MATCHDAY REPORT ─ PREMIER LEAGUE, EFL & CHAMPIONS LEAGUE
PREMIER LEAGUE DAILY
MATCHDAY FULL
主将を先発から外して0–3。マンチェスター・ユナイテッドのキャリック監督は解任の瀬戸際に リバプールは本拠地で今季リーグ戦初勝利。鎌田大地のパレスはニューカッスルに敗れる
25 Oct (Sun) 対象5試合 (PL 5:全試合詳報)。2部・CL・EFL杯・FA杯はこの期間に開催なし
THE STORY OF THE DAY
プレミアリーグ第8節の日曜、マンチェスター・ユナイテッドは本拠地オールド・トラフォードでボーンマスに0-3で敗れた。マイケル・キャリック監督は、この試合で主将ブルーノ・フェルナンデスを先発から外していた。フェルナンデスは水曜のチャンピオンズリーグでコモに1-4で敗れた後、相手選手に1対1で付いて前から守らなかったのは「スタッフの決定」だったと話していた。キャリック監督は、先発から外したのは「純粋にサッカーの理由」だと説明した1 , 2 。インディペンデントによれば、フェルナンデスがプレミアリーグの試合で先発から外されたのは、加入からのほぼ7年で初めてとなる2 。
試合は前半終盤の5分余りで勝負が決まった。38分、エイデン・ヘブンがエバニウソンへ無理に飛び込んでフリーキックを与えた。ジャスティン・クライファートが蹴ると、ゴールの遠い側へ走り込んだラヤンがボレーで決めた。43分にはレニー・ヨロが足を滑らせた隙に、アドリアン・トリュフェールの折り返しをマーカス・タバニアーが押し込んだ。ユナイテッドは後半、前がかりに攻めたが、71分、ルイス・クックの長い球にハリー・マグワイアが追いつけず、エバニウソンが飛び出したGKセンネ・ラメンスをかわし、角度の無い位置から3点目を決めた。フェルナンデスは最後までベンチに座ったままだった3 , 4 , 5 , 6 。
ユナイテッドは公式戦で8試合勝利がなく、インディペンデントによれば、過去40年で最悪のシーズン序盤となった。順位は16位。本拠地のファンはハーフタイムと試合後に選手へブーイングを送り、一部のファンはキャリック監督の選手時代に作られた歌を歌った4 , 7 。キャリック監督は試合後、ファンに手を振ったのは「別れのあいさつではない」と話し、「特に何も予期していない。いつも通り続ける」と語った。スタンダードはスカイスポーツの報道として、キャリック監督の立場は「風前のともしび」で、数日のうちに解任されるとの見方があると伝える。ユナイテッドは次の31日(土)、敵地でチェルシーと対戦する7 , 8 , 9 。
English
On Sunday in Premier League Matchweek 8, Manchester United lost 3-0 to Bournemouth at Old Trafford. Michael Carrick had left captain Bruno Fernandes out of the starting line-up. After Wednesday’s 4-1 defeat at Como in the Champions League, Fernandes had said it was “a decision from the staff” not to press man-to-man. Carrick said he left him out for “pure football” reasons. According to the Independent, it was the first time Fernandes had been dropped for a Premier League game in almost seven years at the club.
The game was decided in just over five minutes before half-time. After 38 minutes, Ayden Heaven gave away a free kick with a reckless lunge at Evanilson. Justin Kluivert took it, and Rayan ran to the far side and volleyed it in. After 43 minutes, Leny Yoro slipped, and Marcus Tavernier tapped in a cut-back from Adrien Truffert. United pushed forward in the second half, but after 71 minutes Harry Maguire could not catch up with a long ball from Lewis Cook, and Evanilson went past goalkeeper Senne Lammens, who had rushed out, to score the third from a tight angle. Fernandes stayed on the bench until the end.
United have now gone eight games without a win in all competitions, and according to the Independent this is their worst start to a season for 40 years. They are 16th. Home fans booed the players at half-time and after the match, and part of the crowd sang the song about Carrick from his playing days. After the game, Carrick said that waving to the fans “wasn’t a farewell”, and added: “I’m not expecting anything. I am carrying on as normal.” The Standard, citing Sky Sports, reported that his position is “hanging by a thread” and that he could be sacked in the coming days. United’s next game is away at Chelsea on Saturday 31 October.
ヒント
sit this one out は「今回は参加しない」。ここでは、この試合に出場しないという意味です。
ヒント
There are worse places to be. は「もっと嫌な居場所もある」。ベンチも、だんだん悪くない場所に見えてきます。
ヒント
What a difference … make! は「〜でずいぶん変わるものだ!」。3点が入って、変わったのはスコアだけでしょうか。
ヒント
not put a foot wrong は「一つもミスをしない」。足元の絵を見ると、この表現がもう一つの意味でも読めます。
THE MORNING 5
01 リバプールがブライトンに2–0。本拠地のリーグ戦で今季初勝利、4位に浮上 17分、フロリアン・ヴィルツのシュートがパスカル・グロスに当たって先制し、4分後にブラドリー・バルコラの折り返しをアレクサンデル・イサクが決めた。インディペンデントによれば、ブライトンが公式戦で失点したのは9時間超ぶり。遠藤航 はベンチで出番が無かった10 , 11 , 12 。
02 ニューカッスルが敵地でパレスに2–0。鎌田大地 はフル出場 後半開始から11分間で、ウィリアム・オスラとハーベイ・バーンズが得点した。ピエール・サージュ監督は「後半の最初の15分を失った」と話した13 , 14 。
03 ブレントフォード、2人を交代投入した1分後に同点。ハルと1–1、守田英正 は72分から 24分にオリ・マクバーニーがPKで先制。62分に入ったジェイドン・アンソニーのクロスから、63分にダンゴ・ワタラが押し込んだ15 , 16 。
04 田中碧 が76分に反転からの左足。リーズはサンダーランドと0–0ペナルティーエリアのライン上で受けて反転し、ゴール左隅を狙ったが、GKロビン・ルーフスに止められた。プレミアリーグで6試合続けて先発し、89分までプレー。リーズは4試合勝利が無い17 , 18 。
05 バーンリーがニッキー・ヘイエン監督を解任。旗手怜央 のクラブは2部の22位 24日、リンカーンに1-4で敗れた後に発表した。リーグ戦12試合で1勝、後任は未定。旗手はリーグ戦8試合に出て、1得点2アシストを記録している19 , 20 。
01 RESULTS & HIGHLIGHTS 試合結果とハイライト
英国時間25日(日)、プレミアリーグ第8節の5試合が行われた。鎌田大地はフル出場。田中碧は先発して89分まで、守田英正は72分からプレーした。遠藤航はベンチで出番が無く、三笘薫 と冨安健洋 は負傷でメンバー外だった12 , 13 , 15 , 21 , 22 。
PREMIER LEAGUE ─ 第8節
PL 10/25 23:00 JST ─ オールド・トラフォード
⚽ 38′ ラヤン ⚽ 43′ タバニアー ⚽ 71′ エバニウソン
前半 0-2。警告はユナイテッドがアンドレイ・サントス(22分)、ヘブン(37分)、ユーリ・ティーレマンス(40分)、マグワイア(45+3分)、ボーンマスがタイラー・アダムス(27分)。開始時刻はスタンダードによる3 , 23 。
ボーンマスが序盤から主導権を握り、38分にクライファートのフリーキックをラヤンがファーで合わせ、43分にはヨロが足を滑らせた隙にトリュフェールの折り返しをタバニアーが押し込んだ。キャリック監督はハーフタイムにティーレマンスを下げてマテウス・クーニャを入れたが、71分、自陣で球を奪ったクックの長い球から、エバニウソンが3点目を決めた。主将フェルナンデスは出番の無いまま終わった3 , 4 , 5 。
PL 10/25 23:00 JST ─ アンフィールド
前半 2-0。観衆6万404人。警告はブライトンのオリビエ・ボスカーリ(45+3分)とコスティーニャ(73分)。ブライトンは開始直後に右サイドバックのフェルディ・カディオールが傷み、6分にコスティーニャと交代した。ブライトンの最初の好機のシュートは、インディペンデントはヤシン・アヤリが枠の上へ外したと書き、サッカーキングはマキシム・デ・カイパーのシュートとする。開始時刻はスタンダードによる10 , 11 , 12 , 24 , 25 。
ブライトンは、グロスが最終ラインの背後へ抜けた最初の好機を生かせなかった。17分、ロナルド・アラウホのクロスがグロスに当たって跳ね返り、ヴィルツのシュートがまたグロスに当たって先制点となった。21分にはバルコラがボスカーリのクリアに体を当てて前へ跳ね返し、右の深い位置からの折り返しをイサクが合わせた。ブライトンは36分にアヤリの低いシュートがポストに当たり、後半は球を持ったが崩せず、リーグ戦の連勝は4で止まった11 , 12 , 24 。
PL 10/25 23:00 JST ─ セルハースト・パーク
前半 0-0。観衆2万5018人。警告はパレスがイェレミ・ピノ(75分)、アナン・ハリリ(79分)、ジェイディー・カンボ(90+3分)、ニューカッスルがニコ・ゴンサレス(36分)、ファビアン・シェア(45+1分)、ルイス・ホール(78分)。ピノには退場の可能性でVARの確認が入ったが、警告にとどまった。開始時刻はパレス公式による13 , 22 , 26 , 27 。
前半はパレスに好機が多く、3分にはアダム・ウォートンのフリーキックから、7分にはドワイト・マクニールの持ち運びから鎌田大地がシュートを打った。後半の立ち上がりにニューカッスルが右から崩し、47分にジェイコブ・マーフィーのニアへの巻くクロスをオスラが押し込み、52分のジョー・ウィロックの得点はVARでオフサイドとなったが、58分には右を追い越したアマル・デディッチの折り返しをバーンズが決めた。途中出場のダリオ・オソリオの遠めのシュートもGKルカーシュ・ホルニーチェクに止められ、試合後には一部のファンからブーイングが起きた26 , 28 , 29 。
PL 10/25 23:00 JST ─ MKMスタジアム
前半 1-0。マクバーニーの得点はPK。観衆2万4259人。警告はブレントフォードのアーロン・ヒッキー(23分)。ブレントフォード公式は、両チームの布陣をハル 5-4-1、ブレントフォード 4-3-3 と記す。開始時刻はブレントフォード公式による15 , 16 , 30 。
24分、GKカオイムヒン・ケレハーがゴールエリアの中で出した短い球をヒッキーが受けたところへ、ティム・イログブナムが寄せて奪い、倒されてPKを得た。マクバーニーが決め、インディペンデントによれば、本人のプレミアリーグでの得点は900日超ぶりとなる。ブレントフォードは62分にミッケル・ダムスゴーとアンソニーを入れ、1分後、アンソニーのクロスから最後はワタラが至近距離で押し込んだ。守田英正は72分、イログブナムに代わって入った15 , 16 , 31 。
PL 10/25 ─ スタジアム・オブ・ライト
前半 0-0。観衆4万6182人。警告はサンダーランドのレイニウド(39分)、リーズのイーサン・アンパドゥ(29分)とジェイデン・ボーグル(67分)。開始時刻は本号の出典で確かめていない21 。
強風のスタジアム・オブ・ライトで、両チームとも決め手を欠いた。サンダーランドは前半、ブライアン・ブロビーの2度の好機をGKジェームズ・トラフォードに止められ、2度目は26分、リーズの最終ラインの緩いパスの交換を突いてエリアに入った場面だった。リーズは76分、田中碧がエリアの線の上で反転して左足で狙ったが、ルーフスに止められた。インディペンデントによれば、サンダーランドは最下位のまま、リーズは7位にとどまった。リーズは4試合勝利が無い17 , 18 , 32 。
英国時間25日(日)に本報の5大会で行われたのは、プレミアリーグ第8節の5試合で、すべて詳報した。チャンピオンシップ第12節は24日に行われ(本紙10月25日号)、チャンピオンズリーグのリーグフェーズ第3節は21日に終わっている(本紙10月22日号)。EFLカップの4回戦(16強)は27日(火)に始まり、アーセナルが敵地でフリートウッドと、28日(水)にはリバプールが本拠地でチェルシーと対戦する。FAカップ本大会の1回戦は、11月7〜8日の週末に行われる9 , 33 , 34 。
03 THE TURNING POINT 勝敗を分けた一手
MKMスタジアムでは、0-1でリードを許していたブレントフォードが62分に2人を交代投入し、その1分後に追いついた。セルハースト・パークでは、前半に多くの好機を作ったパレスが、後半開始から11分間で2点を失った。
SUB
62〜63分
ブレントフォードは出場停止の2人を欠き、中盤にママドゥ・サンガレとヒッキーを先発させた。ブレントフォード公式によれば、ハルは5-4-1で構え、24分、ケレハーがゴールエリアの中で出した短い球を受けたヒッキーからイログブナムが奪い、倒されてPKを得た16 。キース・アンドリュース監督は62分、ヒッキーとケビン・シャーデを下げ、ダムスゴーとアンソニーを入れた15 。
1分後、ダムスゴーと組んだアンソニーのクロスから、イゴール・チアゴがつないだ球をワタラが至近距離から決めた16 。映像では、ダムスゴーが内側から左斜め前へ出し、アンソニーがエリアの左角の外から右足でクロス。内側を斜めに走り込んだキーン・ルイス・ポッターの頭の球が、ハルのライアン・ジャイルズの右腿付近に当たって浮き、チアゴが2度触って右へ浮かせた。
アンドリュース監督も、後半は「前向きなプレーが増えた」と話した16 。ハルも65分に2人を替え、72分には、PKを奪ったイログブナムに代えて守田英正を送ったが、勝ち越し点は生まれなかった15 。
TACTICAL BOARD ─ 戦術Q&Aテーマ:交代
ハル・シティ 1–1 ブレントフォード / 0–1で迎えた62〜63分(同点ゴール)
Q. 5-4-1のハルに0–1。 62分の2枚替えから1分で、ブレントフォードはどう追いついた?
A. 62分にヒッキーとシャーデを下げ、ダムスゴーとアンソニーを入れた。1分後、ダムスゴーと組んだアンソニーのクロスから、チアゴがつないだ球をワタラが至近距離から決めた15 , 16 。映像では、ダムスゴーが内側から左斜め前のアンソニーへ出し、アンソニーはエリアの左角の外から右足でクロス。内側を斜めに走り込んだルイス・ポッターの頭の球がジャイルズの右腿付近に当たって浮き、チアゴが2度触って右へ浮かせ、ワタラが1度弾んだ球を右足で押し込んだ。アンドリュース監督は後半について「前向きなプレーが増えた」と話した16 。
前提 62分、アンドリュース監督は何を替えたか
62′左 シャーデ アンソニー
63分の場面で、アンソニーはエリアの左角の外で受けて球を置き直し、右足でクロスを上げた(映像で確認)
62′中盤 ヒッキー ダムスゴー
ヒッキーは出場停止の2人に代わって中盤で先発し、24分のPKの場面で球を奪われていた。63分の場面で、ダムスゴーは左の内側、エリアの手前で受けて、左斜め前方へ出した(映像で確認)
前半の24分、ケレハーがゴールエリアの中で出した短い球をヒッキーが受けたところへ、イログブナムが寄せて奪い、倒されてPKになった。マクバーニーが決めてハルが先制した16 , 31 。交代の時刻はゲキサカの試合記録による15 。
得たもの ─ 左の2人
投入から1分で、アンソニーのクロスから同点になった。5分後にも、チアゴのフリックからアンソニーがエリアの手前で打った16 。
危険にさらしたもの ─ 背後
前へ出る時間が増えた後、ハルは65分に入ったモアメド=アリ・チョの速さで背後を突いた。チョは抜け出してシュートを打ち、ケレハーが足で止めた16 。
3場面 63分の同点ゴールを一手ずつ追う
1 左で組む63′ 起点 ─ 内側から左斜め前へ
1
24
ダムスゴー
2
19
アンソニー
23
ルイス・ポッター
ブレントフォード公式は、ダムスゴーと組んだアンソニーが危険な場所へクロスを送ったと書く16 。映像では、左で球を持ったルイス・ポッター(23)が内側のダムスゴー(24)へつなぎ、ダムスゴーは体の向きを変えて、左斜め前方のアンソニー(19)へ出した。ルイス・ポッターはパスの後も前へ進み、アンソニーの内側を中央へ斜めに走った。その前に、クリストファー・アイエル(20)からルイス・ポッター、内側のアンソニーと渡り、アンソニーからルイス・ポッターへ戻す流れがあった。ダムスゴーとアンソニーのワンツーは無い。ダムスゴーの触った回数と、ハルの守備者の位置は確かめていない。
2 頭で合わせる63′ クロスと頭 ─ 右腿に当たって浮く
19
アンソニー
1
23
ルイス・ポッター
2
3
ジャイルズ
3
9
チアゴ
22
11
サッカーキングは、敵陣の左の高い位置からのクロスに、走り込んだルイス・ポッターが頭で合わせ、ブロックされたと書く。ブレントフォード公式は、クロスをハルのルーイ・コイルがはっきり外へ出せなかったと書く16 , 35 。映像では、アンソニーはエリアの左角の外で受けて球を置き直し、右足でクロスを上げた。ルイス・ポッターはゴールエリアの手前の中央付近で跳んで頭で合わせ、球はゴールエリアの前縁付近にいたジャイルズ(3)の上げた右腿付近に当たって浮いた。コイルがこの頭の球を止めた接触は、映像では確認できなかった。クロスの角からの距離と、ワタラ(11)のこの瞬間の位置は確かめていない(図は近くに薄く置いた)。
3 2度触って右へ63′ 結果 ─ ゴールエリアを拡大
3
22
9
チアゴ
1
11
ワタラ
2
1度弾んで右足
ブレントフォード公式によれば、チアゴは相手に詰められながらワタラへつなぎ、ワタラが至近距離から決めた16 。映像では、チアゴ(9)はゴールエリアの前縁の左寄りで22番に体を寄せられながら、1度目の右足で球を足元に落とし、弾んだ球を2度目の右足で反対側へ浮かせた。ゴールエリアの中の右寄りから前へ出たワタラ(11)が、1度弾んだ球を右足で押し込んだ。チアゴの1度目の触りは図に描いていない。2人の正確な距離と位置は確かめていない。
ボールの経路(模式)
選手の移動(模式)
1 プレーの順序
白い点=映像で確認した位置関係
白=ブレントフォード(上へ攻撃)/色付き=ハル・シティ
検討 ハルにはどんな手があったか
実際に記述された動き ─ ハルは同点にされた2分後の65分にコイルとライアン・ジャイルズを下げてブルック・ノートン=カフィとチョを入れ、72分にはイログブナムに代えて守田英正を入れた15 。チョは終盤、左を破ってジョー・ゲルハルトへ送ったが、シュートは枠を外れた16 , 31 。
そこから検討する対応策 ─ 以下は本紙の仮説である。映像で確かめたのは得点に至る一連の動きの位置関係で、ハルの守備者全員の配置は確かめていない。
対応案 狙い 代償・検討点
A クロスの出し手に早く寄せる エリアの左角の外で球を置き直したアンソニーに、蹴る前に寄せる。 寄せに出た選手の背後を、内側から斜めに走り込むルイス・ポッターに使われる。
B 2本目の球に先に触る ジャイルズに当たって浮いた球のように、最初の競り合いの後の球に先に触り、チアゴに2度触らせない。 ゴール前に人を残すほど、奪った後に前へ出る選手が減り、前半のPKを生んだ前からの寄せが弱まる。
比較 その一度だけか ─ 交代の後のアンソニー
63分 ダムスゴーと組んだアンソニーのクロスから、チアゴがつないでワタラが決めた16 。
68分ごろ チアゴのフリックに相手より先に反応したアンソニーが、エリアの手前で早めに打ち、わずかに外れた16 。
未確認 65分のハルの2枚替えの後、アンソニーと向き合ったのが誰だったか(記述が無い)。
次に見る点 ─ アンソニーは次のリーグ戦でも、左で組んでからのクロスで、ゴール前に2人目、3人目を走り込ませる形を作れるか(10月31日、本拠地のノッティンガム・フォレスト戦)。
図の読み方。マーカーの右上に白い点がある選手は、試合映像で動き・位置関係を確かめた位置(2026年10月26日、編集部確認)で、座標の記録ではない。ボールの経路と選手の移動は模式で、特定の瞬間の座標ではない。記録された位置(ショットマップ)は使っていない。描いたのは映像と記述で関与を確かめた選手だけで、ハルのほかの守備者とGKは描いていない。場面2のワタラ(11)は、その瞬間の位置を確かめておらず、薄く置いた。交代と得点の時刻はゲキサカの試合記録(Opta)による15 。
TACTICS
46〜58分
パレス公式によれば、ベシクタシュ戦から約60時間で同じ先発11人を並べたパレスは、前半は多くの好機を作った。しかし後半開始2分、マーフィーがゴール手前側のポストへ曲げたクロスに、オスラが相手の前へ入って合わせ、58分には右の外を追い越したデディッチの折り返しをバーンズが決めた28 。ゲキサカは、1点目はサイドでカンボの対応が遅れ、ゴール前でもアクセル・ディサシとクリス・リチャーズがオスラを自由にしたと指摘する22 。サージュ監督は「後半の最初の15分を失った」と話し、理由を「精神面の問題だけだ」と語った。リチャーズは「最初の球への競り合いが足りなかったのかもしれない。それが2つ目の球につながる。ニューカッスルが速攻、切り替えに強いことは誰もが知っている」と話した14 , 36 。
04 PLAYER REPORTS 選手ミニレポート
詳報した5試合それぞれで、GOODとPOORを1人ずつ選んだ。日本人選手については10章で紹介する。
マンチェスター・ユナイテッド 0–3 ボーンマス (→ 結果)
GOOD
エバニウソン
ボーンマス / センターフォワード / 先発87分
38分の先制点は、ヘブンがエバニウソンへの強引な飛び込みで与えたフリーキックから生まれた。71分にはクックの長い球に抜け出し、飛び出したラメンスをかわして、角度の無い位置から決めた。インディペンデントのリチャード・ジョリー記者は、ユナイテッドにはエバニウソンのような推進力のある前線の選手がいなかったと書く4 , 5 。
1得点。先制点につながるフリーキックを獲得し、87分に交代した3 , 4 。
POOR
エイデン・ヘブン
マンチェスター・ユナイテッド / DF / 先発65分
38分、エバニウソンへの無理な飛び込みでフリーキックを与え、それが先制点になった。警告は37分に受けており、65分にリサンドロ・マルティネスと交代した。キャリック監督はヨロもヘブンも不運だったとかばったが、ジョリー記者は「寛大な見方だ」と書く3 , 4 。
失点につながる反則1、警告1。キャリック監督は試合前、ヘブンは週の初めに体調を崩していたと明かしていた1 。
リバプール 2–0 ブライトン (→ 結果)
GOOD
ブラドリー・バルコラ
リバプール / ウイング / 先発77分
21分、ボスカーリのクリアに体を当てて前へ跳ね返し、入れ替わって右の深い位置まで運び、折り返しでイサクの2点目を用意した。インディペンデントは、バルコラとガクポが両サイドで力強く関わり、ブライトンに楽をさせなかったと書く。バルコラ、ガクポ、イサク、ヴィルツの前線4人が、ようやくかみ合った試合だった11 , 12 。
1アシスト。77分にリオ・ングモハと交代した10 。
POOR
オリビエ・ボスカーリ
ブライトン / DF / 前半45分
21分、自陣でクリアした球をバルコラに体で止められ、そのまま入れ替わられて2失点目につながった。前半の追加タイムに警告を受け、ハーフタイムにジャック・ヒンシェルウッドと交代した。インディペンデントによれば、ブライトンにとってこの2点は、公式戦で9時間を超えて初めての失点だった10 , 11 , 12 。
失点につながる球の喪失1、警告110 , 12 。
クリスタル・パレス 0–2 ニューカッスル (→ 結果)
GOOD
アマル・デディッチ
ニューカッスル / 右サイドバック / 先発(90+5分に交代)
ゲキサカによれば、47分の先制点は、右でのデディッチの縦への球から、マーフィーのクロスで生まれた。58分には右の外を追い越して折り返し、バーンズの2点目を用意した。インディペンデントは、パレスはデディッチの折り返しを止める十分な手を打てなかったと書く22 , 26 , 28 。
1アシスト、先制点の起点。90+5分にマリック・ティアウと交代した13 。
POOR
ジェイディー・カンボ
クリスタル・パレス / DF / フル出場
ゲキサカは、47分の失点の場面で、右から仕掛けたニューカッスルに対してカンボが自分の守るサイドで対応に遅れたと指摘する。3分には、ディサシが競り勝った球がカンボの前へこぼれかけたが、合わせられなかった。90+3分には警告を受けた13 , 22 , 28 。
失点の場面での対応の遅れ(ゲキサカの指摘)、警告113 , 22 。
ハル・シティ 1–1 ブレントフォード (→ 結果)
GOOD
ジェイドン・アンソニー
ブレントフォード / ウイング / 62分から出場
62分に入り、1分後、ダムスゴーと組んでクロスを送り、ワタラの同点ゴールの起点になった。5分後にはチアゴのフリックに相手より先に反応し、エリアの手前から早めに打って、わずかに外れた。その後もヘディングシュートでGKコンスタンティノス・ツォラキスを脅かした16 。
同点ゴールの起点16 。映像では、エリアの左角の外で受けて球を置き直し、右足でクロスを上げた。
POOR
アーロン・ヒッキー
ブレントフォード / 中盤 / 先発62分
出場停止の2人に代わって中盤で先発した。24分、ケレハーがゴールエリア内で出した短いパスを受けたところでイログブナムに寄せられて奪われ、倒してPKを与えた。11分には、ワタラが戻した球から低いシュートを打ったが、ツォラキスに止められた。62分にダムスゴーと交代した15 , 16 。
PKの献上1、警告1(23分)15 。
サンダーランド 0–0 リーズ (→ 結果)
GOOD
ジェームズ・トラフォード
リーズ / GK / フル出場
前半はブロビーの2度の好機を止め、26分には、最終ラインの緩いパスの交換を突いてエリアに入ったブロビーに素早く飛び出して防いだ。後半もニルソン・アングロの強いシュートを2度止めた(インディペンデント)。サッカーキングは、よりゴールを脅かしたのはサンダーランドだったが、トラフォードの牙城を崩すには至らなかったと書く17 , 18 , 32 。
無失点。リーズはこれで4試合勝利が無い17 。
POOR
ブライアン・ブロビー
サンダーランド / センターフォワード / 先発65分
インディペンデントによれば、負傷から戻って先発し、前半に2度の好機を得た。左下を狙った1本はトラフォードに止められ、26分にはリーズのバックパスに反応してエリアの中まで入り込んだが、飛び出したトラフォードに阻まれた。65分に交代し、サンダーランドは最後まで点を奪えなかった17 , 21 , 32 。
好機2度を生かせず、得点なし17 , 32 。
05 STAT OF THE DAY 今日のデータ1選
インディペンデントとスタンダードによれば、ボーンマスがオールド・トラフォードで3–0で勝ったのは、これが3度目だった4 , 6 。
3
ボーンマスがオールド・トラフォードで挙げた3–0の勝利の数。インディペンデントは直近4度の訪問で、スタンダードは直近4季で3度目と書く
出所: インディペンデント(リチャード・ジョリー記者)、スタンダード(サイモン・ピーチ記者)
ジョリー記者によれば、ボーンマスはユナイテッドの異なる3人の監督を相手に、3–0で3度勝った。ボーンマスは木曜のヨーロッパリーグでも、ルベン・アモリム監督のミランに3–0で勝っており、同記者は、4日間で、欧州制覇の回数が合計10回に上る2クラブを破ったと書く4 , 6 。この日の3点は、反則で与えたフリーキック、ヨロが足を滑らせた後の折り返し、長い球へのマグワイアの遅れと、いずれもユナイテッドの守備で基本的な対応が乱れた場面から生まれた。同記者の言う「自ら問題を作る」チームの乱れを、ボーンマスは3度とも得点に変えた4 , 5 。
06 TACTICAL TREND 今日の戦術トレンド
日曜の5試合のうち4試合で、相手の後方でのボール処理の隙を突く奪取が、得点につながった5 , 12 , 16 , 22 。
TODAY'S TREND
ボールを奪って素早く攻めた4つの得点
点を許した側は、いずれも後ろで球を扱っている最中だった。ブライトンは自陣のクリア、ブレントフォードはGKからの短いつなぎ、パレスは中盤で球を失った後の戻り、ユナイテッドは裏へ出た長い球の処理で崩れた。どれも、守る側の形が整う前の出来事だった4 , 12 , 16 , 22 。
TACTICAL KEY
場面 何が起きたか
リバプール 21分 バルコラがクリアに体を当てて奪い、右の深い位置から折り返す
ハル 24分 イログブナムがGKからの短い球に寄せて奪い、PKを得る
ニューカッスル 58分 中盤で奪って右へ展開し、追い越したデディッチの折り返し
ボーンマス 71分 自陣で奪ったクックが裏へ1本、エバニウソンが決める
4つに共通するのは、奪ってからゴールまでの手数の少なさだ。リバプールはクリアを跳ね返した勢いで右の深い位置へ入り、ハルはゴールエリアの中で奪った。ニューカッスルは右への展開から1本の折り返しで、ボーンマスは自陣からの1本の長い球で決めた。守備側の人数がそろう前に攻め切った、というのが本紙の見立てだ5 , 12 , 16 , 22 。
MATCH EXAMPLES
LIVERPOOL vs BRIGHTON ─ クリアを跳ね返して、4分で2点目
17分に先制したリバプールは21分、バルコラがボスカーリのクリアに体を当てて前へ跳ね返し、右の深い位置まで入った。折り返しをイサクが合わせ、4分間で2点とした12 , 24 。
MAN UTD vs BOURNEMOUTH ─ 自陣で奪った1本の長い球
71分、自陣で奪ったクックがダイレクトで裏へ送り、エバニウソンが飛び出したラメンスをかわして決めた。後半の開始直後にも、前からの寄せで奪った球からネットを揺らしていた(オフサイド)4 , 5 。
COUNTERPOINT ─ 前から奪う守りは1本で点を生むが、外されると自陣が手薄になる。ハルは24分に前からの寄せでPKを得たが、後半は押し込まれ、63分に左からのクロスで追いつかれた。押し込まれた後の守りの組み方が、前から行くチームに残る課題になる
15 , 16 。
TACTICAL TEST ─ ボーンマスは、ボール保持時間の長い相手にも、自陣で奪ってから1本のパスで守備の裏を突けるか(31日、本拠地のリーズ戦)5 。
07 RISING 若手株価上昇ランキング
ニューカッスルのオスラが47分に先制点。プレミアリーグの最初の50試合では2得点だった。
1 ウィリアム・オスラ
ニューカッスル / センターフォワード / 先発77分
47分、マーフィーがゴール手前側へ曲げたクロスに勢いよく走り込み、マークする相手の前に体を入れて合わせた(パレス公式)。インディペンデントによれば、これでオスラはプレミアリーグの直近13試合で7点を挙げた。後半の立ち上がりの先制点が、パレスの崩れの始まりになった26 , 28 。
同じ記事によれば、オスラは最初のプレミアリーグ50試合では2点しか挙げていなかった。ゴール前で相手の前に体を入れてボールに触れる動きが、直近の得点増につながっている、というのが本紙の見立てだ。この日は、マティアス・ヤイスレ監督が5人を替えた先発に戻った1人で、77分にヨアン・ウィッサと交代した13 , 26 , 37 。
見誤りやすい点 ─ 7点は直近13試合の数字で、その間の先発の数や出場時間は本号の出典で確かめていない26 。
08 ONE TO WATCH 今日の注目株
PLAYER FEATURE
ロナルド・アラウホ
リバプール / DF / フル出場(バルセロナからの期限付き移籍)
インディペンデントによれば、本来はセンターバックのアラウホが、この日は右でプレーし、17分の先制点につながるクロスを送った。2-0とした直後には、倒れた体勢から頭でデ・カイパーの好機を防ぎ、思い切りのいいクリアも見せた。前半の終わりには、自らのシュートでGKバルト・フェルブルッヘンに好守を強いた11 , 12 。
バルセロナから期限付きで加わったセンターバックで、リバプールでは右サイドバックでも使われている。20日のチャンピオンズリーグのビジャレアル戦では右サイドバックで先発し、前半の終わりにングモハのクロスをファーで頭で合わせて同点とした一方、ハーフタイムにヴィルツと交代し、フラーフェンベルフが右サイドバックへ下がった(本紙10月21日号)38 , 39 。この日は最後までピッチに立った10 。
インディペンデントは、クロス、倒れながらの頭、クリアの3つで存在感を示し、ファンの間での人気をさらに高めたと書く。同紙のジョリー記者は、ビジャレアル戦の得点で、アラウホがチャンピオンズリーグで2試合続けて点を取り、セットプレーで大きな脅威になっていると書いていた11 , 38 。右サイドバックに守備力のある選手を置き、前線の4人を前に残す形が続くかどうかが、リバプールの次の見どころになる、というのが本紙の見立てだ11 。
別の視点 ─ スタンダードは試合前、アンドニ・イラオラ監督がヴィルツを先発に戻せば、ライアン・フラーフェンベルフが本来の中盤の中央へ戻れると書いていた。右にアラウホを置く形は、中盤の配置とも結び付いている
25 。
次に見る試合 ─ 28日(水)のカラバオ杯4回戦、本拠地のチェルシー戦。中2日で、右サイドバックに誰を起用するか
9 。
09 MANAGER RATINGS 監督の采配採点 (10点満点)
詳報した5試合の監督10人から、勝敗への影響が大きかった5人を選んだ。試合後の談話と記事をもとに、采配の中身を確かめて採点した。採点は本紙の評価で、5つの観点の記述にもとづく。オールド・トラフォードで3–0としたローゼ監督が最も高く、主将を外して0–3に終わったキャリック監督が最も低い。
マルコ・ローゼ (ボーンマス) 8.6
プラン適合 序盤から主導権を握り、38分と43分の5分余りで2点を奪った(サッカーキング)3 , 5 。
交代の効果 63分、75分、87分に交代し、リードを保ったまま試合を終えた3 。
試合中の修正 後半の開始直後にも前からの寄せで奪い、71分の3点目は自陣で奪ってからの1本だった5 。
効いた点 木曜のヨーロッパリーグのミラン戦に続く3–0で、プレミアリーグでは今季初の連勝となった4 , 5 。
効かなかった点 先制した直後、ブライアン・ムベウモに同点のシュートを打たれ、GKジョルジェ・ペトロビッチの好守に救われた4 。
別の視点 ─ インディペンデントによれば、イラオラ監督の後を継いで出だしでつまずいたローゼ監督は、試合後に「マイケルの気持ちは分かる」と話した4 。
マティアス・ヤイスレ (ニューカッスル) 7.8
プラン適合 先発を5人替え、ダン・バーンを主将に戻し、ファビアン・シェア、マーフィー、デディッチ、オスラを先発に入れた(パレス公式)37 。
交代の効果 77分に3人を同時に替え、85分と90+5分にも選手を交代させ、2点のリードを守った13 。
試合中の修正 前半は好機が少なかったが、後半の立ち上がりに右のマーフィーとデディッチで2点を奪った22 , 28 。
効いた点 サッカーキングによれば、3試合ぶりの勝利となった29 。
効かなかった点 前半は相手に好機が多く、60分過ぎにはウォートンやオソリオのシュートをGKホルニーチェクに止めてもらった26 , 28 。
別の視点 ─ パレス公式によれば、リチャーズは試合後、「彼らが勝ったというより、我々が負けた」と話した36 。
キース・アンドリュース (ブレントフォード) 7.0
プラン適合 出場停止の2人の代わりにサンガレとヒッキーを中盤に置いたが、24分、ヒッキーがケレハーの短い球を奪われてPKを与えた16 。
交代の効果 62分のダムスゴーとアンソニーの投入から1分で追いついた15 , 16 。
試合中の修正 78分にさらに2人を替え、勝ち越しを狙った。アンソニーの頭のシュートなどで押し込んだが、決め切れなかった15 , 16 。
効いた点 敵地で先制されてから、勝点1を持ち帰った16 。
効かなかった点 アンドリュース監督は、前半のプレーが求める水準に届かなかったと認めた16 。
別の視点 ─ マイケル・カヨデは「失点してからプレーし始め、反応した。もっと良くならないといけない」と話した16 。
ピエール・サージュ (クリスタル・パレス) 4.8
プラン適合 ベシクタシュ戦から約60時間で、同じ先発11人を並べた。前半はパレスに好機が多かった(パレス公式)28 。
交代の効果 62分と63分にエディ・エンケティアとオソリオを入れ、オソリオが遠めのシュートでGKを脅かしたが、点にはならなかった13 , 28 。
試合中の修正 後半の立ち上がりの11分で2点を失い、立て直しが間に合わなかった13 。
効いた点 前半の3分と7分に好機を作り、7分には鎌田大地のシュートもあった28 。
効かなかった点 本人は「後半の最初の15分を失った」と認めた。試合後にはブーイングが起き、リーグ戦の失点は、ブライトン戦の後のリーグワーストの17から19になった13 , 14 , 26 , 40 。
別の視点 ─ インディペンデントは、この敗戦がサージュ監督への重圧を強めると書く26 。
マイケル・キャリック (マンチェスター・ユナイテッド) 3.6
プラン適合 主将フェルナンデスを外し、メイソン・マウントとティーレマンスを先発させた。本人は「純粋にサッカーの理由」と説明した2 , 4 。
交代の効果 ハーフタイムにティーレマンスを下げてクーニャを入れたが、71分に3点目を失った3 。
試合中の修正 65分、72分、78分にも替えたが、フェルナンデスは最後まで使わなかった3 , 6 。
効いた点 先制された直後、ムベウモに同点の好機があった4 。
効かなかった点 前半の終わりの5分余りで2点を失い、公式戦8試合勝利が無い4 。
別の視点 ─ この日の主将マグワイアは、スカイスポーツに「今は選手として十分にやれていない」と話した(スタンダード)41 。
10 JAPANESE PLAYERS 今日の日本人選手
本紙が対象とする日本人選手のうち、この日に出場を確認できたのは3人。鎌田大地はフル出場。田中碧は先発して89分まで、守田英正は72分からプレーした。遠藤航はベンチに入ったが出番が無く、三笘薫と冨安健洋は負傷でメンバー外だった12 , 13 , 15 , 21 , 22 。
JAPAN SPOTLIGHT
鎌田大地
クリスタル・パレス / MF / フル出場
鎌田がパレスで100試合出場を達成して約60時間。同じ先発11人で臨み、後半15分で2失点
鎌田はウォートンと中盤の底に並んだ(サッカーキング)。7分、自陣からボールを運んだマクニールの横パスを受けてシュートを放ち、パレス公式によれば、シュートは当たり損ねとなり、ジャン・フィリップ・マテタの前へ流れかけたが、外へそれた。サッカーキングは、鎌田が積極的にエリアの中へ入り、得点への意欲を見せたと書く28 , 29 。
パレスは木曜のヨーロッパリーグ、敵地のベシクタシュ戦から約60時間で、同じ11人を先発させた。その試合が鎌田のパレスでの100試合目だった。インディペンデントも、序盤の鎌田のシュートと100試合出場に触れている26 , 28 , 42 。
前半に好機の多かったパレスは、後半の立ち上がりの11分で2点を失った。サージュ監督は、その15分のプレーにも振る舞いにも何も無かったと話した。リーグ戦の失点は、ブライトンに0-5で敗れた後のリーグワーストの17から19になり、ゲキサカによれば、チームは2連敗で17位に落ちた13 , 14 , 22 , 40 。次は28日(水)のカラバオ杯4回戦、敵地のフラム戦。相手に押し込まれたとき、鎌田が中盤の底でボールを落ち着かせられるかに注目したい36 。
LOCAL EYE ─ 現地から
鎌田大地 / CRYSTAL PALACE ─ パレス公式「The Numbers」
パレス公式によれば、鎌田は2024-25の開幕戦、敵地のブレントフォード戦で先発し、パレスでプレーした初の日本人選手となった。また、パレスが1920年にフットボールリーグへ加わって以来、リーグ戦と公認カップ戦で出場した1000人目のパレスの選手でもあった。パレスで手にしたタイトルは、FAカップ、コミュニティ・シールド、カンファレンスリーグの3つになる42 。
守田英正 / HULL CITY ─ ブレントフォード公式の試合記事
ブレントフォード公式は、ハルの布陣を5-4-1と記す。守田が72分に代わったのは中盤のイログブナムで、24分にケレハーの短いパスを受けたヒッキーに寄せ、ボールを奪って、PKを得た選手だった。ハルは同点の後、65分に2人を替えてから守田を送り、勝ち越し点は生まれなかった15 , 16 。
ALL JAPANESE PLAYERS ─ 全選手の出場記録
選手 クラブ 出場 今日のポイント 次に見る点
鎌田大地 クリスタル・パレス
フル出場
中盤の底でウォートンと組み、7分にシュート。チームは後半の11分で2点を失った13 , 28 , 29 。
28日のカラバオ杯、敵地のフラム戦。押し込まれた場面で、ボールを落ち着かせられるか14 。
田中碧 リーズ
先発89分
76分、エリアの線の上で反転して左足で狙い、GKに止められた。プレミアリーグで6試合続けて先発した17 , 18 。
31日、敵地のボーンマス戦で、エリア付近からのシュートを増やせるか18 。
守田英正 ハル・シティ
72分から出場
3試合連続で途中出場し、勝ち越しを狙う時間帯に中盤へ入った、ハルは終盤にチョの突破からゲルハルトが打ったが、枠を外れた16 , 35 , 43 。
31日、本拠地のイプスウィッチ戦。前田大然 との対戦で、先発に戻るか35 。
遠藤航 リバプール
ベンチ
控えに入ったが出番は無く、ゲキサカによれば、今季の初出場はまだ無い12 , 25 。
28日のカラバオ杯、本拠地のチェルシー戦で出番があるか9 。
三笘薫 ブライトン
メンバー外
負傷で欠場が続いた12 , 24 。
復帰の時期の発表。
冨安健洋 クリスタル・パレス
メンバー外
負傷で引き続きメンバー外だった22 。
復帰の時期の発表。
チャンピオンシップはこの日に試合が無く、2部の日本人選手の出場は無い。ルーク・ローリングス のいるウォルヴァーハンプトンのU21についても、クラブ公式の一覧には、20日のウェスト・ブロムウィッチ戦より後の試合記事がない44 。次田夏樹 が所属するミルウォールU21の試合記録は、本号の出典で確かめていない。旗手怜央のバーンリーは24日にヘイエン監督を解任し、後任は決まっていない19 , 20 。
11 INJURY & SUSPENSION WATCH 負傷・出場停止ウォッチ
リバプールはヴィルツが右足を痛めて退き、中2日でカラバオ杯のチェルシー戦を迎える。ブライトンは右サイドバックのカディオールが開始6分で負傷交代した。
選手 クラブ 事由 情報源 見通し 影響する試合
フロリアン・ヴィルツ リバプール 58分に右足を痛めて倒れ、一度は戻ったが、65分に交代してそのまま控室へ下がった10 , 12 。
報道
程度は発表されていない12 。
28日のカラバオ杯、チェルシー戦9 。
フェルディ・カディオール ブライトン 開始直後に脇腹付近を痛め、6分に交代した10 , 12 。
報道
程度は発表されていない12 。
ブライトンの次の試合。
三笘薫 ブライトン 負傷で欠場が続いた12 。
報道
復帰の時期は発表されていない12 。
ブライトンの次の試合。
冨安健洋 クリスタル・パレス 負傷で引き続きメンバー外22 。
報道
復帰の時期は発表されていない22 。
28日のカラバオ杯、フラム戦14 。
ノルディ・ムキエレ サンダーランド 後半の開始直後、味方のルーク・オニエンと交錯して首のあたりを打ち、プレーを続けられなくなった。52分に交代した21 , 32 。
報道
程度は発表されていない32 。
31日、敵地のコベントリー戦18 。
マリック・ティアウ ニューカッスル 90+5分に入った後、追加タイムに長い治療を受けた13 , 26 。
報道
程度は発表されていない26 。
ニューカッスルの次の試合。
ビタリー・ヤネルト/イェホル・ヤルモリュク ブレントフォード 出場停止で、ハル戦を欠場した16 。
クラブ公式
停止の試合数は、本号の出典で確かめていない16 。
31日のノッティンガム・フォレスト戦35 。
リサンドロ・マルティネス マンチェスター・ユナイテッド キャリック監督は、先発させるには「まだ十分ではなかった」と説明した。65分から出場1 , 3 。
監督談話
途中出場できる状態にある3 。
31日のチェルシー戦9 。
12 NEXT UP 次に見るべき試合
鎌田大地のパレスは28日にカラバオ杯、守田英正のハルは31日にプレミアリーグの試合を迎える。
EFL Cup
10/28 (Wed)
フラム vs クリスタル・パレス(10/28、カラバオ杯4回戦)
鎌田大地のパレスが、敵地で準々決勝への進出を懸ける。サージュ監督は、意欲、集中力、激しさをすべて備えた「完璧な試合」が必要だと話し、リチャーズは「明日にはまたスパイクのひもを締める」と前を向いた14 , 36 。
(→ パレスの結果) (→ 鎌田大地)
13 FLEET STREET 英国現地紙・ファンの論調
インディペンデントのジョリー記者は、キャリック監督の解任を「いつ」の問題と見た。カール・マーカム記者は、リバプールの前線の4人がようやくかみ合ったと書いた。
PRESS VIEW ─ 英国現地紙の論調
THE INDEPENDENT ─ 「『もし』ではなく『いつ』」
ジョリー記者は、キャリック監督にとって解任は、もはや「もし」ではなく「いつ」の問題だと書く。主将を外した大きな決断は裏目に出て、フェルナンデスを除いた「1人頼みのチーム」はさらにひどかったと評す。一方で、ボーンマスの見事さを見落としてはならず、選手の獲得の巧さでもユナイテッドを上回っていると指摘する4 。
別の視点 ─ 解説のゲーリー・ネヴィルは、監督への「直接の攻撃」をした主将を先発させる道は無かったと、外した判断を支持した(インディペンデント)2 。
THE INDEPENDENT ─ 「高価な前線の4人が、ようやくかみ合った」
マーカム記者は、1億ポンドを超える移籍金の3人、イサク、バルコラ、ヴィルツにガクポを加えた前線の4人が、ようやくかみ合ったと書く。相手のブライトンは今季のリーグ最多得点を記録し、守備も堅く、公式戦で9時間を超えて失点が無かった。もう1人の主役に、バルセロナから期限付きで加わり、右に入ったセンターバックのアラウホを挙げた11 。
別の視点 ─ ゲキサカは、後半はブライトンが球を持つ時間を伸ばしたと伝え、決定機は少なかったものの、押し返した時間にも触れる12 。
FAN PULSE ─ 現地サポーターの反応
複数の独立したファン反応を十分に確認できなかったため、本号は掲載を見送る。
WATCH NEXT
主将を先発から外して臨んだ試合は0–3に終わった。31日(土)の敵地のチェルシー戦で、ユナイテッドのベンチに誰が座り、フェルナンデスは先発に戻るのか。フェルナンデスが言及した、相手選手に1対1で付く前線の守備を採用するのか。その問いへの答えにも注目したい。
15 TOMORROW'S FIXTURES 明日の試合予定
26 Oct (Mon) は本報の5大会で試合がない。プレミアリーグの次の第9節は31日(土)、EFLカップの4回戦は27日(火)に始まる5 , 33 。(明日は該当する試合が無いため配信はありません)
27 Oct (Tue) にはEFLカップ4回戦(16強)が始まる33 。
注目の一戦 ─ フリートウッド vs アーセナル
首位のマンチェスター・シティに勝点で並ぶアーセナルが、EFLカップ4回戦で敵地のフリートウッドへ乗り込む。スタンダードによれば、サカは太ももの前側を負傷しており、報じられた8週間の離脱が正しければ年内に復帰できず、この試合も欠場する見込み。開始時刻は本号の出典で確かめていない33 , 45 。
27日(火)のEFLカップのほかの試合と、チャンピオンシップの次の開催日程は、本号の出典で確かめていない。28日(水)には、リバプール対チェルシー、フラム対クリスタル・パレスのEFLカップ4回戦がある9 , 14 。
補 SOURCES 出典
脚注は本文の主張に対応する。得点・警告・交代の時刻は、ゲキサカの試合記録(データ提供はOpta)による。媒体で記述が分かれた場面は、各試合の注記に揃え方を記した。チームの統計(支配率、シュート、xG など)、評価点、順位表は載せていない。クリスタル・パレス公式の記事からの引用は、同クラブの利用規約が求めるとおり出典を示し、www.cpfc.co.uk の記事へリンクした。クラブ公式のうち、利用規約がトップページ以外へのリンクを認めていないサイトは、リンク先をトップページにし、記事の題名と日付を記した。英語の記事と会見の引用は本紙の訳。
注 NAME NOTES 表記注記
以下の固有名詞は日本語表記の確認が済んでおらず、暫定表記としている。( )内は原綴り。確認できた名前は、この注記から外す。
選手・監督 エイデン・ヘブン(Ayden Heaven)、 ラヤン(Rayan)、 アドリアン・トリュフェール(Adrien Truffert)、 マーカス・タバニアー(Marcus Tavernier)、 ルイス・クック(Lewis Cook)、 センネ・ラメンス(Senne Lammens)、 ウィリアム・オスラ(William Osula)、 ジェイドン・アンソニー(Jaidon Anthony)、 アンドレイ・サントス(Andrey Santos)、 タイラー・アダムス(Tyler Adams)、 オリビエ・ボスカーリ(Olivier Boscagli)、 コスティーニャ(Costinha)、 フェルディ・カディオール(Ferdi Kadıoğlu)、 ヤシン・アヤリ(Yasin Ayari)、 マキシム・デ・カイパー(Maxim De Cuyper)、 アナン・ハリリ(Anan Khalaili)、 ジェイディー・カンボ(Jaydee Canvot)、 ニコ・ゴンサレス(Nico González)、 ジェイコブ・マーフィー(Jacob Murphy)、 アマル・デディッチ(Amar Dedić)、 ダリオ・オソリオ(Dario Osorio)、 ティム・イログブナム(Tim Iroegbunam)、 ジェイデン・ボーグル(Jayden Bogle)、 ママドゥ・サンガレ(Mamadou Sangaré)、 イゴール・チアゴ(Igor Thiago)、 キーン・ルイス・ポッター(Keane Lewis-Potter)、 ライアン・ジャイルズ(Ryan Giles)、 モアメド=アリ・チョ(Mohamed-Ali Cho)、 ルーイ・コイル(Lewie Coyle)、 ブルック・ノートン=カフィ(Brooke Norton-Cuffy)、 ジョー・ゲルハルト(Joe Gelhardt)、 リオ・ングモハ(Rio Ngumoha)、 ジャック・ヒンシェルウッド(Jack Hinshelwood)、 マリック・ティアウ(Malick Thiaw)、 コンスタンティノス・ツォラキス(Konstantinos Tzolakis)、 マイケル・カヨデ(Michael Kayode)、 イェホル・ヤルモリュク(Yehor Yarmoliuk)
クラブ・競技場 MKMスタジアム(MKM Stadium)、 フリートウッド(Fleetwood Town)
記者・解説者ほか リチャード・ジョリー(Richard Jolly)、 サイモン・ピーチ(Simon Peach)、 カール・マーカム(Carl Markham)
PREMIER LEAGUE DAILY
25 Oct (Sun) の試合 / 発行 2026.10.26 JST