MATCHDAY REPORT ─ PREMIER LEAGUE, EFL & CHAMPIONS LEAGUE
PREMIER LEAGUE DAILY
MATCHDAY FULL
コモがユナイテッドを4-1で破る。主将ブルーノ・フェルナンデスがキャリック監督の戦術を公然と批判 アーセナルはバイエルンと2-2、ライスが82分に同点弾。鈴木彩艶のヴィラは3連勝
21 Oct (Wed) 対象9試合 (CL 9:全試合詳報)。PL・2部・EFL杯・FA杯はこの期間に開催なし
THE STORY OF THE DAY
チャンピオンズリーグに初めて出場したコモが、本拠地でマンチェスター・ユナイテッドを4-1で破った。2分にニコ・パスがエリアの縁から左足でカーブをかけたシュートを決めて先制し、後半は49分にアナスタシオス・ドゥビカス、57分にニコ・パス、76分にハコボ・ラモンが決めた1 , 2 。ユナイテッドは公式戦7試合で勝利がなく、スタンダードはこの敗戦を、クラブの欧州大会史上でも特に屈辱的な敗戦の一つと評した1 。
試合後、主将のブルーノ・フェルナンデスはTNTスポーツで、相手選手に個別に付いて前から奪いに行かなかったのは「スタッフの決定」だったと話した。「時には、プレッシャーの中でもっと勇気を持ち、高い位置から奪いに行く危険を冒す必要がある」とも続けた3 。キャリック監督は会見で「後半は半分マンツーマンで前から行き、そこから失点した」と返した。スタンダードによれば、67分に退いたフェルナンデスを、監督は迎えなかった4 。
監督は自身の進退について「考えていない」と述べ、内容には「100%の責任」を負うと話した5 。ユナイテッドは負傷で9人を欠き、325日ぶりの先発だったマタイス・デ・リフトは49分の失点の場面でよろめいた1 。プレミアリーグでは13位で、8月末のイプスウィッチ戦を最後にリーグ戦の勝ちが無い。25日(日)には本拠地でボーンマスを迎える4 , 5 。
English
Como, playing in the Champions League for the first time, beat Manchester United 4-1 at home. Nico Paz curled in a left-footed shot from the edge of the box after two minutes. In the second half, Anastasios Douvikas scored after 49 minutes, Paz added another after 57, and Jacobo Ramón scored after 76. United have now gone seven games without a win in all competitions, and the Standard called it one of the most embarrassing European defeats in the club’s history.
After the match, captain Bruno Fernandes told TNT Sports that not pressing man to man was “a decision from the staff”. He added: “Sometimes you have to be more brave under pressure, take the risk of pressing high.” At his press conference, Michael Carrick replied that the team “half pressed man-to-man in the second half” and conceded from that. According to the Standard, Carrick did not acknowledge Fernandes when he was taken off after 67 minutes.
Carrick said he had not given his position any thought, and he took “100 per cent responsibility” for the performance. United were without nine injured players, and Matthijs de Ligt, making his first start in 325 days, was left stumbling for the 49th-minute goal. United are 13th in the Premier League and have not won a league game since the match against Ipswich at the end of August. They host Bournemouth on Sunday, 25 October.
ヒント
「ユナイテッドは嵐が過ぎるのを待つ」。wait for … to pass は「…が過ぎ去るのを待つ」という表現。ここでは雨と、試合での苦しい状況を重ねているよ。
ヒント
「形を変えれば役に立つはず」と傘を広げる。change of shape は「形を変えること」で、守備の形を変えることも連想させるよ。
ヒント
「でも、雨はそれほど納得していないようだ」。less convinced は「さほど納得していない」という意味。網の傘では雨を防げない、という皮肉だよ。
ヒント
「それでも何かは受け止める」。catch は「受け止める」という意味。雨を防げない傘がボールを4個受け止めたという、ちょっと苦いオチだよ。
THE MORNING 5
01 アーセナルは敵地でバイエルンと2-2。82分にライスが同点弾 10分にブカヨ・サカが負傷で退き、代わって出場したエベレチ・エゼが25分に先制した。ハリー・ケインのスルーパスからアルフォンソ・デイビスが35分に追いつき、61分にはケインがPKで逆転。アーセナルのチャンピオンズリーグのリーグフェーズでの連勝は14で止まった6 , 7 。
02 鈴木彩艶 が先発90分。ヴィラはバイキングに3-1で3連勝23分にロス・バークリーが頭で先制し、37分にエミリアーノ・ブエンディアがPK、62分はオウンゴール。84分に1点を返され、インディペンデントによれば3試合続けての無失点はならなかった。ゲキサカによれば勝点9で2位8 , 9 , 10 。
03 レアル・マドリードとベティスも3連勝。渡辺剛は80分から出場 レアルはライプツィヒに4-1で、キリアン・エムバペらが得点した。ベティスは59分のイスコのPKで、渡辺のいるフェイエノールトを1-0で破った11 , 12 。
04 インテルが10人で1-0。カルロス・アウグストの決勝点で今大会初勝利 アレッサンドロ・バストーニが2分間に2枚の警告を受けて退場した後、77分にヘンリク・ムヒタリアンのロングパスに走り込んで決めた。クリスティアン・キヴ監督は「10人でも粘れることを示した」と話した13 , 14 。
05 LASKが敵地でスポルティングに3-2。ガラタサライもリールに4-2 1-1で迎えた後半、LASKは63分と68分の速攻で突き放した。スポルティングのルイ・ボルジェス監督は「簡単な場面で球を失った」と認めた。ガラタサライは2-2から後半に2点を加えた15 , 16 , 17 。
01 RESULTS & HIGHLIGHTS 試合結果とハイライト
英国時間21日(水)は、チャンピオンズリーグのリーグフェーズ第3節の残り9試合が行われた。プレミアリーグ勢はアストン・ヴィラが勝ち、アーセナルは引き分け、マンチェスター・ユナイテッドは大敗した。日本人選手はヴィラの鈴木彩艶とフェイエノールトの渡辺剛が出場している9 , 10 , 12 。
UEFA CHAMPIONS LEAGUE ─ リーグフェーズ 第3節
CL 10/22 01:45 JST ─ スタディオ・ジュゼッペ・シニガーリア
⚽ 2′ パス ⚽ 49′ ドゥビカス ⚽ 57′ パス ⚽ 76′ ラモン ⚽ 90+1′ ザークツェー
前半 1-0。ユナイテッドは公式戦7試合勝ちなし1 , 2 。
ユナイテッドは開始90秒の好機をディオゴ・ダロトが外し、直後の2分に先制を許した。エリアの縁で受けたニコ・パスが、すぐ左足へ持ち替え、センネ・ラメンスの届かないコースへカーブをかけたシュートを決めた。インディペンデントによれば、37分時点のパス本数はコモが307本、ユナイテッドが172本で、枠内シュートは3本対0本。キャリック監督はハーフタイムにカルロス・バレバとアマド・ディアロを入れたが、49分はニコ・パスの縦パスからドゥビカス、57分はバレバが出した球をサイドで奪ったニコ・パスが、そのまま運んで決めた。76分は途中出場のカイキ・ブルーノのクロスを、フリーのラモンが頭で押し込んだ1 , 18 。
CL 10/22 01:45 JST ─ スタッド・ピエール・モーロワ
⚽ 8′ ディアウヌ ⚽ 39′ ディアウヌ ⚽ 2′ アクギュン ⚽ 44′ バトラコフ ⚽ 52′ OG ⚽ 61′ オシムヘン
前半 2-2。52分はゲキサカの試合記録(データ提供:Opta)によりオウンゴールとした。リール公式はトレイラの頭と記録している。ほかの得点者と時刻はリール公式により、ディアウヌの1点目をゲキサカは7分と記録している17 , 19 。
リールは上田綺世を含む3人を負傷で、1人を出場停止で欠き、ソリバ・ディアウヌを最前線に置いた。2分にユヌス・アクギュンに先制されたが、8分にアレクサンドロが中央を運んで背後へ通した球からディアウヌが追いつき、39分には右からのシュートの跳ね返りが中へ戻され、ファーで2点目を決めた。しかし44分にアレクセイ・バトラコフの頭で追いつかれ、後半は52分にコーナーキックから、60分過ぎには速攻から失点した。ダヴィデ・アンチェロッティ監督は「決定的な時間帯に試合を管理できていない」と話した17 , 20 。
CL 10/22 04:00 JST ─ アリアンツ・アレーナ
⚽ 35′ デイビス ⚽ 61′ ケイン (PK) ⚽ 25′ エゼ ⚽ 82′ ライス
前半 1-1。アーセナルは2勝1分け、バイエルンは1勝2分け7 , 21 。
10分、サカが太ももを痛めて退き、エゼが左に入ってノニ・マドゥエケが右へ回った。25分、中盤の低い位置で受けたマルティン・ウーデゴールの浮き球に抜け出したエゼが左足で決め、オフサイドの判定はVARで覆された。35分はケインのスルーパスからデイビスが追いつき、61分はケインのシュートがユリエン・ティンバーの手に当たって得たPKを、ケイン自身が決めた。82分、デクラン・ライスがヴィクトル・ヨケレスとのパス交換からエリアへ入り、追いついた6 , 21 , 22 。
CL 10/22 04:00 JST ─ ヴィラ・パーク
⚽ 23′ バークリー ⚽ 37′ ブエンディア (PK) ⚽ 62′ OG ⚽ 84′ クリスチャンセン
前半 2-0。ゲキサカによれば、ヴィラは勝点9で2位9 , 10 。
開始10分間に、ニコラ・ジャクソンのヘディングシュートをGKアリルド・エストボが2度止めた。23分、イブラヒム・ムバイェのコーナーキックにバークリーが走り込み、頭でそらして先制。37分はアリソンがズラトコ・トリピッチに倒された場面がVARで確認され、ブエンディアがPKを決めた。62分はアリソンのクロスが相手に当たって入り、84分にペーター・クリスチャンセンのボレーで1点を返された8 。
CL 10/22 04:00 JST ─ サンティアゴ・ベルナベウ
⚽ 43′ ベルナルド・シウバ ⚽ 52′ アルダ・ギュレル ⚽ 83′ エムバペ ⚽ 87′ ディオマンデ ⚽ 85′ ゴミス
前半 1-0。レアルは3連勝10 , 11 。
モウリーニョ監督のレアルは、43分にベルナルド・シウバが先制し、52分にアルダ・ギュレルが加えた。83分にエムバペが3点目を決め、70分から出場したヤン・ディオマンデが87分に4点目を挙げた。ライプツィヒは85分にティディアム・ゴミスが1点を返した11 。
CL 10/22 04:00 JST ─ サン・シーロ
前半 0-0。インテルは今大会初勝利13 。
前半のインテルは、ポジションを入れ替えるシャフタールの前線と、サイドからの仕掛けに手を焼いた。59分にキヴ監督は3人を同時に替え、その後バストーニが2分間で警告を2枚受けて退場した。10人になった後の77分、カルロス・アウグストの奪い返しからピオトル・ジエリンスキがムヒタリアンへ通し、ムヒタリアンのロングパスに走り込んだカルロス・アウグスト自身が決めた13 , 14 。
CL 10/22 04:00 JST ─ エスタディオ・デ・ラ・カルトゥハ
前半 0-0。ベティスは3連勝12 。
ベティス公式によれば、59分にイスコがPKを決め、勝点を9に伸ばした。フェイエノールトは80分にイェレマイア・シント・アウステに代えて渡辺剛を入れ、82分にも交代を重ねたが追いつけなかった。警告はフェイエノールトに2枚、ベティスに1枚12 。
CL 10/22 04:00 JST ─ エスタディオ・ジョゼ・アルバラーデ
⚽ 5′ スアレス (PK) ⚽ 89′ スアレス ⚽ 15′ ラング ⚽ 63′ カライジッチ ⚽ 68′ ダネク
前半 1-1。スポルティングは今季初めて欧州の大会で敗れた15 。
5分、ネストリー・イランクンダが倒されたPKをルイス・スアレスが決めた。スポルティング公式によれば、スアレスは今季9試合続けての得点。10分後にクリストフ・ラングに追いつかれ、後半は63分にサシャ・カライジッチ、68分にクリシュトフ・ダネクに、いずれも速攻から決められた。89分、スアレスがGKをかわして1点を返した15 。
CL 10/22 04:00 JST
ゲキサカによれば、ブルッヘは勝点610 。
ブルッヘが3点差で勝ち、2勝1敗とした。ランスは前節、本拠地でスポルティングに敗れており、2連敗となった10 , 15 。
対象期間(日本時間10月21日朝〜22日朝)に本報の5大会で行われたのは、チャンピオンズリーグのリーグフェーズ第3節の9試合(全試合詳報)。9試合の結果はゲキサカのまとめと各試合の記事で一致し、前号の15章に載せた日程とも一致する。プレミアリーグ、チャンピオンシップ、EFLカップ、FAカップ(予選を含む)は、前号の日程のとおりこの期間に試合が無かった。プレミアリーグは週末に第8節を行う4 , 10 , 23 。
03 THE TURNING POINT 勝敗を分けた一手
コモ戦のユナイテッドは、前半は引いて待ち、後半は監督の説明では半分マンツーマンで前から奪いに行ったが、どちらの守り方でも失点した。アーセナルはサカの負傷の直後にエゼを左へ入れて先制し、インテルは59分に3人を替えた後、10人で決勝点を奪った。
TACTICS
1〜57分
前半のユナイテッドは、コモの最終ラインまで人を合わせに行かず、引いて待った。主将のフェルナンデスによれば、相手選手に個別に付いて前から奪いに行かず、待つのは「スタッフの決定」だった3 。待つ守りでは球を奪えなかった。インディペンデントによれば、37分時点のパス本数はコモが307本、ユナイテッドが172本で、枠内シュートは3本対0本、支配率はコモの62%で、記者は「明け渡した球ではなく、そもそも奪えなかった球」と書く18 。キャリック監督はハーフタイムにバレバとアマド・ディアロを入れ、本人の言葉では、後半は「半分マンツーマンで前から行った」1 , 4 。その4分後の49分、コモは中央を割り、ニコ・パスの縦パスに抜け出したドゥビカスが決めた。57分にはバレバが出した球をサイドでニコ・パスに奪われ、そのまま3点目を許した。待っても前へ出ても、ニコ・パスを止められなかった1 , 18 。
フェルナンデスは「中央を小さな連係で崩すチームに時間と空間を与えれば、外からもやられる」と話し、コモはセンターバックが自陣まで自分に付いてきたと付け加えた3 。キャリック監督は「どんな戦術でも、走って戻らなければ勝てない」と返している5 。ユナイテッドは前半の待つ守りで2分に、後半の前へ出た時間帯に49分と57分に失点した。
ユナイテッドは負傷で9人を欠き、デ・リフトは325日ぶりの先発だった1 。前から人に合わせれば、外されたときに戻る足が要る。待てば、エリアの縁でニコ・パスに時間を与える。この顔ぶれでは、どちらの守り方でも負担は大きかった、というのが本紙の見立てである。
TACTICAL BOARD ─ 戦術Q&Aテーマ:前からの守備
コモ 4–1 マンチェスター・ユナイテッド / コモが1–0でリードしていた49分と、2–0でリードしていた57分
Q. 前から人に合わせるか、引いて待つか。 ユナイテッドは、コモの中央の連係をどう切る?
A. 主将のフェルナンデスは、前から人に合わせないのはスタッフの決定だったと話し、キャリック監督は、後半は半分マンツーマンで前から行き、そこから失点したと返した3 , 4 。インディペンデントによれば、前半37分の時点でパスは307本対172本。後半は49分にニコ・パスの縦パスから、57分にはサイドでの失い方から失点した1 , 18 。
前提 ハーフタイムに、キャリック監督は何を替えたか
〜45′交代 アンドレイ・サントス マテウス・クーニャ
サントスは25分に警告
46′〜交代 バレバ アマド・ディアロ
入った2人の位置は未確認
スタンダードによれば、監督は2人の交代とあわせて配置にも手を入れた。本人の言葉では、後半は「半分マンツーマンで前から行った」1 , 4 。
得たもの ─ 前で奪いに行く人数
フェルナンデスが求めた、高い位置で相手に圧力をかける形に近づいた3 。
危険にさらしたもの ─ 前へ出た選手の背後
前へ出た選手の後ろに、ニコ・パスが受けて前を向く場所が残りうる。映像では、49分にはDFのマグワイアがニコ・パスの前まで出て寄せていた。
2場面 後半の2点を一つずつ追う
1 中央を割られる49′ ニコ・パスの縦パスに、ドゥビカスが外から内へ抜け出す
1
ドリブル
10
ニコ・パス
5
マグワイア
7
マウント
2
9
ドゥビカス
4
デ・リフト
1
3
スタンダードによれば、コモは中央を割り、ニコ・パスの縦パスに抜け出したドゥビカスが、デ・リフトをよろめかせて決めた。インディペンデントは、ラメンスの先へ浮かせる簡単な仕上げだったと書く1 , 18 。映像では、ニコ・パスはセンターサークルの先から中央を持ち上がり、前からハリー・マグワイア(5)、後ろからメイソン・マウント(7)に寄せられながら、地上の縦パスを通した。ドゥビカスはデ・リフト(4)の外側から内側へ入って受け、前へ出たGKの上を浮かせて越した。
2 ハーフウェイ付近で奪われる57′ バレバが蹴った球をニコ・パスが止め、右サイドを運んで決める
20
バレバ
1
ドリブル
10
ニコ・パス
18
ティーレマンス
9
4
1
2
スタンダードによれば、バレバが出した球をサイドでニコ・パスが奪い、そのまま前へ出て左足で決めた。インディペンデントは、ニコ・パスがバレバから奪ってエリアへ運び、ファーの隅へ流し込んだと書く1 , 18 。映像では、奪ったのはハーフウェイライン付近のユナイテッド陣内の右サイドで、バレバが蹴った球にすぐ近くから足を伸ばして止めた。そのまま右サイドを運んでエリアの右へ入り、中央側の斜め後ろからユーリ・ティーレマンス(18)が追う中、前へ出たGKの脇を左足で抜いた。中央ではドゥビカス(9)とデ・リフト(4)が並んでゴールへ向かっていた。
ボールの経路(模式)
選手の移動(模式)
1 プレーの順序
白い点=映像で確認した位置関係
白=コモ(上へ攻撃)/色付き=マンチェスター・ユナイテッド
検討 ユナイテッドにはどんな手があったか
実際に記述された動き ─ 前半は人に合わせず待ち、37分までにパスは307本対172本だった。後半は監督の言葉で「半分マンツーマン」で前へ出た4 , 18 。49分は中央の縦パスから、57分はサイドでの失い方から失点した1 。
そこから検討する対応策 ─ 以下は本紙の仮説である。映像で位置関係は確かめたが、ユナイテッドの選手がそれぞれ誰を見る決まりだったかは分からない。
対応案 狙い 代償・検討点
A 前半から人に合わせて前で奪う コモの最終ラインからニコ・パスへの供給を前で止め、フェルナンデスが言う「相手を居心地悪くさせる」形をつくる。 9人を欠く顔ぶれで外されると、中盤の背後へ戻る足が足りない。キャリック監督の「走って戻らなければ勝てない」は、この代償を指している。
B 中央を閉じて待つ形を続ける 背後と中央の縦パスを消し、ニコ・パスに前を向かせない。 前半37分の数字のとおり球を持たれ続ける。エリアの縁で一人に時間を与えれば、2分の先制点のように個人の技術で決められる。
比較 その一度だけでは? ─ ニコ・パスが絡んだ3得点を並べる
2分 エリアの縁で受けたニコ・パスが、すぐ左足に持ち替えて曲げた(前半、人に合わせない守りの時間帯)。
49分 ニコ・パスの縦パスに、ドゥビカスが抜け出して決めた(後半、監督の言う半分マンツーマンの時間帯)。
57分 バレバが出した球をニコ・パスが奪い、そのまま運んで決めた(同じく後半)。
未確認 後半の「半分マンツーマン」で、ユナイテッドの誰が誰を見る決まりだったか。
次に見る点 ─ 25日(日)、本拠地のボーンマス戦で、ユナイテッドは前から人に合わせに行くか、引いて待つか。
図の読み方。選手の位置と経路は模式で、特定の瞬間の座標ではない。シュート位置の記録は使っていない。映像で確認した位置関係は、マーカー右上の白い点で示した(2026年10月22日に編集部が試合映像で確認)。49分はニコ・パスの持ち上がり、寄せた2人、ドゥビカスの走り込みの向き、57分は奪った位置とサイド、運んだ経路、シュートの位置を映像で確かめた。描いたのは関与を確認できた選手とGKだけ。ドリブルは白い実線に「ドリブル」と添えた1 , 18 。
TACTICS
7〜35分
7分、サカが右サイドで球を蹴った際に太ももの前を押さえて倒れ、10分にエゼが左に入ってマドゥエケが右へ回った21 。25分、中盤の低い位置まで下りたウーデゴールが左サイドの背後へ浮き球を送り、エゼがダイレクトの左足で決めた。スタンダードのマット・ヴェリ記者は、ウーデゴールには下りて前を向く余裕があり、狙えるだけの高い最終ラインがあったと書く21 , 24 。一方のバイエルンは、足の速いデイビスを左の中盤に置き、35分にケインのスルーパスで走らせて追いついた。ゲキサカは、この起用が的中したと書く21 , 22 。
TACTICS
59〜77分
前半のインテルは、位置を入れ替えながら球を回すシャフタールの4-1-4-1を捕まえきれなかった。59分、キヴ監督は左右のウイングバックと中盤の1人を同時に替えた13 。その後バストーニが退場したが、監督は「3人の交代が新しいエネルギーと熱意をもたらした」と話し、10人になってからは「腕まくりをして、さらに走り、戦い方を合わせ、より大きな責任を負った」と続けた14 。77分、カルロス・アウグストの奪い返しから右のムヒタリアンへつなぎ、その長い球に走り込んだカルロス・アウグスト自身が決めた13 。
04 PLAYER REPORTS 選手ミニレポート
プレーの経緯を試合記事で確認できた6試合から、GOODとPOORをそれぞれ1人選んだ。日本人選手は10章で扱う。
コモ 4–1 マンチェスター・ユナイテッド (→ 結果)
GOOD
ニコ・パス
コモ / 攻撃的MF / 先発80分
2分、エリアの縁で受けてすぐ左足に持ち替え、ラメンスの先へ曲げて先制した。49分はドゥビカスへの縦パスで2点目を用意し、57分にはバレバが出した球をサイドで奪って運び、左足で3点目を決めた。インディペンデントはこの試合の最優秀選手に挙げた1 , 18 。
2得点1アシスト。終盤のハットトリックの好機はラメンスに止められ、80分に交代した1 , 2 。
POOR
カルロス・バレバ
マンチェスター・ユナイテッド / 中盤 / 後半から出場
流れを変えるためにハーフタイムに入ったが、57分、サイドで出した球をニコ・パスに奪われ、チームの3失点目につながった。その前の50分には警告を受けている。前半の劣勢を立て直すために投入された選手が、試合を決める失点に関わった1 , 2 。
警告1。チームは後半に3点を失った2 。
リール 2–4 ガラタサライ (→ 結果)
GOOD
ソリバ・ディアウヌ
リール / センターフォワード / 先発75分
8分、アレクサンドロが中央を運んで背後へ通した球に抜け出し、GKをかわして左足で追いついた。39分は右からのシュートのこぼれ球が中央へ戻されたところを、ファーサイドから右足で直接合わせて決めた。リール公式によれば、自身初の1試合2得点だった17 。
2得点。アンチェロッティ監督は「機会に値した」と評した20 。
POOR
ベルケ・エゼル
リール / GK / 90分
2分、味方が頭でクリアした球を至近距離から打たれて先制を許した。52分にはコーナーキックから3点目を許した。4失点のうち3失点は、前半開始直後、前半終了間際、後半開始直後だった17 。
4失点。52分の得点を、リール公式はトレイラの頭、ゲキサカの試合記録はオウンゴールとしている17 , 19 。
バイエルン 2–2 アーセナル (→ 結果)
GOOD
エベレチ・エゼ
アーセナル / 左ウイング / 10分から出場
10分、負傷したサカに代わって左に入り、25分にウーデゴールの浮き球へ抜け出して、ダイレクトの左足で決めた。オフサイドの判定はVARで覆った。インディペンデントによれば、前節のノッティンガム・フォレスト戦はハーフタイムで退き、この試合は先発から外れていた21 , 22 。
1得点。アーセナルは4試合続けて途中出場の選手が得点した22 。
POOR
ユリエン・ティンバー
アーセナル / 右サイドバック / 90分
ベン・ホワイトに代わって先発した。59分、ケインのゴールへ向かうシュートを腕で止めてPKを与え、61分の2点目につながった。終盤の勝ち越しの好機はマヌエル・ノイアーに止められている6 , 22 。
PKを与えた1回が、この日の2失点目に直結した21 。
アストン・ヴィラ 3–1 バイキング (→ 結果)
GOOD
アリソン
アストン・ヴィラ / 攻撃的MF / 先発75分
37分、エリアの中でトリピッチに倒され、VARの確認の後にPKを得た。62分にはエリアへのクロスが相手に当たって入り、3点目になった。インディペンデントは、一晩中バイキングを悩ませたと書く8 。
PKの獲得1、3点目の起点1。GKとの1対1は外した8 , 9 。
POOR
ズラトコ・トリピッチ
バイキング / 中盤 / 先発75分
37分、エリアの中でアリソンを倒した。主審は一度は見逃したが、1分後にVARの確認で試合を止め、PKを与えた。前半の2失点目となり、試合の流れはヴィラへ傾いた8 。
PKを与えた1回。75分に交代した9 。
インテル 1–0 シャフタール (→ 結果)
GOOD
カルロス・アウグスト
インテル / 3バックの左 / 90分
10人になった後の77分、自ら奪い返した球が右のムヒタリアンへ渡り、その長い球に走り込んで決めた。3バックの左で先発しながら、最後は前線まで走り切った。インテル公式は「カルロスがシャフタールを沈めた」と見出しに取った13 。
決勝点。今大会のインテルの初勝利を決めた13 。
POOR
アレッサンドロ・バストーニ
インテル / 3バックの中央 / 退場
相手選手との口論で警告を受け、2分以内に相手のエリア内での接触で2枚目の警告を受けて退場した。インテル公式は、試合が荒れていった時間帯だったと書く。チームは残りの時間を10人で戦うことになった13 。
警告2、退場113 。
スポルティング 2–3 LASK (→ 結果)
GOOD
ルイス・スアレス
スポルティング / センターフォワード / 90分
5分にPKを決め、89分にはGKが弾いた球を拾って、GKをかわして2点目を決めた。スポルティング公式によれば、今季9試合続けての得点で、チャンピオンズリーグでのクラブの最多得点者としての記録を伸ばした15 。
2得点(うちPK1)15 。
POOR
ジェシー・デリー
スポルティング / ウイング / 79分から出場
入って間もなく、左足のシュートはポストの根元をかすめた。終盤にはエリアの中央でフリーになりながら打ち損じ、勝点1につながる好機を逃した15 。
2度の決定機を生かせなかった15 。
05 STAT OF THE DAY 今日のデータ1選
コモ戦の37分、中継の画面に出たパスの本数は、コモの307本に対しユナイテッドは172本だった18 。
307
37分の時点でコモが記録したパスの本数。ユナイテッドは172本で、枠内シュートは3本対0本、支配率はコモの62%
出所: インディペンデント(クリス・ウィルソン記者が、中継の画面に出た数字を記録)
パスの本数がほぼ倍に開いたのは、ユナイテッドが球を持たせる守りを選んだからだけではない。記者は「明け渡した球ではなく、そもそも奪えなかった球」と書き、ユナイテッドは中盤でコモにほとんど近づけない時間があったと伝える18 。フェルナンデスが説明した、待って奪う守りは、奪う場面を作れないまま37分を迎えていた。後半に前へ出ても、49分と57分の失点は止められなかった(03章)1 , 3 。
06 TACTICAL TREND 今日の戦術トレンド
21日の9試合では、ボールを失った直後に相手の速攻を受け、失点する場面が目立った。スポルティングのボルジェス監督は、3失点の原因をマンツーマンではなく、自分たちのボールの失い方に求めた。
TODAY'S TREND
ボールを失った直後の速攻で失点が相次いだ
ボルジェス監督は「マンツーマンにすれば、LASKの前線の身体能力にさらされると分かっていた」と話したが、失点は「そこからではなかった」とも言う。こぼれ球を拾えず、簡単な場面で球を失い、LASKはその瞬間の速攻で3点を決めた。監督は「監督の責任だ」と認めている16 。
TACTICAL KEY
場面 何が起きたか
LASK 63・68分 スポルティングが球を失った後、速攻で2点
コモ 57分 バレバの球を奪ったニコ・パスが運んで決める
バイエルン 35分 切り替えからケインのスルーパスでデイビス
ガラタサライ 60分過ぎ 速攻からオシムヘンが4点目
アーセナル 25分 下りたウーデゴールの浮き球で背後を突く
球を失った位置が前であるほど、相手のゴールまでの距離は短い。コモの57分は、サイドでバレバの球を奪ったニコ・パスが、そのまま運んで決めた1 。互いに前から人に合わせたバイエルン戦を、アルテタ監督は「マンツーマンで96分、どのプレーにも息をつく暇が無い」と表し、コンパニ監督は数的優位で攻めた場面が2、3度あったと振り返る23 , 25 。
MATCH EXAMPLES
SPORTING vs LASK ─ 1-1から5分間で2失点
63分にカライジッチ、68分にダネクと、5分のうちに速攻から2点を決められた。ボルジェス監督は、失点はいずれも自分たちの失い方からだったと認め、相手の前線の選手に中盤の底を消され、最初のつなぎを断たれたと明かした15 , 16 。
BAYERN vs ARSENAL ─ 速攻の応酬で4得点
アーセナルの25分の先制点を、インディペンデントは速攻の手本と書いた。バイエルンも35分、素早い切り替えからケインのスルーパスでデイビスを走らせて追いついた。同紙は、これほど速攻でアーセナルを苦しめる相手は少ないと書く21 , 22 。
COUNTERPOINT ─ 速攻を防ぐには、後ろに人を残して待つ手がある。前半のユナイテッドは前から行かずに待ったが、37分までにパスを307本対172本とされ、2分に先制を許した。待つ守りは背後を守れても、エリアの縁で一人に時間を与える。弱点は、ニコ・パスのように受けてすぐ持ち替える選手に突かれる
1 , 18 。
TACTICAL TEST ─ サカを欠く可能性がある週末のエバートン戦で、アーセナルは前で球を失った直後の速攻をどう防ぐか23 。
07 RISING 若手株価上昇ランキング
リールの若手センターフォワード、ソリバ・ディアウヌが、2-4で敗れたガラタサライ戦で2点を挙げた。
1 ソリバ・ディアウヌ
リール / センターフォワード / 先発75分
上田綺世らを負傷で欠いたリールで、最前線に起用された。8分に背後へ抜けてGKをかわし、39分にはファーで合わせて2点を挙げた。リール公式は、左サイドでは「手が付けられなかった」と書き、24分には頭でもGKにセーブを強いた17 。
アンチェロッティ監督は「ソリバのしたことが好きだ。個人としての、集団としての質、謙虚さ。この機会に値した」と評し、同時に「この水準では、まだ試合のリズムが足りない」とも話した。リール公式によれば、この2点がキャリアで初めての1試合2得点だった17 , 20 。
見誤りやすい点 ─ 2得点でもリールは2-4で敗れ、今大会3連敗となった。監督は後半、チームが集団ではなく個人で攻めてしまい、攻撃の組織を失ったと話している。この日の評価は、チームの立て直しとは切り離して見る必要がある17 , 20 。
08 ONE TO WATCH 今日の注目株
PLAYER FEATURE
ハリー・ケイン
バイエルン / センターフォワード / 先発90分、1得点1アシスト
最前線から何度も中盤へ下り、この日欠場したヨシュア・キミッヒが普段いる位置まで入って組み立てに加わった22 , 26 。インディペンデントのリチャード・ジョリー記者によれば、エズリ・コンサが付いて行こうとしたが、そこまでは追えなかった。35分、センターサークルの中からのスルーパスで、デイビスの同点弾を用意した6 , 22 。
61分には、自分のシュートがティンバーの腕に当たって得たPKを決め、チャンピオンズリーグで10試合続けての得点とした。クリスティアーノ・ロナウドの最多記録まで、あと1試合となる。スタンダードによれば、アーセナル戦は通算23試合で16得点になった6 , 22 。
ケインは得点するだけでなく、好機も作った。ジョリー記者は、最後に同点弾を決めたのが、イングランド代表でケインの副主将を務めるライスだったと書く。26日(月)には、ケインが最有力候補とされるバロンドールが発表される22 , 27 。
別の視点 ─ コンパニ監督は「大きな好機は我々のほうが多かった」としながら、最後の10〜15分は苦しんだと認めた
25 。
次に見る試合 ─ 次のチャンピオンズリーグの第4節(アーセナルは11月4日に試合を行う節)。クリスティアーノ・ロナウドに並ぶ11試合連続得点がかかる
28 。
09 MANAGER RATINGS 監督の采配採点 (10点満点)
試合後の談話と記事で采配の中身を確かめられた5人を選んだ。採点は本紙の評価で、5つの観点の記述にもとづく。
セスク・ファブレガス (コモ) 8.8
プラン適合 フェルナンデスによれば、コモはセンターバックが自陣まで付いてくるほど人に合わせた。37分までにパスは307本対172本3 , 18 。
交代の効果 69分に入ったカイキ・ブルーノのクロスから、76分にラモンが4点目を決めた1 , 2 。
試合中の修正 負傷者を抱えながら、前半の主導権を後半の立ち上がりの得点につなげ、49分と57分に加点した1 。
効いた点 パスが2得点1アシスト。スタンダードは、大胆でつながったサッカーだったと書いた1 。
効かなかった点 90+1分に1点を返され、無失点はならなかった2 。
別の視点 ─ インディペンデントは、キャリック監督の後任候補として名前の挙がる人物が、この敗戦を与えたことに注目した18 。
マイケル・キャリック (マンチェスター・ユナイテッド) 3.2
プラン適合 人に合わせない待つ守りで、37分までにパスは172本対307本。スタンダードは、前半を1点差で終えられたのは幸運だったと書く1 , 18 。
交代の効果 ハーフタイムにバレバとアマド・ディアロを入れた4分後に2点目を失い、バレバは57分の3点目の起点になった1 。
試合中の修正 後半は半分マンツーマンで前へ出たが、本人の言葉では「そこから失点した」4 。
効いた点 67分にフェルナンデスに代えて入れたザークツェーが、90+1分に1点を返した2 , 4 。
効かなかった点 公式戦7試合勝ちなし。主将に戦術を公然と批判された1 , 3 。
別の視点 ─ ユナイテッドは9人を負傷で欠き、デ・リフトは325日ぶりの先発だった1 。
クリスティアン・キヴ (インテル) 7.8
プラン適合 前半は、位置を入れ替えるシャフタールの前線とサイドの仕掛けに手を焼いた13 。
交代の効果 59分に3人を同時に替え、本人の言葉では「新しいエネルギーと熱意」が生まれた。75分に入ったムヒタリアンが決勝点に絡んだ13 , 14 。
試合中の修正 10人になった後、戦い方を合わせ、走る量を増やしたと本人が話す14 。
効いた点 今大会初勝利。10人で無失点に抑えた13 。
効かなかった点 バストーニの退場で、残りの時間を10人で戦うことになった13 。
別の視点 ─ 監督は「チャンピオンズリーグでの敗戦が尾を引いていた」と、前半の硬さを認めた14 。
ミケル・アルテタ (アーセナル) 7.2
プラン適合 エゼに代えてマドゥエケ、ホワイトに代えてティンバーを先発させ、序盤は主導権を握った6 。
交代の効果 10分に入ったエゼが25分に先制。68分に入ったヨケレスが、82分のライスの同点弾に絡んだ6 , 7 。
試合中の修正 サカの負傷の後、エゼを左、マドゥエケを右に置き直した21 。
効いた点 7試合ぶりに前半に得点し、敵地で勝点1。本人は「引き分けは受け入れるが、満足しているわけではない」22 。
効かなかった点 バイエルンの速攻に崩され、今大会初失点。リーグフェーズの連勝は14で止まった6 , 22 。
別の視点 ─ アルテタ監督は、ルイス・ディアスの先発を予想していたと認めた22 。
ヴァンサン・コンパニ (バイエルン) 7.0
プラン適合 オリーズの出場停止、ムシアラの負傷、キミッヒの欠場の中で、ディアスを控えに置いた6 , 22 , 26 。
交代の効果 68分に入ったディアスには好機があったが、決められなかった7 , 22 。
試合中の修正 デイビスを左の中盤に置き、35分にケインのスルーパスで走らせた。ゲキサカは起用が的中したと書く21 。
効いた点 本人によれば、数的優位で攻めた場面が2、3度あった。ケインが1得点1アシスト22 , 25 。
効かなかった点 「最後の10〜15分は苦しんだ」と本人が認め、82分に追いつかれた25 。
別の視点 ─ 監督は「完全に支配したとは言わない。妥当な結果かもしれない」と話した25 。
10 JAPANESE PLAYERS 今日の日本人選手
対象9試合に出場したクラブに所属する日本人選手は、本紙の名簿では4人。試合に出たのはアストン・ヴィラの鈴木彩艶(先発90分)とフェイエノールトの渡辺剛(80分から)の2人だった。バイエルンの伊藤洋輝はベンチから出ず、リールの上田綺世は負傷でメンバーに入らなかった7 , 9 , 12 , 17 。
JAPAN SPOTLIGHT
鈴木彩艶
アストン・ヴィラ / GK / 先発(90分)
ヴィラの3連勝で90分出場。84分にボレーで1失点
前半のヴィラは2点を先行し、鈴木が最初にプレーに関わったのは後半の49分だった。インディペンデントによれば、勢いよく後半に入ったバイキングのトビアス・モイが遠目から放ったシュートを捕った8 。同紙は、その後もバイキングが攻め続け、鈴木は「忙しかった」と書く。84分、クリストファー・アスキルセンのクロスをペーター・クリスチャンセンに強烈なボレーで決められ、無失点は逃した8 。
ヴィラは3連勝で勝点9とし、ゲキサカによれば2位。インディペンデントによれば、この1点が入るまでヴィラは全体の首位に立っており、3試合連続の無失点もこの失点で逃した8 , 10 。その7日前には、フェネルバフチェに6-0で大勝している8 。
24日(土)の昼には、休養明けのハーランドが先発する見込みのマンチェスター・シティとプレミアリーグで対戦する。後半の圧力にどう耐えるかが、次の試合でも問われる29 。
LOCAL EYE ─ 現地から
渡辺剛 / FEYENOORD ─ ベティス公式の試合記事
ベティス公式によれば、フェイエノールトが0-1で追う80分、イェレマイア・シント・アウステに代わって入った。82分にも交代を重ねたが、スコアは動かなかった。フェイエノールトは、ベティスの3連勝を止められなかった12 。
上田綺世・伊藤洋輝 / LILLE・BAYERN ─ リール公式、ゲキサカの試合記録
リール公式は試合記事で、上田をティアゴ・サントス、ハムザ・イガマネとともに負傷者に挙げた。リールは今大会3連敗。日曜にはリーグ・アンで敵地モナコ戦を控える。バイエルンの伊藤は控えに入ったが、後半開始のセンターバックの交代ではヨナタン・ターが送り出され、出番は無かった7 , 17 。
ALL JAPANESE PLAYERS ─ 全選手の出場記録
選手 クラブ 出場 今日のポイント 次に見る点
鈴木彩艶 アストン・ヴィラ
先発90分
最初にプレーに関わったのは49分。84分に1点を返されたが、チームは3連勝8 , 10 。
24日のシティ戦で、ハーランドを相手に無失点を取り戻せるか29 。
渡辺剛 フェイエノールト
80分から出場
0-1で追う80分に投入された。チームは追いつけなかった12 。
次の公式戦で先発に戻るか。
伊藤洋輝 バイエルン
ベンチ(出場なし)
後半開始のセンターバックの交代はターだった7 。
次の試合でも20人に入り、出番を得るか。
上田綺世 リール
負傷でメンバー外
リール公式が負傷者に挙げた。復帰の見通しは示されていない17 。
復帰の時期がクラブから示されるか。
本紙の名簿に載るほかの日本人選手は、この日の9試合のクラブに所属していない。チャンピオンシップはこの期間に試合が無く、ミルウォールの次田夏樹とウォルヴァーハンプトンのルーク・ローリングスのトップチームの試合も無かった。
11 INJURY & SUSPENSION WATCH 負傷・出場停止ウォッチ
アーセナルのサカは負傷のため10分に交代し、アルテタ監督は「まったく良くないように見える」と話した。インテルはバストーニが退場し、リールは上田綺世を負傷で欠いた。
選手 クラブ 事由 情報源 見通し 影響する試合
ブカヨ・サカ アーセナル 7分、右サイドで球を蹴った際に太ももの前を痛め、10分に交代21 , 23 。
監督談話
アルテタ監督は大腿四頭筋の問題と認め、「まったく良くないように見えるが、様子を見るしかない」と話した23 。
週末のエバートン戦23 。
上田綺世 リール 負傷で、ガラタサライ戦のメンバーに入らなかった17 。
クラブ発表
見通しは示されていない。
25日(日)の敵地でのモナコ戦(リーグ・アン)17 。
アレッサンドロ・バストーニ インテル シャフタール戦で、2分の間に2枚の警告を受けて退場13 。
記録
処分の発表は確認していない。
次のチャンピオンズリーグの試合。
カイ・ハフェルツ アーセナル 13分に警告。今大会2枚目28 。
報道
スタンダードによれば、今季から出場停止は警告4枚で、すぐには当たらない28 。
11月4日のスラビア・プラハ戦28 。
ペドリーニョ シャフタール インテル戦の前半に負傷し、32分に交代(インテル公式の交代の記録)13 。
記録
負傷の中身は発表されていない。
次のチャンピオンズリーグの試合。
12 NEXT UP 次に見るべき試合
週末はプレミアリーグ第8節。この日に戦ったプレミアリーグ勢から、2試合を選んだ。
Premier League
10/24 (Sat)
アストン・ヴィラ vs マンチェスター・シティ(10/24)
チャンピオンズリーグで3連勝のヴィラが、ハーランドを休ませたシティを迎える。スタンダードによれば、ハーランドは土曜の昼の試合で先発する見込み。鈴木彩艶は、バイキング戦の後半のように押し込まれる時間に、無失点を取り戻せるかが問われる8 , 29 。
(→ ヴィラの結果) (→ 鈴木彩艶)
Premier League
10/25 (Sun)
マンチェスター・ユナイテッド vs ボーンマス(10/25)
コモに大敗したユナイテッドは、本拠地でマルコ・ローゼ監督のボーンマスを迎える。インディペンデントは、ローゼ監督を「苦しんでいる」と評した。ユナイテッドはプレミアリーグで13位、8月末から勝ちが無い。主将に戦術を批判された後、キャリック監督がどの守り方を選ぶかが焦点になる4 , 5 。
(→ ユナイテッドの結果) (→ 待つか、前へ出るか)
13 FLEET STREET 英国現地紙・ファンの論調
インディペンデントは、ユナイテッドの大敗をキャリック監督の進退に影響しかねない敗戦と評した。スタンダードは、アーセナルがプレミアリーグの試合とは違う姿でバイエルンと渡り合ったと評した。
PRESS VIEW ─ 英国現地紙の論調
THE INDEPENDENT ─ 「写真が、試合報告よりも多くを語る」
ウィルソン記者は、試合後にキャリック監督が両手を上げてファンに謝る写真が、試合報告よりも多くを語るかもしれないと書く。記憶にある中でも最悪の敗戦の一つで、初出場のコモに後半に圧倒された内容は、監督の職を失わせかねないとした。前半のユナイテッドは中盤で相手にほとんど近づけず、ボールを持っても攻撃の打開策がなかったと評した18 。
別の視点 ─ 中継で解説したディミタール・ベルバトフ氏は、「コモは楽しんでいるように見えた。大人と子どもの試合のようだった」と話した3 。
THE STANDARD ─ 「アーセナルの手かせが外れた」
ヴェリ記者は、プレミアリーグでは空間を消され、速さを落とされる試合が続くアーセナルが、この夜だけは別の競技をしているようだったと書く。先制点はウーデゴールが下りて前を向き、高い最終ラインの背後へ通した一本で、プレミアリーグでは考えにくい形だった。この試合を、2027年の決勝トーナメントを見据えた予行演習と評した24 。
別の視点 ─ インディペンデントのジョリー記者は、両クラブとも上位8位以内に入る見込みが高く、結果は長い目で見れば意味を持たないかもしれない名勝負だったと書いた22 。
FAN PULSE ─ 現地サポーターの反応
複数の独立したファン反応を十分に確認できなかったため、本号は掲載を見送る。
WATCH NEXT
サカの負傷の程度はまだ分からない。週末のエバートン戦で、アルテタ監督はエゼを左、マドゥエケを右に置くこの日の形を続けるのか。ウーデゴールが下りて背後へ浮き球を送る先制点の形は、引いて守るプレミアリーグの相手にも通じるのか。
15 TOMORROW'S FIXTURES 明日の試合予定
対象は 22 Oct (Thu) の試合。チャンピオンズリーグの第3節は21日で終わり、プレミアリーグの第8節は週末に行われる10 , 29 。チャンピオンシップ、EFLカップ、FAカップ(予選を含む)の22日の日程は、本号の時点で確かめていない。
次の本報対象の試合の日時は、本号の時点で確かめていない。プレミアリーグでは、24日(土)の昼にマンチェスター・シティがアストン・ヴィラと対戦する(12章)29 。
補 SOURCES 出典
脚注は本文の主張に対応する。得点・警告・交代の時刻は、各クラブ公式の試合記事、ゲキサカの試合記録(データ提供はOpta)、英国紙の試合記事による。出典の間で記録が分かれた場合(リール対ガラタサライの52分の得点者と1点目の時刻)は、本文と該当する出典の注記に両方を記した。チャンピオンズリーグの9試合の結果と試合数は、ゲキサカの第3節2日目のまとめと各試合の記事で確かめ、前号の日程とも一致した。チームの統計(支配率、シュート、xG など)は、記事に書かれた範囲だけを、その記事を出典として載せた。英語・フランス語・イタリア語・ポルトガル語・スペイン語の記事と会見の引用は本紙の訳。
注 NAME NOTES 表記注記
以下の固有名詞は日本語表記の確認が済んでおらず、暫定表記としている。( )内は原綴り。確認できた名前は、この注記から外す。
選手・監督 ニコ・パス(Nico Paz)、 ハコボ・ラモン(Jacobo Ramón)、 クリスティアン・キヴ(Cristian Chivu)、 ルイ・ボルジェス(Rui Borges)、 センネ・ラメンス(Senne Lammens)、 カイキ・ブルーノ(Kaiki Bruno)、 ソリバ・ディアウヌ(Soriba Diaoune)、 ユヌス・アクギュン(Yunus Akgün)、 アレクサンドロ(Alexsandro Ribeiro)、 アレクセイ・バトラコフ(Aleksey Batrakov)、 ダヴィデ・アンチェロッティ(Davide Ancelotti)、 アリルド・エストボ(Arild Østbø)、 イブラヒム・ムバイェ(Ibrahim Mbaye)、 アリソン(Alysson)、 ズラトコ・トリピッチ(Zlatko Tripić)、 ペーター・クリスチャンセン(Peter Christiansen)、 ヤン・ディオマンデ(Yan Diomande)、 ティディアム・ゴミス(Tidiam Gomis)、 ピオトル・ジエリンスキ(Piotr Zieliński)、 イェレマイア・シント・アウステ(Jeremiah St. Juste)、 ネストリー・イランクンダ(Nestory Irankunda)、 ルイス・スアレス(Luis Suárez)、 クリストフ・ラング(Christoph Lang)、 サシャ・カライジッチ(Saša Kalajdžić)、 クリシュトフ・ダネク(Kryštof Daněk)、 アンドレイ・サントス(Andrey Santos)、 ベルケ・エゼル(Berke Özer)、 ジェシー・デリー(Jesse Derry)、 トビアス・モイ(Tobias Moi)、 クリストファー・アスキルセン(Kristoffer Askildsen)、 ティアゴ・サントス(Tiago Santos)、 ハムザ・イガマネ(Hamza Igamane)、 ペドリーニョ(Pedrinho)
クラブ・競技場 バイキング(Viking FK)、 スタディオ・ジュゼッペ・シニガーリア(Stadio Giuseppe Sinigaglia)、 スタッド・ピエール・モーロワ(Stade Pierre-Mauroy)、 エスタディオ・デ・ラ・カルトゥハ(Estadio de La Cartuja)、 エスタディオ・ジョゼ・アルバラーデ(Estádio José Alvalade)
記者・解説者ほか マット・ヴェリ(Matt Verri)、 クリス・ウィルソン(Chris Wilson)、 リチャード・ジョリー(Richard Jolly)、 オリ・ゲント(Oli Gent)、 アーロン・ダンクス(Aaron Danks)
PREMIER LEAGUE DAILY
21 Oct (Wed) の試合 / 発行 2026.10.22 JST