ウナイ・エメリ|UNAI EMERY

ウナイ・エメリ|MANAGER PROFILE v1 — PREMIER LEAGUE DAILY

MANAGER PROFILE

PREMIER LEAGUE DAILY
MANAGERS / No.06 · ASTON VILLA2026.09.20
CB PA UNAI EMERY · VILLA

水色のCB=最終ラインから持ち上がる左センターバック、破線=相手ボックス手前までの移動。

ASTON VILLA · HEAD COACH

ウナイ・エメリ

UNAI EMERY

Aston Villa MGR就任 2022.10.24⁠1

主力が入れ替わっても、
構造を軸に戦う。

32歳で膝を壊して引退し、その年の12月にスペイン3部の監督になった。確認できた経歴では、助監督を務めた期間はない。ヨーロッパリーグを5回制し、うち1回は2026年5月、アストン・ヴィラでのものだった。クラブにとって1996年以来の主要タイトルで、欧州タイトルは1982年以来となる⁠28, 29。その夏、優勝メンバーから6人が去り、10人が加わった⁠11。PL DAILY MANAGER ANALYSIS

THE MANAGER’S QUESTION

「主力6人が抜けても、チームの構造を保てるのか」

本人は2026年9月18日に「構造こそが最も重要だ」と述べている⁠6。移行期という前提そのものも「そう思っているなら、正しい道にいない」と拒んだ⁠11。03 TACTICAL LINEAGE では、複数クラブで変えなかった要素を整理する。この問いは本紙が設定した。

今季はリーグ5試合1勝1分3敗(勝点4、15位)。開幕3試合は無得点で、9月19日のトッテナム戦で初勝利を挙げた⁠36, 25。チャンピオンズリーグは第1節に勝ち、カラバオ杯は4回戦へ進んだ。UEFAスーパーカップは準優勝⁠21, 24, 29。次戦は10月10日のブレントフォード戦(ヴィラ・パーク)、その4日後にチャンピオンズリーグ第2節でフェネルバフチェを迎える⁠30, 31。

SIGNATURE MOVEこの監督の一手

短名左CBの持ち上がり ─ 最終ラインの1枚が、パスではなく自分で前へ運ぶ

基本形 4-2-3-1相手の中央2枚がカマラとゴメスを見張り、中央への縦パスが消える。ブルッヘ戦の先発 1SBCBCBSB820WG10WGCF 129314228357105311 トーレスリンデロフカマラ/ゴメスポッツファナケンジャクソン ▲ 攻撃方向:上 ● アストン・ヴィラ ○ クラブ・ブルッヘ(4-2-3-1)(薄色)
基本形 4-2-3-1。相手の中央2枚がブバカル・カマラとジョアン・ゴメスを見張り、中央への縦パスが消えている⁠21, 22。
一手 左CBがラインを出て運ぶパウ・トーレスが自陣から相手ボックス手前まで運び、中盤から入ったマッギンへ落とす(11分の先制点) 1SBCBCBSB820WG10WGCF 129314228357105311 トーレスが運ぶマッギンポッツが出るファナケンは中央を閉じる ▲ 攻撃方向:上 ● アストン・ヴィラ ○ クラブ・ブルッヘ(4-2-3-1)(薄色)
一手 11分、パウ・トーレスが自陣から相手ボックス手前まで運び、遅れて入ったジョン・マッギンへ落とした⁠22, 38。

※ 布陣上の標準配置であり、特定の瞬間の座標ではない。矢印はクラブ・ブルッヘ戦11分の実況・試合記録の記述と、監督の役割説明を概念化したもの。

  • 何を狙うのか相手の中央2枚がダブルボランチを見ていると、最終ラインから持ち上がる選手に誰が対応するかが決まっていない。エメリは2023年12月、自身の5つの要素の3番目に「最終ラインから運び出すこと」を挙げ、当時パウ・トーレスの持ち上がり距離3km超はプレミアリーグのDFで最長だった⁠3。
  • 誰が動くのか左のセンターバック。この動きは個人技ではなく、別の選手にも任せられる役割として語られている。「パウには、ビルドアップで非常に大きなものを与えてくれる特徴がある。だがタイロンも同じことをやっている。我々が望むやり方で、その責任を引き受けられる」(2026年9月18日)⁠6。トーレスの負傷直後には、控えのセンターバックについて「パウのけがで、彼の時間が来ている」とも述べた⁠37。
  • 何が起きれば成功か運んだ選手が、最後のパスまで出すこと。クラブ・ブルッヘ戦(9月8日、敵地)でパウ・トーレスはアシスト2を記録し、公式記録では11分と43分の2得点の起点になった⁠21。Opta Analystも11分について「パウ・トーレスがブルッヘのボックス際までずっとボールを運び、マッギンへ渡した」と記述している⁠38。本紙集計では決定機演出4回、ファイナルサードへのパス8本、地上デュエル全勝⁠22。
  • 相手はどう対処するか中央2枚のうち誰が運び手へ出るかを、あらかじめ決めておくこと。ブルッヘの中盤がこれを決めていたとは、11分の経過からは読み取れない(本紙の解釈)⁠22。逆にブライトン戦(0-4)では、同じパウ・トーレスが現地紙に「特にひどい」と書かれたと本紙9月9日号が伝えている⁠22。

反復の確認状況 ─ 規約は原則3試合以上の反復を求めるが、今季この形が決定機まで結びついた試合として確認できたのはブルッヘ戦の1試合である。監督自身が役割として説明していること⁠6と、2023-24季からの継続⁠3で補っている。パウ・トーレスは9月12日にハムストリングを痛め、離脱は2〜4週の見込み⁠7。再現性を測れるのは、10月10日のブレントフォード戦以降になる。PL DAILY ANALYSIS

01MANAGER GUIDE30秒で理解する監督と、試合で見る3ポイント

「構造こそが最も重要だ」⁠6。エメリを見るなら、最終ラインをどれだけ高く保つか、そして左のセンターバックが何度最終ラインから持ち上がるかを追いたい。

PL DAILY MANAGER ANALYSIS この章の監督像と観戦の視点は編集部の分析。就任・成績・起用の事実には脚注を付した。

監督像

32歳で引退した2004年12月にスペイン3部のロルカ・デポルティーバの監督となり、初年度で2部へ上げた⁠29。助監督を務めた期間は経歴にない。ヨーロッパリーグを5回制し、これは大会最多となる⁠28。アストン・ヴィラでは200試合で109勝35分56敗、勝率54.5%⁠5。

戦術の核

最終ラインを高く保ち、非保持ではフラットな4-4-2に落として中央を閉じる⁠2, 4, 14。保持では最終ラインの1枚が自分でボールを運び出す⁠3。本人の言葉では「私は常に4バックにラインを保たせてきた。ただし常に、低くではなく高く managing してきた」⁠3。

このクラブで何を変えたか

2022年10月、降格圏に近い順位でクラブを引き継いだ。その後、2023-24に4位(1995-96季以来最高)、2024-25にチャンピオンズリーグ8強、2025-26に4位とヨーロッパリーグ優勝まで進んだ⁠5。クラブにとって1996年以来の主要タイトルだった⁠28。

試合で見るなら

①最終ラインの高さ。今季のリーグ5試合で相手を25回オフサイドにしている(1試合5.0回、本紙集計)⁠16, 17, 18, 19, 20。②左のセンターバックがラインを出て運ぶ回数。パウ・トーレスの復帰後に戻るかどうか⁠7。③保持率。ハル戦74%からトッテナム戦36%まで、2週間で大きく振れた⁠17, 16。次戦は10月10日のブレントフォード戦⁠30。

02CAREER2部の左サイドMFから、ヨーロッパリーグ5回まで

紫の主線=監督職。淡い青の分岐=コーチなどの非監督職。この監督には、その分岐が1本も無い。

1990
〜2004
PLAYER

レアル・ソシエダ → CDトレド → ラシン・フェロル → レガネス → ロルカ・デポルティーバ

左サイドのMF。レアル・ソシエダB 1990–95(89試合8得点)、レアル・ソシエダ 1995–96(5試合1得点)、CDトレド 1996–2000(126試合)、ラシン・フェロル 2000–02(61試合)、レガネス 2002–03(28試合)、ロルカ・デポルティーバ 2003–04(30試合)⁠29

1部での出場はレアル・ソシエダでの5試合にとどまり、大半を2部で過ごした⁠29。ロルカで膝を痛めて指導者資格の取得を始め、2004年11月に32歳で引退を発表した⁠29。

MILESTONE 祖父と父はともにゴールキーパーだった⁠29。

2004.12
〜2006.06
監督

ロルカ・デポルティーバ

スペイン3部(セグンダB)→ 2部

引退の翌月、2004年12月21日に同じクラブの監督になった⁠29。初年度でプレーオフを勝ち抜き、クラブ史上初の2部昇格を果たした⁠29。

2006.06
〜2008.05
監督

アルメリア

スペイン2部 → 1部

MILESTONE クラブ史上初の1部昇格⁠29。

2008.05
〜2012.05
監督

バレンシア

スペイン1部。4季

リーグ3位以内を3季続けた⁠29。

2012.07
〜2012.11
監督

スパルタク・モスクワ

ロシア。約5か月

成績不振により11月に解任された。最初のシーズンを完走せずに去った唯一のクラブである⁠29。

2013.01
〜2016.06
監督

セビージャ

スペイン1部。シーズン途中に就任

MILESTONE ヨーロッパリーグ3連覇(2014・2015・2016)⁠28, 29。

2016.06
〜2018.05
監督

パリ・サンジェルマン

フランス1部。2季

2017-18のリーグ・アンと国内カップを獲得した⁠29。

2018.05
〜2019.11
監督

アーセナル

プレミアリーグ。1季半

2018-19のヨーロッパリーグは準優勝。2019年11月に退任した⁠29。初のプレミアリーグ経験だった。

2020.07
〜2022.10
監督

ビジャレアル

スペイン1部。2季強

MILESTONE 2020-21のヨーロッパリーグ優勝(4回目)⁠28, 29。

2022.10.24〜
監督

アストン・ヴィラ

勝109分35敗56
プレミアリーグ。公式戦200試合、勝率54.5%(2026.9.5時点)⁠5

就任発表は10月24日、指揮開始は11月1日⁠1, 29。2022-23は7位、2023-24は4位、2024-25はチャンピオンズリーグ8強、2025-26は4位(65点)とヨーロッパリーグ優勝⁠5。2024年5月27日に2029年までの5年契約を結んだ⁠1。

MILESTONE 2026年5月20日、イスタンブールのベシクタシュ・スタジアムでSCフライブルクに3-0で勝ち、クラブの1996年以来の主要タイトルを獲得した⁠27, 28。

クラブごとの勝敗数は、アストン・ヴィラ以外について確認できる集計に到達できなかったため載せていない。タイトルと順位は大会公式および二次資料で確認した範囲⁠28, 29。アストン・ヴィラの200試合の内訳は公式戦⁠5。

03TACTICAL LINEAGEなぜこの戦術に至ったか

本稿で確認できる範囲では、エメリの戦術的な系譜を上流へたどる線は引けない。助監督を務めた期間が経歴に存在せず、影響源を名指しした一次資料にも到達できなかった。そこでこの章では、師弟関係ではなく「複数クラブで変えなかったもの」から整理する。

NON-NEGOTIABLES / ADAPTATIONS

NON-NEGOTIABLES
変えないもの
根拠
最終ラインを高く保つ本人の発言(Sky Sports、2023.12.23)「私は常に4バックにラインを保たせてきた。ただし常に、低くではなく高く managing してきた。選手たちは良い感触を得て、自分で判断するようになった」⁠3。2023-24季(2024年1月19日時点)のオフサイド誘発は106回で、2位のトッテナムの67回を大きく上回った⁠2。2026-27季もリーグ5試合で相手を25回オフサイドにしている(1試合5.0回、本紙集計)⁠16, 17, 18, 19, 20
最終ラインから自分で運び出す2023年12月のSky Sportsで、本人が挙げた5つの要素の3番目⁠3。当時パウ・トーレスの持ち上がり距離3km超はプレミアリーグのDFで最長⁠3。2026年9月18日にも「我々が望むやり方で、その責任を引き受けられる」と役割として説明している⁠6
非保持はフラットな4-4-2に落として中央を閉じるCoaches’ Voice(2023.11.9)は4-4-2とダブルピボットの構造を分析⁠4。プレミアリーグ公式(2024.1.19)は狭い4-4-2/4-4-1-1で中盤の帯を20〜25ヤードに圧縮すると整理⁠2。UEFA公式(2026年ヨーロッパリーグ決勝の分析)は後半のコンパクトな4-4-2でSCフライブルクをxG0.06に抑えたと記述⁠14。3資料が3シーズンにまたがって同じ形を記述している
ADAPTATIONS
相手と選手で変えるもの
根拠
保持率(26%〜74%)今季リーグ5試合の保持率は、ブライトン戦27%、アーセナル戦39%、ハル戦74%、フォレスト戦54%、トッテナム戦36%⁠16, 17, 18, 19, 20。ハル戦とトッテナム戦の間は2週間で、差は38ポイント
保持時の中盤の形(3-2-4-1へ可変)プレミアリーグ公式(2024.1.19)は、保持時に3-2-4-1へ移行して中央で4対3を作ると記述⁠2。今季の可変については本紙が確認できていない
ゴールキーパーの大会別の使い分けリーグは開幕節のみマルコ・ビゾ(Marco Bizot)が先発し、第2節以降の4試合は鈴木彩艶が先発。カラバオ杯3回戦もビゾが先発し、鈴木は後半から出場した⁠16, 17, 18, 19, 20, 24
新加入を使い始める時期今夏の10人のうち、9月16日時点でリーグの先発を与えられたのは鈴木彩艶、アーロン・ワン・ビサカ、ニコラ・ジャクソンの3人だけ⁠10。ヨハン・マンザンビ(Johan Manzambi)の初先発は9月19日のトッテナム戦⁠16, 25

「結果を0-0に保ったまま試合を進める」は本人が2026年9月19日に明言しているが⁠12、確認できた根拠がアストン・ヴィラに限られるため NON-NEGOTIABLES には入れず、06 と 07 で扱う。オフサイド誘発の1試合5.0回について、今季のリーグ順位は全20クラブ分の試合ごとの値を取得できていないため算出していない。

TACTICAL FAMILY TREE

PLAYED FOR在籍6クラブは確認できるが、その時期の監督を特定できる資料に到達できず → 線なし COACHED UNDER該当なし。助監督・アカデミー・分析等の非監督職が経歴に存在しない PUBLICLY CITED影響源を名指しした本人の一次資料:確認できず TACTICAL COMPARISON媒体による戦術的な類似の指摘:本稿で用いた資料の中では確認できず ウナイ・エメリ ロルカ 2004.12 → アストン・ヴィラ 2022.10 クラブごとの修正(下端ノード) セビージャ 2013–16ヨーロッパリーグ3連覇1部で初めてタイトルを取った時期→ 一発勝負の大会での設計が確立 ビジャレアル 2020–22ヨーロッパリーグ優勝(2021)アーセナル退任後の再出発→ 4回目の優勝で大会最多に並ぶ アストン・ヴィラ 2022–高い最終ライン+非保持4-4-24位2回、CL8強、EL優勝(2026)→ 現在は主役6人の入替に対応中 下流 ─ エメリのもとにいたスタッフ(2026年夏の異動) セットプレー担当のオースティン・マクフィー(5年在籍)→ 2026年7月にチェルシーへ 助監督パコ・アイェスタラン(バレンシアから通算)→ 2025-26季後に離任、後任はチェマ・サンス セットプレー担当の後任:ポール・フィエルデ(バーンリーから、2026年8月)
PLAYED FOR 線なし(当時の監督を特定できず)⁠29COACHED UNDER 該当なし(非監督職の経歴が無い)⁠29PUBLICLY CITED 確認できずTACTICAL COMPARISON 確認できず

上流の線を1本も引かなかったのは、資料が足りなかったからではなく、引ける関係が確認できなかったからである。エメリはどこかの監督の助監督を務めた期間を持たず⁠29、影響を受けた指導者を名指しした本人の発言にも、本稿で用いた資料の範囲では到達できなかった。有料記事に該当する記述がある可能性は残るが、到達できていないものを線にはしない。本紙が「〜系」と命名することもしない。下段の3ノードと下流のスタッフ異動は、それぞれ脚注の資料による⁠8, 9, 28, 29。PL DAILY ANALYSIS

SYSTEM BY SEASON

季クラブ基本布陣主な変更成績変更理由(根拠ラベル)
2022/23(10月〜)アストン・ヴィラ4-4-2(非保持)/主要布陣の集計:未確認降格圏に近い順位から引き継いだ7位⁠5分析媒体Coaches’ Voiceは4-4-2とダブルピボットの構造を分析⁠4
2023/24アストン・ヴィラ狭い4-4-2/4-4-1-1、保持時は3-2-4-1⁠2最終ラインをハーフウェーライン付近まで上げ、中盤の帯を20〜25ヤードに圧縮4位(1995-96季以来最高)⁠5監督発言「私は常に4バックにラインを保たせてきた。ただし常に、低くではなく高く managing してきた」⁠3
2024/25アストン・ヴィラ主要布陣の集計:未確認本紙が集計できる資料に到達していないチャンピオンズリーグ8強⁠5本紙解釈変更を説明する資料を確認できていない
2025/26アストン・ヴィラ保持は可変、非保持はコンパクトな4-4-2⁠14ヨーロッパリーグ決勝ではビクトル・リンデロフが中盤の底へ落ちて前進を助けた⁠144位(65点)/ヨーロッパリーグ優勝⁠5, 28分析媒体UEFA公式の決勝分析。後半はSCフライブルクをxG0.06に抑えた⁠14
2026/27(〜9月)アストン・ヴィラ4-2-3-1(5/5)主役6人が退団し10人が加入。保持率は27%〜74%まで動いた15位(5試合・勝点4)⁠36監督発言「新しい選手たちに合わせなければならない。構造を作り、一人ひとりが心地よくいられるようにする必要がある」⁠12

表の範囲はアストン・ヴィラ時代に限った。それ以前の各季について、先発布陣を試合単位で集計できる資料に到達できなかったため、02 CAREER のタイトルと順位に委ねている。2026/27の括弧内は、その布陣で始めた試合数/リーグ指揮試合数⁠16, 17, 18, 19, 20。

転機 ─ 2026年5月20日、ヨーロッパリーグ決勝

変更前の問題。アストン・ヴィラは2023-24に4位、2024-25にチャンピオンズリーグ8強と積み上げたが、クラブの主要タイトルは1996年のリーグカップまでさかのぼる状態が続いていた⁠5, 28。

変えたこと。2025-26のヨーロッパリーグ決勝、SCフライブルク戦。UEFA公式の分析によれば、開始位置は毎回同じでFWが高く張り、ワイドの選手が内側へ入る形を取った。ビクトル・リンデロフが中盤の底へ落ちてマークを外し、41分のユーリ・ティーレマンスの先制点はコーナーキックから生まれた。後半はコンパクトな4-4-2に落として相手をxG0.06に抑えた⁠14。

定着した理由。3-0で勝ち、クラブの1996年以来の主要タイトル、1982年以来の欧州タイトルとなった⁠27, 28。エメリ個人のヨーロッパリーグ優勝は5回目で大会最多⁠28。ここで確立した「先に結果を作り、後半は形を締める」順序は、今季9月19日のトッテナム戦で本人の言葉として再び現れる(07参照)⁠12。ただしこの決勝のセットプレーを担当していたオースティン・マクフィー(Austin MacPhee)は、2026年7月にチェルシーへ移っている⁠9, 14。PL DAILY ANALYSIS

04CURRENT SYSTEM現在の戦術と、相手の崩し方

今季のリーグ5試合は、すべて4-2-3-1で始まった⁠16, 17, 18, 19, 20。変わったのは形ではなく、ボールを持つ量である。保持率は27%から74%まで動き、保持率が大きく変わっても、非保持では4-4-2を保っている。

保持 4-2-3-12CBと2ボランチで組み立て、両サイドバックが幅を取る。トッテナム戦の先発(今季リーグ5試合はすべて4-2-3-1) GKSBCBCBSBCMCMWG10WGCF 12935138357441011 ミングスリンデロフカマラ/ゴメスマンザンビジャクソン ▲ 攻撃方向:上 ● アストン・ヴィラ ○ 相手(薄色)
保持 4-2-3-1 2CBと2ボランチで組み立て、両サイドバックが幅を取る。トッテナム戦の先発⁠16。
非保持 フラット4-4-2+高い最終ライン最終ラインをハーフウェーライン付近まで上げ、中盤の帯を約20〜25ヤードに圧縮する。ゴールキーパーは背後を掃除する位置に出る GKSBCBCBSBCMCMWG10WGCF 12935137835104411 最終ラインはハーフウェーライン付近鈴木彩艶2トップが中央を消す ▲ 攻撃方向:上 ● アストン・ヴィラ ○ 相手(薄色)
非保持 フラット4-4-2+高い最終ライン 中盤の帯を20〜25ヤードに圧縮する⁠2。ゴールキーパーは背後を掃除する位置に出る⁠2。

※ 布陣上の標準配置であり、特定の瞬間の座標ではない。非保持の図は、同じ11人が4-4-2に落ちる形を、プレミアリーグ公式とCoaches’ Voiceの記述から概念化したもの。

ビルドアップ

両SBが幅を取り、2枚のCBと2人のボランチで組み立てる形が基準になる⁠16。正確なパスは1試合341.6本(多い順10位)で、前季の384.6本(8位)から落ちた⁠15。正確なロングボールは17.2本で20位、つまりリーグ最少である⁠15。ロングボールの本数は少ない。トッテナム戦の2点目について、エメリは「ビルドアップで、彼は背後への非常に長いパスを持っているのでロングボールを選べる。2点目でそれをやった」と鈴木彩艶の関与を説明した⁠13。

アタッキングサード

今季のリーグ5試合は、攻撃の5つの指標がいずれも20クラブ中20位である。正確なクロス1.2本(前季3.6本)、敵PA内タッチ16.2回(25.8回)、xG0.90(1.27)、枠内シュート2.4本(4.5本)、ビッグチャンス1.20回(2.29回)⁠15。開幕2試合は枠内シュート0本で、2003-04季以降ではスウォンジー・シティ(2017-18)に次ぐ2例目だった⁠26。

非保持

最終ラインは下がっていない。中盤の列と最終ラインの列の間、つまりライン間を狭く保つ設計である⁠2。リーグ5試合で相手を25回オフサイドにし、1試合5.0回になる(本紙集計)⁠16, 17, 18, 19, 20。アーセナル戦の8回が最多⁠19。一方で被xGは1試合1.84で、多い順3位⁠15。タックルは16.2回(9位)だが、敵陣でのボール奪取は1.8回(18位)で、前からのプレスで奪う設計ではない⁠15。高い最終ラインと前からのプレスは、別のものである。

トランジション

3点を取った2試合は、いずれも保持率36%だった。トッテナム戦は敵PA内タッチ19回(相手31回)で3得点⁠16、クラブ・ブルッヘ戦は前半だけで3点⁠21, 38。一方、保持率74%のハル戦は枠内1本で0-0⁠17。今季の範囲では、保持率の高さと得点は連動していない。ただし、得点の形が速攻だったかどうかは得点ごとの経過を個別に確認していないため、ここでは判断しない。本紙9月20日号はトッテナム戦を「奪ってから速く出る形に徹していた」と記述している⁠25。PL DAILY ANALYSIS

セットプレー

前季のセットプレー得点は18で、多い順4位だった⁠15。今季のリーグは5試合で1⁠15。担当コーチが替わっている。5年在籍したオースティン・マクフィーが2026年7月にチェルシーへ移り⁠9, 33、8月にバーンリーからポール・フィエルデ(Pål Fjelde)が加わった⁠8, 34。カラバオ杯3回戦のコベントリー戦では3得点のうち2点がコーナーキックからだった⁠24。

HOW TEAMS TRY TO BREAK IT ─ 相手はどう崩そうとしているか

3試合以上で共通する崩し方の反復は、まだ確認できない。今季のリーグ5試合のうち3試合で被シュートが20本を超えた(ブライトン戦21本、フォレスト戦22本、トッテナム戦20本)⁠18, 16, 20。敵PA内タッチも同じ3試合で30回を超えている(38回、32回、31回)⁠18, 16, 20。被xGは1試合1.84で、20クラブ中3番目に多い⁠15。押し込まれている事実は数字で確認できる。

ただし「どう押し込まれたか」を3試合で同じ形として裏取りできる記述には到達していない。ブライトン戦は8分の自陣でのオウンゴールと40分のジョアン・ゴメスの退場があり、以降の約50分を10人で戦った試合である⁠20。フォレスト戦は交代枠を63分で使い切ったあと80分にイアン・マートセンが続行不能となり、10人で88分に決勝点を許した⁠18, 23。人数が11人でなかった時間が、失点の多い試合に重なっている。現状の資料では、形の問題と人数の問題を分けて評価できない。PL DAILY ANALYSIS

採用基準に届いていない候補。相手の交代選手に決められた試合が2つある。フォレスト戦88分のイゴール・ジェズス(75分投入)と、トッテナム戦86分のコナー・ギャラガー(84分投入)⁠18, 16。現時点では2試合のため、反復パターンとは扱わない。

「弱点」と断定しない。被シュート・敵PA内タッチ・被xGは試合データと全クラブ統計による⁠15, 16, 18, 20。退場と負傷の時間帯は試合記録で確認した⁠18, 20。

05JAPANESE PLAYERS IN THIS SYSTEM監督側から見た鈴木彩艶

鈴木彩艶がこのシステムで任されている仕事を、監督の要求と実際の起用から見る。

移籍金は媒体によって2,560万ポンドから3,000万ポンドの幅がある⁠13, 35。

06IN-GAME MANAGEMENTGAME STATE MATRIX ─ どんな状況になると何をするか

対象はプレミアリーグ5試合とチャンピオンズリーグ1試合の計6試合(2026.08.23–09.19)。交代の分・組み合わせとそのときのスコアは、各試合の公式記録で1組ずつ確定した⁠16, 17, 18, 19, 20, 21。行に載せたのは、同じ状況で同じ種類の変更が3回以上確認できたものだけである。

試合状況よく行う変更狙い(根拠ラベル)回数 / 対象試合実例
スコアを問わず、最初に動かすとき1人ずつではなく2〜3枚をまとめて替える本紙解釈前線の枚数と鮮度を一度に入れ替える。6試合すべてで、同じ分に2枚以上を替えた場面が1回以上ある6 / 6ブライトン戦74′2枚(0–4)⁠20、アーセナル戦71′2枚と78′2枚(0–0→0–1)⁠19、ハル戦75′3枚(0–0)⁠17、ブルッヘ戦68′3枚(3–2)⁠21、フォレスト戦46′2枚と63′2枚(0–1)⁠18、トッテナム戦84′2枚(3–0)⁠16
前線を替えるときアリソン(Alysson)を必ず組に入れる本紙解釈左でも中央でも入れられる交代要員として固定している。替わって出た相手はジョン・マッギン、ジョージ・ヘミングス(George Hemmings)が2回、エミリアーノ・ブエンディアと、位置がそろっていない5 / 6ブライトン戦82′(0–4、10人)⁠20、アーセナル戦71′(0–1)⁠19、ハル戦75′(0–0)⁠17、ブルッヘ戦68′(3–2)⁠21、フォレスト戦46′(0–1)⁠18。トッテナム戦のみ投入なし⁠16
1トップを替えるときニコラ・ジャクソンをタミー・エイブラハムに替える本紙解釈先発の1トップはジャクソンで固定し、替えの1トップはエイブラハム1枚しかない。夏に放出候補とされながら残った選手が、唯一の代役になっている5 / 6アーセナル戦71′(0–1)⁠19、ハル戦85′(0–0)⁠17、ブルッヘ戦81′(3–2)⁠21、フォレスト戦46′(0–1)⁠18、トッテナム戦88′(3–2)⁠16。ブライトン戦はジャクソンが先発していない⁠20

対象6試合の内訳はリーグ5試合(ブライトン、アーセナル、ハル、フォレスト、トッテナム)とチャンピオンズリーグ1試合(ブルッヘ)。カラバオ杯3回戦とUEFAスーパーカップは、交代の全記録を取得できていないため分母から外した。負傷による交代は回数に数えていない(フォレスト戦25分のタイロン・ミングス←パウ・トーレス)⁠18。スコアは交代時点のもの。

候補(採用基準に届いていない反復)
  • 交代枠5枚を早い時間に使い切る ─ 6試合中4試合で5枚を使い切った(ブライトン戦86′まで、ハル戦85′まで、フォレスト戦63′まで、トッテナム戦88′まで)⁠20, 17, 18, 16。アーセナル戦とブルッヘ戦は4枚⁠19, 21。「早い」と言えるのはフォレスト戦だけで、同じ状況での反復ではないため行にしていない。
  • リードした84分以降に中盤を替える ─ トッテナム戦84′(バークリー←マッギン、イブラヒム・ムバイェ(Ibrahim Mbaye)←カマラ、3–0)の1回のみ⁠16。今季リードして終盤を迎えた試合が少なく、比較できない。
Closing games リード時

今季リードしたまま終盤に入ったのは、ブルッヘ戦とトッテナム戦の2試合である。どちらも勝ち切ったが、どちらも2失点している(ブルッヘ戦61分、トッテナム戦86分と90+8分)⁠21, 16。トッテナム戦は3–0から3–2になり、追加時間8分まで押し込まれた。トッテナム戦1試合だけを、恒常的な終盤の型として一般化はできない。PL DAILY ANALYSIS

Plan B 劣勢時

布陣を変えず、CFと両サイドを組で替える。フォレスト戦は0–1で折り返した直後に2枚、63分にさらに2枚を替え、74分にアリソンの同点弾が生まれた⁠18。ただし63分で5枚を使い切った結果、80分にイアン・マートセンが続行不能になったとき替える札が残っていなかった。10人になった8分後に決勝点を許している⁠18, 23。エメリはこれを「たった1つのタックル」と表現した⁠23。この試合では、攻撃のために交代枠を使い切ったことで、その後の負傷に対応できなかった。

07ONE MATCH TO UNDERSTAND HIM2026.09.19 トッテナム 2–3 アストン・ヴィラ

選定理由:4試合で勝点1・19位から、保持率36%で3点を取って今季初勝利を挙げた試合であり、エメリ自身が「結果を0–0に保つことが我々のプロセスだった」と手順を言葉にしているから⁠12。保持率36%でも基本の形を保って勝った試合であり、現在の方針が表れている。

BEFORE 保持率74%で0得点9月5日のハル戦。5バックの相手を押し込み、ボックス内タッチ24回を記録しながら枠内シュートは1本 GKCBCBCBWBWBMFMFMFMFCF 123522867105311 枠内1本/xG1.93ボックス前で行き止まり ▲ 攻撃方向:上 ● アストン・ヴィラ ○ 相手(薄色)
BEFORE → PROBLEM 9月5日のハル戦は保持率74%、ボックス内タッチ24回で枠内1本の0–0⁠17。
CHANGE 保持率36%で3得点9月19日のトッテナム戦。4-4-2で構えて0-0のまま前半を渡し、奪ってから速く出る形に徹した GKSBCBCBSBCMCMWG10WGCF 12935137835104411 カマラマンザンビ45+4分ジャクソンがCBを引く ▲ 攻撃方向:上 ● アストン・ヴィラ ○ 相手(薄色)
CHANGE → RESULT 保持率36%で構え、45+4分に先制。3–2で今季リーグ初勝利⁠16。

※ 実況記述・公式の試合記録・メンバー表からの再構成。各選手の位置は布陣上の標準配置であり、特定の瞬間の座標ではない。

BEFORE 直前の4試合はブライトンに0–4、アーセナルに0–1、ハルと0–0、フォレストに1–2⁠16, 17, 18, 19, 20。リーグ5試合を終えて攻撃の5指標がいずれも20クラブ中20位で、xGは1試合0.90、敵PA内タッチは16.2回だった⁠15。9月12日にはパウ・トーレスがハムストリングを痛め、離脱は2〜4週の見込みと報じられた⁠7。

PROBLEM 持っても届かないことが、ハル戦で数字になっていた。保持率74%、ボックス内タッチ24回(相手9回)、シュート13本に対して枠内は1本⁠17。xGは1.93だが、スカイ・スポーツの試合記事は1.74としており、媒体で割れる⁠17, 32。SIGNATURE MOVE の運び手が不在で、左のセンターバックはタイロン・ミングスになる。エメリは前日、ミングスについて「我々が望むやり方で、その責任を引き受けられる」と述べたうえで「構造こそが最も重要だ」と付け加えた⁠6。

CHANGE トッテナムの本拠地では、保持率36%で戦った。敵PA内タッチは19回に対し相手31回、被シュート20本⁠16。マッテオ・ルッジェーリを左サイドバック、ヨハン・マンザンビを中央の2列目に置き、加入後初先発を与えた⁠16。エメリの説明は「前半は集団として強く守っていた。結果を0–0に保つことが、試合のなかで積み上げていくための我々のプロセスだった。そのとおりにやった」⁠12。

RESULT 45+4分、ブバカル・カマラのパスからマンザンビが左で押し込んで先制⁠16, 25。67分の2点目はジャクソンで、公式記録のアシストはマンザンビだが、エメリは鈴木彩艶が自陣から蹴った背後への長いパスが起点だったと説明している⁠13, 16。79分にはブエンディアが25ヤードから3点目を決め、この試合のタックル7回はピッチ上の最多だった⁠25。86分にコナー・ギャラガー、90+8分にヤン・パウル・ファン・ヘッケが返したが、3–2で今季リーグ初勝利⁠16。順位は19位から15位へ上がった⁠25。

WATCH 実況の分表記で追うなら、45+4分の先制から67分の2点目までと、79分の3点目から90+8分までの2区間。前者は、試合全体の保持率が36%だったヴィラが2点を重ねた時間、後者は3–0から2点を返された時間である。エメリが言う「プロセス」が機能した区間と、締め方が課題として残った区間が同じ90分のなかにある。PL DAILY ANALYSIS

03 の「転機」は前季のヨーロッパリーグ決勝(クラブ史上のタイトル)に置き、この章は現クラブの今季の1試合に限った。両者で共通するのは「先に結果を作り、後半は形を締める」順序である⁠12, 14。

08MANAGER FINGERPRINT / TEAM DNA数字の指紋

目盛りは、同じクラブの前季(2025-26、リーグ38試合)と今季(2026-27、リーグ5試合)の2点を固定スケールに置いたもの。エメリは2022年10月から同じクラブを率いており、前所属(ビジャレアル、2022年10月まで)とは国とリーグが異なるため、比較を同一クラブの前後季に置き換えた。提供元はFotMobで統一した⁠15。

アストン・ヴィラ 2025–26(リーグ38試合、4位・ヨーロッパリーグ優勝)⁠5, 15アストン・ヴィラ 2026–27(リーグ5試合)⁠15
BALL支配率(%)35%65%53.645.9

ヴィラ25-26 53.6%ヴィラ26-27 45.9%目盛り 35〜65%

LONG正確なロングボール / 試合122819.817.2

ヴィラ25-26 19.8ヴィラ26-27 17.2目盛り 12〜28

WIDTH正確なクロス / 試合163.61.2

ヴィラ25-26 3.6ヴィラ26-27 1.2目盛り 1〜6

THREATxG / 試合0.52.01.270.90

ヴィラ25-26 1.27ヴィラ26-27 0.90目盛り 0.5〜2.0

PRESS敵陣でのボール奪取 / 試合163.41.8

ヴィラ25-26 3.4ヴィラ26-27 1.8目盛り 1〜6

BOX敵PA内タッチ / 試合103025.816.2

ヴィラ25-26 25.8ヴィラ26-27 16.2目盛り 10〜30

マーカー位置は、各SVGの data-scale/data-prev/data-now から線形に算出した(x = 20 + 560 ×(値 − 下限)÷(上限 − 下限))。xGと敵PA内タッチは、FotMobが合計で提供する値を試合数で割ったもの(2025-26は48.2÷38と981÷38、2026-27は4.5÷5と81÷5)⁠15。

TEAM DNA

指標AVL 25/26
(リーグ38試合)
AVL 26/27
[暫定・5試合]
PL DAILY VIEW
基本布陣保持は可変、非保持はコンパクトな4-4-24-2-3-1(5/5)形は変わっていない。変わったのは持つ量である。
順位4位(65点)15位(勝点4)4位のチームから主役6人が抜けた結果が、5試合時点の勝点4。
支配率53.6%(6位)45.9%(13位)7.7ポイントの低下。試合ごとの振れ幅は27%〜74%で、平均より幅が問題。
正確なパス/試合384.6(8位)341.6(10位)順位は2つしか落ちていない。つなぐ量は保っている。
xG/試合1.27(13位)0.90(20位)前季も13位で高くはなかったが、今季はリーグ最下位。
枠内シュート/試合4.5(8位)2.4(20位)最も落ちた指標。開幕2試合は0本だった⁠26。
ビッグチャンス/試合2.29(12位)1.20(20位)ほぼ半減。決定機そのものが作れていない。
敵PA内タッチ/試合25.8(8位)16.2(20位)9.6回の減少。ボックスまで到達する回数が落ちた。
正確なクロス/試合3.6(17位)1.2(20位)前季から下位だった指標が、さらに下がった。クロスは設計の柱ではない。
正確なロングボール/試合19.8(18位)17.2(20位)数は最少。ただし蹴るときは背後を狙う(04参照)。
敵陣でのボール奪取/試合3.4(12位タイ)1.8(18位)最終ラインは高いが、前から奪う設計ではない。この2つは別である。
被xG/試合(多い順)1.42(10位)1.84(3位)与える量が増えた。ただし退場と負傷で人数を欠いた時間が2試合にある(04参照)。
得点/試合1.5(5位タイ)0.8(16位タイ)前季は得点で上位だった。今季の4得点のうち3点は9月19日の1試合。
セットプレー得点18(4位タイ)1(10位タイ)担当コーチが2026年7月に交代している⁠9。判断には時間が要る。

括弧内は20クラブ中の順位で、本紙がFotMobの全クラブの1試合平均を並べて算出した(多い順。被xGも多い順で、少ない方が良い指標であることを明示する)。同じ値のクラブがあるときは、並んだ中の最上位を記し「◯位タイ」と書いた⁠15。2026-27は9月19日終了時点で、リーグ全体に4試合消化のクラブと5試合消化のクラブが混在するため、順位はすべて1試合平均で比較した⁠36。合計で提供される指標(xG、被xG、敵PA内タッチ、ビッグチャンス、セットプレー得点)は試合数で割っている⁠15。

PL DAILY VIEW

① 落ちたのは攻撃の5指標(xG、枠内シュート、ビッグチャンス、敵PA内タッチ、クロス)で、いずれも20位である。守備側の指標は被xGの悪化1つにとどまる。② 支配率と正確なパスの順位はほとんど動いていない。「持てなくなった」のではなく「持ったあとが届かない」。③ 敵陣での奪取は前季も今季も中位以下で、高い最終ラインと前からの奪取を同じものとして読むと誤る。④ セットプレー得点は前季4位タイから今季1点へ落ちたが、5試合での判断は早い。担当コーチの交代という説明可能な要因もある。PL DAILY ANALYSIS

09TACTICAL EVOLUTION今季の推移

節目は「3試合以上続いた変更」か「監督が明言した変更」だけを置く。布陣は8月から一度も変わっていないため、推移は保持率の扱いで区切った。

AUG8/12〜8/31

4-2-3-1/勝ちなし

UEFAスーパーカップでパリ・サンジェルマンに1–2、リーグ開幕節でブライトンに0–4、第2節でアーセナルに0–1⁠19, 20, 29。リーグの開幕2試合は枠内シュート0本で、2003-04季以降ではスウォンジー・シティ(2017-18)に次ぐ2例目だった⁠26。ブライトン戦は40分にジョアン・ゴメスが退場している⁠20。

SEP前半9/5〜9/12[暫定・3試合]

保持率が大きく振れた3試合

ハル戦は保持率74%、ボックス内タッチ24回で枠内1本の0–0⁠17。クラブ・ブルッヘ戦は保持率36%ながら最終ラインから運び出す形で前半3得点、今季初勝利⁠21, 22。フォレスト戦は54%で1–2⁠18。3試合で保持率は74%・36%・54%と動き、保持率が高いほど結果が良い、という並びにはならなかった。

NOW9/16〜

0–0を保つ手順を明言

カラバオ杯3回戦は前節から7人を入れ替えてコベントリーに3–1、3得点のうち2点はコーナーキックから⁠24。トッテナム戦は保持率36%で3–2⁠16。エメリは「結果を0–0に保つことが、試合のなかで積み上げていくための我々のプロセスだった」と手順を言葉にしている⁠12。パウ・トーレスは離脱中で、復帰は代表ウィーク明けが目安⁠7。

過去シーズンの推移は 03 の SYSTEM BY SEASON に置いた。中央のコマは3試合で方向が一定していないため暫定とした。保持率はいずれも試合データによる⁠16, 17, 18, 21。

10VOICES同じ監督を4方向から

MANAGER SAYS ─ 本人(VAVEL 2026.09.19/Read Aston Villa 2026.09.18/FourFourTwo 2026.09.02)

「構造こそが最も重要だ」

トッテナム戦後、「前半は集団として強く守っていた。結果を0–0に保つことが、試合のなかで積み上げていくための我々のプロセスだった。そのとおりにやった」「新しい選手たちに合わせなければならない。構造を作り、一人ひとりが心地よくいられるようにする必要がある」⁠12。前日には「パウには、ビルドアップで非常に大きなものを与えてくれる特徴がある。だがタイロンも同じことをやっている」「構造こそが最も重要だ」⁠6。シーズン開始時には「フットボールで移行期を期待しているなら、それは正しい道にいないということだ。我々は競争して勝たなければならない。できるだけ速くチームを作り直しながら」⁠11。

PLAYERS SAY ─ 選手

今季の選手発言は確認できず

2026-27シーズンの選手がエメリの指導について語った資料には到達できなかった。過去の発言としては、2023年のCoaches’ Voiceでオリー・ワトキンスが「彼はどうプレーし、どこに立ち、自分の良さをどう出すかを教えてくれる。それが本当に大事だ」と述べているが、ワトキンスは2026年夏にアル・ヒラルへ移っている⁠4, 11。

ANALYSTS SEE ─ BBC Radio 5 Live「Monday Night Club」のクリス・サットン(2026.09.16報道)/FourFourTwo・Chris Nee(2026.09.02)

「新加入を信頼していない」か、「唯一の継続性」か

サットンは「新加入の十分な人数を、今は信頼していないのは明らかだ」と述べた。夏の10人のうち、9月16日時点でリーグの先発を与えられていたのは3人だけだった⁠10。一方でChris Neeは、主役6人が抜けたクラブでエメリ自身が最も重要な継続性であると論じ、移行期という前提を本人が拒んでいる点を挙げている⁠11。同じ「起用が遅い」という事実から、逆の評価が出ている。

LOCAL VIEW ─ Read Aston Villa・James Chettle(2026.09.14)/アストン・ヴィラ・ニュース(2026.09.19)

不在が「ビルドアップの問題」と呼ばれる選手

クラブ専門媒体は、パウ・トーレスの負傷を「エメリにとってのビルドアップの大きな問題」と位置づけ、左足の角度と圧力下での前進が前提になっていると整理した。代役候補としてテイラー・ハーウッド・ベリス(Taylor Harwood-Bellis)の名を挙げ、中盤を落とす案にも触れている⁠7。トッテナム戦では、同じクラブ専門媒体のマックス・ウィルキンス(Max Wilkins)記者が鈴木彩艶に10点満点で9点を付けた⁠25。

評価をまとめず、方向ごとに1〜2本に絞った。サットンの発言は放送での発言をクラブ専門媒体が伝えたもので、元の番組名を併記した⁠10。単発の採点を「英国での評価」と一般化していない。

11CONTRACT / CLUB BACKING / EXPECTATIONS事実だけを並べる

CONTRACT

2022年10月24日に就任し、指揮開始は11月1日⁠1, 29。2024年5月27日に5年契約を結び、期間は2029年まで⁠1。本人は「この一歩を踏み出し、このクラブを率いる責任を引き受けられることをとても喜んでいる」と述べた⁠1。

CLUB BACKING

契約発表時のクラブ会長の声明は「我々はウナイを中核に、アストン・ヴィラで特別なものを築いている」⁠1。2026年夏は、ヨーロッパリーグ優勝メンバーからオリー・ワトキンス(アル・ヒラル)、モーガン・ロジャース(チェルシー)、エズリ・コンサ(アーセナル)、ユーリ・ティーレマンス(マンチェスター・ユナイテッド)、エミリアーノ・マルティネス、リュカ・ディニュ(パリ・サンジェルマン)の6人が去り、10人が加わった⁠10, 11。ヨハン・マンザンビはクラブ史上最高額の5,950万ポンドだった⁠25。

EXPECTATIONS

本人は移行期という前提を明確に拒んでいる。「我々は競争して勝たなければならない。できるだけ速くチームを作り直しながら」⁠11。前季は4位(65点)とヨーロッパリーグ優勝⁠5, 28。今季は9月19日時点でリーグ5試合・勝点4の15位⁠36。

本紙独自の「安泰・危険」評価は付けない。去就に関する噂は、媒体名と日時が付かない限り載せない。コーチングスタッフの異動(オースティン・マクフィーのチェルシー移籍、パコ・アイェスタラン(Pako Ayestarán)の離任、チェマ・サンス(Chema Sanz)とポール・フィエルデの加入)は 03 の系譜図に置いた⁠8, 9, 33, 34。

12PL DAILY ARCHIVE実際にエメリを扱った号

本文中にエメリ監督の記述がある号のみ掲載した。9月6日号(ハル戦)は本文にエメリの記述がないため載せていない。5件とも2026年9月20日にHTTP 200、本文のエメリの記述、canonicalタグの一致、アンカーの存在を確認し、保存版と本文を照合した。この5号は SOURCES の s22〜s26 として本文の脚注でも用いている。自紙を根拠にする箇所では、同じ事実を外部の試合データ(s16〜s21)か外部資料で裏取りして併記しており、自紙だけを根拠にしているのは本紙の集計値(ブルッヘ戦の決定機演出4回など)と本紙自身の解釈に限る。

SOURCES 本文の肩数字から該当資料へ

確認日:2026年9月20日。リーグ公式・クラブ公式(LEAGUE OFFICIAL / CLUB OFFICIAL)、放送局・報道(PRESS)、戦術分析(ANALYST)、データ提供元(DATA / MATCH DATA)、クラブ専門媒体(CLUB-FOCUSED MEDIA)、参照(REFERENCE)を区分して記載。Wikipediaは経歴の骨格の入口としてのみ用い、就任日・契約・成績・布陣は一次資料または大会公式・試合データで確認した。

  1. CLUB OFFICIAL / LEAGUE OFFICIAL|Premier LeagueEmery signs new five-year contract with Aston Villa2024.5.27。5年契約で2029年まで。アストン・ヴィラ就任は2022年10月24日。エメリの「I am very happy to take this step and the responsibility of leading this club.」と、クラブ会長の「We are building something special here at Aston Villa with Unai at its core」を掲載。
  2. LEAGUE OFFICIAL|Premier LeagueThe rise of Unai Emery and Aston Villa2024.1.19。狭い4-4-2/4-4-1-1で最終ラインをハーフウェーライン付近まで上げ、中盤の第3ゾーンを20〜25ヤードに圧縮すると整理。2023-24季(記事時点まで)のオフサイド誘発は106回でトッテナムの67回を上回る。ゴールキーパーの掃除(スイープ)はリーグ最多28回。保持時は3-2-4-1へ可変し中央で4対3を作る。
  3. PRESS|Sky Sports・Adam BateUnai Emery exclusive interview: Five factors in Aston Villa’s success from the offside trap to Ollie Watkins up front2023.12.23。エメリ本人の「I have always worked with the back four trying to hold the line…But always I was managing higher rather than lower」。5つの要素の第3項「Playing out from the back」で、パウ・トーレスの持ち上がり距離3km超はプレミアリーグのDFで最長と記載。
  4. ANALYST|Coaches’ VoiceUnai Emery tactics and style of play2023.11.9。4-4-2を基本に、ダブルピボットの下支えと、ワイドの選手が保持時に内側へ入って中盤を増やす構造を分析。非保持でも最終ラインを高く保つ点を指摘。
  5. CLUB-FOCUSED MEDIA|Read Aston Villa・James ChettleUnai Emery reaches 200 Aston Villa games: His record in numbers2026.9.6(7日更新)。200試合109勝35分56敗、勝率54.5%。2022-23は7位、2023-24は4位(1995-96季以来最高)、2024-25はチャンピオンズリーグ8強、2025-26は4位とヨーロッパリーグ優勝。200試合目は9月5日のハル戦。
  6. CLUB-FOCUSED MEDIA|Read Aston Villa・James ChettleTyrone Mings backed by Emery to cover Pau Torres absence2026.9.18。エメリの「Pau has some characteristics as a player that give us so, so much in build-up, but Tyrone is doing it as well. He can take the responsibility to do it in the way that we want.」と「The structure is the most important thing」。最終ラインと中盤の距離を保ち、中盤が受け手を作ることを求めている。
  7. CLUB-FOCUSED MEDIA|Read Aston Villa・James ChettlePau Torres injury leaves Unai Emery with major Aston Villa build-up problem2026.9.14。フォレスト戦でハムストリングを痛め、離脱は2〜4週の見込み。左足の角度と圧力下での前進がエメリのビルドアップの前提であると整理し、クラブ・ブルッヘ戦のアシスト2を例に挙げる。代役候補としてテイラー・ハーウッド・ベリス(Taylor Harwood-Bellis)の名を挙げ、中盤を落とす案にも触れている。
  8. CLUB-FOCUSED MEDIA|Read Aston Villa・James ChettleAston Villa move to replace Austin MacPhee after major Chelsea blow2026.8.10。バーンリーのポール・フィエルデ(32歳、ノルウェー代表のセットプレー担当を2022年6月から兼務)との交渉を報じる。あわせてチェマ・サンス(Chema Sanz)がパコ・アイェスタラン(Pako Ayestarán)の後任の助監督になったことを記載。記事時点で就任は未発表。
  9. CLUB-FOCUSED MEDIA|Read Aston VillaAston Villa set piece specialist leaves to join Chelsea2026.7.24。セットプレー担当のオースティン・マクフィーが5年在籍したアストン・ヴィラを離れ、チェルシーへ移った。2021年8月に加入し、3人の監督のもとで在籍した。
  10. CLUB-FOCUSED MEDIA|Read Aston Villa・James ChettleChris Sutton questions Emery use of Aston Villa signings2026.9.16。クリス・サットンがBBC Radio 5 Liveの「Monday Night Club」で「新加入の十分な人数を、今は信頼していないのは明らかだ」と述べた。記事は、夏の10人の補強のうち9月16日時点でプレミアリーグの先発を与えられたのが鈴木彩艶、アーロン・ワン・ビサカ、ニコラ・ジャクソンの3人だけであること、ユーリ・ティーレマンスも初先発まで数か月かかったことを付記している。
  11. PRESS|FourFourTwo・Chris Nee(Yahoo Sports配信)New-look Aston Villa are in for a long season but Unai Emery is the continuity that matters most2026.9.2。エメリの「In football, if you are expecting a transition, then maybe you are not in the right way. We must compete and win, rebuilding the team as fast as possible.」を引用し、移行期という前提そのものを本人が拒んでいると整理。ヨーロッパリーグ優勝メンバーから6人が去り、若く速い攻撃陣が加わったこと、エメリ自身が最大の継続性であることを論じる。
  12. PRESS|VAVEL・Emmanuel Adeyemi-AbereEmery explains the ‘process’ behind Villa’s victory over Spurs2026.9.19。トッテナム戦後の会見。「We were defending collectively strong the first half…Keeping the result 0-0 was our process to try to develop during the match, and we did it like that.」「We must adapt to the new players, and we need to try to create and to build our structure, feeling comfortable with each one.」「I think we are more or less getting confidence, collectively and individually.」
  13. PRESS|BBC Sport・Steve Sutcliffe(Yahoo Sports配信)Suzuki proves worthy replacement for Martinez at Villa2026.9.19。トッテナム戦の記事。エメリの「We needed the keeper. He is a keeper to save us. To make sure in the goal he has the quality and then he has the skills to play and build up. It is very important how he is doing it and sometimes taking some risks, but through those he is improving and learning.」と「In the build up, he can choose to play long balls because he has a very long pass in behind and he did that for the second goal we scored.」。鈴木は24歳、移籍金約3,000万ポンド、日本代表28試合出場と記載。
  14. ANALYST|UEFAEuropa League Performance Insights: Unai Emery masterclass secures title for Aston Villa2026年、ヨーロッパリーグ決勝の公式分析。ガイスカ・メンディエタの解説として、開始位置は毎回同じでFWが高く張り、ワイドの選手が内側へ入る形を挙げる。ビクトル・リンデロフが中盤の底に落ちて前進を助けたこと、41分のユーリ・ティーレマンスの得点がコーナーキックからで、セットプレーはオースティン・マクフィーの担当だったこと、後半はコンパクトな4-4-2でSCフライブルクをxG0.06に抑えたことを記載。
  15. DATA|FotMobPremier League team statistics 2025/26 and 2026/272026.9.20取得。支配率、xG、被xG、正確なパス、正確なロングボール、正確なクロス、敵PA内タッチ、敵陣でのボール奪取、セットプレー得点、得点・失点、枠内シュート、ビッグチャンス、タックル。合計で提供される指標(xG、被xG、敵PA内タッチ、ビッグチャンス、セットプレー得点)は試合数で割って1試合平均にした。順位は全20クラブの1試合平均を本紙が並べて算出した(FotMobの Rank は用いていない)。
  16. MATCH DATA|FotMobTottenham Hotspur 2-3 Aston Villa, Premier League (2026.9.19)先発、交代(46分キャッシュ←ワン・ビサカ、72分ヘミングス←マンザンビ、84分バークリー←マッギンとイブラヒム・ムバイェ(Ibrahim Mbaye)←カマラ、88分エイブラハム←ジャクソン)、得点(45+4分マンザンビ/アシストはカマラ、67分ジャクソン/アシストはマンザンビ、79分ブエンディア/アシストはマッギン、86分ギャラガー、90+8分ファン・ヘッケ)。保持率はヴィラ36%、シュートは15本(枠内6)に対しトッテナムは20本(枠内7)、xGはトッテナム1.56・ヴィラ1.16、敵PA内タッチはトッテナム31・ヴィラ19、オフサイドはトッテナム5・ヴィラ2。
  17. MATCH DATA|FotMobHull City 0-0 Aston Villa, Premier League (2026.9.5)先発(ヴィラは4-2-3-1、ハル・シティは5-4-1)、交代(75分ガルナチョ←ブエンディア、アリソン←ヘミングス、ルッジェーリ←マートセン、85分エイブラハム←ジャクソン、ワン・ビサカ←キャッシュ)。保持率はヴィラ74%、シュート13本で枠内1本、xG1.93、敵PA内タッチはヴィラ24・ハル9、オフサイドは両者2。
  18. MATCH DATA|FotMobAston Villa 1-2 Nottingham Forest, Premier League (2026.9.12)交代は25分ミングス←パウ・トーレス(負傷)、46分エイブラハム←ジャクソンとアリソン←ヘミングス、63分ムバイェ←ブエンディアとマンザンビ←バークリー。63分で5枚を使い切っている。得点は46分デラップ、74分アリソン(アシストはマッギン)、88分イゴール・ジェズス。シュートはヴィラ7本・フォレスト22本、xGは0.82対2.28、オフサイドはヴィラ0・フォレスト4。
  19. MATCH DATA|FotMobAston Villa 0-1 Arsenal, Premier League (2026.8.31)交代は71分エイブラハム←ジャクソンとアリソン←ヘミングス、78分ワン・ビサカ←キャッシュとガルナチョ←バークリーの4枚。得点は59分サカ。ヴィラはシュート7本で枠内0本、xG0.33、保持率39%、敵PA内タッチ16。オフサイドはヴィラ0・アーセナル8。
  20. MATCH DATA|FotMobBrighton & Hove Albion 4-0 Aston Villa, Premier League (2026.8.23)8分にビクトル・リンデロフのオウンゴール、40分にジョアン・ゴメスが退場。ヴィラの交代は74分ラマレ・ボガード(Lamare Bogarde)←バークリーとミングス←パウ・トーレス、81分ルッジェーリ←マートセン、82分アリソン←マッギン、86分ガルナチョ←ブエンディアの5枚。保持率はブライトン73%・ヴィラ27%、シュートは21本対6本(枠内6対0)、xGは3.77対0.29、オフサイドはブライトン6・ヴィラ2。
  21. MATCH DATA|FotMobClub Brugge 2-3 Aston Villa, Champions League league phase MD1 (2026.9.8)両チームの先発(ともに4-2-3-1。ヴィラは鈴木、ワン・ビサカ、リンデロフ、パウ・トーレス、マートセン、カマラ、ゴメス、マッギン、ブエンディア、ヘミングス、ジャクソン。ブルッヘの中央2枚はフレディ・ポッツ(Freddie Potts)とハンス・ファナケン)。得点は11分マッギン(アシストはパウ・トーレス)、19分ウーゴ・ヴェトレセン(Hugo Vetlesen)、22分ブエンディア(アシストはゴメス)、43分ジャクソン(アシストはパウ・トーレス)、61分ニコロ・トレゾルディ(Nicolò Tresoldi)。パウ・トーレスはこの試合でアシスト2。保持率はブルッヘ64%・ヴィラ36%、xGは1.53対3.22。ヴィラの交代は68分に3枚(ボガード←ワン・ビサカ、バークリー←カマラ、アリソン←ブエンディア)、81分エイブラハム←ジャクソン。
  22. PL DAILY|本紙 2026年9月9日号 03 THE TURNING POINTクラブ・ブルッヘ 2-3 アストン・ヴィラ / 前半 ─ パウ・トーレスが最終ラインを出て、自分で運んだ2026.9.20にHTTP 200・本文のエメリ記述・canonicalの一致を確認(保存版 out/PL_DAILY_20260909_v5.html と照合)。11分の先制点の仕組みを図解した号。ブルッヘは4-2-3-1で中央を締め、ポッツとファナケンの2枚がカマラとゴメスを視野に入れていたため、運んでくる最終ラインの選手に誰が出るかが決まっていなかったと記述。パウ・トーレスは決定機演出4回、アシスト2、ファイナルサードへのパス8本、地上デュエル全勝。前半3得点はクラブの欧州カップ戦史上3度目で敵地では初、本紙集計のxGは3.00。エメリの「今日、我々は一歩前進した。自信と安定にとって非常に重要だった」。留保として、ブルッヘの中盤が受け渡しを決めていなかった点と、同じパウ・トーレスが8月のブライトン戦で現地紙に「特にひどい」と書かれた点を記載。
  23. PL DAILY|本紙 2026年9月13日号アストン・ヴィラ 1-2 ノッティンガム・フォレスト ─ 交代枠を使い切った後の10人2026.9.20にHTTP 200・本文のエメリ記述・canonicalの一致を確認(保存版 PL_DAILY/out/PL_DAILY_20260913.html と照合)。63分までに5枚を使い切ったあと、80分にジェームズ・マカティー(James McAtee)のタックルでイアン・マートセンが続行不能となり、替える札が無く10人になった経緯を整理。エメリの「たった1つのタックル」を引用。フォレストのヴィラ・パークでの勝利は1994年以来。試合前のヴィラは4試合で勝点1の19位。
  24. PL DAILY|本紙 2026年9月17日号コベントリー 1-3 アストン・ヴィラ(カラバオ杯3回戦)─ ビゾの負傷交代と鈴木彩艶の後半45分2026.9.20にHTTP 200・本文のエメリ記述・canonicalの一致を確認(保存版 PL_DAILY/out/PL_DAILY_20260917.html と照合)。前節から7人を入れ替えた先発、7分のタミー・エイブラハムの得点(ジョージ・ヘミングスのアウトサイドのパス)、40分と59分のコーナーキックからの2得点、27分のビクトル・トープ(Victor Torp)の直接FK、ハーフタイムに背中の痛みで退いたマルコ・ビゾと後半を無失点で守った鈴木彩艶。エメリの「大きなけがでなければいい」。ボックス内タッチ29回で3得点、うち2点がコーナーキックから。カラバオ杯4回戦の相手はボーンマス(アウェー、10月26日の週)。
  25. PL DAILY|本紙 2026年9月20日号トッテナム 2-3 アストン・ヴィラ ─ 保持率36%で挙げた今季リーグ初勝利2026.9.20にHTTP 200・本文のエメリ記述・canonicalの一致を確認(保存版 PL_DAILY/out/PL_DAILY_20260920.html と照合)。鈴木彩艶は90分5セーブで、9分の連続セーブとアーチー・グレイの角度のある一撃を止めた場面をスカイ・スポーツが「ヴィラのゴールで見事だった」と評価。アストン・ヴィラ・ニュースのマックス・ウィルキンス(Max Wilkins)記者は10点満点で9点。ヨハン・マンザンビ(2026年7月にSCフライブルクからクラブ史上最高額の5,950万ポンドで加入)はヴィラ加入後初先発で45+4分に得点、67分のジャクソンの2点目もアシストし、72分までにシュート4本・xG0.44。エミリアーノ・ブエンディアは79分に25ヤードから3点目を決め、タックル7回はピッチ上の最多。ヴィラは19位から15位へ。鈴木は9月17日発表の日本代表に選出。
  26. PL DAILY|本紙 2026年9月1日号アストン・ヴィラ 0-1 アーセナル ─ 鈴木彩艶のプレミアリーグ初出場2026.9.20にHTTP 200・本文のエメリ記述・canonicalの一致を確認(保存版 out/PL_DAILY_20260901_v5.html と照合)。Optaによると、アストン・ヴィラの選手としてプレミアリーグに出場したアジア人は鈴木彩艶が史上初。エミリアーノ・マルティネスが去ったゴールをそのまま引き継ぎ、フル出場でデビューした。ヴィラは7本を放って枠内0本、xG0.32(本紙集計)。開幕2試合で枠内0本は2003-04季以降、2017-18季のスウォンジー・シティに次ぐ2例目。エミリアーノ・ブエンディアが20ヤードからクロスバーを叩いた。
  27. CLUB OFFICIAL|Aston VillaVillans crowned Europa League winners2026.5.22。ヨーロッパリーグ優勝の公式記事。
  28. PRESS|Al Jazeera‘King’ Emery hailed as Aston Villa beat Freiburg 3-0 in Europa League2026.5.21。2026年5月20日、イスタンブールのベシクタシュ・スタジアムでSCフライブルクに3-0。前半にユーリ・ティーレマンスとエミリアーノ・ブエンディア、後半にモーガン・ロジャースが得点。クラブにとって1996年のリーグカップ以来の主要タイトルで、欧州タイトルは1982年のヨーロピアンカップ以来。エメリのヨーロッパリーグ制覇はセビージャでの2014年・2015年・2016年、ビジャレアルでの2021年に続く5回目で大会最多。
  29. REFERENCE|WikipediaUnai Emery / 2026 UEFA Super Cup経歴の骨格の入口として用いた。生年月日は1971年11月3日、出身はスペイン・ギプスコア県オンダリビア、選手時代は左サイドのMF。レアル・ソシエダB(1990-95)、レアル・ソシエダ(1995-96)、CDトレド(1996-2000)、ラシン・フェロル(2000-02)、レガネス(2002-03)、ロルカ・デポルティーバ(2003-04)。ロルカで膝を痛めて2004年11月に引退し、同年12月21日に32歳で同クラブの監督に就任。祖父と父はともにゴールキーパー(祖父はレアル・ウニオンで1部を経験)。2026年UEFAスーパーカップは8月12日、ザルツブルクのレッドブル・アレーナで、パリ・サンジェルマンが2-1で勝利(20分クヴァラツヘリア、45分ブライアン・マジョ(Brian Madjo)、61分ドゥエ、観衆27,681)。※就任日・契約・成績・布陣は本ページでは一次資料または大会公式で確認した値を用いている。
  30. CLUB OFFICIAL|Aston VillaAston Villa 2026/27 Premier League fixtures2026.6.19。代表ウィーク明けの次戦は10月10日のブレントフォード戦(ヴィラ・パーク)。
  31. CLUB-FOCUSED MEDIA|Read Aston VillaAston Villa’s next five fixtures after Club Brugge victory2026.9.9。10月10日のブレントフォード戦の4日後、10月14日(水)にチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第2節でフェネルバフチェをヴィラ・パークに迎える。
  32. PRESS|Sky SportsHull City 0-0 Aston Villa – Match Report & Highlights2026.9.5。ヴィラが保持率で圧倒しながらデュエルで下回ったと記述し、ニコラ・ジャクソン、ジョージ・ヘミングス、ロス・バークリーが前半に決定機を外したことを挙げる。同記事のxGは1.74で、FotMobおよび本紙の1.93と一致しない。
  33. PRESS|Training Ground GuruChelsea confirm MacPhee as Set Piece Coach as Alonso names staffオースティン・マクフィーがチェルシーのセットプレー担当として発表されたことを伝える。マクフィーはポルトガル代表のアシスタントも務める。
  34. PRESS|The Athletic・Jacob TanswellAston Villa are in talks to appoint Pal Fjelde from Burnley as their new set piece coach2026.8.10の報道。32歳のポール・フィエルデがバーンリーから加わり、マクフィーの後任になる見込みと伝えた。その後の追報では、ブライトンとの開幕節前にクラブの練習場で始動したとされる。クラブ公式の発表文は本稿作成時点で確認できていない。
  35. CLUB-FOCUSED MEDIA|Aston Villa ReviewEverything you need to know about new Aston Villa signing Zion Suzuki2026年8月。鈴木彩艶のパルマからの加入。移籍金は媒体によって2,560万ポンドから3,000万ポンドの幅がある。
  36. DATA|FotMobPremier League fixtures and results 2026/272026.9.20取得。アストン・ヴィラのリーグ日程と結果(8月23日ブライトン戦から9月19日トッテナム戦までの5試合、次戦は10月10日のブレントフォード戦)。プレミアリーグ全体では9月19日時点で4試合消化のクラブと5試合消化のクラブが混在しており、1試合平均を出すときの分母が一様でない。
  37. CLUB-FOCUSED MEDIA|Read Aston VillaEmery says Taylor Harwood-Bellis’ Aston Villa chance is coming2026.9.13。パウ・トーレスの負傷を受けたエメリの「With the injury with Pau, his time is coming.」。テイラー・ハーウッド・ベリスの出場機会が近いと述べたもの。
  38. ANALYST|Opta Analyst・Harry CarrClub Brugge 2-3 Aston Villa Stats: Champions League2026.9.8。11分の先制点について「パウ・トーレスがブルッヘのボックス際までずっとボールを運び、マッギンへ渡した。マッギンはダイレクトで左下隅へ流し込んだ」と記述。シュートはヴィラ21本・ブルッヘ14本、xGは3.0対1.46で、前半を3-1で折り返した。xGはFotMobの3.22、本紙集計の3.00と一致しない(提供元による差)。
LAST UPDATED2026.09.26 08:02 JST対象:布陣・交代・スコアは2026.09.19トッテナム戦終了時点/チーム統計はFotMobの2026.09.20取得値/次戦とパウ・トーレスの離脱見込みは2026.09.20時点。