SPECIAL ISSUE ─ JAPAN NATIONAL TEAM
PREMIER LEAGUE DAILY
SPECIAL ISSUE
鈴木彩艶、PK戦で3人目を止める 0-0のエクアドル戦、日本は5人全員成功で決勝へ
1 Oct (Thu) 特別号:日本 vs エクアドル(キリンカップサッカー2026)を詳報
THE STORY OF THE DAY
日本はキリンカップサッカー2026の準決勝でエクアドルと90分を0-0で終え、PK戦を5-4で制して決勝に進んだ。ベネズエラ戦から先発10人を入れ替え、谷村海那のほかは今夏のW杯を戦った選手で臨んだ。前半はエクアドルの速い寄せに押される時間があり、後半開始から入った上田綺世のポストプレーを起点に、鈴木唯人が46分と65分にゴールへ迫ったが、得点は生まれなかった。PK戦は先攻のエクアドルの3人目、デニル・カスティジョのキックを鈴木彩艶が止め、日本は上田、鎌田大地、伊藤洋輝、相馬勇紀、前田大然の5人が全員決めた。日本のPK戦勝利は2011年1月のアジア杯準決勝・韓国戦以来、15年ぶりだった1 , 2 , 3 , 4 。
イングランドのクラブに所属する選手は4人が出場した。アストン・ヴィラの鈴木彩艶 はフル出場して無失点で終え、PK戦でも1本を止めた。リーズの田中碧 はボランチで先発して79分までプレーした。クリスタル・パレスの鎌田大地 は67分から出場し、PK戦の2人目を決めた。79分に田中と代わったイプスウィッチの前田大然 は5人目で勝利を決め、「僕は駆け引きとかできないんで」と笑った。サウサンプトンの松木玖生 は出番がなかった2 , 4 , 5 。
English
Japan drew 0-0 with Ecuador over 90 minutes in the semi-final of the Kirin Cup Soccer 2026 and won the penalty shoot-out 5-4 to reach the final. Japan made ten changes to the starting line-up from the Venezuela game, and every starter except Kaina Tanimura had played at this summer’s World Cup. Ecuador pressed quickly and put Japan under pressure at times in the first half. Ayase Ueda came on at half-time, and his hold-up play helped Yuito Suzuki get close to goal in the 46th and 65th minutes, but there was no goal. Ecuador went first in the shoot-out. Zion Suzuki saved their third kick, taken by Denil Castillo, and all five of Japan’s takers scored: Ueda, Daichi Kamada, Hiroki Ito, Yuki Soma and Daizen Maeda. It was Japan’s first shoot-out win in 15 years, since the Asian Cup semi-final against South Korea in January 2011.
Four players from English clubs took part. Aston Villa’s Zion Suzuki played the full match, kept a clean sheet and saved a penalty in the shoot-out. Leeds’ Ao Tanaka started in central midfield and played until the 79th minute. Crystal Palace’s Daichi Kamada came on in the 67th minute and scored Japan’s second penalty. Ipswich’s Daizen Maeda, who replaced Tanaka in the 79th minute, scored the fifth penalty to win the tie and said with a smile: “I’m not one for mind games.” Southampton’s Kuryu Matsuki was an unused substitute.
ヒント
「Ninety minutes end 0–0.」は「90分を終えて0-0」という意味。ここでの end 0–0 は「0-0で終わる」という言い方だよ。
ヒント
「Suzuki stops Ecuador’s third penalty.」は「鈴木がエクアドルの3人目のPKを止める」という意味。stop はGKがシュートやPKを「止める」ときにも使う。
ヒント
「Japan’s five kicks all go in.」は「日本の5本は全部決まる」という意味。go in は、ボールが「入る/決まる」という自然な表現だよ。
ヒント
「Next feature: the final.」は「次の見どころは決勝」という意味。feature を映画の「次回作」のように使い、フィルムの山から決勝へつなげる言葉遊びになっている。
THE MORNING 5
01 鈴木彩艶、3人目のPKで先に動く 鈴木はエクアドルの1人目と2人目にはボールを見て反応し、3人目には「先に動くことを意識していた」。森保監督によれば、下田崇GKコーチらが相手のデータを用意していた6 , 7 。
02 キッカーは中村俊輔コーチの提案 試合終了間際に中村コーチが順番とキッカーを提案し、森保監督が確認して選手に伝えた。日本のPK戦は2022年W杯のクロアチア戦以来で、その時は挙手制だった7 , 8 。
03 前田大然、5人目でゴール右上へ イプスウィッチの前田は79分から出場し、勝利を決めるPKを右足でゴール右上に蹴り込んだ。セルティックでもPK戦の5人目で決めたことがあると話した4 , 5 , 9 。
04 シュートは両チームで11本 公式記録のシュートは日本6本、エクアドル5本。9月からの南米勢との3試合で、両チーム合計が最も少なかった2 , 10 , 11 。
05 エクアドルの英国組も出場 サンダーランドのニルソン・アングロが86分まで左サイドで仕掛けた。ミドルズブラのジェレミー・サルミエントは67分から入り、PK戦の4人目を決めた1 , 2 , 4 , 12 。
01 RESULTS & HIGHLIGHTS 試合結果とハイライト
4か国で争うキリンカップの準決勝。勝者同士が10月5日に国立競技場で決勝を戦う。エクアドルは9月24日の韓国戦(0-3)で初陣を迎えたマルセロ・ガジャルド監督の2試合目だった1 , 13 , 14 。
キリンカップサッカー2026
SEMI-FINAL 10/1 19:15 JST ─ 横浜国際総合競技場/ 観衆 65,012人
PK ○上田綺世 ○鎌田大地 ○伊藤洋輝 ○相馬勇紀 ○前田大然 PK ○ジョルディー・カイセド ○アラン・ミンダ ×デニル・カスティジョ ○ジェレミー・サルミエント ○アントニー・バレンシア
前半 0-0、後半 0-0。PK戦はエクアドルの先攻で、日本が5-4で勝った2 。
49.5% 支配率 50.5%
6 シュート 5
2 CK 4
0 警告 1
日本は3-4-2-1で、ベネズエラ戦から先発10人を入れ替えた。前半はエクアドルの速い寄せに押される時間があったが、後半は上田綺世のポストプレーを起点に鈴木唯人が2度ゴールに迫り、65分のシュートはGKエルナン・ガリンデスの正面だった。PK戦はエクアドルの3人目を鈴木彩艶が止め、日本の5人は全員決めた1 , 2 , 4 。
03 THE TURNING POINT 勝敗を分けた一手
勝敗はPK戦で決まった。後攻の日本は5人全員が決め、鈴木彩艶が1本を止めた。90分の攻防では、後半開始から入った上田綺世が前線の起点になった1 , 2 。
PK
PK戦
日本がPK戦を戦うのは、2022年W杯のクロアチア戦以来だった。その試合と2015年アジア杯のUAE戦はいずれもPK戦で敗れ、森保監督はカタールで挙手制にした反省を口にし、以後はキッカーを指名すると話していた1 , 8 。この日は中村俊輔コーチが試合終了間際に順番とキッカーを提案し、森保監督が確認し、必要なところを変えて選手に伝えた。W杯前からPKの練習の量を増やし、個々の間合いや蹴るイメージを持たせてきたという。鈴木彩艶には、下田崇GKコーチと、セットプレー担当の渡邉秀朗コーチが相手のデータを用意した7 。鈴木は、エクアドルの1人目と2人目は相手がGKを見て蹴ってくるため、ボールを見てコースが甘ければ取れる感覚で待ったと話す。3人目のデニル・カスティジョについては「先に動くことを意識していた」と話し、右足のキックを横っ跳びで止めた4 , 6 。
裏付け ─ PK戦はエクアドルの先攻で5-4。エクアドルは3人目だけが失敗し、日本は上田、鎌田、伊藤、相馬、前田の5人全員が成功した。A代表のPK戦勝利は2011年1月のアジア杯準決勝・韓国戦以来1 , 2 。
SUB
後半開始
森保監督によれば、エクアドルのカウンタープレスは想定より早く、日本はボールを失う回数が多かった。1トップで先発した谷村海那はウィリアム・パチョとの競り合いに苦しみ、「ただ背負うだけじゃ勝てない」と振り返った1 , 3 , 7 。ハーフタイムに谷村から上田綺世へ替えると、最初のプレーで上田のポストプレーが決まり、日本は布陣を押し上げた。46分は久保建英のスルーパスに鈴木唯人が反応し、65分は上田の落としから鈴木唯がシュートを打ったが、GKの正面だった1 , 4 , 15 。上田は、マンツーマンで来る相手を動かし、シャドーが生きる位置を考えていたと話す16 。
裏付け ─ 公式記録の日本のシュートは前後半とも3本ずつで、本数は増えていない。森保監督は、後半に解決したように見えたのは「間延びしたところもある」とも述べた2 , 7 。
見落とせない点 ─ 90分の日本の最後のシュートは73分の伊東純也で、86分に塩貝健人を入れて2トップにした後は1本も無かった(公式記録の選手別シュート数とdメニュースポーツの速報の時刻から本紙集計)。森保監督は「決め切る力を付けることが大切」と話した
1 , 2 , 4 , 7 。
TACTICAL BOARD ─ 戦術Q&Aテーマ:サイドバックの背後
日本 0–0 エクアドル / 67分の交代から4分後、71分
Q. 人に付いてくるエクアドルの守りを、 日本は左サイドでどう外した?
A. dメニュースポーツの速報とゲキサカによれば、71分、鎌田大地の展開から中村敬斗がペナルティーエリア左へスルーパスを送り、内側を追い越した伊藤洋輝が追い付いて折り返した。鎌田のダイレクトシュートは、至近距離にいたDFに阻まれた1 , 4 。映像で確かめると、中村はタッチライン際で2番のフェリックス・トーレスと向き合って外へ誘い、伊藤には23番のジョン・メルカドがほぼ遅れずに付いていたが、スルーパスはその2人の間を通った。ゴール前ではエクアドルも25番、6番、7番とGKがそろっていて、鎌田のシュートは25番のジャクソン・ポロソに当たった。人に付く守りを2人の動きで外した後、そろった守備者の前でどう打ち切るかが焦点になった。
前回の問い (9/29特号):後半開始直後に先制された3分後、上田はベネズエラの最終ラインの背後をどう取った?今回の検証 ─ 判断材料が足りなかった :上田は今回も後半開始から、伊東純也は67分から入り、2人は先発で並ばなかった。速報と記事には、左からのクロスに上田が抜け出した場面の記述は無く、65分の左からの低いクロスでは、上田は落とす役に回った1 , 2 , 4 。
3場面 71分の決定機を一手ずつ追う
1 鎌田が受けて振り向き、左へ71′ 仕掛け ─ 中央から左へ
1
2
17
15
13
21
田中碧
鎌田
中村
伊藤
ゲキサカによれば、この決定機は鎌田の展開から始まった1 。鎌田は67分に久保建英と代わって入っていた2 。映像では、田中碧が自陣のセンターサークル右端から右へ3m、ハーフウェーラインの5m手前から、左斜め前の鎌田へパスを出した。鎌田はセンターサークルの中、ハーフウェーラインを2m越えた位置で、受ける前に周りを確かめ、受けてすぐ振り向いて、左タッチライン際でエリアの10m手前にいた中村へ出した。田中碧が出す前から上がり始めていた伊藤は、鎌田が出した瞬間に鎌田より後方から全力で走り出し、鎌田と中村の間をまっすぐ縦に上がった。
2 伊藤が中村の内を追い越す71′ 相手の対応 ─ 2番は中村、23番は伊藤に
13
2
21
23
中村
トーレス
伊藤
メルカド
スルーパス
dメニュースポーツの速報は、中村が内側を追い越す伊藤を狙ってペナルティーエリア左へスルーパスを送ったと記す4 。映像では、タッチライン際で受けた中村は2番トーレスと向き合い、右足のアウトサイドで2度、外へ誘ってから、内側の少し後ろへかわした。その瞬間に伊藤が中村を内側から追い越し、中村はその前へ、2番と、伊藤に付いていた23番メルカドの間を通す縦のスルーパスを出した。メルカドは伊藤の上がりにほぼ遅れずに付いていった。
3 ニアで合わせ、ポロソに当たる71′ 結果 ─ ゴール前を拡大
1
2
21
23
25
15
18
1
6
7
25
伊藤
ポロソ
鎌田
上田
鈴木淳
dメニュースポーツの速報とゲキサカによれば、伊藤は追い付いて折り返し、鎌田がダイレクトで合わせたが、至近距離にいたDFにブロックされた1 , 4 。鈴木淳之介は67分から右ウイングバックに入っていた17 。映像では、伊藤はパスを少し前へ触ってから、エリアの左端から4m、ゴールラインから1mほどの位置で、中へやや後ろ向きに折り返した。鎌田がニアへ、上田が中央のややニアへ走り込み、鈴木淳はファーで待っていた。鎌田が打った瞬間の並びは、ニアから25番ポロソと鎌田(2人は近い)、上田、GKガリンデス、6番パチョ、7番のペルビス・エストゥピニャン、鈴木淳の順で、シュートはポロソに当たって跳ね返った。
ボールの経路(模式)
選手の移動(模式)
1 プレーの順序
白い点=映像で確認した位置関係
白=日本(上へ攻撃)/色付き=エクアドル
検討 エクアドルにはどんな手があったか
実際に記述された動き ─ 記述として確認できるのは3つ。①上田は、エクアドルが「マンツーマンでタフに戦ってきた」と話し、マンツーマンの相手をどう動かしてスペースを作るかを考えていたという16 。②プリミシアスの採点は、メルカドが後半、右のウイングバックの位置まで下がり、守備のカバーで献身を見せたと書く18 。③森保監督は、こうした相手から点を取るには、相手の守備の反応より早くボールを動かし、動き出しを早くすることが要ると述べた7 。
そこから検討する対応策 ─ 以下は本紙の仮説である。映像で確かめたのは71分の出し手・受け手と、2番、23番、ゴール前の守備者の位置関係までで、守備者それぞれの判断の理由は特定していない。上の記述と映像から検討しうる選択肢を並べた。
対応案 狙い 代償・検討点
A 2番が内側のコースを先に消す 映像では、2番トーレスは中村の外へのそぶりに誘われ、内側の少し後ろへかわされた瞬間に、23番メルカドとの間を縦に通された。2番が縦を捨てて内側に立てば、伊藤への縦パスは出しにくくなる。 中村に外で前を向かれ、縦への突破とクロスを許しやすくなる。dメニュースポーツの速報によれば、中村は前半40分にも左の深い位置で1対1から仕掛けてクロスを送っている4 。
B 23番が伊藤のゴール側を走る 映像では、メルカドは伊藤の上がりにほぼ遅れずに付いていったが、パスはメルカドと2番の間を通った。伊藤より先に、ゴール側(内側の前)を走れれば、縦パスと、その後の折り返しのコースを体で消しやすい。 伊藤より先に下がり始める必要があり、奪った後に右で前へ出る力が落ちる。プリミシアスの採点は、メルカドの右での突破を評価したうえで、後半は右のウイングバックの位置まで下がったと書く18 。
比較 伊藤が中村を追い越す ─ 61分は外、71分は内
61分 伊藤のスルーパス気味の縦パスを中村が受けると、伊藤は外側を追い越した。リターンパスを受けて左の深い位置からクロスを送ったが、DFにブロックされた4 。
71分 伊藤は内側を追い越し、中村のスルーパスでエリア左へ抜けて折り返した。鎌田のダイレクトシュートはDFに阻まれた1 , 4 。映像では、パスは2番トーレスと23番メルカドの間を通った。
未確認 61分に伊藤に付いていた選手と、クロスを止めた選手は確認できていない。外を回るか内を回るかで、エクアドルの右サイドの2人の対応がどう変わったかは、この2場面だけでは判断できない。
次に見る点 ─ 左ウイングバックの内側を3バックの左が追い越す形が、決勝のニュージーランド戦でも出るか(10月5日、国立競技場)。
図の読み方。白い点を付けた選手は、動きと位置関係を試合映像で確認したもので(編集部確認、2026.10.2)、ショットマップ等に記録された座標ではない。選手の位置、白い実線のボールの経路、水色の破線の選手の移動、点線の輪の移動前の位置は、記述と映像にもとづく模式で、特定の瞬間の座標ではない。場面3のゴール前は、ニアからの並び順を映像で確かめたもので、ゴールラインからの距離は模式。場面2の中村の持ち直し(外へ2度誘ってから内側の少し後ろへ)と、場面3で伊藤が折り返す前に前へ触ったボールは、移動が小さいため経路を描いていない。鎌田と上田がゴール前へ走り込んだ経路は、起点を特定していないため描いていない。場面1はエクアドルの選手の位置を特定していないため描かず、場面2は中村と向き合った2番と、伊藤に付いた23番だけを描いた。時刻は、dメニュースポーツの速報とゲキサカの「後半26分」に揃えて71分とした1 , 4 。
04 PLAYER REPORTS 選手ミニレポート
最終ラインでは瀬古歩夢とウィリアム・パチョ、前半で退いた2人では谷村海那とアラン・フランコの内容を振り返る2 。
日本 0–0 エクアドル (→ 結果)
GOOD
瀬古歩夢
日本(ル・アーヴル) / 3バックの右 / 90分
今回の3試合で、唯一3試合続けて先発した。9分にはニルソン・アングロに抜け出されかけたが、体を入れて振り切らせず、22分には、ロングボールへの対応から速攻を受けかけたところでインターセプトした。本人は「前半は自分が少し10番に食いつきすぎて相手の自由が多々あった」と認め(10番はジョン・ジェボア)、右ウイングバックの堂安律がうまく対応してくれたことを挙げ、後半は修正できたと話した1 , 19 。
90分プレー。エクアドルのシュートは公式記録で前半3本、後半2本だった2 。
ウィリアム・パチョ
エクアドル(パリ・サンジェルマン) / センターバック・主将 / 90分
主将として最終ラインを率いた。前半は1トップの谷村海那との競り合いで優位に立ち、谷村は「相手の腕とかも強かった」と振り返った。77分には鎌田大地から上田綺世へのスルーパスを読んで止めている。エクアドルのニュースサイト、プリミシアスは「守備を組織し、前からのプレスを指示した」として、10点満点で6点を付けた1 , 3 , 18 。
90分プレー。12分には左CKにファーサイドで合わせたが、枠を外れた(公式記録のシュートは1本)2 , 4 。
POOR
谷村海那
日本(横浜F・マリノス) / 1トップ / 前半45分
所属クラブの本拠地で、A代表で初めて先発した。31分に堂安律のクロスを頭で合わせたが枠の右へ外れ、33分の左足のシュートはそれより前にオフサイドだった。パチョとの競り合いでは収めきれない場面が続き、本人は「縦パスだったり、長いボールだったり。ただ背負うだけじゃ勝てないなって思いました」「できないことだらけで、悔しい一戦だった」と話した。dメニュースポーツの前半総括は、W杯を戦った選手たちとの連係を評価している1 , 3 , 4 。
公式記録のシュートは1本。ハーフタイムに上田綺世と代わった2 。
アラン・フランコ
エクアドル(アトレチコ・ミネイロ) / 右サイドバック / 前半45分
本来は守備的MFだが右サイドバックで先発し、ハーフタイムに退いた。エクアドルの日刊紙エル・コメルシオは、前任監督の時代にも批判された起用が繰り返されたと書き、プリミシアスは、速い相手の突破に手を焼き、W杯のメキシコ戦の悪夢が右サイドで再び起きたとして4点を付けた。前半の日本は、フランコの側にあたる左で、中村敬斗と鈴木唯人が起点を作っていた4 , 18 , 20 。
前半45分でフェリックス・トーレスと交代し、後半はトーレスが右に入った2 , 4 。
05 STAT OF THE DAY 今日のデータ1選
公式記録のシュートは両チーム合わせて11本。9月24日のウルグアイ戦(24本)、28日のベネズエラ戦(15本)から減り、3試合で最も少なかった2 , 10 , 11 。
11
シュートの本数(両チーム合計)。日本6本、エクアドル5本
出所: JFA公式記録(マッチレポート)、2026.10.1
日本のシュートは前後半とも3本ずつで、エクアドルは前半3本、後半2本だった。森保監督は、エクアドルのカウンタープレスが想定より早く、ボールを失う回数が多かったと話し、「球際で勝って崩してシュートにもっともっとこぎつけていけるように」と課題を挙げた。エクアドルの日刊紙エル・コメルシオは、自国の90分の枠内シュートを1本と数えている2 , 7 , 20 。
DATA BOARD
指標 日本 エクアドル Note
シュート 6 5 日本は前半3本、後半3本で同じ数
CK 2 4 日本は後半のCKが0本だった
直接FK(得た数) 11 7 日本は後半に7本を得た
PK戦の成功 5/5 4/5 失敗は3人目のカスティジョだけ
いずれもJFAの公式記録による。直接FKは、相手の反則で得た直接フリーキックの数。xG、枠内シュート、敵陣ペナルティーエリア内のタッチは、公開された値を確認できなかったため載せていない(フットモブはこの試合の集計を公開していない)2 , 21 。
ウルグアイ戦(9/24) 24本
ベネズエラ戦(9/28) 15本
エクアドル戦(10/1) 11本
両チーム合計のシュートで、JFAの公式記録による。内訳は、ウルグアイ戦が日本8本・ウルグアイ16本、ベネズエラ戦が日本9本・ベネズエラ6本10 , 11 。
データ小話 ─ 日本の6本のうち2本は鈴木唯人(25分と65分)だった。後半開始から入った上田綺世のシュートは0本で、65分の場面では自ら打たずに鈴木唯へ落としている
1 , 2 , 4 。
07 RISING 若手株価上昇ランキング
エクアドルのニュースサイト、プリミシアスの採点で、24歳の右MFがチーム最高評価を受けた18 , 21 。
1 ジョン・メルカド
スパルタ・プラハ / 右MF / 79分
立ち上がりからエクアドルの右サイドで攻撃の起点になった。3分に右を持ち上がってクロスを送り、4分にはカットインしてペナルティーエリアの右から鋭いシュートを放ったが、枠の左へ外れた。14分にもエリア右へ運んでクロスを送り、日本の左ウイングバックの中村敬斗は11分に並走を強いられている。プリミシアスは「アジア遠征で最も目立った1人」として、チーム最高の7点を付けた1 , 4 , 18 。
エクアドルの日刊紙エクスプレソによれば、国内リーグのリーガプロでは1試合もプレーしたことがない。インディペンディエンテ・デルバジェから、ブラジル、ポルトガルを経てチェコのスパルタ・プラハに渡り、今季は4得点を挙げている。この日はガジャルド監督の下で初めて先発し、後半は右のウイングバックの位置まで下がって守備にも走った18 , 22 。
見誤りやすい点 ─ 公式記録のシュートは4分の1本だけで、79分に退いた。仕掛けの回数や成功率を示す公開データは確認できていない。
08 ONE TO WATCH 今日の注目株
PLAYER FEATURE
鈴木唯人
日本の左シャドー。フライブルク所属で、この試合がA代表で5回目の先発だった。
左シャドーで先発し、左ウイングバックの中村敬斗とともに左で起点を作った。25分には谷村海那の落としを受けてミドルシュートを放ったが、枠の右へ外れた。後半は46分に久保建英のスルーパスに抜け出しかけたがトラップが乱れ、65分は上田綺世の落としを右足で打ったが、GKの正面だった。67分に鈴木淳之介と交代した1 , 2 , 4 , 15 。
ゲキサカによれば、今回の活動の初戦だったウルグアイ戦で約半年ぶりに先発した。試合前日には「どれだけ主力と言われる、最初から出ている選手たちと融合できるかが一番キー」と話しており、この試合では右シャドーの久保と距離を近く保つことを意識し、左の中村からは逆サイドへ流れすぎないよう求められていた15 。
本人は「フライブルクのときと比べるとドリブルでスルスルといくシーンは少なかった」と振り返る一方、46分の決定機については「ああいうシーンにいられるのが間違いなく良いこと」と前向きにとらえた。久保とは「イメージはお互いあった」という15 。持ち味のドリブルと、主力との連係をどう重ねるかが次の焦点になる。
別の視点 ─ 森保監督は、奪ったボールからのスルーパスが合わなかった例に、久保から鈴木唯への場面を挙げた。強度の高い中で合わせる部分は「今の我々にもできること」と話している
7 。
次に見る試合 ─ 10月5日(19時30分)、国立競技場でのニュージーランドとの決勝。先発に入るか
23 。
09 MANAGER RATINGS 監督の采配採点 (10点満点)
先発の選び方、後半開始の交代、終盤の布陣変更、PK戦の準備を採点に入れた。
森保一 (日本) 6.6
プラン適合 谷村のほかはW杯を戦った選手で先発をそろえた。エクアドルのカウンタープレスは想定より早く、ボールを失う回数が多かったと本人が認めた3 , 7 。
交代の効果 後半開始の上田投入で前線に起点ができ、46分と65分に鈴木唯人が好機を得た1 , 15 。
試合中の修正 67分に鈴木淳之介を右ウイングバックに入れ、79分に鎌田大地をボランチへ回し、86分は塩貝健人を加えて3-1-4-2にした1 , 17 。
効いた点 中村俊輔コーチの提案で決めたキッカー5人が全員成功し、鈴木彩艶が1本を止めた2 , 7 。
効かなかった点 73分を最後にシュートが無く、3-1-4-2にしてからは0本だった(本紙集計)2 , 4 。
別の視点 ─ 森保監督は試合後、「本当に良い相手でW杯基準で今日の試合をできた」と話した。上田を3試合とも後半から使ったのは、経験の浅いFWにも最初から強度の高い中で何ができるかを求めたためだと説明している7 , 24 。
マルセロ・ガジャルド (エクアドル) 6.4
プラン適合 前からのプレスと、固定の9番を置かない前線で臨んだ。前半はケニー・アロジョとジェボアが中央を出入りした25 。
交代の効果 ハーフタイムに右サイドバックをフランコからトーレスに替えた。86分にはジョルディー・カイセドを入れて2トップにし、90分のカイセドのシュートは枠を外れた1 , 2 , 25 , 26 。
試合中の修正 後半はメルカドが右のウイングバックの位置まで下がり、フアン・リケルメ・アングロが9番に入った18 , 25 。
効いた点 90分を無失点で終えた。エクスプレソは、韓国戦の緊張やパスミスが消えたと書いた2 , 14 。
効かなかった点 シュートは5本。ガジャルド体制ではまだ得点が無く、PK戦は3人目が止められた2 , 25 。
別の視点 ─ ガジャルド監督は「前の試合よりも戦い方がよくなった。前半のほうが後半より狙いどおり戦えていた」と話した。スペイン語の会見では、交代は出場の少ない選手に時間を与え、慣れない役割での振る舞いを見るためでもあったと説明している27 , 28 。
10 JAPANESE PLAYERS 今日の日本人選手
日本は18人が出場し、そのうちイングランドのクラブに所属するのは4人だった。PK戦で1本を止め、90分を無失点で終えた鈴木彩艶を中心に、所属クラブでの次戦まで見る2 , 29 。
JAPAN SPOTLIGHT
鈴木彩艶
アストン・ヴィラ / GK / 先発90分 / 無失点・PK戦で1本セーブ
「キックに目がいきがちですが、僕の中ではゴールを守るということが一番の優先順位」。90分を無失点で終え、PK戦でも1本を止めた30 。
90分の被シュートは公式記録で5本。42分には左CKをパンチングではじき、無失点で終えた。PK戦は、エクアドルの1人目と2人目をボールを見て待ち、3人目のカスティジョには「先に動くことを意識」して横っ跳びで止めた2 , 4 , 6 。森保監督によれば、下田崇GKコーチと渡邉秀朗コーチが相手のデータを用意していた7 。相手の陣形を見て前線の背後へ蹴るロングキックには、スタンドが何度も沸いた。森保監督は、鈴木はヴィラでも代表でも「一気に相手ゴールに向かってチャンスを作れるボールを蹴れる」と言い、上田綺世は「彩艶のキックが飛ぶという情報だけでも、相手はDFラインを下げなきゃいけない」と話す7 , 16 , 30 。ベネズエラ戦の後には自らのプレーを「攻守ともにひどかった」と話していた31 。次に見るのは、10月10日のブレントフォード戦で、この配球を続けられるか。
LOCAL EYE ─ 英国現地から
鈴木彩艶 / ASTON VILLA FC ─ 9月の月間最優秀選手
クラブが伝えたのは「代表30試合で17回目の無失点」。 ヴィラ公式は1日の記事で、鈴木がエクアドルの3本目のPKを左へ跳んで止めたと伝え、代表30試合で17回目の無失点だったと書いた。9月29日には、サポーター投票の70%を集めてクラブの9月の月間最優秀選手に選ばれた。ハル・シティ戦の無失点やトッテナム戦の好セーブが挙げられている32 , 33 。
前田大然 / TWTD(IPSWICH TOWN)─ 左ウイングの守備
前田大然のクラブでの役割は、前から追う左ウイング。 専門サイトTWTDのカラム・ブリセット記者は9月29日、7月にセルティックから加入した前田が、ゲイリー・オニール監督の下で開幕4試合中3試合に左ウイングで先発したと書いた。左サイドバックのレイフ・デイビスは、そのプレスを「人間じゃない」と冗談まじりに称える。代表では79分から左シャドーに入り、PK戦の5人目を決めた1 , 4 , 34 。
ALL JAPANESE PLAYERS ─ 全選手一覧
選手 クラブ 出場 今日のポイント 次に見る点
鈴木彩艶 アストン・ヴィラ
先発90分
90分を無失点で終え、PK戦でエクアドルの3人目を止めた。前線の背後へのロングキックで攻撃の起点にもなった2 , 30 。
10月10日のブレントフォード戦。代表で見せた配球をクラブでも続けるか。
田中碧 リーズ
先発79分
佐野海舟とボランチを組み、「リスク管理に重きを置いた」。14分は左の深い位置へカバーに入り、47分にはインターセプトでピンチを防いだ35 。
10月10日のアーセナル戦。先発に入るか。
鎌田大地 クリスタル・パレス
途中23分
67分に入り、79分からボランチ、86分からはアンカーを務めた。71分のシュートはブロックされ、PK戦は2人目で決めた1 , 4 。
10月11日のノッティンガム・フォレスト戦。先発に入るか。
前田大然 イプスウィッチ
途中11分
79分に左シャドーで入り、84分には伊東のロングフィードを追った。PK戦は5人目で、右足でゴール右上に決めた1 , 4 。
10月10日のフラム戦。開幕から務める左ウイングで先発に入るか。
板倉滉 メンヘングラートバッハ
先発90分
負傷明けで3バックの中央に入った。42分にニルソン・アングロのクロスを、83分には右CKを頭でクリアした1 , 4 。
メンヘングラートバッハの次戦で先発に入るか。
伊藤洋輝 バイエルン
先発90分
3バックの左。27分に左膝をひねったがプレーを続け、61分と71分は中村を追い越してクロスを送った。PK戦は3人目で、ポストに当てながら決めた1 , 4 。
左膝の状態。バイエルンの次戦で出場機会を得るか。
瀬古歩夢 ル・アーヴル
先発90分
今回の3試合で、唯一3試合続けて先発した。22分にインターセプトで速攻の芽を摘んだ1 , 19 。
ル・アーヴルの次戦で先発に入るか。
堂安律 フランクフルト
先発67分
主将として右ウイングバックで先発。31分に久保とのワンツーから右を破ってクロスを送り、65分は左へ流れて低いクロスを入れた1 , 4 。
フランクフルトの次戦で先発に入るか。
佐野海舟 マインツ
先発86分
前からの守備を「良いトライができた」と評価しつつ、間延びする時間には「ブロックを引く時間を作っても良かった」と話した36 。
マインツの次戦で中盤の先発に入るか。
中村敬斗 リヨン
先発79分
左ウイングバック。鈴木唯人と左で起点を作り、65分は堂安へ、71分は伊藤へスルーパスを送った1 , 4 。
リヨンの次戦で先発に入るか。
久保建英 レアル・ソシエダ
先発67分
W杯のオランダ戦以来の先発で、右シャドー。46分に鈴木唯人へスルーパスを送ったが、合わなかった4 , 37 。
レアル・ソシエダの次戦で先発に戻るか。
鈴木唯人 フライブルク
先発67分
左シャドー。シュート2本は日本で最多。46分は久保のパスを収められず、65分のシュートはGKの正面だった2 , 4 , 15 。
フライブルクの次戦で先発に入るか。
谷村海那 横浜F・マリノス
先発45分
所属クラブの本拠地でA代表初先発。31分のヘディングは枠の右へ外れ、パチョとの競り合いに苦しんだ1 , 3 。
横浜F・マリノスの次戦で得点するか。
上田綺世 リール
途中45分
後半開始から1トップ。シュートは0本だったが、ポストプレーと落としで46分と65分の好機の起点になった。PK戦は1人目で決めた1 , 2 , 4 。
リールの次戦で得点するか。
伊東純也 ヘンク
途中23分
67分から右シャドー。73分にエリア内から右足で打ったが、わずかに左へ外れた1 , 17 。
ヘンクの次戦で得点に絡むか。
鈴木淳之介 コペンハーゲン
途中23分
67分から、代表では初めての右ウイングバック。クラブでは右サイドバックを務めており、「問題はない」と話した17 。
コペンハーゲンの次戦で右サイドに入るか。
相馬勇紀 FC町田ゼルビア
途中11分
79分から左ウイングバック。PK戦は4人目で、GKの逆を突いた1 , 4 。
町田の次戦で先発に入るか。
塩貝健人 ヴォルフスブルク
途中4分
86分から上田と2トップを組んだ。PK戦は7番手に指名されていたが、出番は来なかった38 。
ヴォルフスブルクの次戦で出場機会を得るか。
出場時間は90分を基準に数え、PK戦は含めていない(追加時間は前半1分03秒、後半2分11秒)。控えのうち8人(早川友基、小久保玲央ブライアン、荒木隼人、望月ヘンリー海輝、松木玖生、佐野航大、齋藤俊輔、後藤啓介)は出番が無かった。中野就斗と田中聡はメンバー外。冨安健洋は今回の活動に参加しておらず、渡辺剛、熊坂光希、安藤智哉はけがで、佐藤龍之介はクラブ事情で離脱した2 , 29 , 39 , 40 。
11 INJURY & SUSPENSION WATCH 負傷・出場停止ウォッチ
試合中の負傷は伊藤洋輝の1件。警告はエクアドルのジェボア(38分、異議)の1枚だけだった。このほか、活動中に離脱した2人と、今回参加していない冨安健洋がいる1 , 2 , 29 。
選手 クラブ 事由 情報源 復帰見込み 影響する試合
伊藤洋輝 バイエルン 27分に相手との接触で左膝をひねり、一時ピッチに座り込んだ。プレーを続けてフル出場し、PK戦でも3人目を決めた。
報道
状態は発表されていない1 。
10月5日のニュージーランド戦。
板倉滉 メンヘングラートバッハ 負傷明けで先発し、フル出場した。
報道
この試合で復帰した1 。
10月5日のニュージーランド戦。
渡辺剛 フェイエノールト けがのため9月29日にチームを離れ、望月ヘンリー海輝が代わりに招集された。
公式
復帰時期は発表されていない39 。
フェイエノールトの次戦。
熊坂光希 柏レイソル けがのため9月29日にチームを離れた。
公式
復帰時期は発表されていない40 。
柏の次戦。
冨安健洋 クリスタル・パレス 怪我のため今回の活動に参加していない(9月22日発表)。
公式
復帰時期は発表されていない29 。
10月11日のノッティンガム・フォレスト戦。
12 NEXT UP 次に見るべき試合
日本は10月5日19時30分、国立競技場でニュージーランドとの決勝に臨む。エクアドルは同じ日の15時30分から、同じ会場でパナマと3位を争う。イングランド組の所属クラブは10月10日と11日に再開する14 , 23 , 41 , 42 , 43 , 44 。
Premier League
10/10 20:30 JST
アーセナル vs リーズ
79分で退いた田中碧が、先発に入るか2 , 43
Premier League
10/10 23:00 JST
アストン・ヴィラ vs ブレントフォード
9月の月間最優秀選手に選ばれた鈴木彩艶。代表で見せた配球を続けるか33 , 43
Premier League
10/10 23:00 JST
イプスウィッチ vs フラム
PK戦の5人目を決めた前田大然が、左ウイングで先発に入るか34 , 43
EFL Championship
10/11 20:00 JST
サウサンプトン vs ポーツマス
エクアドル戦では出番がなかった松木玖生が起用されるか2 , 44
Premier League
10/11 22:00 JST
クリスタル・パレス vs ノッティンガム・フォレスト
代表の3試合はいずれも45分以下の出場だった鎌田大地の起用/冨安健洋の復帰時期2 , 29 , 43 , 47
13 FLEET STREET 相手国の論調
エクアドルの日刊紙2紙とニュースサイト1紙を読む。3媒体とも守備と高い位置からのプレスを評価し、エル・コメルシオとプリミシアスは点を取る形の不足を指摘した14 , 18 , 20 , 25 。
PRESS VIEW ─ 相手国の論調
EXPRESO(ジェルソン・ルイス記者)
日刊紙エクスプレソは「エクアドルは顔を変えた」と書いた。練習の時間が増え、新監督の狙いを理解し始めたように見えたという。韓国戦のような緊張やパスミスは無く、高い位置からのプレスと強度で、日本に楽に組み立てさせなかったと評価する。一方で、日本は速い攻守の切り替えから危険な場面を作ったと記し、右サイドの守備はガジャルド監督がまだ解決すべき課題だとした14 。
別の見方 ─ 森保監督は、エクアドルのカウンタープレスが想定より早く、ボールを失う回数が多かったと認めた。後半に解決したように見えたのは「間延びしたところもある」とも述べている7 。
EL COMERCIO(アレクシス・シンチレ記者)
日刊紙エル・コメルシオは「精彩を欠いた0-0」と書いた。守備は強く、高い位置からのプレスも良かったが、ゴールを狙う形にはアイデアが無かったという。固定の9番を置かず、ジェボアとニルソン・アングロが入れ替わる前線では、90分の枠内シュートが1本だけで、近年続く課題だと指摘した。ピエロ・インカピエ、モイセス・カイセドら主力4人を負傷で欠いていたとも書く20 。
別の見方 ─ テレアマソナスによれば、ガジャルド監督は、交代は出場の少ない選手に時間を与え、慣れない役割での振る舞いを見るためでもあったと説明した。JFAの公式記録では、エクアドルのシュートは5本だった2 , 28 。
PRIMICIAS(編集部)
ニュースサイトのプリミシアスは、ガジャルド監督に10点満点で7点を付けた。1週間の練習を経た2試合目で、敵陣でのプレス、強度、戦術の変化という狙いの一端が見えたと評価する。一方、別の記事では、ガジャルド体制ではまだ得点が無く、最後の得点はW杯のドイツ戦だと指摘し、前線について「偽9番か2トップか」と問いかけた18 , 25 。
別の見方 ─ ガジャルド監督自身は、試合後に「前半のほうが後半より狙いどおり戦えていた」と話した。日本の上田綺世は、エクアドルの守備を「マンツーマンでタフに戦ってきた」と表現している16 , 27 。
WATCH NEXT
決勝のニュージーランド戦で、上田綺世は先発するか。森保監督は今回の3試合とも上田を後半から使い、前半は経験の浅いFWを試してきた。エクアドル戦で上田の落としから生まれた好機を、立ち上がりから作れるかを見たい。
補 SOURCES 出典
脚注は本文の主張に対応する。キックオフ時刻・観衆・支配率・シュート(選手別・前後半別)・CK・直接FK・警告・交代時刻・追加時間・PK戦の経過は日本サッカー協会(JFA)の公式記録による。この試合のxGや枠内シュートなどのOptaの集計は、フットモブでは公開されていない。日本語の談話は日本語媒体の記事の表記のまま引いた(ガジャルド監督の談話は、同監督の会見を日本語で伝えたゲキサカの記事と、スペイン語で伝えたテレアマソナスの記事による)。英語とスペイン語の記事・会見の引用は本紙の訳。
注 NAME NOTES 表記注記
以下の固有名詞は日本語表記の確認が済んでおらず、暫定表記としている。( )内は原綴り。確認できた名前は、この注記から外す。
選手・監督 レイフ・デイビス(Leif Davis)
記者・解説者ほか カラム・ブリセット(Kallum Brisset)、 ジェルソン・ルイス(Jerson Ruiz)、 アレクシス・シンチレ(Alexis Sinchire)
PREMIER LEAGUE DAILY
1 Oct (Thu) の試合 / 特別号 / 発行 2026.10.2 JST