SPECIAL ISSUE ─ ENGLAND NATIONAL TEAM
PREMIER LEAGUE DAILY
SPECIAL ISSUE
10人のチェコを、後半開始70秒で崩す アレクサンダー・アーノルドのクロスをゴードンが頭で決める
30 Sept (Wed) 特別号:UEFAネーションズリーグ、チェコ vs イングランドの1試合を詳報。
THE STORY OF THE DAY
イングランドはUEFAネーションズリーグの第2節で、敵地プラハでチェコを2-0で破った。23分、チェコのパヴェル・シュルツがエリオット・アンダーソンに遅れてスライディングし、主審は警告を示したが、VARの介入後に映像を確認し、25分に退場へ変更した1 , 2 , 3 。0-0で折り返した後半、トゥヘル監督はエベレチ・エゼを入れて並びを4-1-4-1に替えた。再開から約70秒、トレント・アレクサンダー・アーノルドのクロスをアンソニー・ゴードンが頭で決めた。69分にはハリー・ケインが代表87点目を加え、イングランドは7試合ぶりに無失点で終えた1 , 2 , 4 。
主役は、W杯のメンバーから外れていたアレクサンダー・アーノルドだった。トゥヘル監督の下での先発は初めてで、BBCによれば、トゥヘル体制の24試合で起用された9人目の右サイドバックだった1 , 5 。こぼれ球を右で拾い、素早く向きを直して送ったクロスについて、ゴードンは「ミスを恐れずにあのパスを試せる能力と技術と勇気を持つ選手は、限られている」とたたえた。チェコはスペイン人のサンティ・デニア監督の下で2連敗となった。デニア監督は「退場は試合の鍵だったが、個人のミスではない」とシュルツをかばった1 , 2 , 6 。
English
England beat Czechia 2-0 away in Prague in their second Nations League game. In the 23rd minute, Czechia’s Pavel Šulc made a late sliding tackle on Elliot Anderson. The referee showed a yellow card, but after a VAR intervention he checked the screen and changed it to a red card in the 25th minute. It was 0-0 at half-time, and Thomas Tuchel brought on Eberechi Eze and switched to a 4-1-4-1. About 70 seconds after the restart, Anthony Gordon headed in a cross from Trent Alexander-Arnold. Harry Kane added his 87th England goal in the 69th minute, and England kept their first clean sheet in seven games.
The key figure was Alexander-Arnold, who had been left out of the World Cup squad. It was his first start under Tuchel, and BBC Sport says he was the ninth right-back Tuchel has used in 24 games. He picked up a loose ball on the right, turned quickly and crossed. Gordon said only a few players have the ability, technique and bravery to try that pass without fear of making a mistake. Czechia have now lost both games under their Spanish coach, Santi Denia. Denia defended Šulc, saying the red card was the key moment but not an individual mistake.
ヒント
「TEN MEN, BUT THE DOOR STAYS SHUT.」は「チェコが10人になっても、扉は閉じたまま」という意味。door stays shut は、チェコの守備を「開かない扉」に見立て、イングランドがまだ得点できない様子を表している。
ヒント
ここでの right には「正しい」と「右の」の2つの意味がある。「正しい鍵」を探す場面と、右サイドの選手が鍵を握るイメージを重ねた言葉遊びだ。
ヒント
about 70 seconds は「約70秒後」。鍵を回す絵と、アレクサンダー・アーノルドのクロスから再開約70秒で先制点が生まれたことを重ねている。
ヒント
Gordon opens は「ゴードンが扉を開ける」と「先制点を決める」を重ねた表現。makes it two は「2点目を決めて2-0にする」という意味だ。
THE MORNING 5
01 ゴードン、代表で出場3試合連続ゴール W杯準決勝のアルゼンチン戦、26日のスペイン戦に続き、出場した3試合で続けて決めた。珍しいヘディングでの得点について、本人は「たぶん唯一のヘディングだ」と笑った7 , 8 。
02 ボーンマスのスコット、代表デビュー アレックス・スコットは70分にアンダーソンと代わって入り、男子代表の1301人目の選手になった。87分にはエリアの外から右足で放ったシュートが、右上隅をわずかに外れた3 , 9 。
03 チェコ・テレビの解説者も「規則上は退場」 元チェコ代表のカレル・ポボルスキー氏は「主審にほかの選択肢は無かった」と話した。ガーディアンのデービッド・ハイトナー記者は、スロー映像では実際より悪く見えたと書く1 , 10 。
04 チェコ、ホームで2連敗 チェコ通信によれば、チェコはこの2試合の前までホームで19試合負けていなかった。W杯を含めて5試合勝利がない6 。
05 次は3日、敵地で無観客のクロアチア戦 キックオフは日本時間4日1時。6日(日本時間7日3時45分)には、ウェンブリーでチェコと再戦する5 , 11 。
01 RESULTS & HIGHLIGHTS 試合結果とハイライト
イングランドは敵地でチェコに2-0で勝ち、今大会の初勝利を挙げた。25分から10人になったチェコに対し、得点は後半の2点だった2 , 3 。
UEFAネーションズリーグ(リーグA・グループ3)
NATIONS LEAGUE 9/30 03:45 JST ─ フォルトゥナ・アレナ(プラハ)/ 観衆 18,930人
⚽ 47′ アンソニー・ゴードン ⚽ 69′ ハリー・ケイン
前半 0-0。23分の反則で、チェコのシュルツが25分に退場した1 , 2 , 3 。
33.7% 支配率 66.3%
6 (2) シュート (枠内) 22 (7)
1 CK 6
0 警告 1
1 退場 0
チェコは立ち上がりにシュルツが2度の好機を迎えたが決めきれず、そのシュルツが23分の反則で退場した。前半の支配率75%を得点に結び付けられなかったイングランドは、ハーフタイムにエゼを入れて4-1-4-1に替え、47分にアレクサンダー・アーノルドのクロスからゴードンが頭で先制した。69分には、エゼの短いパスをエリア内で受けたモーガン・ロジャースがラディスラフ・クレイチーに止められ、こぼれ球をケインが左足でファーサイドに決めた1 , 4 , 12 , 13 。
02 TABLE IMPACT 順位表への影響
第2節を終えて、スペインが2連勝で首位に立ち、イングランドはクロアチアと勝点3で並んで、得失点差で2位に上がった。リーグAは各組上位2か国が来年3月の準々決勝へ進む。UEFAが9月15日に発表した今大会の昇降格方式では、4つの組の4位のうち下位2か国がリーグBへ降格する14 , 15 , 16 , 17 。
UEFAネーションズリーグ リーグA・グループ3 ─ 第2節終了時点
順位 チーム 試合 得失点 勝点 今節
1 スペイン 2 +4 6 ○ クロアチアに4-1
2 イングランド 2 +1 3 ○ チェコに2-0
3 クロアチア 2 −2 3 ● スペインに1-4
4 チェコ 2 −3 0 ● イングランドに0-2
順位はESPNの順位表とiSport.czの順位表(ともに2026年9月30日取得)による。スペインはセビージャでクロアチアに4-1で勝った。3位と4位の扱いは、4つの組で同順位どうしを比較して決まる。組内の順位だけでは決まらない14 , 15 , 17 , 18 。
03 THE TURNING POINT 勝敗を分けた一手
25分から10人で5-4-0に下がったチェコに対し、イングランドは前半、ボールを持ちながら崩せなかった。ハーフタイムの交代から約70秒で、右からのクロスが均衡を破った4 , 19 。
SUB
46分
シュルツの退場の後、チェコは5-4-0で守った。前半のイングランドは支配率75%だったが、退場から前半終了までのシュートは4本、xGは0.18にとどまった13 , 19 。トゥヘル監督はハーフタイムに、35分に警告を受けていたマイルズ・ルイス・スケリーを下げてエゼを入れ、並びを4-1-4-1に替えた。アレクサンダー・アーノルドについては、後半は、前半より少し低い位置の方が合っていたと話している1 , 20 。後半開始から約70秒、チェコは自陣でパスがずれ、右でこぼれ球を拾ったアレクサンダー・アーノルドが、素早く向きを直してクロスを送った。ボールはチェコの守備者3人を越え、ファーのゴードンが頭で決めた。アレクサンダー・アーノルドは、ハーフタイムにゴードンへ「自分があのスペースに入ったら、必ずファーへ行け」と伝えていたと明かしている1 , 2 , 4 , 5 。ガーディアンのジェイコブ・スタインバーグ記者は、ボールを失って形の崩れた守備に対し、味方の上がりを待たず、中へ戻しもせずにクロスを選んだ判断を評価した19 。
後半のシュートはイングランド13本・xG0.82・2得点で、退場から前半終了までの4本・xG0.18から増えた。敵陣PA内のタッチも、前半の16回から後半は23回になった(フットモブの前後半別の集計と、ショットマップからの本紙集計)13 。
見落とせない点 ─ 先制点は、チェコのミスから始まっている。ルカーシュ・チェルフは自分の戻しのパスのずれを認めたうえで、「戻りは間に合っていたと思う。でも、ファーへの素晴らしいボールとヘディングが来た」と話した。ハイトナー記者は、警告を受けていたルイス・スケリーについて、トゥヘル監督は危険を冒せなかったと書いており、交代を戦術の変更だけで説明することはできない
1 , 21 。
TACTICAL BOARD ─ 戦術Q&Aテーマ:クロス
チェコ 0–2 イングランド / 0–0で迎えた後半開始直後
Q. 10人で下がったチェコの守りを、 イングランドはどこから崩した?
A. ガーディアンによれば、トゥヘル監督はハーフタイムにルイス・スケリーを下げてエゼを入れ、並びを4-1-4-1に替えた。先制点は後半開始から約70秒、チェコの自陣でのパスのずれから生まれ、右でこぼれ球を拾ったアレクサンダー・アーノルドのクロスを、ファーのゴードンが頭で決めた1 , 4 , 5 。アレクサンダー・アーノルドは、ハーフタイムにゴードンへ「自分があのスペースに入ったら、必ずファーへ行け」と伝えていたと話す2 。映像で確かめると、チェルフの戻しのパスは、背後からロジャースに寄せられた直後に出ていた。タッチライン際で拾ったアレクサンダー・アーノルドには、同じ右サイドを駆け上がったサカにクレイチーが付いて下がったため、寄せが来なかった。ゴール前にはサディーレクとフラナーチが並んでいたが、左のチャロウペクの戻りはゴードンより遅れた。
前提 ハーフタイム、イングランドは何を替えたか
〜45′4-2-3-1 アンダーソン ルイス・スケリー
中盤の底に2人。ルイス・スケリーは35分に警告を受けていた
46′〜4-1-4-1
エゼが入った。誰が中盤の底に残ったかは出典で確認できていない。監督によれば、アレクサンダー・アーノルドは前半より低い位置に移った
破線の枠は交代で下がった選手。入ったエゼは位置を確認できないため、札にしていない。4-1-4-1はガーディアンの記述による1 , 20 。
得たもの ─ 中盤の前の人数
BBCラジオで解説した元代表GKのポール・ロビンソン氏は、守備的な中盤を2人置く必要は無かったと話した。交代から約2分で先制点が生まれ、69分の2点目はエゼがエリア内のロジャースへ出した短いパスから生まれた2 , 4 。
危険にさらしたもの ─ 奪われた後の守り
ガーディアンのライブ実況は、後半のチェコはカウンターで前半より良くなったと書く。77分にはアダム・フロジェクが速攻から放ったミドルを、ジェームズ・トラフォードが止めた3 , 4 , 13 。
3場面 先制点を一手ずつ追う
1 ずれた戻しを、右で拾う47′ 仕掛け ─ 47分、チェコ陣の右
7
1
12
17
2
2
クレイチー
チェルフ
ロジャース
アーノルド
チェコのチェルフは、自分の不正確な戻しのパスが主将クレイチーの意表を突いたと話す21 。ガーディアンは、アレクサンダー・アーノルドが右でこぼれ球を追いかけて拾ったと書く1 。映像では、イングランドのカウンターでアレクサンダー・アーノルドが中央の右寄りを駆け上がったが、そこへのロングパスをクレイチーがエリアの13mほど手前で止め、センターサークルの5mほど手前のチェルフへつないだ。チェルフがトラップしたところへ背後からロジャースが寄せ、斜め45度外側のクレイチーへの戻しは速く、少しずれて、クレイチーが収められずにタッチライン側へ流れた。サイド寄りを戻りかけていたアレクサンダー・アーノルドが、エリアの右角から10mほど手前、タッチラインから3mほどで拾った。
2 サカの上がりで、クレイチーが下がる47′ 相手の対応 ─ 47分、右のタッチライン際
2
7
7
11
アーノルド
サカ
クレイチー
ゴードン
BBCは、アレクサンダー・アーノルドが攻撃の位置へ70ヤード走り、その攻撃が崩れた後にボールを奪い返したと書く5 。映像では、アレクサンダー・アーノルドは自陣を向いて拾った。一番近くにいたクレイチーが、同じ右サイドを駆け上がったサカに付いて下がったため、右足のアウトサイドで2〜3度触って向きを直し、4タッチ目でクロスを上げた。ゴードンはペナルティーアークとセンターサークルの間を歩いていたが、アレクサンダー・アーノルドが拾った瞬間に全力で走り出した。
3 3人を越えるクロス、ファーで頭47′ 結果 ─ ゴール前を拡大
2
7
8
4
1
6
11
1
2
アーノルド
サディーレク
フラナーチ
チャロウペク
ゴードン
47′ xG 0.12
BBCのフィル・マクナルティ記者は、クロスがチェコの守備者3人を越えて弧を描いたと書き、ガーディアンのハイトナー記者は、低い弾道で1度弾んでからゴードンの前で浮いたと書く1 , 5 。二重の輪はフットモブに記録されたシュート位置で、ゴードンの頭はゴールの右下隅へ向かった3 , 13 。映像では、クロスが越えた3人は、手前からサカに付いていたクレイチー、ゴールエリアの右角の5mほど前にいた8番のサディーレク、同じ高さのほぼ中央にいた4番のフラナーチ。ゴードンはゴール中央と左ポストの間へほぼまっすぐ走り込み、ショートバウンドを頭で合わせた。ゴードンに近かったのはフラナーチと、左から遅れて戻った6番のチャロウペクで、距離は同じくらいだった。GKの位置は記述にもとづく模式。
ボールの経路(模式)
選手の移動(模式)
1 プレーの順序
二重の輪=記録されたシュート位置
白い点=映像で確認した位置関係
白=イングランド(上へ攻撃)/色付き=チェコ
検討 10人のチェコにはどんな手があったか
実際に記述された動き ─ 記述として確認できるのは3つ。①チェルフは、自分の不正確な戻しのパスがクレイチーの意表を突いたと話す21 。②Sport.czの採点は、フラナーチがクロスに届かなかったと書く22 。③ガーディアンは、チェコが退場の後に5-4-0で守ったと書く19 。
そこから検討する対応策 ─ 以下は本紙の仮説である。映像で確かめたのは47分の出し手・受け手と、関与した守備者の位置関係までで、守備者それぞれの判断の理由は特定していない。上の記述と映像から検討しうる選択肢を並べた。
対応案 狙い 代償・検討点
A 後半の立ち上がりは自陣でつながない 映像では、チェルフの戻しのパスは、背後からロジャースに寄せられた直後に出てずれた。再開直後の数分は前へ大きく蹴り、ボールを失う場所を相手陣へ移す。 10人では前線に残る選手が少なく、蹴ったボールは収まりにくい。フロジェクは試合後、閉じこもって蹴るだけにはしたくなかったと話している6 。
B クロスの出し手に寄せる 映像では、一番近くにいたクレイチーはサカに付いて下がり、アレクサンダー・アーノルドは寄せを受けずに4タッチ目でクロスを上げた。クレイチーが出し手に寄せ、サカを後ろの選手に受け渡せば、クロスの質を落とせる。 受け渡す相手がいなければ、サカにタッチライン際の背後を走られる。10人で守る以上、どこかで1人足りなくなる。
比較 右からのクロスは、前半にも出ていた
43分 アレクサンダー・アーノルドのクロスをロジャースが頭で合わせたが、左へ外れた3 , 4 。
47分 こぼれ球を拾ったアレクサンダー・アーノルドのクロスを、ゴードンが頭で決めた4 , 5 。映像では、サカの上がりにクレイチーが付いて下がり、寄せの来ないタッチライン際から4タッチ目で上げた。
55分 アレクサンダー・アーノルドのクロスはブカヨ・サカの頭の後ろに当たり、チェコにクリアされた4 。
未確認 前半と後半で、クロスを上げた位置と、そのときのチェコの守備の戻り方がどう違ったかは確認できていない。
経過 ハーフタイムの交代の後、試合はどう進んだか
25〜45+3′ 46′〜
イングランド 4本/xG0.18/得点0 13本/xG0.82/得点2
チェコ 0本 3本/xG0.14/得点0
フットモブのショットマップから本紙が集計した。25〜45+3′はシュルツの退場の後で、交代の前。xGはシュートごとの値の単純合計。シュート本数は攻撃機会の数ではない。数字は交代の後に起きたことの記録で、交代の良し悪しを判定するものではない13 。
次に見る点 ─ 右サイドバックのアレクサンダー・アーノルドが送るクロスを、11人で守るクロアチアにも通せるか(10月3日、敵地のクロアチア戦)。
図の読み方。白い点を付けた選手は、動きと位置関係を試合映像で確認したもので(編集部確認、2026.9.30)、ショットマップ等に記録された座標ではない。二重の輪は、フットモブのショットマップに記録されたゴードンのシュート位置(47′)で、そのシュートを打った時点のもの。白い点の無い選手(場面3のGKコヴァージュ)の位置と、白い実線のボールの経路、水色の破線の選手の移動、点線の輪の移動前の位置は、記述と映像にもとづく模式で、特定の瞬間の座標ではない。場面1の、クレイチーが止める前のロングパスは描いていない。場面2のアレクサンダー・アーノルドの持ち直し(4タッチ)は、移動が小さいため経路を描いていない。関与を確認できた選手とGKだけを描き、それ以外の選手は位置を特定していないため描いていない。退場はESPNの実況とBBCの25分、先制点はESPNの実況の47分に揃えた(ガーディアンのライブ実況は後半開始から約70秒と記す)3 , 4 , 13 。
04 PLAYER REPORTS 選手ミニレポート
GOODはゴードンとコヴァージュ、POORはシュルツとチャロバー。
チェコ 0–2 イングランド (→ 結果)
GOOD
アンソニー・ゴードン
イングランド(バルセロナ) / 左ウイング / 81分 / 1得点
16分、ルイス・スケリーの速いパスを受けて低いクロスを送り、ロジャースのシュートがファーポストの内側に当たった。38分にはシュテパン・チャロウペクをかわして、再び低いクロスを入れている1 , 4 。47分、アレクサンダー・アーノルドのクロスに合わせ、ヘディングでゴールの右下隅へ流し込んだ。トゥヘル監督は「あのボールを決められる選手は多くない」と話した3 , 7 。
BBCの採点は8でチーム最高。BBCによれば、シュート4本は、この試合とスペイン戦を通じてイングランドの選手で最多だった。81分にモーガン・ギブス・ホワイトと交代した2 , 3 , 23 。
マチェイ・コヴァージュ
チェコ(オランダのPSV) / GK / 90分
前半の追加時間、ケインがエリアの外から巻いたシュートに飛びつき、ポストの外へはじいた。82分にはエゼがエリア内から打ったシュートをバーの上へはじき、90+2分にもジュード・ベリンガムのシュートを止めている3 , 4 。Sport.czは、2失点ともGKに責任は無く、それ以外は安定していたと評した22 。
Sport.czの採点は2(1が最高の5段階)で、クレイチー、フロジェクと並んでチーム最高だった。クロアチア戦で先発したルカーシュ・ホルニーチェクに代わって起用された6 , 22 。
POOR
パヴェル・シュルツ
チェコ(リヨン) / トップ下 / 25分 / 退場
5分に抜け出したが、持ち出しが大きくなり、トラフォードに角度を消された。13分にはエリア内で、空いていたフロジェクへのパスではなくシュートを選び、ブロックされた3 , 6 , 12 。23分、自陣でアンダーソンに遅れてスライディングし、主審は警告を示したが、VARの介入で映像を確かめて退場に変えた1 , 10 。
Sport.czの採点は最低評価の5だった。iSport.czによれば、合宿前に、ひざの問題の完治には3か月の休養が要ると明かしていた12 , 22 。
トレヴォ・チャロバー
イングランド(コモ) / 右センターバック / 90分
BBCの採点記事は、立ち上がりに何度かボールを失い、競り合いでも負けて、トゥヘル監督をいら立たせたと書く23 。ガーディアンは、スペイン戦から3人が入れ替わった最終ラインを「試されていない組み合わせ」と呼び、退場まではチェコの方が良いチームだったと記した1 。
BBCの採点は6。その後は落ち着き、13分にはマルク・ゲイとともにシュルツのシュートを防いでいる1 , 3 , 23 。
05 STAT OF THE DAY 今日のデータ1選
10人の相手に22本のシュートを放ちながら、イングランドのxGは1.37にとどまった。10本はエリアの外からだった2 , 13 。
22 / 1.37
イングランドのシュート数とxG。1本あたりのxGは約0.06
出所: フットモブ、2026.9.30取得(シュート数とエリア外のシュート数はBBCの試合スタッツも同じ値)
イングランドは22本のシュートを放ち、チェコの6本を大きく上回った。それでもxGは1.37で、フットモブがビッグチャンスと数えた好機は2回だけ。エリアの外から打ったシュートは10本あった2 , 13 。ケインは試合後、「守るのが好きなチームが1人減ると、さらに難しくなる。我慢が要る。10人が相手なら速く動かすこと。相手が疲れれば空く」と話し、ゴードンも「もっと点を取るべきだった」と振り返った2 。数字は、ケインが語った我慢の時間の長さを示している。
DATA BOARD
指標 チェコ イングランド Note
xG 0.33 1.37 イングランドは後半だけで0.82
枠内シュート 2 7 イングランドはポストにも2本
敵陣PA内タッチ 16 39 イングランドは後半に23回
空中戦の勝利 3 14 イングランドの勝率は82%
xG・敵陣PA内タッチ(前後半別を含む)・空中戦はフットモブ、枠内シュートとポストに当てた数はフットモブとBBCの試合スタッツで一致した値2 , 13 。
イングランド エリア内 12本
イングランド エリア外 10本
チェコ エリア内 4本
チェコ エリア外 2本
データ小話 ─ BBCのマクナルティ記者によれば、敵陣の最後の3分の1でのパスはアンダーソンの41本が最多で、アレクサンダー・アーノルドの32本が続いた。シュートにつながったパスも、ゴードンの4本に次いでアレクサンダー・アーノルドが3本。右サイドバックが、攻撃の組み立ての中心の1人だった
5 。
07 RISING 若手株価上昇ランキング
18歳のリオ・ングモハが、代表の公式戦に初出場した18 。
1 リオ・ングモハ
リバプール / ウイング / 18歳 / 途中19分
71分にブカヨ・サカと代わって入り、79分にはアレックス・スコットのパスからエリアの外で左足を振ったが、ブロックされた。74分には相手にCKを与えた3 。BBCの採点は6で、「最初に考えたのは前へ行くことだった」と評された。リバプール公式によれば、イングランドの公式戦に出た選手として、史上3番目の若さとなる18 , 23 。
代表デビューは6月の親善試合で、1-0で勝ったニュージーランド戦の後半に出て、代表史上5番目の若さでの出場となった。リバプールでは16歳でクラブ史上最年少の先発を記録し、昨季はプレミアリーグのデビュー戦となった敵地のニューカッスル戦(3-2)で決勝点を挙げている24 , 25 。今回の合宿で初めてフルメンバーに入ったが、26日のスペイン戦はベンチ外だった。今回は公式戦で19分間プレーした24 。
見誤りやすい点 ─ 出場は19分で、相手は10人だった。リバプールでも今季のリーグ戦の出場は3試合で、先発は1試合にとどまり、クラブでの序列はこれから問われる3 , 24 。
08 ONE TO WATCH 今日の注目株
PLAYER FEATURE
アレックス・スコット
ボーンマスのMF。23歳。この試合で代表デビューし、男子代表の1301人目の選手になった。
70分にアンダーソンと代わって中盤に入った。79分にはングモハのシュートにつながるパスを出し、87分にはエリアの外から右足で右上隅を狙ったが、わずかに外れた3 , 9 。BBCのマクナルティ記者はこのシュートを、持ち味の推進力から生まれたものと書き、採点記事は6を付けた2 , 23 。
FAによれば、年代別の代表を一通り経験し、ボーンマスでの働きが認められて、2025年11月のW杯予選の最後の2試合で初めて招集された。W杯前の準備合宿にも、若手4人の1人として同行している9 。本人は「去年11月の最初の合宿では、たぶん出る準備ができていなかった。夏にはもっと準備が整い、今は間違いなく準備ができている」と話した2 , 9 。
「ボールを多く持てたのが自分に合っていた。ドリブルもパスも、ボールの無いところでの競り合いもあった」と本人は振り返る9 。ボールを運べる中盤として、11人の相手でも同じだけ出場機会を与えられるかが次の注目点になる。
別の視点 ─ 本人も「相手は10人で、違う試合だった」と認めている。元イングランド代表GKのロビンソン氏はBBCラジオで、10人の相手に勝てなければ大きな問題になっていたと話し、この試合から読み取れることは多くないと見た
2 , 9 。
次に見る試合 ─ 10月10日(日本時間23時)、敵地のチェルシー戦。代表で見せた中盤での持ち運びを、チェルシー相手にも出せるか
26 。
09 MANAGER RATINGS 監督の采配採点 (10点満点)
採点では、10人の相手へのハーフタイムの修正と、退場までの20分余りの内容も考慮した。
トーマス・トゥヘル (イングランド) 7.2
プラン適合 ベリンガムを控えに回し、アレクサンダー・アーノルド、チャロバー、ホールを最終ラインに入れた。ガーディアンは、退場まではチェコの方が良かったと書く1 。
交代の効果 ハーフタイムに入ったエゼが、69分の2点目の起点になった。70分以降はスコットとングモハを試した3 , 4 。
試合中の修正 ハーフタイムに4-1-4-1へ。後半のシュートは13本・xG0.82で、退場後の前半の4本・xG0.18から増えた1 , 13 。
効いた点 アレクサンダー・アーノルドの右からのクロス。7試合ぶりの無失点1 , 5 。
効かなかった点 前半の支配率75%を決定機に変えられず、シュート22本でxGは1.37にとどまった13 。
別の視点 ─ トゥヘル監督は、早い時間の退場は試合に大きく影響し、心理的に難しくなることもあると話した。BBCラジオで解説したロビンソン氏は、10人の相手に勝てなければ大きな問題になっていたと指摘している2 , 5 。
サンティ・デニア (チェコ) 5.6
プラン適合 クロアチア戦から先発を3人替え、GKにコヴァージュを起用し、主将クレイチーを戻した。立ち上がりの20分で、シュルツが2度の好機を迎えた6 , 12 。
交代の効果 前半の終盤にアダム・カラベツの負傷で交代を強いられ、交代までの間は2人少ない時間が続いた。後半は56分と57分に1人ずつ、80分に2人を替えた3 , 12 。
試合中の修正 退場の後は5-4-0で守り(ガーディアン)、退場後の前半のイングランドのシュートを4本・xG0.18に抑えた13 , 19 。
効いた点 立ち上がりの速い攻め。チェコ通信は、最初の大きな好機を作ったのはチェコだったと書く6 。
効かなかった点 後半開始から約70秒、自陣でのパスのずれから失点。クロアチア戦に続き、後半の立ち上がりに点を取られた4 , 6 。
別の視点 ─ デニア監督は「最初の20分は良かった。退場は鍵だったが、個人のミスではない」と話し、チームの成長に手応えを示した。iSport.czのヨナーシュ・バルトシュ記者は、シュルツがひざの問題を抱えたまま先発したことを問題にしている6 , 12 。
10 PREMIER LEAGUE PLAYERS 今日のプレミアリーグ所属選手
この試合に日本人選手はいない。出場した32人のうち、プレミアリーグのクラブに所属するのは11人で、全員がイングランドの選手だった。チェコの主将クレイチーは、ルーク・ローリングスが在籍するウォルヴァーハンプトン(今季は2部)に所属する。リーズのトラフォードは田中碧 の同僚で、リバプールのングモハは遠藤航 の同僚だ13 , 25 , 27 。
PL SPOTLIGHT
ルイス・ホール
ニューカッスル / 左サイドバック / 22歳 / 先発90分
ニコ・オライリーの離脱で先発の機会を得て、左からゴードンと崩し続けた。
スペイン戦に先発したオライリーが軽い負傷で外れ、左サイドバックに入った2 , 28 。51分にはゴードンの戻しを左足で打ち、ファーポストのわずか外。60分過ぎにはエゼのパスで左を抜け、低いクロスをクレイチーがファーポストに当てた3 , 4 。BBCの採点は7で、ゴードンとの連係と、左サイドから攻撃を進める働きを評価しつつ、「決めるべきだった」とも書いた。マクナルティ記者は、ニューカッスルで同僚だった2人の左サイドを「自然な組み合わせ」と表現している2 , 23 。トゥヘル監督も「ルイスは反対側で素晴らしかった」とたたえた7 。フットモブの評価点8.2は、アレクサンダー・アーノルドとゴードンの8.4に次ぐチーム3番目だった13 。W杯のメンバーから外れ、夏には左サイドバックの一番手の座をオライリーに譲っていた2 。次に見るのは、10月12日の敵地のコベントリー戦(日本時間13日4時)で、クラブでも左サイドから攻撃を進められるか。
LOCAL EYE ─ 英国現地から
ニューカッスル / クラブ公式 ─ 「機会が来たら、つかむ」
クラブ公式は試合前日、W杯のメンバーから外れた経験を糧にするホールを紹介した。 記事によれば、ホールは今季、幼いころから応援してきたクラブと長期の新契約を結び、ハル・シティ戦でホームでの初得点も決めた。代表の出場は4試合で、「けがなどがあれば、ほかの選手に機会が来る。来たらつかみにいく」と話していた29 。
リーズ / クラブ公式 ─ 「正GKに挑む2試合」
クラブ公式は、トラフォードが2試合続けて先発する理由を監督の言葉で伝えた。 トゥヘル監督は、一緒にプレーする機会が少ない選手たちと、守備のまとまりを作る経験を積ませたいとし、ジョーダン・ピックフォードに挑む力があるかを見たいと話した。トラフォードは無失点で終え、BBCの採点は6だった23 , 30 。
ALL PREMIER LEAGUE PLAYERS ─ 出場したプレミアリーグ所属選手
選手 クラブ 出場 今日のポイント 次に見る点
ジェームズ・トラフォード リーズ
先発90分
2試合続けて先発し、7試合ぶりの無失点。77分にはフロジェクのミドルシュートを止めた1 , 3 。
10月10日のアーセナル戦(敵地)。リーズの正GKとして上位の攻撃を止められるか。
マルク・ゲイ マンチェスター・シティ
先発90分
スペイン戦の失点に絡んだ後も先発に残った。監督は「反応は最高水準だった」とたたえた2 , 28 。
10月11日のリバプール戦(敵地)。センターバックの先発に入るか。
ルイス・ホール ニューカッスル
先発90分
オライリーの離脱で先発。ゴードンとの左サイドの連係を、BBCが評価した2 。
10月12日のコベントリー戦(敵地)。クラブでも左サイドから攻撃を進められるか。
エリオット・アンダーソン マンチェスター・シティ
先発70分
BBCは「中盤を支配した」と評した。23分にシュルツの反則を受け、相手の退場につながった1 , 23 。
10月11日のリバプール戦。中盤の先発に入るか。
マイルズ・ルイス・スケリー アーセナル
先発45分
16分にゴードンへ速いパスを通した。35分に警告を受け、ハーフタイムに退いた1 , 3 。
10月10日のリーズ戦。クラブでどの位置に入るか。
ブカヨ・サカ アーセナル
先発71分
4分に右からシュート。BBCは、特筆することの少ない夜だったと評した3 , 23 。
10月10日のリーズ戦。右ウイングで得点に絡めるか。
モーガン・ロジャース チェルシー
先発90分
16分のシュートはファーポストの内側に当たった。69分にはエリア内へ入り、ケインの得点の起点になった1 , 4 。
10月10日のボーンマス戦(ホーム)。先発に入るか。
エベレチ・エゼ アーセナル
途中45分
ハーフタイムに入り、69分にロジャースへの短いパスで2点目の起点に。82分のシュートはGKに止められた3 , 4 。
10月10日のリーズ戦。先発に入るか。
アレックス・スコット ボーンマス
途中20分
代表デビュー。87分のミドルシュートは、右上隅をわずかに外れた3 , 9 。
10月10日のチェルシー戦(敵地)。中盤の先発に入るか。
リオ・ングモハ リバプール
途中19分
公式戦での代表初出場。79分にエリアの外から左足で打った3 , 18 。
10月11日のマンチェスター・シティ戦。出場機会を得られるか。
モーガン・ギブス・ホワイト ノッティンガム・フォレスト
途中9分
81分にゴードンと交代。82分にはベリンガムのシュートにつながるパスを出した3 。
10月11日のクリスタル・パレス戦(敵地)。攻撃の中心として先発するか。
出場時間は90分を基準に数えた。所属はイングランドサッカー協会(FA)公式の選手紹介とフットモブの試合データによる。イングランドの控えのうち、ピックフォード(エバートン)ら7人は出番が無かった。チェコの控えのうち、トッテナムのアントニン・キンスキーとニューカッスルのルカーシュ・ホルニーチェクも出場していない13 , 23 , 25 。
11 INJURY & SUSPENSION WATCH 負傷・出場停止ウォッチ
負傷で交代したのはチェコのアダム・カラベツ1人だった。退場したシュルツは、次の1試合に出られない見通し。イングランドは、軽い負傷のオライリーとエズリ・コンサを欠いた12 , 15 , 28 。
選手 クラブ 事由 情報源 復帰見込み 影響する試合
パヴェル・シュルツ リヨン 25分に退場。VARの介入で、警告から変わった。
監督
デニア監督は、次の試合には出られないとし、「おそらく1試合だけ」と話した15 。
10月3日のスペイン戦(敵地)。
アダム・カラベツ スパルタ・プラハ 前半の終盤に足を引きずって退いた。
監督
デニア監督によれば、翌日に検査を受ける12 , 15 。
10月3日のスペイン戦。
ニコ・オライリー マンチェスター・シティ 軽い問題で前日練習を欠き、この試合を欠場した。
監督
トゥヘル監督は、クロアチア戦に間に合うよう全員の回復に努めると話した2 , 31 。
10月3日のクロアチア戦。10月11日のリバプール戦。
エズリ・コンサ アーセナル 軽い問題で前日練習を欠き、ベンチに入ったが出場しなかった。
監督
オライリーと同じく、クロアチア戦に向けて回復を待つ2 , 23 , 31 。
10月3日のクロアチア戦。10月10日のリーズ戦。
ルカーシュ・チェルフ ヴィクトリア・プルゼニ 35分、ルイス・スケリーに足の甲を踏まれて試合が止まった。80分まで出場した。
実況
状態についての発表は無い3 , 21 。
10月3日のスペイン戦。
12 NEXT UP 次に見るべき試合
代表の期間は10月6日まで続く。イングランドは3日に敵地で無観客のクロアチア戦、6日にウェンブリーでチェコとの再戦に臨み、チェコは3日にスペインと戦う。プレミアリーグは10月10日に再開する5 , 6 , 11 , 26 。
NATIONS LEAGUE
10/7 03:45 JST
イングランド vs チェコ
デニア監督の見通しどおり出場停止が1試合なら、シュルツが戻れる再戦となる。監督は「イングランド戦では彼が必要になる」と話す11 , 15
Premier League
10/10 20:30 JST
アーセナル vs リーズ
この試合に出たサカ、エゼ、ルイス・スケリーの3人と、トラフォードが顔を合わせる26
Premier League
10/13 04:00 JST
コベントリー vs ニューカッスル
坂元達裕 のコベントリーを、ホールのニューカッスルが訪ねる26
13 FLEET STREET 英国・チェコの論調
英国の2媒体は、アレクサンダー・アーノルドの復帰と、試合を決めた退場の重さを論じた。チェコのiSport.czは、退場したシュルツの体調を問題にしている1 , 5 , 12 。
PRESS VIEW ─ 英国・チェコの論調
BBC SPORT(フィル・マクナルティ記者)
マクナルティ記者は、アレクサンダー・アーノルドへのトゥヘル監督の不信を、この体制を特徴づける話題だと書き出した。トゥヘル体制の24試合で起用された9人目の右サイドバックで、W杯の招集も見送られていた選手が、47分に「世界級の一瞬」を見せたと評し、「トゥヘルは彼を信頼する時だ」と結論づけている。守備への疑問の答えは、別の日に持ち越されたとも書く5 。
別の見方 ─ ガーディアンのジェイコブ・スタインバーグ記者も働きを評価しつつ、チェコが5-4-0で引いたため自陣にいる時間が短く、守備については多くを教えてくれない試合だったと書く19 。
THE GUARDIAN(デービッド・ハイトナー記者)
ハイトナー記者は、この退場が試合をゆがめたと書いた。23分のシュルツの反則は「遅く、高い」としながら、危険の少ない場所で起きたもので、接触の強さも過剰には見えなかったという。アンダーソンの周りのイングランドの選手たちも怒ってはおらず、スロー映像では実際より悪く見えたという。退場までは、チェコの方が良いチームだったとも記している1 。
別の見方 ─ チェコ・テレビの中継で解説したポボルスキー氏は「規則上は赤で、主審にほかの選択肢は無かった」と話し、スタジオの解説者も、足裏がすねに入った反則で議論の余地は無いと見た10 。
ISPORT.CZ(ヨナーシュ・バルトシュ記者)
バルトシュ記者は、シュルツが合宿前に、ひざの問題の完治には3か月の休養が要ると明かしながら、4日間で2度目の先発に出たと書いた。W杯から本来の力を出せておらず、自信を失い、競り合いで負け、持ち味の推進力も最後の場面の落ち着きも欠いていると指摘し、すぐに休んで万全で戻る方が全員のためになると結んでいる12 。
別の見方 ─ デニア監督は「彼は素晴らしく、今後の我々にとって非常に重要だ。9番でも10番でもウイングでもできる」と話し、イングランドとの再戦で起用する考えを示した15 。
WATCH NEXT
オライリーが戻ったとき、左サイドバックはどちらが務めるのか。ホールはゴードンとの連係で評価を上げ、トゥヘル監督も「素晴らしかった」とたたえた。3日のクロアチア戦の先発を見れば、ホールがこの合宿で序列に変化を起こしたかどうかが分かる。
補 SOURCES 出典
脚注は本文の主張に対応する。観衆・支配率・シュート・CK・警告・敵陣PA内タッチ・エリア外のシュート・ポストに当てた数はBBCの試合ページ、xG・ビッグチャンス・前後半別の支配率とPA内タッチ・空中戦・シュートの位置はフットモブ、得点・交代・警告・退場・シュートの時刻とアシストはESPNの実況による。退場の時刻はESPNとBBCの25分に揃えた(反則は23分)。所属クラブはイングランドサッカー協会(FA)公式の選手紹介とフットモブの試合データで確認した。英語とチェコ語の記事・会見の引用は本紙の訳。
注 NAME NOTES 表記注記
以下の固有名詞は日本語表記の確認が済んでおらず、暫定表記としている。( )内は原綴り。確認できた名前は、この注記から外す。
選手・監督 マルク・ゲイ(Marc Guéhi)、 リオ・ングモハ(Rio Ngumoha)、 アダム・カラベツ(Adam Karabec)、 ニコ・オライリー(Nico O’Reilly)
クラブ・競技場 フォルトゥナ・アレナ(Fortuna Arena)
記者・解説者ほか デービッド・ハイトナー(David Hytner)、 ジェイコブ・スタインバーグ(Jacob Steinberg)、 フィル・マクナルティ(Phil McNulty)、 ヨナーシュ・バルトシュ(Jonáš Bartoš)
PREMIER LEAGUE DAILY
30 Sept (Wed) の試合 / 特別号 / 発行 2026.9.30 JST