MATCHDAY REPORT ─ ENGLAND FOOTBALL & CL
PREMIER LEAGUE DAILY
MATCHDAY FULL
トッテナムを去った2人が同じ日に決め、当のトッテナムは枠内0本 鎌田大地が決勝点をアシスト、平河悠は90分を過ぎて25ヤード弾
対象期間 9/5 9:30 〜 9/6 9:30 JST
対象期間の5大会では18試合 (PL 7 / 2部 11 / CL 0 / EFL杯 0 / FA杯本大会 0) が行われた。ほかにFA杯予選1回戦103試合が同じ期間にあり、日本人選手の出場は8人、ベンチ入りが3人
THE STORY OF THE DAY
トッテナムがこの夏に手放した2人が、同じ土曜に1点ずつ決めた。ブライトンのルカ・ヴシュコビッチ (Luka Vušković) が71分に同点ヘッド、ミドルズブラのウィル・ランクシャー (Will Lankshear) が20分に決勝点。3 , 4 , 16 , 58 そのトッテナムはシティ・グラウンドで枠内シュート0本の0-0。開幕3試合を無得点で終えたのは1974年以来となる。17 約4億ポンドを投じて補強したトッテナムが無得点に終わる一方、夏に手放した2人は同じ日に得点した。
THE MORNING 5 今朝のニュース5本
01 パレスが今季初勝利、鎌田大地 が決勝点をアシスト
シュート10本・支配率36%で3得点。77分、鎌田が打ち切れずに流れたボールをベン・チルウェルが押し込んだ。6 , 7 , 8
02 平河悠 が90+1分に25ヤードから決勝点
途中出場でバーンリーを沈め、ブリストル・シティは3連勝で4位。マイケル・スクバラ (Michael Skubala) 監督は「ここでは彼を愛している」と話した。30 , 31
03 ハル・シティが支配率26%で2位、守田英正 は欠場
アストン・ヴィラと0-0。昇格組が3試合負けなしで2位に立った。中盤の穴はルカ・グルナ・ドゥアト (Lucas Gourna-Douath) が埋めている。試合後、BBC Radio Humberside担当のMike White記者は、守田がふくらはぎに再び問題を抱え、約3週間離脱する見込みとの情報を伝えた。クラブ公式発表ではない。28 , 29 , 45 , 63
04 田中碧 が今季初のPL先発、現地採点は8点
アメリカン・エキスプレス・スタジアムで74分までプレー。15分の先制点は、田中がボールを追い続けたことから生まれている。13 , 14
05 マンチェスター・シティは3連勝、最高評価はGK
コベントリー相手に1-0。ジャンルイジ・ドンナルンマが3セーブでマン・オブ・ザ・マッチ。昇格組のxGは1.37まで伸びていた。20 , 23
18
MATCHES
対象期間の18試合。プレミアリーグ第3節7試合とチャンピオンシップ第5節11試合1 , 2
8
JP PLAYERS
18試合に出場した日本人選手。鎌田大地、田中碧、鈴木彩艶、松木玖生、森下龍矢、旗手怜央、平河悠、斉藤光毅。ほかに冨安健洋、坂元達裕、次田夏樹がベンチ入り5 , 21 , 42
0
SHOTS ON TARGET
トッテナムの枠内シュート数。開幕3試合の得点も0で、これは1974年以来17
01 RESULTS & HIGHLIGHTS 試合結果とハイライト
この24時間、すなわち英国時間9月5日(土)に行われたのは18試合。プレミアリーグ第3節7試合とチャンピオンシップ第5節11試合だった。チャンピオンズリーグとEFLカップはこの日に開催が無く、FAカップは予選1回戦のみ。1 , 2 , 50 , 51
PREMIER LEAGUE ─ 第3節
PL 9/5 23:00 JST ─ クレイヴン・コテージ
⚽ 11′ ジョシュア・キング ⚽ 35′ ミッチェル
⚽ 42′ パラシオス (César Palacios) ⚽ 54′ ミッチェル
⚽ 77′ チルウェル
64% 支配率 36%
3.14 xG 1.97
25 シュート 10
5 , 6 , 7 , 8
数字の上ではフラムの試合だった。支配率64%、シュート25本、xG3.14。それでも勝ち点はパレスが持ち帰っている。6 11分、オスカル・ボブの折り返しがジェイディー・カンボ (Jaydee Canvot) に当たって軌道が変わり、ジョシュア・キングが押し込む。42分にはキングの左からのクロスをパラシオスが低く決めた。8 パレスの3点はいずれも左ウイングバックの位置から出ている。35分はイェレミ・ピノからの折り返しをタイリック・ミッチェルがニアへ、54分はゴンサロ・ガルシア (Gonzalo García) のクリアがミッチェルの前に落ちた。8 77分、アナン・ハリリ (Anan Khalaili) が背後を取ってベルント・レノが飛び出し、こぼれ球を拾った鎌田大地が打ち切れずに流れたところを、74分に入ったばかりのベン・チルウェルがボレーで沈めた。7 , 8 13分には鎌田の得点がVARでオフサイド判定を受けている。10
PL 9/5 23:00 JST ─ アメリカン・エキスプレス・スタジアム
⚽ 71′ ヴシュコビッチ ⚽ 15′ ボーグル (Jayden Bogle)
66% 支配率 34%
1.51 xG 1.47
18 シュート 8
13 , 15
支配率は66対34、シュートは18対8。それでもxGは1.51対1.47とほぼ並んだ。リーズが少ない手数で質の高い場面を作ったという意味になる。15 15分、ドミニク・カルバート・ルーウィンと田中碧のシュートが続けて防がれた直後の混戦を、ジェイデン・ボーグルが押し込んだ。13 , 14 ブライトンは71分、マキシム・デ・カイパー (Maxim De Cuyper) の右からのコーナーにルカ・ヴシュコビッチがファーで合わせて追いついている。19歳のクロアチア人センターバックにとってPL初得点で、この夏にトッテナムから4600万ポンドで加入した選手だった。13 , 16 , 62 三笘薫 は左ハムストリングの手術明けで、この試合もメンバー外。55 , 56
PL 9/5 23:00 JST ─ シティ・グラウンド
ノッティンガム・フォレスト
0
–
0
トッテナム
41% 支配率 59%
0.92 xG 1.06
12 シュート 11
17 , 18
トッテナムの今季初勝ち点は、枠内シュート0本と引き換えに手に入った。17 開幕3試合を無得点で終えたのは1974年以来で、失点は5。17 3連敗にならなかったのはVARのおかげでもあった。65分、ネコ・ウィリアムズ (Neco Williams) が押し込んだフォレストの得点は、腕に当たったとして取り消されている。ウィリアムズは「あれはゴールだ。VARは明白な誤りのためにある」と反発した。17 ロベルト・デ・ゼルビ監督は「結果には失望している。内容にはとても満足している」と述べ、「最後のパスの判断は改善できる」と続けた。17 マン・オブ・ザ・マッチはフォレストのジェームズ・マカティー (James McAtee) で7.8。18
PL 9/5 23:00 JST ─ エティハド・スタジアム
78% 支配率 22%
2.12 xG 1.37
15 シュート 12
20 , 21 , 23
3試合3勝で首位。ただしこの日の最高評価は得点者ではなく守護神だった。26分、アントワーヌ・セメンヨのクロスをエルリング・ハーランドがヘディングで決めた1点を、ジャンルイジ・ドンナルンマが3セーブで守っている。ソファスコアの採点は8.8で、失点抑止値は1.48。23 そのドンナルンマは立ち上がりに一度、アブドゥコディル・フサノフのバックパスの処理を誤り、ボールの半分以上がゴールラインを越えかけていた。22 コベントリーは22%の保持でxG1.37を積み、70分にはロイス・チャウナ (Loïs Tchaouna) の低い一撃がセーブを引き出している。20 , 22 それでも昇格組は3試合連続の無得点。
PL 9/5 23:00 JST ─ Gtechコミュニティ・スタジアム
⚽ 57′ ヤネルト ⚽ 82′ ル・フェ (PK)
49% 支配率 51%
1.26 xG 1.85
12 シュート 14
24 , 1
57分、ビタリー・ヤネルトが左上へ流し込んで先手を取った。1 82分、キーン・ルイス・ポッター (Keane Lewis-Potter) のホールディングでペナルティキックが与えられ、エンツォ・ル・フェが決めている。1 枠内シュートは2対5でサンダーランドが上回り、xGも1.26対1.85。24 ブレントフォードはこれで3試合無敗を保ったが、内容で押し切ったわけではない。ファウル数19対9という数字が、この日の試合の性格を示している。24
PL 9/5 20:30 JST ─ セント・ジェームズ・パーク
⚽ 37′ ハーベイ・バーンズ ⚽ 9′ タバニアー (Marcus Tavernier)
⚽ 88′ ジェイコブ・ラムジー ⚽ 35′ オウンゴール
25 , 26
ボーンマスは前半だけで13本のシュートを放った。前半のシュート数としてはクラブのPL史上2番目にあたる。26 9分にマーカス・タバニアーが先制し、35分にはマリック・ティアウ (Malick Thiaw) のオウンゴールで2点差になった。25 だがその27秒後、ハーベイ・バーンズが左から内へ切れ込んで巻いたシュートで1点差に戻している。25 88分、バーンズのボレーが跳ねて前に落ちたところをジェイコブ・ラムジーが右下隅へ流し込んだ。26 ボーンマスは開幕3試合すべてで先制しながら1勝もできていない。PL史上初の記録となる。26
PL 9/6 01:30 JST ─ MKMスタジアム
26% 支配率 74%
0.57 xG 1.93
11 シュート 13
27 , 28
支配率26%、ボックス内タッチ9対24。数字だけを見ればハル・シティが押し込まれ続けた90分だった。28 それでも失点は0で、昇格組は3試合負けなしのまま2位に立っている。45 マン・オブ・ザ・マッチはハルのモハメド・ベルーミ (Mohamed Belloumi) で7.8、鈴木彩艶 は7.6。28 セルゲイ・ヤキロビッチ (Sergej Jakirović) 監督は中盤を1枚だけ入れ替え、欠場となった守田英正に代えてルカ・グルナ・ドゥアトを起用した。29 ヴィラは75分と85分に計5人を替えたが、xG1.93を得点に変えられなかった。27 , 28
EFL CHAMPIONSHIP ─ 第5節
EFL 9/5 23:00 JST ─ ターフ・ムーア
⚽ 56′ アーロン・ラムジー ⚽ 82′ ディッキー (Rob Dickie)
⚽ 90+1′ 平河悠
4 , 30 , 32
日本人2人が同じピッチに立ち、一方がデビュー戦でアシストし、もう一方が試合を終わらせた。56分、旗手怜央 の縦パスを受けたアーロン・ラムジーが15ヤードから決めてバーンリーが先行する。30 82分、リオ・カーディンズ (Rio Cardines) のコーナーにロブ・ディッキーが合わせて同点。90分を過ぎた直後、コーナーのこぼれ球が25ヤードの位置にいた平河悠の前に落ち、低い弾道の一撃がゴールへ吸い込まれた。30 ブリストル・シティはこれで3連勝。バーンリーは5試合で勝ち点2、最下位のまま。46
EFL 9/5 20:30 JST ─ ディープデール
⚽ 9′ ラング (Callum Lang) ⚽ 51′ オウンゴール
⚽ 27′ ラング
4 , 34 , 35
ランカシャー・ダービーはカラム・ラングの2発で決まった。9分、デラノ・ブルフゾルフ (Delano Burgzorg) の当たり損ねがラングの足元へ転がる。27分にはジョーダン・トンプソン (Jordan Thompson) のフリーキックをヘディングで合わせた。いずれもプレストン移籍後の初得点となる。34 ブラックバーンの1点は51分、ライアン・アレビオス (Ryan Alebiosu) のクロスがスタンリー・ミルズ (Stanley Mills) に当たって入ったオウンゴールだった。34 森下龍矢は右で90分すべてを戦い、22分に10ヤードから枠を外している。34 , 35
EFL 9/5 20:30 JST
⚽ 87′ ラデフォード (Mikkel Ladefoged) ⚽ 44′ ウェリントン (Welington)
36 , 37
44分、ジェームズ・ウォード・プラウズから受けたウェリントンが25ヤードから右上へ突き刺した。36 それでもサウサンプトンは逃げ切れなかった。64分にリンカーンが3枚替えを打ち、そのうちの2人が87分に結び付く。リーコ・ハケット (Reeco Hackett) のクロスをミッケル・ラデフォードがヘディングで流し込んだ。デンマーク人にとってイングランドでの初得点となる。36 トム・ショー (Tom Shaw) 監督は「プランBに切り替えた。混沌を大量に作った。我々は混沌の中で強い」と話した。36 松木玖生は右で84分までプレーしている。37
EFL 9/5 23:00 JST ─ ロフタス・ロード
38 , 39
20分、カラム・ブリタン (Callum Brittain) が右で奪って低いクロスを送り、ウィル・ランクシャーがファーで押し込んだ。38 QPRは前半のうちに2枚のカードを切らされている。14分にイリアス・シャイール (Ilias Chair) が退き、代わって斉藤光毅が入った。39分にはリチャード・コネ (Richard Kone) も下がっている。38 , 39 後半は押し返し、斉藤のシュートが枠を外れ、ハーベイ・ヴェイル (Harvey Vale) の一撃はポストを叩いた。38 ミドルズブラのキム・ヘルベリ (Kim Hellberg) 監督は「90分を通して、サッカーというものの全部を出せた」と述べている。38
OTHER RESULTS ─ その他のチャンピオンシップ第5節
ホーム 結果 アウェイ MATCH NOTE
ストーク 4–0 チャールトン 40分までに4点を集中させた
ミルウォール 4–0 ボルトン 86分の乱闘で両軍1人ずつ退場
ポーツマス 2–0 カーディフ 31分の先制点がそのまま決勝点
シェフィールド・ユナイテッド 1–3 ノリッジ ノリッジが3人の得点者で逆転
ウェスト・ブロムウィッチ 1–0 ワトフォード 36分の1点を最後まで守り切った
ウェストハム 3–0 ダービー 終盤に2点を加えて突き放した
スウォンジー 0–0 レクサム 首位スウォンジーが5戦無敗を維持
9月5日 (英国時間) に対象大会で行われたのは18試合。内訳はプレミアリーグ第3節7試合とチャンピオンシップ第5節11試合だった。1 , 2 , 3 , 4 第5節の残り1試合、バーミンガム対ウルバーハンプトンは9月6日に行われる。2 チャンピオンズリーグはリーグフェーズが9月8日開幕で、予選はすでに終了している。EFLカップ3回戦は9月7日の週。FAカップは予選1回戦のみ。50 , 51 , 48
FA杯は予選1回戦の基準日がこの日だった。The FAの公式日程では同ラウンドは112試合で、9月4日に5試合、9月5日に103試合、9月6日に4試合が組まれている。48 , 49 , 61 いずれも非リーグ同士の対戦で、プレミアリーグ在籍クラブの出場は無い。公開されたメンバー表の範囲では日本人選手を確認できなかった。ただし非リーグの試合はメンバー表の全文が公開されないことが多く、「出場が無かった」とまでは確認できていない。49
02 TABLE IMPACT 順位表への影響
マンチェスター・シティが3連勝で単独首位に立ち、昇格組のハル・シティが2位につけた。下では、3試合を終えて得点0のクラブが3つ並んでいる。アーセナル、チェルシー、エバートン、マンチェスター・ユナイテッドは9月6日に第3節を戦うため、この表は暫定的なもの。45
TOP OF THE TABLE ─ 昇格組が2位
順位 クラブ 試合 勝点 得失点 この日
1 マンチェスター・シティ 3 9 +5 ○ 1–0
2 ハル・シティ 3 7 +3 △ 0–0
3 アーセナル 2 6 +4 ─
4 チェルシー 2 6 +2 ─
5 ブレントフォード 3 5 +3 △ 1–1
6 リバプール 3 5 +2 ─
7 ニューカッスル 3 5 +2 △ 2–2
8 リーズ 3 5 +1 △ 1–1
ハル・シティの2位は、得点3・失点0という内訳で成り立っている。3試合で3点しか取っていないクラブが2位にいるのは、同じ3試合で1点も許していないからだった。45 この時点で無敗は9クラブ。マンチェスター・シティ、ハル・シティ、アーセナル、チェルシー、ブレントフォード、リバプール、ニューカッスル、リーズ、エバートンとなる。
BOTTOM ─ 得点0のクラブが3つ
順位 クラブ 試合 勝点 得失点 この日
13 クリスタル・パレス 3 3 -4 ○ 3–2
15 ボーンマス 3 2 -1 △ 2–2
16 ノッティンガム・フォレスト 3 2 -1 △ 0–0
17 アストン・ヴィラ 3 1 -5 △ 0–0
18 トッテナム 3 1 -5 △ 0–0
19 フラム 3 0 -3 ● 2–3
20 コベントリー 3 0 -5 ● 0–1
パレスは1勝で13位まで戻したが、失点8はリーグ最多。45 ピエール・サージュ監督自身が試合後に「前半は開きすぎていて、連係も良くなかった」と述べており、勝ち点3と守備の状態は別の話として扱われている。9
CHAMPIONSHIP ─ 上位と下位
順位 クラブ 試合 勝点 得失点 この日
1 スウォンジー 5 11 +6 △ 0–0
2 ミドルズブラ 5 10 +3 ○ 1–0
3 QPR 5 10 +3 ● 0–1
4 ブリストル・シティ 5 10 +2 ○ 2–1
19 サウサンプトン 5 4 +5 △ 1–1
23 プレストン 5 3 -5 ○ 2–1
24 バーンリー 5 2 -6 ● 1–2
サウサンプトンは得失点差+5で19位にいる。EFLの規律違反による勝ち点4の減点が理由で、減点前なら勝ち点8。46 プレミアリーグとチャンピオンシップの順位・勝ち点・得失点差は、いずれもスカイ・スポーツの順位表を9月6日に取得した。45 , 46
03 THE TURNING POINT 勝敗を分けた一手
一手
35分・54分・77分
パレスはウイングバックを前に残し、左ウイングバックの位置から3得点
パレスは開幕2試合で勝ち点0、失点8。この日も支配率は36%で、被シュートは25本に達した。6 , 45 3-4-2-1で守れば5バックに戻る時間が長くなり、奪っても前に人がいない。11分と42分の失点は、いずれも押し込まれた末の折り返しから生まれた。8
サージュ監督が選んだのは、押し込まれても両ウイングバックを最終ラインへ吸収させない形だった。右のハリリと左のミッチェルを高い位置に残し、鎌田大地とピノがその内側のハーフスペースに立つ。フラムのサイドバック、ティモシー・カステーニュとアントニー・ロビンソンは、内側の2列目と大外のウイングバックのどちらを見るかを毎回選ばされる。奪った瞬間に前へ出る4人を残せる配置だった。
結果は、3得点すべてが左ウイングバックの位置から出たことに表れている。35分はピノの折り返しをミッチェルがニアへ、54分はガルシアのクリアがミッチェルの前へ落ちた。8 77分は右でハリリが背後を取り、レノが飛び出したこぼれ球を鎌田が拾う。打ち切れずに流れたボールが、左から入ったチルウェルの前へ転がった。7 , 9 同じ位置に立った2人が3点を分け合っている。
裏付け ─ パレスのシュートは10本で3得点。ミッチェルはフォットモブの採点8.9でマン・オブ・ザ・マッチ、鎌田は7.7。チルウェルの得点はデータ上も鎌田のアシストとして記録されている。6 , 7
見落とせない点 ─ この形が決定機の量を増やしたわけではない。パレスのxGは1.97で、フラムの3.14を大きく下回る。6 サージュ監督自身、勝った直後に「前半のマインドは本当に低かった」「守り方を変えなければならない。前半は開きすぎていて、連係も良くなかった」と述べている。9 再現性の裏付けは、まだこの1試合しかない。
ANIMATED TACTICAL BOARD
77分、3点目の構造 ─ 改訂版。Palaceは左→右へ攻撃。画面上が左サイド、画面下が右サイド。読者が「▶ 再生」を押すと1回だけ動き、最後で止まる。ペナルティエリア、ゴールエリア、ゴール幅は実寸比に沿って縮尺化。
空いた左
1
26
5
6
25 カライリ
20
19
33 チルウェル
18 鎌田
10 ピノ
22 ストランドラーセン
1 レノ
21
5 アンデルセン
3
33
19
16
17
14
24
7
GOAL
▶ 再生 ⏸ 一時停止 ↻ REPLAY
1 右ライン際での起点 ─ カライリ(25)は本当に右ライン際でボールを保持。画面では左から17番、右から33番に挟まれる。ストランドラーセン(22)は約12m前方、ゴールへの直線上で3バックのすぐ手前に立ち、相手3番を背負って起点になる。スタートではこの2人を画面上側へ上げ、ピノ(10)とほぼ同じ高さに置いている。
攻撃側のランニング 守備側の移動 空いたスペース● クリスタル・パレス ● フラム
※配置は公開映像・公式レポートベースの戦術的な概念再現。攻撃方向、左右、主要なプレー順、通ったレーンは実際の77分のゴールに合わせて再構成している。ペナルティエリア、ゴールエリア、ゴール幅はLaw 1の比率に沿って縮尺化。
第2の分岐
35分・37分
ニューカッスルは0-2の27秒後に1点を返した
ニューカッスルは前半だけで13本のシュートを浴びた。これはボーンマスがPLで前半に放った本数として史上2番目にあたる。26 9分にタバニアーへ先制を許し、35分にはティアウのオウンゴールで0-2。ここで折れれば、この日のニューカッスルの勝ち点は0だった。
バーンズは左の大外から内側へ持ち出し、自らシュートまで完結した。0-2となった27秒後、その1本が枠を捉えた。25 2点差の時間は1分に満たず、ボーンマスは「守り切る」局面に入る前にリードを1点へ戻されている。88分の同点弾も、起点はバーンズのボレーだった。26
裏付け ─ ニューカッスルのシュートは8本、xGは0.66。ボーンマスは17本、1.50。26 マティアス・ヤイスレ (Matthias Jaissle) 監督は「最後まで見せた姿勢と信念はうれしい。ただし前半は想定外だった。改善が必要になる」と述べた。25
見落とせない点 ─ 内容で上回ったのはボーンマスのほう。マルコ・ローゼ監督は「勝てる状況にいるのは良いこと。だが試合を終わらせなければならない」と話した。25 ニューカッスルの勝ち点1は、構造の勝利ではなく1本のシュートの質による。
第3の分岐
前半から
ハル・シティはペナルティエリアの幅を埋め、ヴィラを無得点に抑えた
ヴィラは支配率74%、シュート13本、xG1.93を積み上げた。それでも得点は0。分かれ目は本数ではなく、どこで打たされたかにある。ボックス内タッチはハル9に対しヴィラ24で、保持率の差(26対74)ほど開いていない。28 ハルは3バックの前に中盤を並べ、ペナルティエリアの幅を人で埋める形を90分続けた。
ヤキロビッチ監督の交代も守備の維持に沿っている。63分、64分、71分と3枚を替え、82分にさらに2枚。攻撃的なカードを一度に切る形にはしなかった。27 結果として昇格組は3試合で失点0、勝ち点7で2位に立っている。45
裏付け ─ ハルのxGは0.57で、この日のPL14チーム中で最も低い。28 それでも失点は0。マン・オブ・ザ・マッチはハルのベルーミで7.8だった。28
見落とせない点 ─ この日のヴィラは今季3試合で得点0のチームでもある。45 ハルの守備を評価するとき、相手の決定力の問題をどこまで差し引くかは残る。
04 PLAYER REPORTS 選手ミニレポート
フラム 2–3 クリスタル・パレス (→ 結果)
GOOD
ミッチェル
クリスタル・パレス / 左ウイングバック / 先発〜74分
35分はピノの折り返しをニアへ、54分はガルシアのクリアが前に落ちたところを押し込んだ。左サイドバックが1試合で2点を挙げること自体が珍しい。8 効いたのは得点そのものより、押し込まれても最終ラインへ吸収されずに前へ残り続けた立ち位置のほうにある。74分に負傷で退いたが、その時点でこの日のパレスの得点はすべてこの選手のものだった。8
フォットモブの採点は8.9でマン・オブ・ザ・マッチ。6
POOR
ガルシア
フラム / 前線 / 先発フル出場
54分の2失点目に直接関与した。クリアしようとしたボールがミッチェルの前へ跳ね返り、そのまま2-2に戻されている。8 フラムは支配率64%、シュート25本、xG3.14を積みながら勝ち点0で終わった。前線に立ち続けた選手として、積み上げた好機を得点につなげられなかった一人だった。6
ブライトン 1–1 リーズ (→ 結果)
GOOD
ヴシュコビッチ
ブライトン / センターバック / 19歳 / 先発フル出場
71分、デ・カイパーの右コーナーにファーで合わせて同点にした。PLでの初得点となる。13 この日のブライトンはシュート18本を放ちながら枠内は5本で、流れの中から崩し切れていない。セットプレーの1本で勝ち点1を確保したという意味で、19歳のセンターバックの高さが結果を変えた試合だった。15
この夏にトッテナムから4600万ポンドで加入。前季はハンブルクへ期限付き移籍していた。16 , 62
POOR
シュタッハ (Anton Stach)
リーズ / 中盤 / 先発
MOT LEEDS NEWSの採点は4点で、先発11人の最低だった。14 同紙は「試合に入り込めず、何も収まらなかった」と書き、クロスの本数に対して成功が伴わなかった点を挙げている。14 同じ中盤の田中碧が8点を得たこととの落差が、そのままリーズの前進の偏りを示していた。
ノッティンガム・フォレスト 0–0 トッテナム (→ 結果)
GOOD
マカティー
ノッティンガム・フォレスト / 中盤 / 先発
無得点の試合でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。フォットモブの採点は7.8で、両軍を通じて最高。18 フォレストは支配率41%と譲りながらシュート12本を放ち、トッテナムの11本を上回っている。18 65分に取り消された得点も含め、勝ち切れる内容には届いていた。
POOR
マルムーシュ
トッテナム / 前線 / 先発
スカイ・スポーツのPeter Smith記者は、トッテナムが機会を作りながら決め切る鋭さを欠いたとし、この選手の名前を挙げた。17 チームの枠内シュートは0本で、3試合連続の無得点が確定している。17 約4億ポンドを投じた夏の補強の一員として、この90分では結果を残せなかった。
マンチェスター・シティ 1–0 コベントリー (→ 結果)
GOOD
ドンナルンマ
マンチェスター・シティ / GK / 先発フル出場
3本のセーブはいずれもボックス内からのシュートに対するもので、失点抑止値は1.48に達した。ソファスコアの採点8.8はこの試合の最高点。23 コベントリーのxG1.37を0に抑えたことが、そのまま1-0という結果になっている。20 立ち上がりのバックパス処理を誤った直後に立て直した点も含めて、この日の勝ち点3の直接の理由だった。
POOR
フサノフ
マンチェスター・シティ / センターバック / 先発
開始直後のバックパスが短く、ドンナルンマが処理を誤る原因になった。ボールは半分以上がゴールラインを越えかけている。22 試合を通じた守備に大きな破綻は無かったが、0-0の時間帯にオウンゴールへ直結しかけたミスだった。
ブレントフォード 1–1 サンダーランド (→ 結果)
GOOD
ル・フェ
サンダーランド / 中盤 / 先発
82分、アウェイで1点を追う場面のPKを決めて勝ち点1を持ち帰った。1 サンダーランドは枠内シュート5本、xG1.85でブレントフォードを上回っており、内容に見合う結果を最後に引き寄せたことになる。24
POOR
ルイス・ポッター
ブレントフォード / 左サイド / 先発
82分、ボックス内でのホールディングを取られてPKを与えた。この判定でブレントフォードは1-0のリードを失っている。1 チームのファウル数は19で、相手の9の倍以上。24 接触の多い試合で、その代償が終盤のPKという形で表れた。
ニューカッスル 2–2 ボーンマス (→ 結果)
GOOD
ハーベイ・バーンズ
ニューカッスル / 左サイド / 先発
0-2になった27秒後、左から内へ切れ込んで巻いたシュートで1点差に戻した。25 88分の同点弾も、この選手のボレーが跳ねてラムジーの前に落ちた形から生まれている。26 チームのxGが0.66にとどまる中で、2得点の両方に直接関与したのはこの1人だけだった。
POOR
ティアウ
ニューカッスル / センターバック / 先発
35分、クロスに合わせようとした処理が自陣ゴールへ吸い込まれ、0-2になった。25 前半だけで13本のシュートを浴びた守備ラインの一角として、押し込まれ続けた45分の象徴的な場面でもある。26 後半は失点0で、チームが追いつく土台は作っている。
ハル・シティ 0–0 アストン・ヴィラ (→ 結果)
GOOD
ベルーミ
ハル・シティ / 前線 / 先発〜82分
支配率26%のチームでマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。フォットモブの採点は7.8。28 ハルはボックス内タッチ9回しか記録していないが、その少ない回数を作る役をこの選手が担っている。28 守備の時間が長い試合で、前線に1人でも収まる選手がいたことが勝ち点1の条件だった。
POOR
ジャクソン
アストン・ヴィラ / 前線 / 先発〜85分
xG1.93、シュート13本、ボックス内タッチ24回を積んだチームの最前線にいながら、得点は生まれなかった。28 85分に交代しており、それまでに枠を捉える場面を作れていない。ヴィラは3試合を終えて得点0で、その全試合に先発している選手として結果を問われる位置にいる。45
バーンリー 1–2 ブリストル・シティ (→ 結果)
GOOD
ディッキー
ブリストル・シティ / センターバック / 先発フル出場
82分、カーディンズのコーナーにヘディングで合わせて同点にした。30 この1点が無ければ、平河悠の決勝点も生まれていない。30 センターバックが終盤にセットプレーで試合を振り出しに戻し、3連勝の起点を作った。
POOR
ヴァイス (Max Weiss)
バーンリー / GK / 先発フル出場
終盤9分で2度ゴールを割られた。82分はコーナーからのヘディング、90分を過ぎてからは25ヤードの低い一撃だった。30 どちらもセットプレーを起点にしており、個人の責任だけに帰することはできない。ただしバーンリーが5試合で勝ち点2にとどまっている以上、リードを守り切れなかった90分の最後尾として名前を挙げざるを得ない。46
プレストン 2–1 ブラックバーン (→ 結果)
GOOD
ラング
プレストン / 前線 / 先発〜59分
9分は相手の当たり損ねを押し込み、27分はトンプソンのフリーキックにヘディングで合わせた。34 プレストン移籍後の初得点が、そのままダービーの2点になっている。59分に退いたが、その時点で試合は決まっていた。プレストンはこの勝利が今季初の勝ち点だった。34 , 46
POOR
森下龍矢
ブラックバーン / 右サイド / 先発フル出場
22分、0-1の場面で10ヤードから枠の上へ外した。現地の報道はこれを「同点にできて当然の機会」と書いている。34 ブラックバーンの1点は相手のオウンゴールで、流れの中から崩した得点は生まれていない。
リンカーン 1–1 サウサンプトン (→ 結果)
GOOD
ラデフォード
リンカーン / 前線 / 64分〜
64分の3枚替えで入り、87分にハケットのクロスをヘディングで流し込んだ。イングランドでの初得点となる。36 昇格候補と目されるサウサンプトンから勝ち点1を奪う一撃で、同じ交代枠で入った選手からのアシストでもあった。36 ショー監督の言う「プランB」が、そのまま形になっている。
POOR
ハウス (Ben House)
リンカーン / 前線 / 先発〜76分
前半、6ヤードの位置から決定機を外した。36 リンカーンは立ち上がりから押し込み、キックオフ10秒でアンドレイ・コウビス (Andrei Coubis) が決定機を迎えるなど機会は作っていた。36 その最も近い1本を逃したことが、87分まで追いつけなかった時間の長さにつながっている。
QPR 0–1 ミドルズブラ (→ 結果)
GOOD
ランクシャー
ミドルズブラ / 前線 / 先発〜55分
20分、ブリタンの低いクロスにファーで合わせて決勝点を挙げた。38 この夏にトッテナムから完全移籍で加入した21歳で、古巣が3試合連続無得点に沈んだ日に自身は試合を決めている。58 55分に退いたが、ミドルズブラはそのリードを最後まで守り切った。39
POOR
コンウェイ (Tommy Conway)
ミドルズブラ / 前線 / 途中出場
明確な追加点の機会を決められなかった。38 ミドルズブラは後半にQPRの反攻を受け、ヴェイルのシュートがポストを叩く場面まで作られている。38 追加点を逃したため、ミドルズブラは1点差のまま終盤を迎えた。
05 STAT OF THE DAY 今日のデータ1選
3
3試合を終えて得点0・失点5で並ぶクラブの数。アストン・ヴィラ、トッテナム、コベントリー45
Sky Sports Premier League Table (2026.9.6取得)
特徴的なのは、3クラブの得失点の内訳が完全に同じ形をしていることにある。得点0、失点5。開幕から270分を戦って、まだ1点も奪えていないクラブがリーグの15%を占めている。45
この数字が示すのは、決定力の欠如が一部のクラブの問題ではなく、今季の開幕の性格そのものだということになる。3クラブの内訳は対照的で、トッテナムは約4億ポンドを投じた補強の直後、コベントリーは昇格組、アストン・ヴィラは前季まで上位を争ったクラブ。原因はそれぞれ違うのに、順位表の得点欄だけが同じ数字で揃った。17 , 45
この日の内容を見ると、3クラブは決定機を作れていないわけでもない。コベントリーはエティハドで22%の保持からxG1.37を積み、ヴィラはxG1.93、シュート13本、ボックス内タッチ24回を記録した。20 , 28 トッテナムだけは枠内0本で質が伴っていない。17 「作れない」のか「決められない」のかは、3クラブで分かれている。
DATA BOARD ─ 今日の数字
Team xG Goals Note
フラム 3.14 2 25本を放って勝ち点0、3連敗
マンチェスター・シティ 2.12 1 最少失点で3連勝、決めたのは1本
クリスタル・パレス 1.97 3 シュート10本で3得点の高効率
ハル・シティ 0.57 0 この日の最低値、それでも無失点
上位3チームはxGの高い順に機械的に採り、4行目を編集部の裁量枠とした。ハル・シティはこの日のプレミアリーグ14チームで最もxGが低く、それでも勝ち点1を得て2位に立っている。28 , 45 xGはいずれもフォットモブの数値で、9月6日に取得した。6 , 20 , 28 チャンピオンシップ11試合はxGが同一の基準で公開されていないため、母集団に含めていない。
06 TACTICAL TREND 今日の戦術トレンド
TODAY'S TREND
低い支配率でも勝ち点を得たチームが相次いだ
プレミアリーグ7試合で支配率40%未満だったのは4チーム。パレス36%、リーズ34%、ハル・シティ26%、コベントリー22%で、このうち3つが勝ち点を得た。6 , 15 , 20 , 28 相手はいずれもサイドバックを高く出して幅を取る保持型で、低保持側はその背後をどう使うかで結果が分かれている。
TACTICAL KEY
守る側が受ける形 空く場所 低保持側の使い方
相手SBが高い位置に出る SBの背後 WBが最終ラインへ戻らず直線で走る
相手CBが横へ広がる CB間のチャンネル 2列目がハーフスペースで前を向く
相手GKが前に出る ゴール前 逆サイドから中へ入る選手が拾う
効いた理由は、低保持側が戻る人数を先に決めていたことにある。パレスは3-4-2-1でありながら、押し込まれても両ウイングバックを5バックへ吸収させなかった。奪った瞬間に前へ4人が残る。8 77分の3点目は、右でハリリが背後を取り、レノが前へ出て空いたゴール前へ、左から入ったチルウェルが到達した形だった。7
MATCH EXAMPLES
ブライトン 1–1 リーズ ─ 34%の保持でxGは並んだ
リーズは支配率34%、シュート8本。それでもxGは1.47で、ブライトンの1.51とほぼ同じだった。15 15分の先制点は、ボールを追い続けた田中碧の圧力から混戦が生まれ、ボーグルが押し込んだもの。14 リーズも、少ない保持から得点機会を作った。
ハル・シティ 0–0 アストン・ヴィラ ─ 26%で無失点
ハルはボックス内タッチ9回、xG0.57でこの日のPL最低。それでも失点0で勝ち点1を得た。28 同じ低保持でも、パレスが速攻の到達点を作ったのに対し、ハルは相手のボックス内タッチを24回に抑える側を選んでいる。
COUNTERPOINT
対抗策はサイドバックを高く出さず、幅を前線だけで取ることになる。ただしこれは攻撃の横幅を1枚分減らす。フラムはこの日、サイドバックを高く出したからこそシュート25本、xG3.14を作れていた。6 速攻を封じる代わりに押し込む力を落とす形で、3試合勝ち点0という現状は対策の側にも解が無いことを示している。45
TACTICAL TEST
9月6日のアーセナル対チェルシーでは、どちらが先に保持を譲るかが焦点になる。譲った側がサイドの守備者を前に残すかどうかで、この傾向が続くかを見たい。53
07 RISING 若手株価上昇ランキング
この日の上位2人は、どちらも夏にトッテナムを離れた選手だった。16 , 58
1位 ヴシュコビッチ (ブライトン / 19歳)
71分、デ・カイパーの右コーナーにファーで合わせた。ブライトンはこの日シュート18本を放ちながら枠内は5本にとどまり、流れの中から崩し切れていなかった。15 セットプレーでのヘディングが、ブライトンに勝ち点1をもたらした。
2007年2月生まれで、この日が19歳。トッテナムからブライトンへ4600万ポンドで移籍したのは今夏で、前季はハンブルクへ期限付き移籍していた。16 , 62 PLでの初得点が加入後3試合目で来たことになる。ファビアン・ヒュルツェラー監督の下で最終ラインの中央を任され続けるかが、今季の位置を決める。移籍金の規模から言えば、既に「育てる選手」ではなく「計算する選手」として扱われている。
2位 ランクシャー (ミドルズブラ / 21歳)
20分、ブリタンの低いクロスにファーで合わせて決勝点。ミドルズブラはこの1点を守り切り、勝ち点10で2位に上がった。38 , 46 2005年4月生まれで、この夏にトッテナムから完全移籍で加入している。58
古巣が3試合連続無得点に沈んだ日に、自分は試合を決めた。17 前季はオックスフォード・ユナイテッドへの期限付き移籍で公式戦47試合12得点を記録しており、育成年代からの積み上げは既にある。58 今季の論点は、2部の上位で得点を続けられるかと、55分で交代する起用が続くかどうかにある。
3位 ハリリ (クリスタル・パレス / 21歳)
得点もアシストも記録していない。それでも77分の3点目は、この選手が右で最終ラインの背後を取り、レノを前へ引き出したところから始まっている。8 この夏にユニオン・サン=ジロワーズから2100万ポンドで加入し、2031年までの契約を結んだ21歳で、サイドバックとウイングの両方を経験している。57 3-4-2-1の右ウイングバックという役割は、その両方を同時に求める位置だった。
見誤りやすい点 ─ ヴシュコビッチとランクシャーの評価は、いずれも1点ずつに基づく。ヴシュコビッチは同じ試合で15分に失点にも絡む位置にいたし、ランクシャーの得点はクロスの質に負う部分が大きい。13 , 38
08 ONE TO WATCH 今日の注目株
ONE TO WATCH
チルウェル
クリスタル・パレス / 左ウイングバック / 74分〜
復帰後の最初のタッチが、クラブの今季初勝利の決勝点になった。
74分、負傷したミッチェルと交代でピッチに入った。3分後、鎌田大地が打ち切れずに流れたボールが左から中へ入ったこの選手の前へ落ち、低いボレーがゴール下隅へ吸い込まれる。7 , 8 クラブに戻ってからの最初のタッチだった。9 復帰後の最初のタッチで決勝点を決めたことが、この場面を際立たせた。
移籍市場の最終日にストラスブールから加入した。パレスとは初対面ではなく、2024-25シーズンの後半をチェルシーからの期限付き移籍でセルハースト・パークで過ごしている。9 当時の位置づけは左サイドバックの控えだった。この日パレスが採ったのは3-4-2-1で、左ウイングバックには攻撃の終着点になる役割まで求められていた。ミッチェルが2得点したのは、まさにその役割の産物である。
ここから面白くなるのは、ミッチェルの負傷の程度によっては、その役割をそのまま引き継ぐ可能性があるからにほかならない。パレスは3試合で8失点とリーグ最多。ウイングバックを前に残す一方で、守備には課題が残っている。45 守備の再構築を明言した監督の下で、攻撃的な左ウイングバックがどこまで前に残されるか。次の数試合で、チルウェルがどの位置で起用されるかが注目点になる。
別の見方 ─ 得点は評価しやすいが、出場は16分ほどに過ぎない。ファン掲示板では守備の不安定さのほうが繰り返し論じられており、「上位相手にあれだけ開いていたら何度も大敗する」という書き込みも出ている。11 1本のボレーで序列が確定する段階ではない。
次に見る試合 ─ 次節のパレス戦で、左ウイングバックに誰が入るか。ミッチェルが間に合わない場合、この選手が先発するかどうかが最初の判断材料になる。8
09 MANAGER RATINGS 監督の采配採点
勝った監督が最も厳しい言葉を使い、内容で上回った監督が最も苦い顔をした日だった。9 , 25
監督 クラブ 点 評価
ピエール・サージュ クリスタル・パレス 8.0 3-4-2-1でウイングバックを最終ラインへ下げ切らず、シュート10本から3得点を挙げた。勝った直後にサージュ監督は「前半のマインドは本当に低かった」「守り方を変えなければならない」と述べ、勝利で守備の問題を覆い隠さなかった9 , 6
マイケル・スクバラ ブリストル・シティ 8.0 平河悠を先発から外し、途中投入で起用した。スクバラ監督は「フレッシュな状態で送り出せるのは非常に刺激的。あのサイドで問題を作れると分かっていた」と説明している。就任後3連勝31
セルゲイ・ヤキロビッチ ハル・シティ 7.5 欠場となった守田英正に代えてグルナ・ドゥアトを入れた1枚だけの変更で、支配率26%ながら無失点で終えた。交代も段階的に行い、3試合失点0で2位に立っている27 , 29 , 45
エンツォ・マレスカ マンチェスター・シティ 7.0 3試合3勝で首位。ただしこの日の最高評価は得点者ではなくGKで、昇格組にxG1.37を許した。66分のフォーデン投入以降も追加点は無く、内容は開幕2試合より落ちている20 , 21 , 23
マティアス・ヤイスレ ニューカッスル 6.5 前半に13本のシュートを浴びた内容は厳しい。ヤイスレ監督自身「前半は想定外だった」と認めている。一方で0-2から追いつき、新体制の無敗は続いた25 , 26
マルコ・ローゼ ボーンマス 5.0 内容では上回りながら3試合連続でリードを失った。ローゼ監督は「試合を終わらせなければならない。人生最後の試合のようにゴールを守る必要がある」と述べた。先制した3試合で1勝もできていないのはPL史上初25 , 26
ロベルト・デ・ゼルビ トッテナム 4.5 枠内シュート0本の試合を「内容にはとても満足している」と評価した。3試合連続の無得点は1974年以来で、夏の投資規模との落差が大きい。VARの介入が無ければ3連敗だった17
ニッキー・ハイエン バーンリー 4.0 前節から6人を替え、旗手怜央をいきなり先発で使った。その旗手のパスから先制したが、60分に下げた後の終盤9分で2失点。5試合で勝ち点2、最下位30 , 46
採点は編集部による10点満点評価。この日に指揮を執った36人のうち、試合後コメントまたは采配内容を確認できた8人を採点対象とした。9 , 17 , 25 , 31
10 JAPANESE PLAYERS 今日の日本人選手
18試合に出場した日本人選手は8人。プレミアリーグで3人、チャンピオンシップで5人が出場し、ほかに3人がベンチ入りした。得点1、アシスト2で、いずれもチームの勝敗を直接動かしている。5 , 7 , 30 , 33
JAPAN SPOTLIGHT
鎌田大地
クリスタル・パレス / 2列目 / 30歳 / 背番号18 / 先発〜89分
試合前は先発起用を疑問視する声があったが、試合後は決勝点のアシストが記録に残った。
3-4-2-1の2列目でピノと並んで先発した。13分、ピノのクロスを6ヤードから押し込んだ得点は、VARの確認でオフサイドとなり消えている。10 77分、右でハリリが背後を取ってレノが飛び出した局面で、こぼれ球を拾ったのがこの選手だった。アンデルセンに塞がれて打ち切れず、そのボールが左から入ったチルウェルの前へ転がる。決勝点は鎌田のアシストとして記録された。7
取り消された得点と決勝点のアシストは、どちらも鎌田がボックス内に入った場面から生まれた。支配率36%、シュート10本で3得点という試合では、少ない回数で人がボックスへ届くかが勝敗を分ける。採点は7.7で、パレスの先発では2番目。6
現地の受け止めは試合前後で反転した。先発発表直後のファン掲示板には「ウイングを獲ったのに、そこへ鎌田を入れる意味は」という書き込みが並ぶ。試合後は「エネルギーがあり、パスも良い。取り消された得点があり、3点目につながるボックス内のタックルもした」に変わった。11
次に見るのは、守備の再構築を明言したサージュ監督が鎌田を2列目で起用し続けるかどうか。9 失点8はリーグ最多で、人を戻せば最初に動かされるのは2列目の2枚になる。45
LOCAL EYE ─ 英国現地から
平河悠 / Bristol Live ─ スクバラ監督の評価
先発から外したのは、序列が下がったからではなかった。 スクバラ監督は試合後、「今季ここまでのユウは素晴らしい。フレッシュな選手としてベンチから出せるのは非常に刺激的で、あのサイドで問題を作れると分かっていた」と述べた。続けて「小さなポケットに入り込んでいた。誰かの前に落ちるなら、彼は技術が素晴らしい」「ここでは彼を愛している」と話している。31
田中碧 / MOT LEEDS NEWS ─ 現地採点8点
今季初のプレミアリーグ先発で、チーム最高タイの評価を得た。 MOT LEEDS NEWSのScott Mason記者は10点満点の8点を付け、「粘り強く、よく働いた。あきらめない姿勢が、結局ボーグルの得点を作った」と書いた。同じ採点で最低はシュタッハの4点。同じ中盤で評価が二分している。14 74分に交代。13
旗手怜央 / PA ─ デビュー戦でアシスト、チームは最下位
移籍期限日にセルティックから加入し、いきなり先発した。 56分、ペナルティエリア内でアーロン・ラムジーへ通したパスが先制点になる。PAのAnthony Brown記者は「完璧な重みのパス」と書いた。30 60分にゼキ・アムドゥニ (Zeki Amdouni) と交代。採点は7.2で1アシスト。33 ただしバーンリーは終盤9分で2失点し、最下位のまま。46
ALL JAPANESE PLAYERS ─ 全選手一覧
選手 クラブ 出場 今日のポイント 次に見る点
鎌田大地 クリスタル・パレス
先発〜89分
3-4-2-1の2列目でボックス内に入り続けた。16分の得点はVARで取り消されたが、77分の決勝点はこの選手のアシストとして記録されている。
守備の再構築を明言した監督の下で、2列目の2枚が前に残され続けるか。新戦力のウイングとの序列。
田中碧 リーズ
先発〜74分
今季初のプレミアリーグ先発。中盤で走り続け、15分の先制点につながる場面を作った。現地採点は8点でチーム最高タイ。
次節も先発を維持するか。維持した場合、74分より後ろまで残されるか。
鈴木彩艶 アストン・ヴィラ
先発フル出場
支配率74%の試合で、被シュート11本を無失点に抑えた。フォットモブの採点は7.6。ヴィラの今季初のクリーンシートとなる。
正GKの座が固定されるか。ヴィラは3試合で得点0のため、無失点が勝ち点1にしかならない状態が続くか。
松木玖生 サウサンプトン
先発〜84分
4-2-3-1の右で先発し、序盤に巻いたシュートでGKを試した。ただしチームは1-0から87分に追いつかれ、勝ち点2を失っている。
右サイドでの起用が続くか。84分での交代が定型になっているかどうか。
森下龍矢 ブラックバーン
先発フル出場
右サイドで90分を戦った。22分、0-1の場面で10ヤードから枠を外している。ブラックバーンの1点は相手のオウンゴールだった。
決定機の数そのものは作れている。次戦でシュートを枠に入れられるか。
旗手怜央 バーンリー
先発〜60分
移籍期限日の加入からいきなり先発し、56分の先制点をアシストした。フォットモブの採点は7.2。
60分で下げられた理由がコンディションか戦術か。次戦の出場時間が伸びるか。
平河悠 ブリストル・シティ
途中出場
90分を過ぎた直後、コーナーのこぼれ球を25ヤードから低い弾道で決めて勝利を確定させた。チームは3連勝で4位に浮上。
途中出場の切り札という役割が続くか。監督が「あのサイドで問題を作れる」と言った右での起用が固定されるか。
斉藤光毅 QPR
14分〜
シャイールの交代で前半のうちに投入され、76分以上プレーした。後半の反攻で放ったシュートは枠を外れている。
この出場を受けて次戦で先発するか。左右どちらのサイドで使われるか。
出場した日本人選手は8人、ベンチ入りのみは3人。5 , 21 , 27 , 32 , 35 , 37 , 39 , 42 冨安健洋 はクリスタル・パレスの控え9人に入ったが出場は無く、パレスが使った交代5人はストランド・ラーセン、ヒューズ、チルウェル、ダリオ・オソリオ (Dario Osorio)、オスカル・ミンゲサ (Óscar Mingueza) だった。5 坂元達裕 はコベントリーの控えに入り、5人の交代枠が使われた中で出番は無かった。21 次田夏樹はミルウォールの控えに入り、4人の交代が行われた中で出場していない。41 , 42
出場が無かった選手の状況は次のとおり。三笘薫 は左ハムストリングの手術後のリハビリ中でメンバー外。55 , 56 守田英正 はハル・シティの試合前の欠場者リストに入り、マッチデースカッドから外れた。その後、Mike White記者が、ふくらはぎに再び問題を抱え、約3週間離脱する見込みとの情報を伝えた。クラブ公式発表ではない。中盤の同じ枠にはグルナ・ドゥアトが入っている。29 , 63 大橋祐紀はブラックバーンの、菅原由勢はサウサンプトンの、伊藤敦樹はボルトンのマッチデースカッドにそれぞれ含まれていない。35 , 37 , 42 岩田智輝と藤本寛也が所属するバーミンガムは9月6日に第5節を戦う。2 前田大然と遠藤航は9月4日のイプスウィッチ対リバプールに関与している。高井幸大 (シント・トロイデン) と松岡大起 (スロバン・ブラチスラバ) は、この期間に対象5大会の試合を行っていない。
8人という集計は、18試合の先発・控え名簿を、日本語名・英語登録名・媒体の短縮形で照合した結果である。2 , 4 , 42
MILLWALL WATCH ─ 次田夏樹
次田夏樹 / ミルウォール ─ 3試合連続のマッチデースカッド入り
ベンチ入りは続いているが、公式戦出場にはまだ至っていない。 9月5日のボルトン戦で、背番号51の次田夏樹はミルウォールの控えに入った。42 シニアの公式戦マッチデースカッド入りは、8月25日のカラバオ杯2回戦ケンブリッジ戦、9月2日のチャンピオンシップ・レクサム戦に続いて3試合連続となる。43 いずれも出場は無い。
別の見方 ─ この日のミルウォールは主力を大量に欠き、86分にメトカーフが退場して10人になった。それでも交代は4人にとどまり、枠を1つ残したまま試合を終えている。40 , 41 18歳のアカデミー出身者にとって、4-0でリードした10人対10人の終盤は最も出やすい局面の1つだった。呼ばれ続けていることと、使われることの間には、まだ距離がある。
2008年6月9日生まれの18歳で、英語登録名は Sacha Natsuki Tsugita Vieira。チームシートには `Sacha Vieira` または `S Vieira` と表示されることがある。42 , 43 , 60 2023年時点でミルウォールU15に在籍し、2026年夏に6人のスカラーの1人として初のプロ契約を締結した。44 登録ポジションはMFだが、U21では右サイドバックでの起用も確認されている。出生地・国籍は複数のデータベース間で記載が食い違っており、一次資料では確定できていない。日本国籍・代表資格も一次資料では確定できていない。次に見るのは、チャンピオンシップまたはカップ戦での公式戦デビューと、アレックス・ニール監督による本人への直接の言及の2点になる。
11 INJURY & SUSPENSION WATCH 負傷・出場停止ウォッチ
この日は退場が3枚出た。ミルウォール対ボルトンの86分に両軍1人ずつ、ストーク対チャールトンでは50分にダニー・マクナマラが2枚目の警告で退場した。日本人選手では三笘薫と守田英正の欠場が続いている。守田については、現地記者がふくらはぎの再発と約3週間の離脱見込みを報じた。40 , 19 , 47 , 55 , 63
選手 クラブ 事由 情報源 復帰見込み 影響する試合
三笘薫 ブライトン 左ハムストリングの手術後。クラブ公式が手術の成功とリハビリ開始を発表している。
クラブ公式
ヒュルツェラー監督は復帰時期を明言していない。復帰の目安として10月上旬を挙げる報道がある。55 , 56
プレミアリーグ第4節以降。
守田英正 ハル・シティ 試合前の欠場者リストに入り、マッチデースカッドから外れた。その後、Mike White記者が、ふくらはぎに再び問題を抱えたとの情報を伝えた。
現地記者報道
約3週間の離脱見込みと報じられている。クラブ公式発表では未確認。47 , 29 , 63
ハル・シティの今後のリーグ戦。
ミッチェル クリスタル・パレス 2得点の後、74分に負傷で交代した。代わって入ったチルウェルが決勝点を挙げている。
試合報道
公表されていない。8 , 10
パレスの次節。左ウイングバックの人選に直結する。
メトカーフ/シーハン ミルウォール/ボルトン 86分、両者のもみ合いで暴力的行為として退場。ボルトンのスティーブン・シューマッハ (Steven Schumacher) 監督は「不要な退場だ」と判定に異議を唱えた。
試合報道
出場停止処分の内容は本稿執筆時点で未確定。40
両クラブの次節。
マクナマラ チャールトン ストーク戦の50分、短時間に2枚の警告を受けて退場した。
試合報道
2枚目の警告による退場。19
チャールトンの次節。
オナナ アストン・ヴィラ 前十字靭帯の負傷で長期離脱中。中盤の枚数が減った状態が続いている。
試合前報道
示されていない。47
ヴィラの当面の全試合。
ジョアン・ゴメス アストン・ヴィラ ブライトン戦での退場に伴う出場停止。この日が3試合のうち2試合目にあたる。
試合前報道
次節から復帰可能。47
ヴィラの次節。
バトランド ほか ハル・シティ ジャック・バトランド (Jack Butland)、チャーリー・ヒューズ (Charlie Hughes)、エリオ・マタゾ (Eliot Matazo)、オスカル・サンバノ (Óscar Zambrano)、ダルコ・ジャビ (Darko Gyabi) が守田と同じく欠場者リストに入った。
試合前報道
示されていない。47
ハル・シティの次節。
イエロー1枚の選手は本表に記載しない。ハル・シティ対アストン・ヴィラでは39分にセミ・アジャイ (Semi Ajayi)、67分にグルナ・ドゥアトが警告を受けた。27 大橋祐紀 (ブラックバーン)、菅原由勢 (サウサンプトン)、伊藤敦樹 (ボルトン) はいずれもマッチデースカッドに入っていないが、欠場の理由は公表資料で確認できていない。35 , 37 , 42 欠場理由が確認できない3人は「負傷」とは扱わない。
12 NEXT UP 次に見るべき試合
直近では、プレミアリーグ第3節の残り2試合とチャンピオンズリーグ開幕が続く。52 , 50
9/7 00:30 JST ─ アーセナル 対 チェルシー (PL第3節)
ともに2勝0敗の勝ち点6同士で、勝ったほうがマンチェスター・シティに並ぶ。45 見るべきは順位よりも、この日の18試合に共通した「どちらが保持を譲るか」のほうにある (→ 06 TACTICAL TREND) 。両者とも保持を前提にしたチームで、譲る側に回った場合の設計は今季まだ見えていない。
9/6 22:00 JST ─ エバートン 対 マンチェスター・ユナイテッド (PL第3節)
エバートンは2試合で勝ち点4、マンチェスター・ユナイテッドは3。45 , 52 どちらもこの時点で消化2試合のため、勝てば一気に上位へ入る。ハル・シティが2位にいる順位表がどこまで維持されるかは、この試合の結果に左右される。
9/8〜9/10 ─ チャンピオンズリーグ リーグフェーズ第1節
36クラブによるリーグフェーズが9月8日に開幕する。50 リーグフェーズ第1節には、リバプール対アトレティコ・マドリード、ナポリ対アーセナル、パリ・サンジェルマン対スロバン・ブラチスラバなどがある。松岡大起が所属するスロバン・ブラチスラバの試合は、日本人選手の出場という点でも注目となる。
13 FLEET STREET 英国現地紙・ファンの論調
PRESS VIEW ─ 英国現地紙の論調
Sky Sports ─ Nick Wright記者
Wright記者が最も重く見たのは、ニューカッスルの前半だった。ボーンマスに17本のシュートを許した内容を並べたうえで、ヤイスレ監督の「最後まで見せた姿勢と信念はうれしい。ただし前半は想定外だった」という言葉をそのまま置いている。25 勝ち点1を得た側の記事でありながら、評価の軸は「追いついたこと」ではなく「なぜ追う展開になったか」に置かれていた。新体制の無敗は続いているが、内容の水準はまだ示されていないという読み方になる。
別の見方 ─ 同記事はニューカッスルの新加入マティアス・フェルナンデス・パルド (Matías Fernández-Pardo) のデビューについて、体格差に苦しみながらも質の片鱗を見せたと書いている。25 前半の内容だけで評価を閉じると、この日に得た材料が見えなくなる。
Opta Analyst ─ Harry Carr記者
Carr記者は同じ試合を、ボーンマスの構造的な問題として書いた。開幕3試合すべてで先制しながら1勝もできていないのはPL史上初で、リードした状態から落とした勝ち点は7に達する。これは他のどのクラブの2倍以上にあたる。26 前半13本というシュート数はクラブのPL史上2番目で、問題が「作れない」ことではないと数字で示している。26 同じ90分でも、Wright記者がニューカッスルの前半を問題としたのに対し、Carr記者はボーンマスの終盤を問題とした。
別の見方 ─ 3試合連続でリードを失ったという事実は重いが、そのすべてが同じ原因によるかは、この記事の数字からは決まらない。ローゼ監督自身は「勝てる状況にいるのは良いこと」と述べており、内容の水準そのものは否定していない。25
PA News Agency ─ Anthony Brown記者
Brown記者は、バーンリーの2失点を個人の失敗としてではなく、クラブの状況として書いた。「ニッキー・ハイエン監督の下での厳しい船出が深まった」という書き出しで、旗手怜央のデビューと先制点を挙げたうえで、82分と90分過ぎの2失点でその内容が消えたと続けている。30 5試合で勝ち点2、最下位という位置と、この日の90分の内容を切り離さずに扱った書き方だった。
別の見方 ─ 同じPA通信でも、別の署名記事は平河悠の決勝点を「近距離からの押し込み」と描写しており、Brown記者の「25ヤードからの低い一撃」と食い違う。59 コーナーのこぼれ球という前段の描写まで一致しているため、Brown記者の記述を採っている。
FAN PULSE ─ 現地サポーターの反応
クリスタル・パレス|勝ったのに、話題の中心は守備だった
The Holmesdale Onlineの試合スレッドとタイリック・ミッチェル個別スレッドの2か所を確認した。11 , 12 最も繰り返し出ていたのは守備への懸念で、「あの守備陣は本当にひどい」「カンボとハリリはいつも失点を与えそうに見える」「上位相手にあれだけ開いていたら、何度も大敗する」といった投稿が並んだ。11 勝利そのものについては「混沌とした試合だったが勝ちは勝ち。まとまりは全く無かったが、踏みとどまって奪い取った」「不相応な勝ちを盗むのは珍しい。そろそろだった」という受け止めが目立つ。11
鎌田大地への評価は、試合前と試合後で反転している。先発発表直後は「ウイングを獲ったのに、そこへ鎌田を入れる意味は何だったのか」という投稿が出ていた。試合後は「ピノと鎌田が前で機能していて、創造的に見えた」「鎌田のゴールが取り消されたのは残念。ピノの素晴らしいボールに、良いフィニッシュだった」に変わった。11 ミッチェルの個別スレッドでは「彼はチームで最も安定している選手の1人で、自分を誇示せず、気取らず、すねず、ポーズも取らない」という書き込みが支持を集めた。12
温度感 ─ 賛否半々。勝利への喜びと、失点8への不安が同じスレッドの中で並走している。
PRESS VIEWの死角 ─ 3媒体はいずれも1試合の内側で論を閉じた。この日のプレミアリーグで、支配率40%未満の4チームのうち3チームが勝ち点を得たという横断的な事実を扱った記事は、確認できた範囲では見当たらない。
6 , 15 , 28
WATCH NEXT 次に見るポイント ハル・シティは、守田英正が戻ったときに何を変えるのか。この日の勝ち点1は、支配率26%とボックス内タッチ9回の上に成り立っている。
28 持たずに勝ってきたチームが、持てる中盤を戻したとき、設計を変えるのか、役割のほうを合わせるのか。
15 TOMORROW'S FIXTURES 明日の配信予定
9月6日9:30 JSTから9月7日9:30 JSTまでに該当するのは、プレミアリーグ第3節の残り2試合とチャンピオンシップ第5節の残り1試合、計3試合。52 , 2
注目の一戦
アーセナル 対 チェルシー ─ PL第3節 / 9/7 00:30 JST
ともに2勝0敗、勝ち点6で並んだ状態でのロンドン・ダービー。45 勝てば首位マンチェスター・シティに並ぶ。見るべきは、保持を前提とする2チームのどちらが先に譲るかと、譲った側がサイドの守備者を前に残すかどうか。52 この日の18試合では、支配率40%未満の4チームのうち3チームが勝ち点を得ている。
バーミンガム 対 ウルバーハンプトン ─ 2部第5節 / 9/6 20:00 JST
岩田智輝と藤本寛也が所属するバーミンガムの今節。バーミンガムは4試合で勝ち点6、ウルバーハンプトンは4試合で勝ち点7。46 2人の出場は未定で、起用されるかが注目点となる。2
TOMORROW'S FIXTURES ─ プレミアリーグ第3節
ホーム KICK OFF アウェイ 注目点
エバートン 9/6 22:00 マンチェスター・ユナイテッド ともに消化2試合。勝てば上位へ
アーセナル 9/7 00:30 チェルシー 勝ち点6同士のロンドン・ダービー
TOMORROW'S FIXTURES ─ チャンピオンシップ第5節
ホーム KICK OFF アウェイ 注目点
バーミンガム 9/6 20:00 ウルバーハンプトン 岩田智輝と藤本寛也が在籍する
ほかにFAカップ予選1回戦が9月6日に4試合組まれている。48 , 61 いずれも非リーグ同士の予選ラウンド。チャンピオンズリーグのリーグフェーズは9月8日開幕、EFLカップ3回戦は9月7日の週で、いずれもこの期間に開催は無い。50 , 51 キックオフ時刻はいずれも英国時間からの換算で、換算元はNBCスポーツの第3節放送日程とスカイ・スポーツのチャンピオンシップ日程による。52 , 2
PREMIER LEAGUE DAILY
対象期間 9/5 9:30 〜 9/6 9:30 JST / 発行 2026.9.6 JST