MATCHDAY REPORT ─ PREMIER LEAGUE, EFL & CHAMPIONS LEAGUE
PREMIER LEAGUE DAILY
MATCHDAY FULL
ブライトンが王者アーセナルを3発で沈め3位へ コベントリーは25年ぶりのプレミアリーグ勝利
19 Sept (Sat)|14試合(PL 5 / 2部 9)。FA杯2回戦予選77試合。CL・EFL杯はこの期間に開催なし
THE STORY OF THE DAY
ブライトンが本拠地でアーセナルを3-0で下し、王者の開幕無敗を5試合目で止めた。ボール保持率は40%にとどまったが、31分にパスカル・グロスがペナルティーエリアの外から先制し、45分にはカラランボス・コストゥーラスが25ヤードから2点目を決めた。57分、グロスの左CKをチェマ・アンドレスが頭で押し込み、勝負を決めた。ファビアン・ヒュルツェラー監督は「最初のタックル、最初のスローイン、最初のCKを取った」と振り返った。ミケル・アルテタ監督は「球際とセカンドボールで、我々は遠く及ばなかった」と述べ、「最初のスローインの時点で苦しくなると分かった」と続けた。クラブ創設125周年の記念試合で、ブライトンは6位から3位へ上がった1 , 3 , 4 , 5 , 7 , 8 。
English
Brighton beat Arsenal 3-0 at home and ended the champions’ unbeaten start in their fifth game. Brighton had only 40 per cent of the ball. Pascal Gross scored first from outside the penalty area in the 31st minute, and Charalampos Kostoulas made it 2-0 from 25 yards in the 45th. In the 57th minute Chema Andres headed in a corner from the left taken by Gross, and the match was settled. Fabian Hurzeler said his side “won the first tackle, the first throw and the first corner”. Mikel Arteta said his players were “very, very far” from winning the duels and the second ball, and added that he knew from “the first throw-in” that Arsenal were in trouble. The win came in the match marking the club’s 125th anniversary, and it lifted Brighton from sixth to third.
ヒント 「Arsenal holds most of the ball」は「アーセナルがボールを多く保持する」という意味。ここでの hold は「持つ・保持する」で、大きな60%のボールがその状況を表している。
ヒント 「wins the small things first」は「まず細かい勝負を取る」という意味。small things は、この試合でヒュルツェラー監督が挙げた最初のタックル、スローイン、CKのような小さな局面を指している。
ヒント 「Three goals build a very solid wall」は「3得点が、とても頑丈な壁を作る」という比喩。solid は「しっかりした・堅固な」で、31分、45分、57分の得点がレンガのように積み上がっている。
ヒント 「Less possession, three goals, one big win」は「保持率は低くても、3得点で大きな勝利」という意味。60%の大きなボールより、最後に残る3-0のスコアの方が重要だ、という対比がオチになっている。
THE MORNING 5
01 ブライトンの3得点者は、xG合計0.64 グロス、コストゥーラス、チェマ・アンドレスのこの試合のxGは合計0.64で、チーム全体でも1.30だった。BBCの集計では、エリア外からのシュートはブライトンが7本、アーセナルが1本1 , 5 。
02 コベントリー、25年ぶりのプレミアリーグ勝利 55分、GKカール・ラッシュワースのロングボールからジェイ・ダシルバが決めた。今季5試合目で初得点となり、2001年4月以来の1部での勝利をもたらした9 , 10 。
03 この日ピッチに立った日本人は7人。鈴木彩艶 は5セーブ アストン・ヴィラは敵地で3-2と競り勝ち、今季初勝利を挙げた。スカイ・スポーツは9分のサビオへの連続セーブを挙げ、鈴木の出来を評価している12 , 13 。
04 森下龍矢 が今季初得点、ブラックバーンは2-256分、相手GKから奪ったボールをゴール前を横切るように流し込み、敵地で1点リードを奪った。ポーツマスは74分にコルビー・ビショップが追いつき、勝点を分け合った21 , 22 。
05 トッテナムは19位。クラブ史上最悪の5試合 5試合で勝点2、得失点差−6は、勝点2・−3だった2008-09季を下回る。今季初得点は86分のコナー・ギャラガーだった12 , 7 。
01 RESULTS & HIGHLIGHTS 試合結果とハイライト
英国時間19日(土)は、プレミアリーグ5試合とチャンピオンシップ9試合の計14試合が行われた。プレミアリーグは5試合すべてで先制したチームが勝ち、チャンピオンシップは9試合中7試合で先制側が勝点3を落とした。この14試合でピッチに立った日本人は7人1 , 2 。
PREMIER LEAGUE
PL 9/19 20:30 JST ─ トッテナム・ホットスパー・スタジアム/ 観衆 60,920人
⚽ 86′ ギャラガー ⚽ 90+8′ ファン・ヘッケ ⚽ 45+4′ マンザンビ ⚽ 67′ ジャクソン ⚽ 79′ ブエンディア
前半 0-1。トッテナムの2得点は今季リーグ戦で初めてのものだった1 , 12 。
64% 支配率 36%
20 (7) シュート (枠内) 15 (6)
31 敵陣PA内タッチ 19
1.22 xG (BBC) 1.16
前半はトッテナムが押し込んだが、9分のサビオの2本の決定機を鈴木彩艶 が連続で止めた。45+4分、主将ミッキー・ファン・デ・ヴェンが顔面を負傷して一時ピッチを離れた間に、ヨハン・マンザンビが左から押し込んで先制する。後半はヴィラが強度で上回り、67分にニコラ・ジャクソンが低い一撃を決め、79分にはエミリアーノ・ブエンディアが25ヤードから3点目を挙げた。トッテナムは86分にコナー・ギャラガー、90+8分にヤン・パウル・ファン・ヘッケが返したが届かなかった12 , 14 。
PL 9/19 23:00 JST ─ アメリカン・エキスプレス・スタジアム/ 観衆 31,944人
⚽ 31′ グロス ⚽ 45′ コストゥーラス ⚽ 57′ チェマ・アンドレス
前半 2-0。アーセナルは今季初黒星1 , 5 。
40% 支配率 60%
17 (5) シュート (枠内) 11 (2)
30 敵陣PA内タッチ 36
1.30 xG (BBC) 1.58
ブライトンはボールを譲り、空中戦19勝・タックル19回でアーセナルを上回った。31分、グロスがエリアのやや右外で前を向き、低いシュートがニアポストの根元に当たって入る。45分にはコストゥーラスが25ヤードから左隅へ決めた。57分、グロスの深い左CKにチェマ・アンドレスがガブリエウとマルティン・ウーデゴールの上から合わせ、3点目が決まる。アーセナルは敵陣PA内タッチで36対30と上回りながら、枠内シュートは2本にとどまった1 , 5 , 6 。
PL 9/19 23:00 JST ─ ヒル・ディキンソン・スタジアム/ 観衆 52,008人
⚽ 11′ バリー 🟥 67′ ファタウ (2枚目)
前半 1-0。エバートンは開幕から無敗を維持した1 , 16 。
52% 支配率 48%
21 (2) シュート (枠内) 13 (4)
24 敵陣PA内タッチ 18
2.31 xG (BBC) 1.30
11分、ジェームズ・ターコウスキーの遠めのシュートがティエルノ・バリーに当たってコースが変わり、GKクリスチャン・ウォルトンの逆を突いた。67分、前半に警告を受けていたアブドゥル・ファタウが、ジェームズ・ガーナーとの競り合いで倒れたことをシミュレーションと判定され、2枚目の警告で退場した。エバートンは後半にバリーのヘディングで加点したかに見えたが、オフサイド位置のブレナン・ジョンソンがプレーに関与したとしてVARが取り消した。xG2.31に対して枠内シュートは2本にとどまった1 , 15 , 16 。
PL 9/19 23:00 JST ─ セント・ジェームズ・パーク/ 観衆 52,647人
⚽ 3′ ウィロック ⚽ 7′ ホール ⚽ 67′ チョ
前半 2-0。45+2分にニューカッスルが得たPKはウィッサが外し、ツォラキスが防いだ。ハルは今季初黒星となった1 , 18 。
56% 支配率 44%
12 (5) シュート (枠内) 22 (4)
15 敵陣PA内タッチ 36
1.43 xG (BBC) 1.24
3分、ハーベイ・バーンズのスルーパスからジョー・ウィロックが決め、7分にも同じバーンズの配球で左サイドバックのルイス・ホールが左隅へ流し込んだ。前半終了間際にはニューカッスルがPKを得たが、ウィッサのキックはツォラキスに止められた。開始7分で2点を失ったハルは、そこから敵陣PA内タッチ36回、シュート22本を記録して押し返す。67分、投入から4分のモアメド=アリ・チョがポストの内側へ決めて1点差としたが、追いつけなかった。セルゲイ・ヤキロビッチ監督は「前半の2つのミスを相手の質で仕留められた」と述べた1 , 18 , 19 。
PL 9/20 01:30 JST ─ シティ・グラウンド/ 観衆 30,666人
前半 0-0。コベントリーの今季初得点で、2001年5月以来のプレミアリーグでの得点9 , 10 。
63% 支配率 37%
24 (3) シュート (枠内) 10 (3)
31 敵陣PA内タッチ 13
1.15 xG (BBC) 0.67
フォレストは前半だけで14本を放ちながら決められなかった。55分、コベントリーのGKラッシュワースが蹴った長いボールをダシルバが正確に止め、ダニエル・ムニョスをかわして流し込む。76分にはボビー・トーマスがゴールライン上でかき出した。86分、イゴール・ジェズスが押し込んだ同点弾は、直前にカレブ・イレンキイへのファウルがあったとしてジャレッド・ジレット主審がVARの確認後に取り消した。フォレストにとって今季ホームで2度目のVARによる得点取り消しとなった9 , 11 , 10 。
EFL CHAMPIONSHIP
ELC 9/19 23:00 JST ─ セント・アンドリュース/ 観衆 27,017人
⚽ 55′ ミラー ⚽ 59′ マグリー(オウンゴール) ⚽ 45′ アルフステン ⚽ 88′ マランダ
前半 0-1。岩田智輝 が90分出場1 , 23 。
48% 支配率 52%
15 (5) シュート (枠内) 15 (4)
25 敵陣PA内タッチ 29
1.14 xG (BBC) 1.93
45分、マランダの斜めのパスを受けたマクシミリアン・アルフステンがダイレクトで天井へ突き刺した。55分、岩田智輝がそのマランダからボールを奪い、ジョン・ソリスをエリアへ送る。こぼれたところをリアム・ミラーが決めて追いついた。4分後、ミラーのCKをジェイ・スタンズフィールドが折り返し、ゴール前で跳ねたボールがリーリー・マグリーに当たって逆転する。88分、セバスチャン・バーホルターの巻いたFKをGKジェームズ・ビードルが4ヤードの位置で手から落とし、マランダが押し込んで引き分けに持ち込んだ1 , 23 。
ELC 9/19 23:00 JST ─ ターフ・ムーア/ 観衆 19,456人
前半 1-0。旗手怜央 が先発し61分に交代1 , 24 。
52% 支配率 48%
6 (2) シュート (枠内) 17 (6)
20 敵陣PA内タッチ 31
0.49 xG (BBC) 1.21
ニッキー・ハイエン監督は前節から先発6人を入れ替え、GKマックス・ヴァイスとカイル・ウォーカーを外した。34分、ゼキ・アムドゥニがファーポストへのヘディングで先制する。バーンリーのシュートは90分で6本にとどまり、61分には旗手怜央とマーカス・エドワーズを下げて守りに入った。90+3分、移籍期限日にユニオン・サン=ジロワーズから加入したモハメド・フセイニが角度のある位置から走りながら流し込み、ファーポストの内側を通して同点とした24 , 25 , 26 。
ELC 9/19 23:00 JST ─ フラットン・パーク
⚽ 4′ スワンソン ⚽ 74′ ビショップ ⚽ 11′ アフォラヤン ⚽ 56′ 森下龍矢
前半 1-1。森下龍矢 の今季初得点1 , 21 。
51% 支配率 49%
22 (7) シュート (枠内) 8 (5)
35 敵陣PA内タッチ 17
1.54 xG (BBC) 0.51
4分にザッカリー・スワンソンが先制し、11分にアフォラヤンが返した。56分、ビエリツァが前へ蹴ったボールをクリスティ・モンゴメリーが奪い、森下龍矢がゴール前を横切るように流し込んで逆転する。BBCの記録ではアシストはアフォラヤン。トニー・モウブレイ監督のブラックバーンは5-4-1でシュート8本に抑えられたが、そのうち5本を枠に飛ばした。74分、カブマ=マックイーンのシュートが途中出場のビショップに当たってゴールへ入り、勝点を分け合った1 , 21 , 22 。
ELC 9/19 23:00 JST ─ ロフタス・ロード
🟥 15′ サーキン ⚽ 66′ ポク ⚽ 90′ スマイス ⚽ 1′ ケニー ⚽ 26′ ケニー
前半 0-2。QPRは15分から10人で戦った。斉藤光毅 が後半頭から出場1 , 27 。
60% 支配率 40%
30 (6) シュート (枠内) 13 (3)
54 敵陣PA内タッチ 22
2.33 xG (BBC) 1.31
開始1分、ジョニー・ケニーが中央を単独で運んで先制する。15分、左サイドバックのデニス・サーキンがレオ・ルロワへの危険なファウルで一発退場となった。26分にケニーがこの日2点目を挙げ、QPRは10人で0-2となる。ジュリアン・ステファン監督は19分にキーリー・アダムソン、後半頭に斉藤光毅を送り込んで押し返し、66分にクワメ・ポクが20ヤードからニアの下隅へ決めた。アルフィー・ロイドの一撃はバーを叩き、90分、途中出場のポール・スマイスが混雑したエリア内の10ヤードから決めて追いついた。10人で戦った75分余りを含め、試合を通じてシュート30本、敵陣PA内タッチ54回を記録している1 , 27 , 28 。
ELC 9/19 23:00 JST ─ レースコース・グラウンド/ 観衆 10,543人
⚽ 35′ ムーア ⚽ 89′ シュロッターベック(オウンゴール) ⚽ 50′ ウォード・プラウズ
前半 1-0。決勝のオウンゴールはBBCが89分、サウサンプトン公式は88分と記す。松木玖生 が先発し76分に交代1 , 29 。
34% 支配率 66%
8 (4) シュート (枠内) 20 (7)
19 敵陣PA内タッチ 25
0.62 xG (BBC) 1.60
サウサンプトンが序盤から決定機を作ったが、35分にCKからキーファー・ムーアの高いヘディングでレクサムが先制する。50分、ジェームズ・ウォード・プラウズのシュートがブロックされ、こぼれ球を6ヤードから自ら押し込んで追いついた。復帰後の初得点だった。89分、ジャック・エコミエの低いクロスにケベン・シュロッターベックが触れてオウンゴールとなり、サウサンプトンの6試合無敗が止まった1 , 29 。
OTHER RESULTS ─ その他のチャンピオンシップ第8節
ホーム 結果 アウェイ MATCH NOTE
カーディフ 3–1 チャールトン ジャック・モイランが2得点1アシスト
ミルウォール 2–2 ウェストハム 2点差を追いつかれ、カンテは得点後に退場
ストーク 2–1 シェフィールド・ユナイテッド 途中出場のギャラガーが86分に決勝点
リンカーン 1–2 スウォンジー 47分と51分の連続失点で逆転を許した
英国時間9月19日(土)は、プレミアリーグ5試合、チャンピオンシップ9試合、FAカップ2回戦予選77試合の計91試合が行われた。チャンピオンズリーグとカラバオ杯は試合がない1 , 2 。
FAカップ2回戦予選は、19日(土)に77試合が行われた。出場クラブはいずれもナショナルリーグ以下で、確認している日本人選手に該当者はいない。ただし77試合すべてのメンバー表を確認できてはおらず、日本人選手の出場が皆無であったとは断定しない。同ラウンドは全80試合で、18日(金)に2試合、20日(日)に1試合が組まれている2 , 33 。
02 TABLE IMPACT 順位表への影響
ブライトンが6位から3位へ跳ね、アーセナルは勝点12を保ったが、得失点差でマンチェスター・シティに抜かれ、首位から2位へ下がった。トッテナムは19位へ落ち、コベントリーは最下位を脱した。2部は引き分けが多く、上位の顔ぶれはほとんど動いていない7 , 20 。
PREMIER LEAGUE ─ 第5節終了時点(4試合は20日)
順位 クラブ 試合 得失点 勝点 今節
1 マンチェスター・シティ 4 +6 12 ─ 20日にサンダーランド戦
2 アーセナル 5 +4 12 ● ブライトンに0-3
3 ブライトン 5 +11 10 ○ アーセナルに3-0
4 ブレントフォード 5 +6 9 ─ 18日にチェルシーに3-0
5 エバートン 5 +3 9 ○ イプスウィッチに1-0
6 リーズ 4 +4 8 ─ 20日にパレス戦
7 ハル・シティ 5 +2 8 ● ニューカッスルに1-2
8 ニューカッスル 5 0 8 ○ ハル・シティに2-1
15 アストン・ヴィラ 5 −5 4 ○ トッテナムに3-2
18 コベントリー 5 −9 3 ○ フォレストに1-0
19 トッテナム 5 −6 2 ● アストン・ヴィラに2-3
20 フラム 4 −3 1 ─ 20日にマンU戦
9〜14位と16〜17位は略した。ブライトンは1試合で3つ順位を上げ、得失点差+11はリーグ最多。ノッティンガム・フォレストは12位。BBC順位表、2026年9月20日取得7 。
EFL CHAMPIONSHIP ─ 第8節終了時点(2試合は20日)
順位 クラブ 試合 得失点 勝点 今節
1 スウォンジー 8 +7 17 ○ リンカーンに2-1
2 ウェストハム 8 +11 15 △ ミルウォールと2-2
3 ミドルズブラ 8 +4 15 △ バーミンガムと2-2
4 ウェスト・ブロムウィッチ 7 +3 14 ─ 20日にウォルヴァーハンプトン戦
5 QPR 8 +3 13 △ プレストンと2-2
6 ストーク 8 +1 13 ○ シェフィールド・Uに2-1
7 ブリストル・シティ 8 −1 13 ─ 18日にワトフォードに1-0
10 バーミンガム 8 +1 11 △ ミドルズブラと2-2
11 ミルウォール 8 0 11 △ ウェストハムと2-2
13 サウサンプトン 8 +9 10 ● レクサムに1-2
16 ブラックバーン 8 0 9 △ ポーツマスと2-2
23 プレストン 8 −7 4 △ QPRと2-2
24 バーンリー 8 −8 4 △ ダービーと1-1
8〜9位、12位、14〜15位、17〜22位は略した。サウサンプトンの勝点10には、EFL規則違反による勝点4の減点が反映されている。減点前なら勝点14で4位相当となる。BBC順位表、2026年9月20日取得20 , 32 。
03 THE TURNING POINT 勝敗を分けた一手
勝負を分けたのは、ペナルティーエリア手前に空いたスペースだった。
TACTICS
31〜57分
ブライトンは結果としてボールを譲る側に回った。保持率は40%で、ロングボール58本はアーセナルの49本を上回る。競ったのは空中戦19対16、タックル19対13で、いずれもブライトンが上回った。ヒュルツェラー監督は試合後、「最初のタックルを取り、最初のスローインを取り、最初のCKを取った」と語り、小さな勝ちを積み上げたことを勝因に挙げている。同じ現象をアーセナル側も見ていた。アルテタ監督は「試合に必要な強度、球際とセカンドボールについて話していた水準には、まったく届いていなかった」と述べ、「最初のスローインの時点で苦しくなると分かった」と続けた。両軍の監督が、別々に同じ局面を挙げている3 , 4 , 6 , 8 。
セカンドボールを拾えないと、相手が持った瞬間に前へ出にくい。結果として、エリア手前にスペースが空いた。31分のグロスの先制点について、beIN SPORTSは「あまりに多くの時間とスペースを与えられた」と書く。45分のコストゥーラスの2点目では、ライスとガブリエウが「後ずさりした」と記されている。BBCの集計では、ブライトンはこの日エリア外から7本を放ち、そのうち2本が得点になった。アーセナルのエリア外からのシュートは1本だけである。なお365Scoresはブライトンのエリア外を8本としており、提供元によって1本の差がある。数字で見ると、この2点はいずれも低確率の一撃だった。3人の得点者のこの試合のxGは合計0.64で、チーム全体でも1.30にとどまる。アーセナルのxG1.58を下回りながら3点を取った試合だった1 , 5 。
勝敗への影響は明確に出た。アーセナルは保持率60%、敵陣PA内タッチ36回でブライトンの30回を上回りながら、枠内シュートは2本。カイ・ハフェルツはこの試合のxG0.82を積みながら決めきれなかった。57分にグロスのCKからチェマ・アンドレスに3点目を決められると、残り33分で1点も返せていない。アーセナルは勝点12を保ったが、得失点差で首位をマンチェスター・シティに明け渡した。開幕からの連勝は4で止まっている。ブライトンは6位から3位へ上がり、得失点差+11はリーグ最多となった1 , 5 , 7 。
TACTICAL BOARD ─ 戦術Q&Aテーマ:ペナルティーエリア手前
ブライトン 3–0 アーセナル / 0–0で始まった31〜57分
Q. ボールを6割持たれたブライトンは、 どこから3点を取ったのか?
A. 3点のうち2点はペナルティーエリアの外から決まった。アルテタ監督は「球際とセカンドボールで、我々は遠く及ばなかった」と述べ、ヒュルツェラー監督は「最初のタックル、最初のスローイン、最初のCKを取った」と語った5 , 6 , 8 。
3場面 3得点を時刻順に追う
1 先制する31′ 仕掛け ─ エリア手前
1
6
15
41
39
19
13
グロス
前に人がいない
GOAL
beIN SPORTSは、グロスが「あまりに多くの時間とスペースを与えられ」、エリアのやや右外20ヤードから放ったシュートがニアポストの根元に当たって入ったと記した。図は記述にもとづく模式で、座標の記録ではない5 。
2 突き放す45′ 相手の対応 ─ 下がって間合いを空ける
1
41
6
15
14
19
コストゥーラス
2人とも後退
GOAL
同記事は、ライスとガブリエウが「コストゥーラスから後ずさり」、25ヤードからの一撃が左下隅へ決まったと書いた。下がった距離と2人の間合いは記録されておらず、水色の破線は記述にもとづく模式5 。
3 決着する57′ 結果 ─ セットプレーで3点目
1
6
8
13
1
14
2
アンドレス
ライアは線上に残る
グロスの左CK
GOAL
グロスの深い左CKに対し、ライアはゴールライン上に残り、チェマ・アンドレスがガブリエウとウーデゴールの上から頭で合わせた。ボールはニアポストに当たって入った。プレミアリーグ初先発での得点だった5 , 6 。
ボールの経路(模式)
選手の移動(模式)
空いた場所(模式)
1 プレーの順序
白=ブライトン(上へ攻撃)/色付き=アーセナル
検討 アーセナルにはどんな手があったか
実際に記述された動き ─ 記述として確認できるのは2つ。①1点目でグロスに時間とスペースがあったこと、②2点目でライスとガブリエウがコストゥーラスから後ずさりしたこと。アルテタ監督は試合後、「最初のスローインの時点で苦しくなると分かった」と述べた5 , 8 。
そこから検討する対応策 ─ 以下は本紙の仮説である。映像で位置関係を確認したものではなく、上の記述から検討しうる選択肢を並べた。
対応案 狙い 代償・検討点
A エリア手前で早く体を寄せる シュートの瞬間に距離を詰め、コースを限定する。ブライトンはこの日エリア外から7本(BBC集計)を放っており、放たせないこと自体が対策になる。 寄せた背後が空く。ブライトンは敵陣PA内で30タッチを記録しており、エリア内へ通されれば失点の質は上がる。
B セカンドボールに人数をかける アルテタ監督が挙げた「球際とセカンドボール」に中盤の人数を割き、エリア手前の回収役を1枚増やす。 前線の人数が減る。アーセナルは保持率60%で敵陣PA内36タッチを記録しながら枠内シュートは2本で、これ以上崩す人数を削れば得点はさらに遠のく。
比較 エリア外からのシュートは、両軍でどれだけ違ったか
ブライトン エリア外から7本(BBC集計)。うち2本が得点になった。
アーセナル エリア外からは1本のみ。枠内シュートは試合を通して2本だった。
未確認 ブライトンが狙って遠めから打ったのか、近づけずに打たされたのかは、公開情報からは判別できない。
次に見る点 ─ エリア手前を空けない相手に対して、ブライトンが同じ距離から決め続けられるか(10月10日、敵地のサンダーランド戦)。
図の読み方。3場面とも位置の根拠は「記述にもとづく模式」で、ショットマップ等に記録された座標ではない。今回は映像で位置関係を確認していない。白い実線はボールの経路、水色の破線は選手の移動、黄色の枠は空いた場所で、いずれも模式であり特定の瞬間の座標ではない。関与が記述で確認できた選手と、場面の理解に要る守備者だけを描き、それ以外の選手は位置が分からないため描いていない。得点時刻はBBCの試合記録に揃えた1 , 5 。
04 PLAYER REPORTS 選手ミニレポート
詳報した10試合それぞれについて、好調選手(GOOD)と不調選手(POOR)を1人ずつ挙げる。評価は1媒体の採点だけでなく、プレーの記述とBBCが公開する個人記録も踏まえた1 。
トッテナム 2–3 アストン・ヴィラ (→ 結果)
GOOD
エミリアーノ・ブエンディア
アストン・ヴィラ / 攻撃的MF / 90分
79分、25ヤードから巻いたシュートでゴールを陥れ、3-0とした。攻撃だけの選手ではなく、この試合のタックル7回はピッチ上の最多。ヴィラは保持率36%で、奪ってから速く出る形に徹していた。ブエンディアはボールを奪う仕事と、奪った後に前へ出る仕事の両方を担った1 , 12 。
90分、1得点、シュート3本(枠内2)、タックル7回、チャンス創出31 。
POOR
ドミニク・ソランケ
トッテナム / センターフォワード / 66分
トッテナムは20本を放ち、そのうち7本を枠に飛ばしながら、86分まで得点がなかった。最前線のソランケが66分までに放ったのは2本で、枠内は0。ボールに触れた回数も少なく、パスは15本にとどまった。ファンサイトTo The Lane And Backの採点は3点で、チーム最低だった1 , 17 。
66分、シュート2本(枠内0)、xG0.13、パス15本1 。
ブライトン 3–0 アーセナル (→ 結果)
GOOD
パスカル・グロス
ブライトン / 守備的MF / 主将 / 90分
31分にエリア外から先制点を決め、57分には左CKからチェマ・アンドレスの3点目を演出した。1試合で2点に直接絡んでいる。守備的MFの位置で起用されながら、エリア手前へ入る動きと、セットプレーの精度という2つの武器を同じ試合で出した1 , 5 。
90分、1得点1アシスト、xG0.11、xA0.25、チャンス創出21 。
POOR
カイ・ハフェルツ
アーセナル / センターフォワード / 90分
beIN SPORTSは、ハフェルツが「アーセナルの唯一と言える決定機を浪費した」と書いた。この試合のxG0.82は両軍で最も高く、それでいてシュートは2本、枠内1本。0-1、0-2のいずれの局面でも返す機会があり、アルテタ監督も「失点し、決定機があり、決められなかった」と2度繰り返した1 , 5 , 8 。
90分、シュート2本(枠内1)、xG0.82、パス27本1 。
エバートン 1–0 イプスウィッチ (→ 結果)
GOOD
ティエルノ・バリー
エバートン / センターフォワード / 90分
11分、ターコウスキーの遠めのシュートに体を入れてコースを変え、GKの逆を突いた。後半のヘディングはVARで取り消されたが、エバートンの枠内シュート2本のうち1本は彼のもの。エバートンはxG2.31を積んで1点だったため、この1点の価値は大きい1 , 15 , 16 。
90分、1得点、シュート3本(枠内1)、xG0.591 。
POOR
アブドゥル・ファタウ
イプスウィッチ / 攻撃的MF / 67分
35分にエバートンの速攻を止めて警告を受けた。67分、ガーナーとの競り合いで倒れた場面がシミュレーションと判定され、2枚目の警告で退場となる。0-1の状況で10人になり、イプスウィッチはその後のシュートを5本に抑えられた。判定そのものには現地でも異論があるが、警告を持った状態での接触だった1 , 15 。
67分、2度の警告による退場、シュート2本、xG0.061 。
ニューカッスル 2–1 ハル・シティ (→ 結果)
GOOD
ハーベイ・バーンズ
ニューカッスル / 攻撃的MF / 90分
3分のスルーパスでウィロックの先制点を演出し、7分には左サイドバックのホールへ配球して2点目を作った。開始7分で2アシストを記録している。ニューカッスルはこの日12本しか打っておらず、開始7分での2アシストがそのまま勝敗を分けた1 , 18 。
90分、2アシスト、シュート2本(枠内1)、チャンス創出31 。
POOR
オリ・マクバーニー
ハル・シティ / センターフォワード / 90分
ハルは敵陣PA内で36回触り、シュート22本を放った。それでも枠内は4本にとどまる。最前線のマクバーニーは4本を打って枠内0で、パス成功率も68%だった。1点差に迫った終盤も、前線で起点を作れず、同点に追いつく機会を広げられなかった1 , 18 , 19 。
90分、シュート4本(枠内0)、xG0.28、パス22本(成功率68%)1 。
ノッティンガム・フォレスト 0–1 コベントリー (→ 結果)
GOOD
ボビー・トーマス
コベントリー / センターバック / 90分
76分、ゴールライン上でかき出して1点を守った。フォレストが24本を放った試合で、コベントリーは今季初の無失点を達成している。3バックの一角でパス成功率96.9%を記録し、後ろからの配球でも数字を残した1 , 9 。
90分、ゴールライン上のクリア1、パス32本(成功率96.9%)1 , 9 。
POOR
リアム・デラップ
ノッティンガム・フォレスト / センターフォワード / 90分
フォレストは前半だけで14本を放ち、それでも得点がなかった。デラップは90分で4本を打ち、枠内は0本。xGは0.14で、1本あたりの質も低い。59分には警告も受けた。24本で枠内3本という数字は、最前線での精度を欠いた結果でもある1 , 9 , 10 。
90分、シュート4本(枠内0)、xG0.14、警告11 。
バーミンガム 2–2 ミドルズブラ (→ 結果)
GOOD
リアム・ミラー
バーミンガム / 攻撃的MF / 90分
55分に今季初得点で追いつき、59分にはCKで逆転点の起点となった。4分間で試合をひっくり返した2つのプレーの両方に関わっている。シュート4本のうち3本を枠に飛ばし、バーミンガムの枠内5本の過半を1人で占めた1 , 23 。
90分、1得点、シュート4本(枠内3)、xG0.29、xA0.201 。
POOR
ジェームズ・ビードル
バーミンガム / GK / 90分
88分、バーホルターの巻いたFKを、ビードルはゴールから4ヤードほどの位置で手から落とし、マランダに押し込まれた。2-1で残り2分という局面での失点だった。クリス・デイビス監督は「こういうことは起きる。本人も分かっているし、落ち込んでいる。ただ今季はずっと良かった」と擁護している23 。
90分、2失点。88分の失点は処理のミスが直接の原因23 。
バーンリー 1–1 ダービー (→ 結果)
GOOD
モハメド・フセイニ
ダービー / ウイング / 途中出場24分
90+3分、角度のある位置から走りながら流し込み、ファーポストの内側を通して同点とした。移籍期限日にユニオン・サン=ジロワーズから期限付きで加入したガーナ人ウイングの、ダービーでの初得点だった。24分の出場でシュート3本を放ち、投入後のダービーの攻撃の中心になった1 , 24 。
24分、1得点、シュート3本(枠内1)1 。
POOR
ヤコブ・ブルーン・ラーセン
バーンリー / センターフォワード / 73分
バーンリーは90分で6本しか打てなかった。2トップの一角で73分を戦ったブルーン・ラーセンのシュートは0本。xA0.32はチーム2位で、味方の決定機は作っている。ただ、自らシュートに持ち込む形がなく、それが1点を守り切れない終盤の展開にも響いた1 , 24 。
73分、シュート0本、xA0.32、パス18本1 。
ポーツマス 2–2 ブラックバーン (→ 結果)
GOOD
ライアン・カブマ=マックイーン
ポーツマス / 攻撃的MF / 17歳 / 87分
この日ピッチに立った全選手で最多のシュート10本を放ち、うち4本が枠を捉えた。74分の同点弾も、彼のシュートがビショップに当たって生まれている。エクスプレスFMはチェルシーからの期限付き移籍中の17歳と紹介し、前半の2度の決定機はGKトートに止められたと書いた。ポーツマスのシュート22本の半数近くを1人で記録し、5-4-1で守るブラックバーンを崩す攻撃の中心になった1 , 21 。
87分、1アシスト、シュート10本(枠内4)、xG0.581 。
POOR
ダニエル・ビエリツァ
ポーツマス / GK / 90分
56分、前へ蹴ったボールをモンゴメリーに奪われ、森下龍矢の得点につながった。エクスプレスFMはこの経過を明記している。ブラックバーンはこの日8本しか打っておらず、xGも0.51。そのうち2点が入った背景には、ポーツマス側のこの1つの失敗があった1 , 21 。
90分、2失点、パス29本(成功率58.6%)1 。
QPR 2–2 プレストン (→ 結果)
GOOD
クワメ・ポク
QPR / MF / 90分
15分に味方が退場し、26分に0-2となった試合で、66分の1点目を決めて流れを引き戻した。10人になった後も含め、90分で9本のシュートを放っている。QPRのシュート30本のうち3割近くを1人で担い、66分の1点で追撃のきっかけを作った1 , 27 , 28 。
90分、1得点、シュート9本(枠内2)、xG0.531 。
POOR
デニス・サーキン
QPR / 左サイドバック / 15分
開始1分で失点した直後の15分、ルロワへのファウルで一発退場となり、QPRを75分以上にわたって10人にした。ランカシャー・イブニング・ポストは「リプレイを見ればタイミングの悪いチャレンジだった」と書いている。最下位圏のプレストンが相手で、しかも本拠地という状況だった。チームは追いついたが、勝点2を落とした試合の出発点はここにある1 , 27 。
15分、退場1。パス7本で交代を余儀なくさせた1 。
レクサム 2–1 サウサンプトン (→ 結果)
GOOD
キーファー・ムーア
レクサム / センターフォワード / 72分
35分、CKから高い打点のヘディングで先制した。レクサムは保持率34%、シュート8本という試合で、前線の起点として機能した。サウサンプトンが20本を放った試合を、この1点が先に動かした1 , 29 。
72分、1得点、シュート2本(枠内1)、xG0.111 。
POOR
サイル・ラリン
サウサンプトン / センターフォワード / 86分
サウサンプトンは保持率66%、シュート20本、xG1.60を記録しながら1点にとどまった。最前線のラリンは5本を放って枠内1本、xG0.49。パス成功率は64.7%で、14分には警告も受けている。押し込む時間が長かった中で、最前線として得点につなげられなかった1 , 29 。
86分、シュート5本(枠内1)、xG0.49、パス成功率64.7%1 。
05 STAT OF THE DAY 今日のデータ1選
コベントリーが今季5試合で挙げた得点は1。その1点が、25年待った勝利を呼んだ7 , 9 。
1
コベントリーが今季プレミアリーグ5試合で挙げた得点数
出所: BBC順位表、2026.9.20取得
コベントリーは開幕4試合を無得点で4連敗し、5試合目のシティ・グラウンドで初めてゴール裏を沸かせた。55分、GKラッシュワースが蹴った長いボールをダシルバが止めてムニョスをかわし、流し込む。クラブにとって2001年5月のムスタファ・ハジ以来となるプレミアリーグでの得点であり、勝利は2001年4月のサンダーランド戦以来だった。この日のコベントリーのxGは0.67、シュートは10本だった。フォレストはxG1.15、シュート24本、敵陣PA内タッチ31回を積みながら0点に終わっている。少ない機会を1本だけ決め切ったコベントリーが勝ち、多くの機会を作ったフォレストは無得点で敗れた1 , 9 , 10 。
DATA BOARD
チーム xG 支配率 Note
カーディフ 2.70 62% 27本を放ち、PA内タッチ46回
ミルウォール 2.56 34% うちセットプレーが1.95を占めた
QPR 2.33 60% 15分から10人でPA内タッチ54回
コベントリー (編集部注目) 0.67 37% 10本・0.67で今季初の無失点勝ち
xGはBBCが公開する試合スタッツの値で、対象14試合の28チームを同じ提供元で比較した。上位3チームに、今季初得点で25年ぶりの勝利を挙げたコベントリーを編集部注目として加えた1 。
カーディフ xG 2.70
ミルウォール xG 2.56
QPR xG 2.33
コベントリー xG 0.67
データ小話 ─ ミルウォールのxG2.56のうち1.95はセットプレーから生まれている。保持率は34%で、ウェストハムに11本のCKを与えながら、空中戦は30対9で上回った。2点差を守れずに引き分けたが、この日のxGは詳報・一覧を通じて2番目に高い
1 , 30 。
06 TACTICAL TREND 今日の戦術トレンド
同じ土曜日、プレミアリーグでは先制した5チームがすべて勝った。一方、チャンピオンシップでは9試合中7試合で先制側が勝ち切れなかった。
TODAY'S TREND
チャンピオンシップは9試合中7試合で先制側が勝ち切れず
プレミアリーグの5試合は、すべて先に得点したチームが勝った。ブライトン、エバートン、ニューカッスル、コベントリー、アストン・ヴィラの5チームである。チャンピオンシップの9試合で先制側が勝ったのはカーディフとレクサムの2つだけで、残る7試合は引き分け5、逆転負け2に終わった。ミルウォールは2点差、プレストンも2点差を守れていない1 , 2 。
TACTICAL KEY
試合 先にリードした側 追いついた側の決め手
ミルウォール 2–2 ウェストハム 16分・45+3分で2点差 HTから出たカンテが74分に25ヤード弾
QPR 2–2 プレストン 1分・26分で2点差 19分と後半頭の投入、90分のスマイス
ポーツマス 2–2 ブラックバーン 56分に森下龍矢が逆転弾 途中出場のビショップが74分に同点
バーンリー 1–1 ダービー 34分のアムドゥニ 途中出場のフセイニが90+3分に同点
ストーク 2–1 シェフィールド・U 51分のフィリップス 78分と、途中出場ギャラガーの86分
効いたのは、ベンチから出た選手だった。チャンピオンシップ9試合では74分以降に9点が入り、うち5点を交代選手が決めている。カンテ(74分)、ビショップ(74分)、ギャラガー(86分)、スマイス(90分)、フセイニ(90+3分)が並ぶ。同じ時間帯にプレミアリーグ5試合で入ったのは2点で、交代選手のものは1点だけだった。2部はこの時点で1部より3試合多く消化しており、ミルウォール、ウェストハム、シェフィールド・ユナイテッドはこの週も火曜か水曜に試合をこなしている。この日は、終盤に交代選手の得点が目立った1 , 2 , 27 , 30 。
MATCH EXAMPLES
MILLWALL vs WEST HAM ─ 2点差から、交代選手の一撃で振り出しへ
ミルウォールは保持率34%でxG2.56を積み、前半で2点を先行した。ハーフタイムに投入されたカンテが74分に25ヤードから決めて流れが変わり、80分にはコンスタンティノス・マヴロパノスが追いついた。カンテは89分に最後の1人として相手を引き倒し、退場している1 , 30 。
QPR vs PRESTON ─ 10人の側が、交代で試合を作り直した
QPRは15分に退場者を出し、26分に0-2となった。ジュリアン・ステファン監督は19分にアダムソン、後半頭に斉藤光毅を送り込み、66分にポク、90分に途中出場のスマイスが決めて追いついた。10人で戦った75分余りを含め、試合を通じてシュート30本、敵陣PA内タッチ54回を記録している1 , 27 , 28 。
COUNTERPOINT ─ 先制した側の対抗策は、2点目を取りにいくことだった。カーディフは8分と24分に2点を奪い、61分に3点目を足して逃げ切っている。ただし前へ出れば背後が空く。ミルウォールは2点目の後も攻め続けてxG2.56まで積みながら、74分以降に2失点した。守りに人数を割いても、5人交代の相手は終盤に交代選手を4人投入できる。2部の終盤は、守る側に安全な選択肢が残りにくい
1 , 2 。
TACTICAL TEST ─ 代表ウィーク明けの10月10日、中2週間の休養後でも、2部の終盤に同じだけ点が動くかを見たい。
07 RISING 若手株価上昇ランキング
20歳と21歳が、それぞれクラブで初めての先発試合を得点で飾った1 , 5 , 12 。
1 ヨハン・マンザンビ
アストン・ヴィラ / 攻撃的MF / スイス代表 / 20歳
トッテナム戦でヴィラ加入後初の先発を務め、45+4分に左から押し込んで先制点を挙げた。67分のジャクソンの2点目もアシストしている。72分までの出場でシュート4本、xG0.44は両軍最多タイ。保持率36%のチームで、前を向いてプレーできた場面が得点機につながった1 , 12 , 14 。
2005年10月生まれ。2024年9月にSCフライブルクでトップデビューし、2025-26季は同クラブのヨーロッパリーグ決勝進出を支えて大会の最優秀若手選手に選ばれた。2026年W杯ではスイス代表として1954年以来の8強入りに貢献している。2026年7月、クラブ史上最高額の5950万ポンドでヴィラへ加入した。移籍後は出場が限られていたが、初先発で得点とアシストを同時に記録した37 , 38 。
見誤りやすい点 ─ この日のヴィラはボールを持たずに速く出る形で、前向きの状況が多かった。相手が引いて守り、狭い場所で受ける展開でも同じように前を向いてプレーできるかは、まだ分からない。
2 チェマ・アンドレス
ブライトン / 守備的MF / スペイン / 21歳
アーセナル戦でプレミアリーグ初先発を果たし、57分にグロスの左CKをガブリエウとウーデゴールの上から頭で合わせて3点目を決めた。ボールはニアポストに当たって入っている。この試合のxG0.35はブライトンの得点者3人で最も高く、シュート2本で1点という効率だった1 , 5 。
レアル・マドリードの下部組織出身で、2025年夏に600万ユーロでシュツットガルトへ移り、41試合4得点2アシストを記録した。2026年9月1日、ブライトンがシュツットガルトへ2300万ユーロを支払って5年契約で獲得している。移籍金の半額はレアル・マドリードが受け取る条件だった。加入から18日でプレミアリーグ初先発、そして初得点となった39 。
見誤りやすい点 ─ この日の得点はセットプレーからで、守備的MFとしての評価軸とは別のものだ。保持率が4割にとどまるチームで、中盤の底として90分を通して支えられるかは、この1試合では測れない(85分で交代)。
08 ONE TO WATCH 今日の注目株
PLAYER FEATURE
ジェイ・ダシルバ
背番号3。コベントリーでの127試合目に、クラブで初めて得点した。
シティ・グラウンドでのダシルバは、3-4-2-1の左の中盤に入っていた。55分、GKラッシュワースが前線へ蹴った長いボールを、最初のタッチで前へ置いてムニョスをかわし、落ち着いて流し込む。コベントリーの保持率は37%、ロングボールは63本でフォレストの58本より多い。後方からつなぐより長いボールで背後を狙う戦い方の中で、左の高い位置に残っていたダシルバが最初の受け手になった1 , 9 , 11 。
スカイ・スポーツによれば、この得点はコベントリーでの127試合目にして初めてのものだった。クラブにとっても、2001年5月のムスタファ・ハジ以来となるプレミアリーグでの得点になる。背番号3を着け、この日はBBCの布陣表で3-4-2-1の左の中盤に記載されている。127試合で0得点という数字は、彼がゴール前に入る役割を与えられてこなかったことを示す。その選手が、チームの今季最初の1点を決めた1 , 9 。
点を取るタイプの選手ではない。だからこそ、フランク・ランパード監督がこの日は彼を高い位置に残したことに意味がある。4試合無得点のチームが最初に得点したのは、ストライカーの質で押し切ったからではなく、GKから一気に背後を狙う形からだった。そのボールを受けたのがダシルバである。コベントリーが今後も保持率4割以下で戦うなら、この左の高い位置は繰り返し使われる。
別の視点 ─ 127試合で1得点という数字からも、この形で同じ選手が繰り返し得点するとは考えにくい。
次に見る試合 ─ 10月12日(月)、本拠地でのニューカッスル戦。相手が高い位置から圧力をかけてくるかどうかで、GKからの長いボールの価値が変わる。
09 MANAGER RATINGS 監督の采配采点 (10点満点)
詳報10試合の20人から、勝敗への関与が大きかった6人を選んだ。勝った側は試合の入り方を、敗れた側は劣勢での対応を重点的に評価した1 。
ファビアン・ヒュルツェラー (ブライトン) 8.8
プラン適合 保持率40%を受け入れ、ロングボール58本・空中戦19勝で、こぼれ球を拾って二次攻撃につなげる形に徹した。
交代の効果 76分から5人を入れ替えても無失点を維持し、リードを3点のまま終えた。
試合中の修正 2-0の前半終了間際にコストゥーラスへの警告があってもなお、押し込まず同じ形を続けた。
効いた点 3人の得点者のxG合計0.64で3得点。エリア外からの7本のうち2本を決めた。
効かなかった点 敵陣PA内タッチは30対36で下回り、内側から崩した場面は少なかった。
別の視点 ─ ブライトンは3日前に敵地でマンチェスター・ユナイテッドと戦っており、ヒュルツェラー監督自身が「移動の多い厳しい1週間」と述べている。休養の面で有利だった試合ではない2 , 3 , 5 。
ミケル・アルテタ (アーセナル) 4.2
プラン適合 保持率60%・敵陣PA内タッチ36回を確保しながら、枠内シュートは2本だった。
交代の効果 60分にティンバーとブルーノ・ギマランイスを下げたが流れは変わらず、ダウマンの投入は81分だった。
試合中の修正 本人が「後半の改善を期待したが、そうはならなかった」と認めている。
効いた点 失点は3点にとどめ、ハフェルツにxG0.82の決定機を作らせた。
効かなかった点 エリア手前での対応。エリア外から2失点し、自軍のエリア外シュートは1本だった。
別の視点 ─ アーセナルは4日前の15日にカラバオ杯を戦っており、先発には入れ替えがあった。アルテタ監督は言い訳にせず「試合を尊重しなかった」と自軍を批判している。責任の所在を選手に求めた発言でもある4 , 8 , 2 。
フランク・ランパード (コベントリー) 8.5
プラン適合 保持率37%、ロングボール63本。GKから背後へ長く蹴る形に絞り、シュート10本で1点を取った。
交代の効果 ハーフタイムにチャウナを送り込み、55分に決勝点。74分シムズ、90+1分ラティボディエールで締めた。
試合中の修正 前半に14本を浴びながら形を変えず、フォレストの枠内シュートを試合通算3本に抑えた。
効いた点 今季初の無失点。4試合無得点のチームに、2001年以来のプレミアリーグ勝利をもたらした。
効かなかった点 xG0.67・シュート10本で、1点差のまま終盤を迎えることになった。
別の視点 ─ 86分のイゴール・ジェズスの同点弾がVARで取り消されている。ランパード監督自身「VARが正しい判断に達したと思う」と述べたが、この判定がなければ勝点1で終わっていた9 , 10 , 11 。
オリバー・グラスナー (ノッティンガム・フォレスト) 5.2
プラン適合 保持率63%、シュート24本、敵陣PA内タッチ31回。押し込むところまではできた。
交代の効果 59分にイゴール・ジェズス、73分にウッド、83分にネッツとサンガレを投入。取り消された同点弾は交代選手が決めていた。
試合中の修正 枠内シュートは24本中3本。最後までシュートの質を上げられなかった。
効いた点 失点は1にとどめ、5試合での失点を5に抑えている。
効かなかった点 前半14本で無得点。本人も「技術の問題ではなく、精神面の問題が大きかった」と語った。
別の視点 ─ グラスナー監督は「初めて過去の重さを感じた」とも述べている。就任以降の積み重ねではなく、クラブが抱えてきたものを指した発言で、采配の巧拙だけで説明できる敗戦ではない9 , 10 。
ウナイ・エメリ (アストン・ヴィラ) 7.8
プラン適合 保持率36%で、奪ってから速く出る形に徹した。xG1.16で3得点と効率で上回った。
交代の効果 ハーフタイムにワン・ビサカを下げ、ヘミングス、タミー・エイブラハムらを投入して逃げ切った。
試合中の修正 前半に押し込まれた後、後半は強度を上げて67分と79分に加点した。
効いた点 初先発のマンザンビが1得点1アシスト。今季初勝利で15位へ上がった。
効かなかった点 3-0から終盤に2失点し、得失点差をさらに伸ばす機会を逃した。
別の視点 ─ 前半のトッテナムはシュート20本のうち多くをこの時間帯に放っており、鈴木彩艶の5セーブがなければ展開は変わっていた。采配の評価には、監督の采配だけでは左右できないGKの出来も含まれる1 , 12 。
ジュリアン・ステファン (QPR) 7.6
プラン適合 15分に10人となり0-2。それでも引かず、保持率60%と敵陣PA内タッチ54回を確保した。
交代の効果 退場直後の19分にアダムソン、後半頭に斉藤光毅を投入。90分のスマイスの同点弾も交代選手によるものだった。
試合中の修正 退場後も4-4-2の形を崩さず、前半のうちに2失点で止めた。
効いた点 試合を通じてシュート30本、xG2.33。0-2から勝点1を持ち帰った。
効かなかった点 開始1分の失点と15分の一発退場を防げなかった。試合の入りは想定と逆だった。
別の視点 ─ 相手は勝点4で23位のプレストンだった。本拠地で勝点2を落としたとも読める結果で、10人での健闘をどこまで加点材料にするかは分かれる20 , 27 , 28 。
10 JAPANESE PLAYERS 今日の日本人選手
この日ピッチに立った日本人は7人。プレミアリーグで鈴木彩艶 と前田大然 、チャンピオンシップで森下龍矢 、岩田智輝 、旗手怜央 、斉藤光毅 、松木玖生 が出場した。坂元達裕 はコベントリーのベンチに入り、出番はなかった1 。
JAPAN SPOTLIGHT
鈴木彩艶
アストン・ヴィラ / GK / 90分 / 5セーブ
前半を無失点でしのぎ、ヴィラの今季初勝利を支えた。
トッテナム戦の前半は、ヴィラにとって最も危ない45分だった。トッテナムは最終的にシュート20本、枠内7本、敵陣PA内タッチ31回を記録している。序盤の9分、鈴木はエリア内で放たれたサビオのシュートを止め、こぼれ球への2本目も続けて防いだ。アーチー・グレイの角度のある一撃も弾いている。0-0のまま45+4分を迎え、そこでマンザンビが先制した。スカイ・スポーツの試合記事は、鈴木が「ヴィラのゴールで見事だった」とし、9分のサビオへの連続セーブとアーチー・グレイの角度のある一撃を止めた場面を挙げた12 。英国現地の採点も高い。ヴィラ・ニュースのマックス・ウィルキンス記者は、10点満点で9点をつけている13 。ヴィラはこの日まで4試合で勝点1に沈んでいた。この日の勝利で15位に上がり、代表ウィークに入る。鈴木は9月17日に発表された日本代表にも選ばれており、24日のウルグアイ戦と28日のベネズエラ戦に臨む7 , 34 。次に見るのは、3-0から2失点した終盤の守備を含めて、無失点の試合を作れるかだ。パス成功率55.3%という数字も、相手が前から来る試合でどう変わるかを見たい。
LOCAL EYE ─ 英国現地から
森下龍矢 / EXPRESS FM ─ 相手GKのミスを見逃さず、今季初得点
ブラックバーンはシュート8本のうち5本を枠に飛ばし、その2点目を森下が決めた。 ポーツマスの地元局エクスプレスFMは、この場面を「ビエリツァの前へのボールをクリスティ・モンゴメリーが奪い、森下がゴール前を横切るように流し込んだ」と記した。BBCの記録ではアシストはアフォラヤンとなっており、経過の描き方は媒体で分かれる。ブラックバーンは5-4-1でシュート8本に抑えられたが、そのうち5本が枠を捉えている。森下は右のMFとして90分を戦い、タックル4回(成功率75%)も記録した1 , 21 。
松木玖生 / SOUTHAMPTON FC ─ 代表初招集の直後、6試合無敗が止まった
先発76分。チームはレクサムに1-2。 サウサンプトン公式は、松木が中盤で先発し、追いつくために76分でフェロウズと交代したと記した。松木は前週のブリストル・シティ戦で今季初得点を挙げ、9月17日に日本代表へ初招集されている。23歳での初選出で、青森山田高時代に高校年代の主要タイトルを制した後、年代別代表の常連でありながらA代表とは縁がなかった。クラブはEFL規則違反による勝点4の減点を抱え、13位にとどまる20 , 29 , 32 , 34 。
次田夏樹 / MILLWALL ─ 離脱9人のダービーでも、メンバー20人に入らず
ミルウォールは先発11人と控え9人を発表した。 ウェストハムとのダービーで発表されたメンバー20人に、次田夏樹の名前はなかった。アレックス・ニール監督は試合前に「燃料切れだ」と負傷者の多さを語り、ロマン・エッセら9人の離脱を明かしている。その状況でも18歳の昇格はなかった。試合はミルウォールが2点を先行しながら2-2で終わった1 , 30 , 31 。
ALL JAPANESE PLAYERS ─ 全選手一覧
選手 クラブ 出場 今日のポイント 次に見る点
鈴木彩艶 アストン・ヴィラ
先発90分
5セーブで前半を無失点に保ち、チームの今季初勝利につながった。終盤に2失点し、無失点は逃している1 , 12 。
10月10日のブレントフォード戦。今季初の無失点を記録できるか。
前田大然 イプスウィッチ
途中16分
74分に投入された。10人での劣勢を押し返せず、チームは0-1で敗れた。パス4本はすべて成功1 , 15 。
10月10日のフラム戦。先発に戻れるか、出場時間を伸ばせるか。
坂元達裕 コベントリー
ベンチ
クラブが25年ぶりのプレミアリーグ勝利を挙げた試合で、控え9人の1人として出番はなかった1 , 9 。
10月12日のニューカッスル戦。初勝利で序列が動くか。
森下龍矢 ブラックバーン
先発90分
56分に今季初得点。右のMFとしてタックル4回を記録した。チームは74分に追いつかれ、16位のまま1 , 21 。
10月10日のストーク戦。2試合連続の得点と、右での守備の負担が両立するか。
岩田智輝 バーミンガム
先発90分
守備的MFで90分。55分の同点弾は岩田の働きかけからマランダがボールを失った場面が起点だった1 , 23 。
10月10日のダービー戦。ホーム初勝利に絡めるか。
旗手怜央 バーンリー
先発61分
先発6人を入れ替えた試合で中盤に入り、61分に交代した。チームは8試合未勝利で最下位のまま1 , 24 。
10月10日の試合。90分に近い出場時間を得られるか。
斉藤光毅 QPR
途中45分
0-2の後半頭に投入された。地元紙は後半の押し込む時間帯で「最も相手を崩しかけた」と記す。オフサイドで取り消された一撃もあった1 , 28 。
10月10日の試合。後半頭からの投入が続くか、先発に戻るか。
松木玖生 サウサンプトン
先発76分
攻撃的MFで先発し、シュート2本(枠内1)。チームの6試合無敗が止まった。日本代表初招集の直後だった1 , 29 , 34 。
9月24日のウルグアイ戦。A代表デビューがあるか。
対象14試合のうち、日本人選手が在籍しながら出場も招集もなかったのは3人。三笘薫 (ブライトン)はハムストリングの負傷で、守田英正 (ハル・シティ)はヤキロビッチ監督が代表ウィーク中の復帰見込みを語っている。大橋祐紀 (ブラックバーン)は発表されたメンバー20人に入っていない。欠場理由についてクラブ公式の発表は確認できていない。なお藤本寛也 は9月17日、バーミンガムから東京ヴェルディへ2027年6月30日までの期限付き移籍で加入している1 , 35 , 36 , 45 。
11 INJURY & SUSPENSION WATCH 負傷・出場停止ウォッチ
この日の退場は3人。いずれも代表ウィーク明けの一戦を欠く見込みとなる。日本人選手では三笘薫と守田英正の欠場が続き、守田は復帰時期に関する監督発言が出た1 , 35 , 36 。
選手 クラブ 事由 情報源 復帰見込み 影響する試合
三笘薫 ブライトン ハムストリングの負傷で、アーセナル戦のメンバー20人に入らなかった。
報道
サセックス・エクスプレスは代表ウィーク明けの復帰見込みと報じた。クラブ公式の発表は確認できていない35 。
10月10日のサンダーランド戦。
守田英正 ハル・シティ 負傷のためニューカッスル戦のメンバー20人に入らなかった。
監督発言
ヤキロビッチ監督は「代表ウィークの最初の週の後に合流する予定」と述べた36 。
10月11日のエバートン戦。
ミッキー・ファン・デ・ヴェン トッテナム 45+4分に顔面を負傷して一時ピッチを離れた。その間に失点している。
報道
90分までプレーした。診断の発表はない12 。
10月10日のマンチェスター・ユナイテッド戦。
アブドゥル・ファタウ イプスウィッチ 67分、シミュレーションの判定で2枚目の警告を受けて退場した。
記録
累積による出場停止1 , 15 。
10月10日のフラム戦。
デニス・サーキン QPR 15分、ルロワへの危険なファウルで一発退場した。
記録
出場停止1 , 27 。
代表ウィーク明けのリーグ戦。
モハマドゥ・カンテ ウェストハム 89分、最後の1人として相手を引き倒して退場した。
記録・報道
出場停止1 , 30 。
代表ウィーク明けのリーグ戦。
12 NEXT UP 次に見るべき試合
20日(日)の6試合を最後に、プレミアリーグもチャンピオンシップも約3週間の代表ウィークに入る。リーグ戦の再開は10月10日(土)。その間、日本代表は24日にウルグアイ、28日にベネズエラと対戦する34 , 42 。
Premier League
10/10 (Sat)
サンダーランド vs ブライトン
王者を3-0で破ったブライトンの、次の相手は昇格組のサンダーランド。相手が引いて守れば、アーセナル戦のようなエリア手前のスペースは得にくい。同じ距離から決め続けられるかが試される。三笘薫の復帰時期とも重なる一戦になる35 , 42 。
(→ ブライトン–アーセナル) (→ エリア手前を明け渡した夜)
Premier League
10/10 (Sat)
アーセナル vs リーズ
今季初黒星からの再開戦を本拠地で迎える。アルテタ監督が挙げた「球際とセカンドボール」を、3週間でどう修正するか。リーズには田中碧が在籍し、勝点8で6位につけている7 , 8 , 42 。
(→ ブライトン–アーセナル) (→ アルテタの弁)
Premier League
10/12 (Mon)
コベントリー vs ニューカッスル
25年ぶりの勝利を挙げたコベントリーが、本拠地で再開を迎える。GKから背後へ送る長いボールが、高い位置から圧力をかける相手にも通じるか。坂元達裕の序列が動くかも焦点となる9 , 42 。
(→ フォレスト–コベントリー) (→ ジェイ・ダシルバ)
13 FLEET STREET 英国現地紙・ファンの論調
スカイは王者の敗戦をアルテタ監督の言葉から伝え、地元紙は10人相手に2点差を失った90分を追った。ファンの側は、アーセナルもバーミンガムも、結果そのものより編成と起用に目を向けている4 , 28 , 40 , 41 , 44 。
PRESS VIEW ─ 英国現地紙の論調
SKY SPORTS ─ 「試合を尊重しなかった」
スカイ・スポーツは、アルテタ監督が選手を「試合を尊重しなかった」と批判した点を見出しに取った。同監督は「試合に必要な強度、球際とセカンドボールについて話していた水準には、まったく届いていなかった」と述べ、ESPNには「最初のスローインの時点で苦しくなると分かった」と語っている。王者の初黒星を、戦術ではなく準備の姿勢の問題として扱った記事だった4 , 8 。
別の見方 ─ ブライトン公式に載ったヒュルツェラー監督の談話は、相手の弱点を突いたのではなく「簡単なことを正しくやった」結果だと説明する。同じ試合を、一方は相手の不足、一方は自軍の実行として語っている3 。
SKY SPORTS / PA NEWS AGENCY ─ 25年の重さは、どちらに乗っていたか
スカイ・スポーツは、ダシルバの決勝点を「25年ぶりのプレミアリーグ勝利」の見出しで伝えた。PA通信の配信記事によれば、ランパード監督は満面の笑みで「最高の気分だ」と語り、「サッカーの現実は、戦い、働き、組織として戦うことだ」と続けた。一方、グラスナー監督は敗戦を「初めて過去の重さを感じた。技術の問題ではなく、精神面の問題が大きかった」と振り返っている9 , 10 。
別の見方 ─ 86分のイゴール・ジェズスの得点はVARで取り消されている。ランパード監督自身が「VARが正しい判断に達した」と認めた場面だが、この得点取り消しがなければ、「25年ぶりの勝利」という見出しは生まれていない9 , 10 。
LANCASHIRE EVENING POST ─ 10人相手に、2点差を守れなかった90分
プレストンの地元紙ランカシャー・イブニング・ポストは、試合を「2点のリードを失い、西ロンドンで引き分けに甘んじた」と書き出した。サーキンの退場については「本人は無実を訴えたが、リプレイはタイミングの悪いチャレンジだったことを示している」と記す。後半は「PNEの選手たちが体を張ってブロックした」場面を並べ、アルフィー・ロイドがバーを叩いた一撃をQPRの「25本目のシュート」と数えた。守り切れなかった経過を、集中の持続の問題として描いている28 。
別の見方 ─ スカイ・スポーツは同じ試合を「10人のQPRの逆転劇」として書いており、焦点はプレストンの失速ではなくQPRの粘りにあった。どちらから書くかで、同じ2-2の読み方が変わる27 。
FAN PULSE ─ 現地サポーターの反応
単発の投稿ではなく、各コミュニティの複数スレッドで繰り返し現れた論点だけを整理した。
ARSENAL|批判は「強度」と「交代の遅さ」へ、擁護も並ぶ
試合スレッドと監督スレッドの双方で繰り返されたのは強度の問題で、「あとは強度の問題だ。チーム全体に欠けていて、それは監督の責任」という指摘が複数出た。交代への不満も重なり、ダウマンやマドゥエケの投入が「遅すぎた」とする声、スビメンディとメリーノを組ませた判断を疑う声が並んだ。一方で「アルテタのせいではない。2本のスーパーゴールとセットプレーでやられただけだ」という擁護もあり、評価は割れている。ブライトンについては「90分間プレスを続けられるのは少し不思議だ」という戸惑いも見られた40 , 41 。
温度感: 不満優勢 ─ ただし矛先は結果より、起用と交代の判断に向いている。
BIRMINGHAM|「ストライカーさえいれば」が3スレッドで重なる
スモール・ヒース・アライアンスの3つのスレッドで共通したのは、内容への満足と、点取り屋の不在への不満だった。「開幕8試合でこの順位なら大喜びしていた」「思っていたより勝点7も多い」と評価する一方、「本物の点取り屋がいれば今頃は首位だ」「チャンピオンシップはストライカー次第だ」という書き込みが別スレッドにも現れた。88分の失点については「GKのミスは大半が失点になる。フルバックの失敗とは危険度が違う」と擁護する声が目立った。クリス・デイビス監督への評価は「辞めてほしかったが、学び、適応した」という趣旨で好転している44 。
温度感: おおむね前向き ─ 引き分けの多さより、内容の改善を評価する声が上回る。
WATCH NEXT
ブライトンは、3人の得点者のxG合計0.64で3点を取った。アーセナルがエリア手前を空けたことも、この数字につながった。10月10日のサンダーランドが引いて守り、同じ場所に人を置いたとき、この形はどこから点を取るのか。
15 TOMORROW'S FIXTURES 明日の試合予定
20日(日)は、プレミアリーグ4試合とチャンピオンシップ2試合の計6試合が行われる。FAカップ2回戦予選も1試合が組まれている。チャンピオンズリーグとカラバオ杯は試合がない43 。
注目の一戦 ─ リーズ vs クリスタル・パレス(9/20 22:00 JST)
日本人選手が両軍に在籍する一戦となる。リーズには田中碧、クリスタル・パレスには鎌田大地と冨安健洋が在籍する。リーズは4試合負けなしの勝点8で6位、パレスは4試合で勝点3の17位。上位に食い込みたいホームと、開幕から3敗を喫しているアウェイの対戦になる7 , 43 。
PREMIER LEAGUE ─ 第5節
ホーム KICK OFF (JST) アウェイ 注目点
ボーンマス 9/20 22:00 リバプール 遠藤航 のリバプール、4試合で3分けから抜け出せるか
リーズ 9/20 22:00 クリスタル・パレス 田中碧 と鎌田大地 ・冨安健洋 の顔合わせ
マンチェスター・シティ 9/20 22:00 サンダーランド 4戦全勝の首位が、5連勝で単独首位を確定できるか
フラム 9/21 00:30 マンチェスター・ユナイテッド 勝点1で最下位のフラムが、今季初勝利を狙う
EFL CHAMPIONSHIP ─ 第8節
ホーム KICK OFF (JST) アウェイ 注目点
ウォルヴァーハンプトン 9/20 20:00 ウェスト・ブロムウィッチ 2試合少ない9位が、4位の同郷クラブを迎える
ノリッジ 9/20 21:30 ボルトン 伊藤敦樹 のボルトンが、21位から浮上を狙う
20日(日)は、上記6試合に加えてFAカップ2回戦予選のサウソール対ドーキング・ワンダラーズが行われる。21日(月)は5大会いずれも試合がない43 。
補 SOURCES 出典
脚注は本文の主張に対応する。配信サイト経由の記事は、発信元の媒体名と署名記者を先に記した。得点時刻・出場時間・個人記録・チームスタッツは、断りのない限りBBC Sportが各試合のライブページで公開する集計による。
注 NAME NOTES 表記注記
以下の固有名詞は日本語表記の確認が済んでおらず、暫定表記としている。( )内は原綴り。確認できた名前は、この注記から外す。
選手・監督 カラランボス・コストゥーラス(Charalampos Kostoulas)、 チェマ・アンドレス(Chema Andrés)、 カール・ラッシュワース(Carl Rushworth)、 ジェイ・ダシルバ(Jay Dasilva)、 サビオ(Sávio Moreira de Oliveira)、 コルビー・ビショップ(Colby Bishop)、 ミッキー・ファン・デ・ヴェン(Micky van de Ven)、 ヨハン・マンザンビ(Johan Manzambi)、 ティエルノ・バリー(Thierno Barry)、 クリスチャン・ウォルトン(Christian Walton)、 モアメド=アリ・チョ(Mohamed-Ali Cho)、 セルゲイ・ヤキロビッチ(Sergej Jakirović)、 ボビー・トーマス(Bobby Thomas)、 カレブ・イレンキイ(Caleb Yirenkyi)、 マクシミリアン・アルフステン(Maximilian Arfsten)、 ジョン・ソリス(Jhon Solís)、 リアム・ミラー(Liam Millar)、 ジェイ・スタンズフィールド(Jay Stansfield)、 リーリー・マグリー(Riley McGree)、 セバスチャン・バーホルター(Sebastian Berhalter)、 ジェームズ・ビードル(James Beadle)、 ニッキー・ハイエン(Nicky Hayen)、 マックス・ヴァイス(Max Weiss)、 ゼキ・アムドゥニ(Zeki Amdouni)、 マーカス・エドワーズ(Marcus Edwards)、 モハメド・フセイニ(Mohammed Fuseini)、 ザッカリー・スワンソン(Zachary Swanson)、 クリスティ・モンゴメリー(Kristi Montgomery)、 ジョニー・ケニー(Johnny Kenny)、 デニス・サーキン(Dennis Cirkin)、 レオ・ルロワ(Léo Leroy)、 ジュリアン・ステファン(Julien Stephan)、 キーリー・アダムソン(Kealey Adamson)、 クワメ・ポク(Kwame Poku)、 アルフィー・ロイド(Alfie Lloyd)、 ポール・スマイス(Paul Smyth)、 ジャック・エコミエ(Jacques Ekomié)、 ケベン・シュロッターベック(Keven Schlotterbeck)、 ジャック・モイラン(Jack Moylan)、 ヤコブ・ブルーン・ラーセン(Jacob Bruun Larsen)、 ライアン・カブマ=マックイーン(Ryan Kavuma-McQueen)、 ダニエル・ビエリツァ(Daniel Bielica)、 ムスタファ・ハジ(Mustapha Hadji)、 ロマン・エッセ(Romain Esse)、 モハマドゥ・カンテ(Mohamadou Kanté)、 カイレル・リスビー(Kyrell Lisbie)
クラブ・競技場 ヒル・ディキンソン・スタジアム(Hill Dickinson Stadium)、 ユニオン・サン=ジロワーズ(Union Saint-Gilloise)、 フラットン・パーク(Fratton Park)、 ロフタス・ロード(Loftus Road)、 レースコース・グラウンド(Racecourse Ground)、 サウソール(Southall)、 ドーキング・ワンダラーズ(Dorking Wanderers)
記者・解説者ほか ジャレッド・ジレット(Jarred Gillett)、 マックス・ウィルキンス(Max Wilkins)
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19 Sept (Sat) の試合 / 発行 2026.9.20 JST