optaのシュートデータが始まった2003-04シーズン以降、得点の入らなかったプレミアリーグの前半としては最多となる。内訳はフラム9本(枠内4)、ユナイテッド17本(枠内2)で、放った数と枠に入れた数の開きが大きかった。ユナイテッドは試合を通じて29本。これはプレミアリーグの敵地での試合として、2026年1月のバーンリー戦の30本に次ぐ記録である。それでいて得点は89分のクーニャの1本だけで、しかも守備者に当たって軌道が変わっていた。同クラブは今季ここまでポストとバーを6度叩いており、5試合終了時点としては2003-04季以降で最多。勝点5は2014-15季と並ぶクラブ最少タイとなる5 , 29 。
DATA BOARD
チーム xG 支配率 Note
サンダーランド 4.15 45% 枠内9本で3得点、敗れた
マンチェスター・シティ 2.72 55% 枠内6本のうち5本が得点
ウォルヴァーハンプトン 1.96 45% 15本を放ち、相手は0.27
ボルトン (編集部注目) 0.68 41% 0.68で4得点、9本中5本が枠内
xGはBBCが各試合のライブページで公開する値で、対象6試合の12チームを同じ提供元で比較した。上位3チームに、xG0.68で4得点を挙げたボルトンを編集部注目として加えた。提供元により値は異なり、同じシティ対サンダーランドをESPNは2.72対4.25、フットモブは2.82対3.57、ソファスコアは2.72対4.32としている。BBCも試合記事の本文では4.25と書いており、本紙は同社の試合スタッツ欄の値に揃えた2 , 6 , 7 , 17 。
サンダーランド xG 4.15
マンチェスター・シティ xG 2.72
ウォルヴァーハンプトン xG 1.96
ボルトン xG 0.68
データ小話 ─ ブロビー1人のxGは2.91(ソファスコア)で、シティ全体の2.72を上回った。シュート5本のうち4本が枠内、枠内シュートの質を示すxGOTは2.73。競り合いは10回、空中戦は4回制し、ファウルを5つ受けている。同社の採点9.9は両軍で最も高く、敗れた側の選手に付いた
2 , 17 。
06 TACTICAL TREND 今日の戦術トレンド
この日の6試合で、崩し切って生まれた決勝点は多くなかった。点を動かしたのは、相手の1本のミスと、守備者に当たった跳ね返りだった。
TODAY'S TREND
試合を動かした得点は、崩しより相手のミスや跳ね返りから生まれた
6試合のうち4試合で、試合を動かした得点に相手のミスか偶発的な跳ね返りが関与している。守る側はいずれも自陣に人数を置いていた。リーズ対クリスタル・パレスはパレスが3バックで低く構え、リーズのシュート13本のうち枠内は2本で0-0に終わる。ウォルヴァーハンプトン対ウェスト・ブロムウィッチでは、ウェスト・ブロムウィッチが保持率55%を持ちながらシュート7本、xG0.27にとどまった。この日の4試合では、守備を崩し切れない中で、ミスやこぼれ球が得点につながった4 , 7 。
TACTICAL KEY
場面 何が起きたか
ウォルヴァーハンプトン 50分 フィリップスのバックパスが短くなり、奪われた
フラム 63分 GKが前へ弾いたボールが味方DFに当たった
マンチェスター・U 89分 クーニャの一撃が守備者に当たり軌道が変わった
リバプール 57分 折り返しが味方に触れてイサクの前へ落ちた
自陣に人数を置かれると、シュートは遠くなるか、ブロックの前で当たる。クレイヴン・コテージでユナイテッドが放った29本のうち枠内は6本で、得点は89分の1本。その1本もアッフェングルーバーに当たって入っている。バイタリティでのイサクの決勝点も、ガクポの折り返しがヴィルツに触れて落ちたものだった。この日の2試合では、密集を崩し切るより、シュートを重ねた末の跳ね返りが得点につながった。ユナイテッドが今季6度ポストとバーを叩いている事実も、同じ現象の別の出方である5 , 22 , 29 。
MATCH EXAMPLES
WOLVES vs WEST BROM ─ 15本ではなく、1本のミスが決めた
ウォルヴァーハンプトンは前半、マックス・オレアリーに3本を止められた。ナセル・ジガのヘディングはバーの上へ弾かれている。50分、ナット・フィリップスのバックパスが短くなり、そこへ入り込んだフェル・ロペスが決めた。xG1.96対0.27の試合を動かしたのは、積み上げた15本ではなく相手の1本のパスだった7 , 31 。
FULHAM vs MANCHESTER UNITED ─ 26本の前半が無得点で終わったあと
前半の26本は、無得点の前半としてプレミアリーグ最多。得点はどちらも偶発だった。63分、バッシーの遠めのシュートをラメンスが前へ弾き、リサンドロ・マルティネスに当たって入る。89分のクーニャの同点弾はアッフェングルーバーに当たって軌道が変わった。両軍のxGは1.57対1.59でほぼ並んでいる5 , 29 , 30 。
COUNTERPOINT ─ 例外はキャロウ・ロードだった。ノリッジ対ボルトンの7得点で、ミスの関与が記述されたのはボルトンの2点目だけである。決勝点はGKの長いボールをダルビーがそらし、イリング=ジュニアが伊藤敦樹へ渡した経路から生まれた。保持率41%・シュート9本で4得点というのは、跳ね返り待ちではなく前へ速く運んだ結果である。ただし同じ経路が毎試合通るわけではない。相手が最終ラインを下げれば、この長いボールは競り合いで終わる
6 , 33 , 34 。
TACTICAL TEST ─ 10月10日の再開節で、引いて守る相手に対し、崩してエリア内へ入る得点がどれだけ戻るかを見たい。得点に占めるミスや跳ね返りの割合が下がるかどうかが分かれ目となる。
07 RISING 若手株価上昇ランキング
22歳がモリニュー15年ぶりのダービー勝利を決め、20歳のセンターバックがクラブの今季初無失点に立ち会った25 , 31 。
1 フェル・ロペス
ウォルヴァーハンプトン / 攻撃的MF / スペイン / 22歳
50分、ウェスト・ブロムウィッチのナット・フィリップスが圧力を受けて出したバックパスが短くなり、そこへ入り込んで決めた。チャンピオンシップでは今季4点目で、ウォルヴァーハンプトンにとってはモリニューでのブラック・カントリー・ダービーで15年ぶりの勝利となった。ウォルヴァーハンプトンは保持率45%で相手を下回りながらシュート15本、xG1.96を記録しており、前へ出た回数がそのまま機会になった7 , 31 。
2004年5月24日生まれの左利き。セルタの下部組織で育ち、2025年夏に5年契約でウォルヴァーハンプトンへ加入した。今季はチャンピオンシップで4得点を挙げ、チームの主な得点源になっている。ウォルヴァーハンプトンは1試合少ない状態で4位につけ、勝点14で昇格プレーオフ圏の内側にいる9 , 31 。
見誤りやすい点 ─ この日の得点は相手のバックパスのミスからで、崩した末のものではない。xG1.96のうち、彼の一撃が占めた割合は小さい。前半に3本を止めたオレアリーがいなければ、試合はもっと早く動いていた可能性がある。
2 ジェイディー・カンボ
クリスタル・パレス / センターバック / フランス / 20歳
エランド・ロードで3バックの一角として90分を戦い、クリスタル・パレスの今季リーグ戦初の無失点に立ち会った。パレスは開幕4試合で11失点していたが、この日はリーズのシュート13本のうち枠内を2本に抑えている。ハーフタイムに冨安健洋 がふくらはぎの負傷でジェフェルソン・レルマと交代し、最終ラインの構成が変わったあともそのままピッチに残った4 , 25 , 26 , 27 , 49 。
2006年7月29日生まれ。トゥールーズで公式戦20試合に出場したのち、2025年9月にクリスタル・パレスへ加入した。移籍金は2300万ポンドと報じられている。センターバックを主戦場としながら中盤でも起用されており、当時19歳での加入だった45 。
見誤りやすい点 ─ 無失点はチームの結果であり、個人の働きを切り出す数字ではない。リーズのxG1.36はパレスの0.74を上回っており、枠内2本という数字にはベニテスのセーブとリーズの精度も含まれる。
08 ONE TO WATCH 今日の注目株
PLAYER FEATURE
ブライアン・ブロビー
背番号9。2度追いつき、1点差にも詰め寄りながら、最後は敗者側に立った。
エティハドでのブロビーは、シティの最終ラインの間と背後だけを狙っていた。12分はル・フェのスルーパスに抜け出し、33分は同じル・フェが守備を割って通したボールをムニエが折り返した場面、59分はアングロの折り返し。3点とも至近距離の押し込みで、遠めから狙った一撃は1本もない。シュート5本のうち4本を枠に飛ばし、1本はポストを叩いた。BBCによれば、シニアでの初めてのハットトリックだった。xGは2.91、枠内シュートの質を示すxGOTは2.73。競り合いは10回、空中戦は4回制し、パスは18本中15本を通している13 , 17 , 18 。
この日までの今季は、6本のシュートで1得点だった。昨季はサンダーランドの得点王で7得点。2025年9月1日、移籍市場最終日にアヤックスから5年契約で加入し、移籍金は最大2500万ポンドと報じられた。アヤックスでは163試合56得点24アシストを記録し、2023-24季のエールディビジ最優秀選手に選ばれている。オランダ代表でもあり、23歳での加入だった19 , 20 , 21 。
この日は、ボールを持つ時間が短いサンダーランドの最前線で3得点した。サンダーランドはこの日、保持率45%で枠内シュート9本、xG4.15を記録した。シティを上回った攻撃の数字には、ブロビーの働きが大きく表れている。ルブリ監督は「ストライカーにとって本当に前向きなことだ。彼は良いストライカーで、試合を重ねるごとに良くなっている」と述べた。本人は「3点を取って負ける側にいるのはつらい」と語っている2 , 16 , 19 。
別の視点 ─ 3得点はいずれもエリア内の至近距離で、そこへボールが届いた経路は相手の再開への準備の遅れに助けられている。同じ回数だけボールが届く保証はない。この日までの5試合で1得点という数字のほうが、現時点の平均に近い可能性がある。
次に見る試合 ─ 10月10日(土)、本拠地でのブライトン戦。ボールを持つ時間が増える相手ではないため、同じ経路がどれだけ残るかが見える。
09 MANAGER RATINGS 監督の采配採点 (10点満点)
詳報5試合の10人から、勝敗への関与が大きかった5人を選んだ。勝った側は試合の入り方を、敗れた側や引き分けた側は劣勢での対応を重点的に評価した2 。
スティーブン・シューマッハ (ボルトン) 8.6
プラン適合 保持率41%・シュート9本で4得点。前へ速く運ぶ経路に絞り、枠内5本のうち4本を決めた。
交代の効果 70分にイリング=ジュニアと伊藤敦樹を同時に投入し、2分後にその2人で決勝点を作った。
試合中の修正 2度追いつき、3-3にされた後も下がらずに前へ出続けた。
効いた点 本人は「2度リードされても追いついた姿勢に感心した」と述べ、3-3の後も動じなかった点を挙げた。
効かなかった点 3失点。保持率59%の相手にボールを持たれ続け、61分に追いつかれている。
別の視点 ─ ボルトンのxGは0.68で、ノリッジの0.79を下回る。4得点は枠内シュート5本という効率に支えられており、同じ確率が続くとは限らない6 , 35 。
ピエール・サージュ (クリスタル・パレス) 7.8
プラン適合 3バックの両脇にウイングバックを置く形で入り、前から追わずに自陣で構えた。リーズの枠内シュートを2本に抑えている。
交代の効果 ハーフタイムに冨安健洋を下げてレルマを投入。冨安がふくらはぎを痛めたためで、采配として選んだ交代ではない。VAVELは、この直後に5分間で3度の好機が生まれたと記した。
試合中の修正 後半はパレスが上回る時間が続き、52分にはミッチェルの得点が取り消されている。
効いた点 開幕4試合で11失点していたチームに、今季リーグ戦初の無失点をもたらした。
効かなかった点 xG0.74、枠内4本。勝点3を取るための決定機は最後まで作れなかった。
別の視点 ─ サージュ監督自身は「いくつか機会を作り、選手は多くを出した。最後には引き分け以上に値した」と述べている。無失点を成果と見るか、勝点2の取りこぼしと見るかは分かれる。ハーフタイムの交代が負傷によるものだった以上、この採点で交代の効果に置ける比重は小さい25 , 28 , 49 。
エンツォ・マレスカ (マンチェスター・シティ) 7.2
プラン適合 保持率55%、敵陣PA内タッチ30回。ボールは持てたが、失った後の配置は最後まで落ち着かなかった。
交代の効果 75分にドクを投入し、その6分後にハーランドの決勝点。ドクはふくらはぎの負傷から復帰したばかりだった。
試合中の修正 4-3となった59分以降は無失点で終えた。追いついた相手に、そこから機会を与えていない。
効いた点 開幕5連勝。新クラブでの最初の5試合を全勝した監督はプレミアリーグ史上6人目となる。
効かなかった点 3失点のうち2つを本人が「簡単すぎた」と認めた。セットプレーの再開への準備が整っていなかった。
別の視点 ─ フォーデンが出場停止で不在だった。マレスカ監督は「1-0のほうがずっといい」と述べており、勝点3と内容の評価を本人が切り分けている14 , 15 , 44 。
レジス・ルブリ (サンダーランド) 7.0
プラン適合 保持率45%を受け入れつつ組み立てで前進し、枠内9本・xG4.15を記録した。いずれも相手を上回る。
交代の効果 60分にフォファナ、68分にイシドール、79分にヒュームを投入したが、4-3の後に4本目は生まれなかった。
試合中の修正 3度リードを許し、2度追いつき、4-2からも1点差へ詰め寄った。攻める姿勢を90分維持している。
効いた点 ブロビーに5本のシュートと2.91のxGを与える形を作った。本人は「アイデンティティに妥協はない」と述べた。
効かなかった点 5失点。うち1点は角度のないフリーキックを直接決められたもので、守備の準備に課題が残った。
別の視点 ─ ルブリ監督はこの試合でサンダーランド指揮100試合目を迎えた。Optaによれば、同クラブで100試合に達した監督はロイ・キーン以来となる。結果は敗戦だが、内容の指標では上回った90分だった15 , 16 。
マイケル・キャリック (マンチェスター・ユナイテッド) 4.6
プラン適合 保持率58%、シュート29本、敵陣PA内タッチ43回。攻撃機会は作ったが、枠内は6本にとどまった。
交代の効果 同点弾は89分。ファンの側からは交代が遅いという指摘が繰り返し出ている。
試合中の修正 前半に17本を放って無得点。後半も形は変わらず、入ったのは軌道の変わった1本だった。
効いた点 3連敗を避け、中断前に勝点1を拾った。前節までの2連敗は止まった。
効かなかった点 5試合で勝点5は2014-15季と並ぶクラブ最少タイ。首位との差は10に開いた。
別の視点 ─ ユナイテッドは今季すでに6度ポストとバーを叩いており、5試合終了時点としては2003-04季以降で最多である。xGは1.59で相手を上回っており、試合内容のすべてを采配だけで説明できるわけではない5 , 29 , 41 。
10 JAPANESE PLAYERS 今日の日本人選手
対象6試合に関わる日本人選手は5人で、うち4人がピッチに立った。伊藤敦樹が決勝点を挙げ、遠藤航は遠征メンバーから外れている1 , 23 , 32 。
JAPAN SPOTLIGHT
伊藤敦樹
ボルトン / 中盤 / 途中20分 / 1得点
投入から2分、ボルトン加入2試合目で決勝点を挙げた。
72分の決勝点は、GKのギャビン・バズヌが前線へ蹴った長いボールから始まった。ダルビーがそらし、同じく70分に入ったイリング=ジュニアが中央へ折り返す。伊藤は1つ触ってマッコンヴィルの脇へボールを置き、20ヤードから右下隅へ流し込んだ。ボルトン・ニュースのマーク・アイルズ記者は「ほぼ最初のタッチで決めた」と書いている。この試合のボルトンはシュート9本のうち5本が枠内で、そのうち4本が得点になった。そのうち最後の得点を伊藤が決めた6 , 32 , 33 , 34 。
ボルトンでの出場はこれが2試合目にあたる。移籍市場の最終盤にKAAヘントから加入し、9月12日のカーディフ戦で26分間の初出場を果たしていた。この日までの出場時間は26分で、得点はない。3-3から勝ち越す場面で投入され、投入直後の得点が決勝点になった。スティーブン・シューマッハ監督は試合後、「2度リードされても追いついた姿勢に本当に感心した」と述べ、「前に出て、試合を締めるだけのエネルギーと粘りがあった」と続けた32 , 35 , 36 。
この勝利でボルトンは勝点10の15位となり、降格圏との差を5に広げて中断に入る。伊藤は9月17日に発表された日本代表31人には入っていない。次に見るのは、途中出場での1点が先発への評価に変わるかどうかである9 , 35 , 39 。
LOCAL EYE ─ 英国現地から
遠藤航 / THIS IS ANFIELD ─ ベンチからも外れ、遠征21人に入らず
リバプールがボーンマスへ連れて行ったのは21人。ディス・イズ・アンフィールドによれば、中2日で行われたカラバオ杯のメンバーから外れた3人のうちの1人が遠藤だった。同メディアは、遠藤が今季プレミアリーグで1分も出場しておらず、チャンピオンズリーグ登録の25人からも外れていると指摘する。イラオラ監督は「彼の位置には前に多くの選手がいる。ただワタは私が好きな選手で、必ず出番は来る」と述べていた23 , 24 。
冨安健洋 / CRYSTAL PALACE FC ─ 3バックの中央で先発、ふくらはぎの負傷でハーフタイム交代
ラスト・ワード・オン・スポーツの布陣表では、冨安はリチャーズとカンボに挟まれた3バックの中央に入っている。VAVELの速報によれば、46分にレルマと交代した。交代の理由はふくらはぎの負傷だった。パレス公式サイトでサージュ監督は「ふくらはぎを痛めた」と述べ、「それほど深刻ではないと思うが、続けてプレーするには負担が大きい」と続けた。あわせて「100%ではないからこれ以上プレーできない、と選手が言うのは良い兆候だ。誠実さの表れで、私はこういうことを好む」とも語った。VAVELは、この交代でリチャーズが3バックの中央へ移り、直後の5分間でパレスに3度の好機が生まれたと記す。パレスはこの日、今季リーグ戦で初めて無失点に抑えた。冨安は9月17日発表の日本代表31人に入っているが、21日の時点で日本サッカー協会からの離脱の発表は確認できていない。スポーツ報知は、負傷の程度次第では離脱・追加招集のいずれもあり得ると伝えている25 , 26 , 27 , 28 , 39 , 49 , 50 。
田中碧 / SKY SPORTS ─ 22分の決定機と、62分の警告
田中は3-5-2の中盤に入り、22分にはロングスローの流れから至近距離でシュートを放ったが枠を外した。62分に警告を受け、その2分後にはウォートンにも警告が出ている。68分にアーロンソンと交代した。リーズはこの日シュート13本・xG1.36を記録しながら無得点で、開幕からの無敗は5試合に伸びた。田中は9月17日発表の日本代表31人に選ばれている4 , 25 , 26 , 39 。
ALL JAPANESE PLAYERS ─ 全選手一覧
選手 クラブ 出場 今日のポイント 次に見る点
伊藤敦樹 ボルトン
途中20分
70分に投入され、72分に20ヤードから決勝点。ボルトン加入2試合目での初得点となった32 , 33 。
10月10日の再開節。途中出場での1点が先発につながるか。
鎌田大地 クリスタル・パレス
先発90分
3バックの前の攻撃的な位置で90分。71分にエリア内で倒れたがPKは認められず、85分のヘディングはわずかに外れた25 , 26 。
9月24日のウルグアイ戦。代表でどの位置を任されるか。
田中碧 リーズ
先発68分
22分に至近距離から枠を外し、62分に警告。68分に交代した。チームは無敗を5試合に伸ばした4 , 26 。
10月10日のアーセナル戦。警告を受けた後も守備の強度を保てるか。
冨安健洋 クリスタル・パレス
先発45分
3バックの中央で先発し、ハーフタイムにレルマと交代した。サージュ監督は試合後、ふくらはぎを痛めたためと説明した26 , 27 , 49 。
9月24日のウルグアイ戦。代表活動に合流できるか。
遠藤航 リバプール
メンバー外
ボーンマスへの遠征21人に入らなかった。今季のプレミアリーグ出場は0分23 , 24 。
10月11日のマンチェスター・シティ戦。中断明けに序列が動くか。
この日試合を行った12クラブのうち、本紙が追う日本人選手が在籍するのはリバプール、リーズ、クリスタル・パレス、ボルトンの4つ。他の対象選手の所属クラブは、この期間に試合がない。FAカップ2回戦予選の1試合について、公開されたメンバー表に日本人選手は確認できなかった1 , 42 。
11 INJURY & SUSPENSION WATCH 負傷・出場停止ウォッチ
この日の退場はなく、警告のみだった。16日間の中断に入るため、ここに挙げた離脱者の多くは再開節に間に合う可能性がある。日本人選手では三笘薫の欠場が続き、冨安健洋がリーズ戦でふくらはぎを痛めた37 , 43 , 49 。
選手 クラブ 事由 情報源 復帰見込み 影響する試合
三笘薫 ブライトン 負傷からの復帰過程にあり、19日のアーセナル戦も欠場した。
報道
サセックス・エクスプレスは代表ウィーク明けに近づくとするが、復帰試合は確定していない43 。
10月10日のサンダーランド戦。
冨安健洋 クリスタル・パレス ふくらはぎを痛め、ハーフタイムでレルマと交代した。
公式・監督談
サージュ監督は「それほど深刻ではないと思う」と述べたが、復帰時期は示していない。JFAからの離脱発表は21日時点で無い49 , 50 。
9月24日の日本代表ウルグアイ戦。
フィル・フォーデン マンチェスター・シティ マンチェスター・ダービーでの乱暴な行為による退場で、出場停止が続いている。
報道
サンダーランド戦を欠場した44 。
10月11日のリバプール戦。
ジャン・フィリップ・マテタ クリスタル・パレス 負傷でリーズ戦のメンバーに入らなかった。
報道
ラスト・ワード・オン・スポーツは代表ウィーク明けまで不在と記した27 。
10月11日のノッティンガム・フォレスト戦。
ディーン・ヘンダーソン クリスタル・パレス 負傷でリーズ戦のメンバーに入らなかった。ベニテスが引き続きゴールを守った。
報道
同上。代表ウィーク明けまで不在とされる27 。
10月11日のノッティンガム・フォレスト戦。
ラウール・ヒメネス ウォルヴァーハンプトン 負傷でウェスト・ブロムウィッチ戦を欠場した。
報道
BBCは「負傷したヒメネスを欠いた」と記した。復帰時期の発表は確認できていない7 。
10月10日の再開節。
ハリー・ウィルソン リーズ 大腿四頭筋の問題で欠場が続き、代表活動からも外れている。
報道
ラスト・ワード・オン・スポーツによる。復帰時期の発表は確認できていない27 。
10月10日のアーセナル戦。
12 NEXT UP 次に見るべき試合
20日(日)の6試合を最後に、プレミアリーグもチャンピオンシップも中断に入る。9月と10月の代表ウィークが初めて統合され、9月21日から10月6日までの16日間となった。リーグ戦はチャンピオンシップが10月9日(金)のウェストハム対QPRで、プレミアリーグが10月10日(土)で再開する。その間、日本代表は24日にウルグアイ、28日にベネズエラ、10月1日にエクアドルと対戦する37 , 39 。
Premier League
10/11 (Sun)
リバプール vs マンチェスター・シティ
中断明け2日目に、首位と6位が対戦する。シティはフリーキック再開時の守備で2失点した課題を抱え、リバプールは前半の入りの遅さをキャラガーに指摘された。日本時間10月12日00:30のキックオフとなる22 , 38 。
(→ シティ–サンダーランド) (→ 再開の数秒間)
Premier League
10/10 (Sat)
アーセナル vs リーズ
無敗の5位が、本拠地で今季初黒星を喫した2位と対戦する。リーズには田中碧が在籍し、この日は68分で交代した。リーズはこの5試合でわずか3失点。ロングスローを含むセットプレーが、アーセナル相手にも通じるかが見どころとなる。日本時間10月10日20:30のキックオフ8 , 28 , 38 。
(→ リーズ–パレス) (→ 田中碧)
Premier League
10/10 (Sat)
サンダーランド vs ブライトン
xG4.15を積んで敗れたサンダーランドが、本拠地で再開を迎える。ブライトンは19日にアーセナルを3-0で破った側で、ボールを譲る展開を得意とする。両軍ともボールを持たない時間が長くても戦えるため、ブロビーへボールが届く経路がどう変わるかが焦点になる。三笘薫の復帰時期とも重なる2 , 43 。
(→ ブライアン・ブロビー)
13 FLEET STREET 英国現地紙・ファンの論調
首位を走るクラブの記事に並んだのは、監督自身の不満だった。ファンの側は、クリスタル・パレスもマンチェスター・ユナイテッドも、この日の結果よりチームの戦い方そのものを論じている14 , 18 , 40 , 41 。
PRESS VIEW ─ 英国現地紙の論調
GOAL ─ 5連勝の当夜に、監督が数えたのは失点だった
GOALのモハメド・サイード記者は、マレスカ監督の「点が多すぎる。5-3より1-0で勝つほうがずっといい」という言葉を見出しに取った。記事は、勝利そのものより守備の脆さに焦点を当て、3失点のうち2つが止まったボールからの再開だったという監督の説明を中心に据えている。首位クラブの勝利記事でありながら、中心にあったのは勝点3ではなく失点の形だった14 。
別の見方 ─ マンチェスター・シティ公式は同じ試合を「8点の乱打戦を制して首位を広げた」と伝え、ハーランドが対戦した25クラブすべてから得点した記録を前面に出した。同じ90分を、一方は失点、一方は記録で語っている10 。
THE SPORTING NEWS ─ 「完成品には程遠い」が、勝てないわけではない
ザ・スポーティング・ニュースのドム・ファレル記者は、この試合がマレスカ体制の長所と短所を同時に見せたと書いた。サンダーランドが速攻ではなく組み立てからシティを崩し、シティがオフサイドトラップに苦しんだ点を挙げる一方、シェルキ、エンツォ・フェルナンデス、セメンヨ、ハーランドと得点源が分散している点を昨季からの前進と評価する。結論は「完成品には程遠いが、戦う準備はできている」だった18 。
別の見方 ─ マレスカ監督本人は「もっとボールを持って支配できるのは間違いない」と述べており、混戦を受け入れる姿勢を積極的に選んだとは語っていない。記者が前進と読んだ要素を、監督は修正対象として扱っている18 。
THE BOLTON NEWS ─ 地元紙が見た、伊藤敦樹の最初のタッチ
ボルトン・ニュースのマーク・アイルズ記者は、伊藤が「ほぼ最初のタッチで」決めたと書き、決勝点を20ヤードからの一撃と記した。記事は、1,000人を超える遠征サポーターと、それ以外の24,000人という観衆の内訳にも触れている。ボルトンはこの勝利で降格圏との差を5に広げ、シューマッハ監督の「エネルギーと粘り」という評価で締めくくられた33 , 35 。
別の見方 ─ ノリッジの地元紙ピンクアンのアダム・ハーベイ記者は、同じ90分を「個人のミスの連続」として描いた。決勝点の場面も、ボルトンの狙いではなくノリッジの守備の綻びとして記述されている。同じ決勝点が、勝った側では狙いの成果、負けた側では守備のミスとして描かれた34 。
FAN PULSE ─ 現地サポーターの反応
単発の投稿ではなく、各コミュニティで繰り返し現れた論点だけを整理した。
CRYSTAL PALACE|無失点は歓迎、鎌田の評価は割れる
ホームズデール・オンラインの試合スレッドでは、敵地での勝点1と無失点を前向きに受け止める投稿が続いた。MrRobboは「前から追わず、ボールを持たずに低く構えることをいとわなかった」と記し、doombearは「サージュには現実的なところがある」と前任者と比較した。一方で鎌田大地への評価は割れている。TheBigToePuntは「まだスピードと強さ、試合を決める個の力に欠ける」とし、Lanzo-Adは「ピッチ上で最高の選手だった」と書いた。守備の組織が支持される一方、攻撃の決め手を誰に求めるかで意見が分かれている40 。
温度感: おおむね前向き ─ 無失点への評価が、得点力への不満を上回る。
MANCHESTER UNITED|同点弾は安堵ではなく、問題の先送りとして受け取られた
レッドカフェの試合後スレッドでは、89分の同点弾を歓迎する声より、内容への不満が目立った。wazz786は「システムもアイデンティティもスタイルもパターンもない」と書き、bosskeanoは「ボールの動きが遅く、自分たちで眠くなっている」と評した。交代の遅さを指摘する投稿も複数あり、irishguyは「選考、準備、交代の不足、体力の不足」を並べた。編成への不満も繰り返し現れ、AdamColeBebeは「このクラブはブラックホールのようだ」と書いている。redmanxの「我々はひどかった」が、引き分け直後の空気を要約していた41 。
温度感: 不満が優勢 ─ 矛先は結果ではなく、5試合を終えても見えてこないチームの戦い方に向いている。
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シティは3失点のうち2つを、止まったボールからの再開で失った。16日間の中断は、この数秒間の対応を見直すには十分な長さである。10月11日のアンフィールドで、ジャカのように素早く再開してくる相手に対し、最初に戻る1人をどこに置くのか。そこを見たい。
15 TOMORROW'S FIXTURES 明日の試合予定
21 Sept (Mon) は、プレミアリーグ、チャンピオンシップ、チャンピオンズリーグ、カラバオ杯、FAカップのいずれも、予定されている試合は確認できなかった (明日は該当する試合が無いため配信はありません) 1 , 37 。
22 Sept (Tue) には、FAカップ2回戦予選の再試合13試合が、いずれも現地19:45(日本時間23日03:45)に組まれている。20日に2-2で引き分けたサウソール対ドーキング・ワンダラーズの再戦も、ドーキングの本拠地でこの日に行われる。翌23日にもエクスマス・タウン対テーム・ユナイテッドの1試合がある47 。
リーグ戦はここから間が空く。プレミアリーグは9月21日から10月6日までの16日間を代表ウィークとして中断し、第6節は10月10日(土)に始まる。チャンピオンシップはそれより1日早く、10月9日(金)のウェストハム対QPRで再開する。FAカップ3回戦予選は10月3日(土)に予定されている37 , 46 , 48 。
注目の一戦 ─ ドーキング・ワンダラーズ vs サウソール(9/23 03:45 JST)
20日に2-2で終わったFAカップ2回戦予選の再戦。初戦はサウソールの本拠地で2-2。再戦はドーキングの本拠地で行われる。勝った側が10月3日の3回戦予選へ進む42 , 46 , 47 。
21日(月)に本紙5大会の試合はなく、22日と23日に予定されているのはFAカップ2回戦予選の再試合だけである。同日に組まれている女子チャンピオンズリーグ、EFLトロフィー、スコティッシュ・チャレンジカップは本誌の対象外47 。
補 SOURCES 出典
脚注は本文の主張に対応する。配信サイト経由の記事は、発信元の媒体名と署名記者を先に記した。チームスタッツ(支配率・シュート・枠内・敵陣PA内タッチ・xG)と観衆は、断りのない限りBBC Sportが各試合のライブページで公開する集計による。得点時刻は各試合の記録と試合記事を突き合わせた。
注 NAME NOTES 表記注記
以下の固有名詞は日本語表記の確認が済んでおらず、暫定表記としている。( )内は原綴り。確認できた名前は、この注記から外す。
選手・監督 エンツォ・ル・フェ(Enzo Le Fée)、 マルク・ゲイ(Marc Guéhi)、 マーカス・タバニアー(Marcus Tavernier)、 ワルテル・ベニテス(Walter Benítez)、 アナン・ハリリ(Anan Khalaili)、 センネ・ラメンス(Senne Lammens)、 ダビド・アッフェングルーバー(David Affengruber)、 モハメド・トゥーレ(Mohamed Toure)、 ルアリー・マッコンヴィル(Ruairi McConville)、 ティエリー・ゲイル(Thierry Gale)、 ガイスカ・ララサバル(Gaizka Larrazabal)、 サム・ダルビー(Sam Dalby)、 ジャック・ステイシー(Jack Stacey)、 サミュエル・イリング=ジュニア(Samuel Iling-Junior)、 フェル・ロペス(Fer López)、 ジェームズ・ジャスティン(James Justin)、 ホセ・コルドバ(José Córdoba)、 マックス・オレアリー(Max O’Leary)、 ナセル・ジガ(Nasser Djiga)、 ナット・フィリップス(Nat Phillips)、 ジェイディー・カンボ(Jaydee Canvot)、 ジェフェルソン・レルマ(Jefferson Lerma)、 スティーブン・シューマッハ(Steven Schumacher)、 ギャビン・バズヌ(Gavin Bazunu)
クラブ・競技場 サウソール(Southall)、 ドーキング・ワンダラーズ(Dorking Wanderers)、 エクスマス・タウン(Exmouth Town)、 テーム・ユナイテッド(Thame United)
記者・解説者ほか マーク・アイルズ(Marc Iles)
PREMIER LEAGUE DAILY
20 Sept (Sun) の試合 / 発行 2026.9.21 JST