森保一|HAJIME MORIYASU

森保一|MANAGER PROFILE v1 — PREMIER LEAGUE DAILY

MANAGER PROFILE

PREMIER LEAGUE DAILY
MANAGERS / No.12 · JAPAN2026.09.23
交代が入る 残った選手が動く MORIYASU · JAPAN

写真は使わず、オリジナルのグラフィックで代替した。緑=ピッチに残った選手が移る先、黄=そこへ連鎖して動く選手、破線の輪=交代選手が入る場所。枠そのものは動かさない。

JAPAN · HEAD COACH

森保一

HAJIME MORIYASU

日本代表(SAMURAI BLUE) 監督就任 2018.7.26/3期目⁠16, 20

基本の形を保ち、
交代で選手の持ち場を変える。

日本代表を8年率い、2大会続けてワールドカップのグループステージを自力で突破させた監督だ⁠10, 16。基本の形は3-4-2-1で、2026年のイングランド戦・オランダ戦・ブラジル戦はいずれもこの形で始めた⁠5, 8, 11。試合中の交代では、形を保ちながら選手の持ち場を変える場面がある。2人以上をまとめて代え、ピッチに残った選手の立ち位置を入れ替えて、枠を保ったままチームの狙いだけを切り替える。3月31日のウェンブリーでは1-0のリードを守るために7人を代え、イングランドに歴史的な勝利を収めた⁠5, 6。2026年7月23日、契約はAFCアジアカップ サウジアラビア 2027の大会終了までと決まり、その後は大岩剛が引き継ぐ⁠1。

THE MANAGER’S QUESTION

「11人が入れ替わっても、どうすれば同じ形で機能するのか」

本人は「誰が出ても勝つ、誰と組んでも機能することを考え、選手を順に入れ替えながら戦った」(スコットランド戦後)、「誰と組んでも勝つ、誰と組んでも機能することをテーマにしてチーム作りをしてきた」(チュニジア戦後)と、同じ趣旨を別の試合で二度語っている⁠7, 9。この言葉から本紙が立てた問い。答えは 03 TACTICAL LINEAGE の NON-NEGOTIABLES にある。

ワールドカップ2026はグループF2位で通過し、ラウンド32でブラジルに1-2で敗れた⁠4, 11。8年間の通算はJFA公式の集計で108試合74勝16分18敗、勝率68.5%⁠1。第3期の初戦は9月24日のウルグアイ戦(宮城)で、28日にベネズエラ戦(広島)が続く⁠3, 15。アジアカップは2027年1月7日開幕、日本の組はインドネシア・タイ・カタール⁠3。

SIGNATURE MOVEこの監督の一手

短名同時交代と配置換え ─ 2人以上をまとめて代え、ピッチに残った選手の立ち位置を入れ替える。3-4-2-1という枠は動かさず、チームの狙いだけを切り替える

基本形 3-4-2-1(先発)3/31イングランド戦の先発。左シャドーに三笘、左WBに中村。1-0でリードして後半へ GKSBCBCBSBCMCMWGAMWGST GKCBCBCBDHDHWBWBSHSHCF 三笘中村堂安鎌田伊東 ▲ 攻撃方向:上 ● 日本 ○ イングランド(薄色)
基本形 3月31日のイングランド戦の先発。左シャドーに三笘薫、左ウイングバックに中村敬斗、右ウイングバックに堂安律を置き、1-0でリードして後半へ入った⁠5。
一手 71分(形は同じ、人と役割が入れ替わる)三笘→鈴木淳之介、堂安→田中碧。中村が左WBから右シャドーへ、鎌田がボランチから左シャドーへ、伊東が右シャドーから右WBへ動く GKSBCBCBSBCMCMWGAMWGST GKCBCBCBDHDHWBWBSHSHCF 鎌田鈴木淳之介伊東田中中村 ▲ 攻撃方向:上 ● 日本 ○ イングランド(薄色)
一手 71分。三笘に代えて鈴木淳之介、堂安に代えて田中碧。中村が左ウイングバックから右シャドーへ、鎌田大地がボランチから左シャドーへ、伊東純也が右シャドーから右ウイングバックへ移った⁠6。

※ 布陣上の標準配置であり、特定の瞬間の座標ではない。矢印は実況が記述した交代後の立ち位置をつないだもので、特定の場面の再現ではない。円の中はポジションの略号で、背番号ではない(一次資料で確認できた背番号だけを本文に書いている)。

  • 何を狙うのか枠を壊さずに、チームの狙いだけを切り替えること。イングランド戦の71分は、実況が「残り15分ほどに差し掛かったこともあり、やや守備的な交代カードを切る」と書いた場面だった⁠6。ブラジル戦の66分に両ウイングバックを同時に代えたときは、本人が「ブラジルがサイドからの突破、クロス、戦術的にもより明確なことをやってきたので。実際、1失点目がクロスだったので。そういう部分を含めブラジルの意図を止めようと思っていました」と説明している⁠12。
  • 誰が動くのか入る選手より、残る選手が動く。イングランド戦の71分では、交代で入ったのは鈴木淳之介と田中碧の2人だけだが、残った中村敬斗・鎌田大地・伊東純也の3人が持ち場を変えた⁠6。2022年のドイツ戦でも同じで、堂安律を入れたときに鎌田をボランチへ下げて伊東を左シャドーへ動かし、南野拓実を入れたときに伊東を右ウィングへ動かしている⁠17。
  • 何が起きれば成功か交代後も選手の連係を保ち、結果につなげること。イングランド戦では後半だけで7人を代えながら無失点で1-0を守り切った(66分に上田綺世と伊藤洋輝、71分に三笘と堂安、80分に鎌田・伊東・中村)⁠5, 6。スコットランド戦では交代枠11人の規定の下でハーフタイムに3人、62分に4人、78分にさらに3人を送り出し、84分の決勝点は途中出場の選手だけで作った⁠7。本人はイングランド戦の後、「交代枠を多く使う中で、より多くの選手たちが、チームの基本的なコンセプトを表現できるということと、試合の途中でも状況に合わせて、交代の選手が先発の選手と繋がって、崩れずに結果を望めるところは、日本の良さだと思っています」と語った⁠5。
  • 相手はどう対処するか枠が同じでも、守りに寄せた分だけ前へ運ぶ力は落ちる。ブラジル戦では66分の二枚替えの後、JFAのマッチレポートが「交代選手を含めて身体を張った守備を続け、猛攻を凌いでいましたが、攻撃へ転じるパワーは残っておらず、なかなか相手陣内へボールを押し戻すことができません」と記し、後半アディショナルタイムに逆転を許した⁠11。サッカーダイジェストはこの交代を「大きなターニングポイント」と書いている⁠12。同じ一手の後に、イングランド戦では無失点の逃げ切りが続き、ブラジル戦ではアディショナルタイムの失点が続いた。交代が失点を招いたとは、本紙は断定しない。相手も展開も異なり、交代の効果だけを切り分けられる資料を確認できていないためである。PL DAILY ANALYSIS

01MANAGER GUIDE30秒で理解する監督と、試合で見る3ポイント

日本代表を8年率い、指揮した試合はJFA公式の集計で108を数える⁠1。2大会続けてワールドカップのグループステージを自力で突破させ、どちらもノックアウトステージ1回戦で敗れた⁠11。森保の試合では、先発の3-4-2-1から交代後に誰がどこへ移るかを追いたい。枠ごと変えることもあるが、確認できたのは0-0で終盤に入ったスコットランド戦78分の3-1-4-2だけで、例外にあたる⁠7。交代の時間より、交代の後に残った選手が動くかどうかを見る。

PL DAILY MANAGER ANALYSIS この章の監督像と観戦の視点は編集部の分析。就任・成績・起用の事実には脚注を付した。

監督像

1968年生まれ、長崎市出身⁠2。選手としてはボランチで、マツダ時代にハンス・オフトに見出され、1992年に日本代表へ初招集された⁠19。日本代表35試合1得点⁠2。サンフレッチェ広島で2012年から5年半指揮し、J1優勝を3度収めた⁠2, 20。2018年に日本代表監督となり、東京オリンピック代表と兼務した時期もある⁠2。

戦術の核

基本の形は3-4-2-1。3バックの前にボランチ2枚、外に両ウイングバック、1トップの手前に2シャドーを置く。2026年の主要6戦はすべてこの形で始めた⁠5, 8, 11。守るときは両ウイングバックが下りて5-4-1になり、自陣の手前にブロックを作る⁠11。ブラジル戦の支配権を握られた時間帯も、形そのものは変えていない⁠11。

日本代表での主な結果

FIFAランキングは就任当初の50位台から17位まで上がった(JFA技術委員長の説明、2026年7月)⁠3。2026年3月には敵地でスコットランドとイングランドに連勝し、ウェンブリーでの勝利は日本にとって初めてとなった⁠5, 7。対ヨーロッパの戦績はイングランド戦を終えた時点で7勝1分⁠5。

試合で見るなら

①先発の3-4-2-1が、試合の終わりまで同じ形のまま残るか。②最初のまとめ替えの後、ピッチに残った選手が持ち場を変えるか(05・06参照)。③両ウイングバックに誰が入るか。攻撃的な選手から守備的な選手へ替わったら、チームの狙いが守りへ移った合図になる⁠6, 11, 12。次の試合は9月24日のウルグアイ戦⁠15。

02CAREER無名のボランチから、日本代表を8年率いる監督へ

選手としてはボランチ。指導者としては広島で育成コーチから始め、コーチ、ヘッドコーチを経て監督になった⁠2。紫の主線=監督職、淡い青の分岐=監督以外の役職。

1987
〜2003
PLAYER

マツダ → 広島 → 京都 → 仙台

MF(ボランチ)。マツダSC(1987–92)、サンフレッチェ広島(1992–97、1999–2001)、京都パープルサンガ(1998)、ベガルタ仙台(2002–03)⁠2

J1通算293試合15得点、Jリーグカップ49試合6得点⁠2。マツダに入団した当初は評価が低かったが、監督に就任したハンス・オフトに見出された⁠19。1992年にオフトが日本代表監督となると代表へ初招集され、中盤で「ボールを奪い、展開する」黒衣の役割を任された⁠19。日本代表は35試合1得点(1992–96)⁠2。

MILESTONE 1993年10月28日、ワールドカップアジア最終予選のイラク戦を選手として戦った。いわゆるドーハの悲劇にあたる⁠19。29年後、森保は監督として同じドーハでドイツを破ることになる⁠17。

2004
〜2007
COACH

サンフレッチェ広島 強化部育成コーチ/U-19・U-20日本代表コーチ

2004–2007 広島の育成コーチ。2005–2007 JFAナショナルコーチングスタッフ、U-19/U-20日本代表コーチ⁠2

この3年間は、広島の育成と日本代表の年代別チームの双方で指導した。2005年にJFA S級コーチライセンスを取得した⁠2。2007年のワールドユース(現U-20ワールドカップ)ではコーチとして吉田靖監督を支え、ベスト16進出に貢献した⁠19。

2007
〜2009
COACH

サンフレッチェ広島 コーチ

監督はミハイロ・ペトロヴィッチ⁠19, 20

サッカーキングは「2008年からはミハイロ・ペトロヴィッチのもとで学び、新潟のコーチを経験した後、2012年に広島の監督となった」と書いている⁠19。JFA公式の在任記録は同じ役職を2007〜2009年としており、開始年に1年の差がある⁠2。ペトロヴィッチは6年間クラブを率いて退任し、その後任として森保が抜擢された⁠20。ただし、どの要素を引き継ぎどこを変えたかについて、本人またはペトロヴィッチの直接の言葉は本稿では確認できていない(未確認)。

2010
〜2011
COACH

アルビレックス新潟 ヘッドコーチ

2010–2011⁠2

広島を離れ、新潟で2年間ヘッドコーチを務めた。

2012
〜2017.07
MANAGER

サンフレッチェ広島

J1通算187試合 92勝40分55敗⁠2 基本システム 3-4-2-1

コーチとして仕えたペトロヴィッチの後を継ぎ、就任1年目の2012年にJ1優勝⁠19, 20。基本布陣は3-4-2-1で、19勝7分8敗の勝ち点64だった⁠20。2013年は19勝6分9敗の勝ち点63で連覇し、2015年にも制して5年半で3度の優勝となった⁠20, 21。2015年の勝ち点は74⁠21。最優秀監督賞は2012年と2013年の2年連続で受けている⁠20。2017年7月に退任した⁠2。

MILESTONE 3-4-2-1でJ1を3度制した実績が、日本代表でも同じ形を基本に据える下地になった。

2017.11
〜2021
MANAGER

東京オリンピック男子代表

2017年11月就任⁠2

2018年からは日本代表監督と兼務した⁠2。技術委員長は2026年7月の会見で、この兼務を含めた8年の活動を評価の対象に挙げている⁠3。

2018
〜現在
MANAGER

日本代表(SAMURAI BLUE)

108試合 74勝16分18敗(勝率68.5%、JFA公式)⁠1 先発の基本システム 3-4-2-1⁠5, 8, 11

2018年のロシア大会後に就任し、2022年のカタール大会ではドイツとスペインを破ってグループを1位で通過した⁠17, 18。2026年の北中米大会はオランダと2-2、チュニジアに4-0、スウェーデンと1-1で、1勝2分のグループF2位⁠4, 10。ラウンド32はブラジルに1-2⁠11。2025年11月18日のボリビア戦で、日本代表史上初の通算100試合指揮に到達した⁠16。契約はアジアカップ2027の大会終了まで⁠1。

MILESTONE 2023年、AFCアニュアルアワード2022の年間最優秀監督(男子)に選ばれた⁠1。2026年3月31日には、ウェンブリーでイングランドに1-0で勝利⁠5。FIFAランキング4位の相手に対し、支配率34%で勝ち切った⁠5, 22。

03TACTICAL LINEAGEなぜこの戦術に至ったか

森保の系譜は2人の外国人監督に行き当たる。選手としてはハンス・オフトに見出され、中盤で「ボールを奪い、展開する」役割を与えられた⁠19。指導者としては、サンフレッチェ広島でミハイロ・ペトロヴィッチの下で学び、その退任後にクラブOBとして後を継いだ⁠19, 20。系譜図の線は、在任や招集など確認できた関係だけを示す。戦術の継承までは示していない。ペトロヴィッチ期の広島の布陣について、本稿では一次資料を確認していない(未確認)。

NON-NEGOTIABLES / ADAPTATIONS

NON-NEGOTIABLES
変えないもの
根拠
誰が出ても、誰と組んでも機能させる本人の言葉で、別々の試合の後に二度出ている。スコットランド戦後「誰が出ても勝つ、誰と組んでも機能することを考え、選手を順に入れ替えながら戦った」⁠7。チュニジア戦後「誰と組んでも勝つ、誰と組んでも機能することをテーマにしてチーム作りをしてきた」⁠9
先発は3-4-2-1で入る2026年の主要6戦はすべて3-4-2-1で開始⁠5, 7, 8, 11。スコットランド戦は「アジア最終予選以来、基本としてきた3-4-2-1」と記述された⁠7。2022年のドイツ戦は4バックで始めたが、後半頭に3-4-3へ変えて以降はこの系統に収まる⁠17。試合中に枠ごと変えた例はある(スコットランド戦78分の3-1-4-2)。下のADAPTATIONSに分けた⁠7
交代枠を多く使う本人の言葉による。「交代枠を多く使う中で、より多くの選手たちが、チームの基本的なコンセプトを表現できる」⁠5。イングランド戦は後半だけで7人⁠5, 6。スコットランド戦は交代枠11人の規定の下でハーフタイム3人・62分4人・78分3人の計10人で、枠を使い切ってはいない⁠7
守るときは前から追い切らないイングランド戦は支配率34%で、ミドルゾーンからブロックを作って耐えた⁠5, 22。ブラジル戦も前半は「ミドルエリアにブロックを築き」と記述された⁠11。2試合とも相手に持たせる前提で立てた計画だった
ADAPTATIONS
相手と選手で変えるもの
根拠
2シャドーの人選と型イングランド戦は伊東純也と三笘薫⁠5。オランダ戦は久保建英と前田大然で、前田を左シャドーに置くのは異例だと記述された⁠8。チュニジア戦は前節ボランチの鎌田大地を右シャドーへ上げた⁠9。スウェーデン戦は堂安律と前田大然⁠10
ボランチの組み合わせイングランド戦・オランダ戦・ブラジル戦は佐野海舟と鎌田大地⁠5, 8, 11。チュニジア戦は佐野海舟と田中碧⁠9、スウェーデン戦は田中碧と鎌田大地⁠10。同じ枠で3通りの組を使った
追う展開での形スコットランド戦の78分に3-1-4-2へ変え、前線に人数を割いた⁠7。同じ形は2025年9月のメキシコ戦の後半にも試しており、そのときは無得点だった⁠7
3バックの人選イングランド戦とオランダ戦は渡辺剛・谷口彰悟・伊藤洋輝⁠5, 8。チュニジア戦は冨安健洋・板倉滉・伊藤洋輝⁠9、スウェーデン戦は瀬古歩夢・板倉滉・伊藤洋輝⁠10、ブラジル戦は冨安健洋・谷口彰悟・伊藤洋輝⁠11。中央から左は固定に近く、右が入れ替わる

NON-NEGOTIABLESは、2つ以上の試合か2つ以上の時期で確かめられた原則だけを載せた。「速い切り替えから攻める」はスウェーデン戦・チュニジア戦の記述に出ているが、数値でそろえた裏付けを取れていないため入れていない⁠9, 10。セットプレーの設計についても、今回の調査では反復を確認できなかった。

TACTICAL FAMILY TREE

ハンス・オフトPLAYED FOR(マツダ/日本代表 1992–)無名の森保を代表へ。奪って展開する役割 ミハイロ・ペトロヴィッチCOACHED UNDER(サンフレッチェ広島)3-4-2-1を敷いた時期の広島でコーチ 西野朗PUBLICLY CITED「バトンを受け継いだ」と本人が語ったと会長が紹介 森保一広島 2012–2017/日本代表 2018–3-4-2-1を基本に置く 広島(2012・2013・2015)3-4-2-1でJ1優勝3度 カタール2022後半頭に3-4-3へ。交代ごとに役割を差し替えた 北中米2026同じ差し替えを、守る側でも使った 線の種類─ 灰 PLAYED FOR(選手として仕えた)─ 紫 COACHED UNDER(コーチとして仕えた)‑ ‑ 緑 PUBLICLY CITED(公に言及された関係)※ TACTICAL COMPARISON(戦術の類似)の線は、  一次資料で裏付けられなかったため引いていない。

オフトとの線はサッカーキングの記事による⁠19。ペトロヴィッチとの線はサッカーキングの記述と、JFA公式の在任記録による⁠2, 19, 20。西野朗との線は、JFA会長が2026年7月の会見で「森保監督自身がロシアワールドカップで監督だった西野さんからバトンを受け継いだという話をしてくれたことがありました」と紹介したものにあたる⁠3。戦術そのものの継承関係は引いていない。ペトロヴィッチの3-4-2-1と森保の3-4-2-1が同じ形だという事実は確認できるが、どこを引き継ぎどこを変えたかを本人たちの言葉で確かめられていない(未確認)。

SYSTEM BY SEASON

時期チーム基本布陣主な変更成績変更理由(根拠ラベル)
2012・2013サンフレッチェ広島3-4-2-1前任のペトロヴィッチから布陣を引き継いだ2012年は19勝7分8敗で勝ち点64の1位、2013年は19勝6分9敗で勝ち点63の1位。最優秀監督賞を2年連続で受けた⁠20分析媒体サッカーキングは「6年間チームを率いたペトロヴィッチ監督が退任し、クラブOBである森保氏が指揮官に抜擢された」と書き、2012〜2014年の基本布陣をいずれも3-4-2-1と記した⁠20
2014・2015サンフレッチェ広島3-4-2-1形は維持2014年は13勝10分11敗の勝ち点50で8位。2015年は勝ち点74で3度目の優勝⁠20, 21分析媒体2014年も基本布陣は3-4-2-1⁠20。5年半の通算はJ1で187試合92勝40分55敗⁠2
2022.11日本代表(カタール)4-2-3-1 →
3-4-3
ドイツ戦の後半頭に冨安健洋を入れて3-4-3へ。以降、交代のたびに残った選手の役割を差し替えたドイツ○2-1、スペイン○2-1でグループ1位⁠17, 18公式記事JFAのマッチレポートが変更の時点と選手の移動を記述⁠17
2026.3日本代表(イギリス遠征)3-4-2-1スコットランド戦の78分に3-1-4-2。イングランド戦はスコットランド戦から先発8人を入れ替えスコットランド○1-0、イングランド○1-0⁠4, 5, 7監督発言「誰が出ても勝つ、誰と組んでも機能することを考え、選手を順に入れ替えながら戦った」⁠7
2026.6日本代表(北中米W杯)3-4-2-1形は4試合とも固定。2シャドー・ボランチ・3バックの人選だけを入れ替えた1勝2分1敗。グループF2位でラウンド32⁠4, 10, 11公式記事4試合のマッチレポートで先発の構成を確認⁠8, 9, 10, 11

広島時代の季ごとの成績と基本布陣はサッカーキングの記事による⁠20。同記事が扱うのは2012年以降であり、2016年と2017年前半の内訳は本稿では取得できていない。通算値はJFA公式の187試合92勝40分55敗を用いた⁠2。

転機 2022年11月23日、ドーハ

変更前の問題。ドイツ戦は4バックで始めた。GK権田修一、最終ラインは酒井宏樹・板倉滉・吉田麻也・長友佑都、ボランチに遠藤航と田中碧、2列目に伊東純也・鎌田大地・久保建英、1トップに前田大然⁠17。前半はボールを持つドイツの攻撃を受け続け、33分にPKで失点した⁠17。

変えたこと。後半開始から冨安健洋を入れて3-4-3へ変えた⁠17。57分に三笘薫と浅野拓磨。71分すぎに堂安律を入れたとき、鎌田をボランチへ下げ、伊東を左シャドーへ動かした。75分に南野拓実を入れたとき、伊東をさらに右ウィングへ動かした⁠17。入る選手だけでなく、残る選手の持ち場を毎回替えている。

変更後の試合経過。直後に三笘のスルーパスから南野が打ち、こぼれ球を堂安が決めて同点。83分に板倉のロングフィードから浅野が決勝点を奪った⁠17。4日後のスペイン戦も、途中出場の堂安が同点弾、三笘の折り返しを田中碧が決めて逆転した⁠18。PL DAILY ANALYSIS この2試合では、形と人を変えた後に逆転勝利した。2026年の日本は同じ手順を、追うためではなく守るために使っている(07参照)。

04CURRENT SYSTEM現在の戦術と、相手の崩し方

先発の並びは3-4-2-1で固定されている。2026年に戦ったスコットランド、イングランド、オランダ、チュニジア、スウェーデン、ブラジルの各戦は、すべてこの形で始まった⁠5, 7, 8, 9, 10, 11。イングランド戦などでは、相手にボールを持たせて守り、奪ってから速く運んだ。

保持 3-4-2-1両WBを押し上げて幅を取り、2シャドーが内側のレーンに入る。ボランチ2枚が最終ラインの前に残る GKSBCBCBSBCMCMWGAMWGST GKCBCBCBDHDHDHWBWBSHCF WBが幅を取る内側のレーン ▲ 攻撃方向:上 ● 日本 ○ 相手(薄色)
IN POSSESSION 3-4-2-1 両ウイングバックを押し上げて幅を取り、2シャドーが内側のレーンに入る。ボランチ2枚は3バックの前に残る。イングランド戦の先発がこの形だった⁠5。
非保持 5-4-1(ミドルブロック)WBが下りて5枚に。2シャドーが中盤の外側へ落ち、自陣の手前に4枚と5枚の二層を作る GKSBCBCBSBCMCMWGAMWGST GKWBCBCBCBWBSHDHDHSHCF ミドルブロック ▲ 攻撃方向:上 ● 日本 ○ 相手(薄色)
OUT OF POSSESSION 5-4-1 両ウイングバックが下りて最終ラインが5枚になり、2シャドーが中盤の外側へ落ちる。ブラジル戦の前半は「ミドルエリアにブロックを築き」と記述された⁠11。

※ 布陣上の標準配置であり、特定の瞬間の座標ではない。円の中はポジションの略号で、背番号ではない。

ビルドアップ

後ろで長く回す形は、今回確認した試合では中心になっていない。イングランド戦の支配率は34%で、前半は「前線への供給を徹底的に絶たれることで苦し紛れのロングボールが増え、保持からリズムを作れない状況が続く」と記述された⁠6, 22。一方でチュニジア戦は自分たちが持つ展開になり、4分の先制点は冨安健洋の縦パスを鎌田大地がフリックし、右へ流れた上田綺世から田中碧、中村敬斗とつないだ形から生まれている⁠9。ボールを持つ時間は相手によって異なった。

アタッキングサード

ウイングバックが外の幅を取り、シャドーが内側へ入る役割分担が繰り返されている。チュニジア戦の先制点は中村敬斗が左を縦に突破してマイナスへ速いボールを送り、走り込んだ鎌田が流し込んだ⁠9。スウェーデン戦の得点は、菅原由勢のパスを受けた堂安律がワンタッチで上田へ預け、リターンを再びワンタッチでペナルティーエリア中央へ通し、前田大然が決めた⁠10。いずれもウイングバックが起点に絡んでいる。

非保持

前から追い切らず、中盤の高さでブロックを作る。イングランド戦は「後半も流れは変わらない。イングランドがボールを保持し、日本は低い位置にブロックを組んで守る展開」と実況が記した⁠6。ブラジル戦の前半も同じ形で、29分の得点は佐野海舟が中盤で相手の横パスをカットしたところから生まれている⁠11。ブロックの高さは前半と後半で変わる。

トランジション

奪ってから運ぶ速さが得点の型になっている。イングランド戦の23分は、三笘薫が自陣方向へ下りながらコール・パーマーに寄せ、こぼれ球を鎌田が拾って三笘へ返し、左へ展開、中村敬斗が運んでグラウンダーのクロス、走り込んだ三笘が決めた⁠5。JFAはこれを「いい守備からいい攻撃」「連係連動」というコンセプトの体現と書いている⁠5。ブラジル戦の29分も、カットから自分で運んで打った形だった⁠11。

セットプレー

オランダ戦の87分、伊東純也のコーナーキックに小川航基が飛び込み、軌道上にいた鎌田に当たって同点となった。記録上は鎌田の得点になる⁠8。ただし、これ以外にセットプレーの設計を示す反復は、今回の調査では確認できていない。

交代の使い方

森保は交代で選手の配置も変える。イングランド戦は後半だけで7人、スコットランド戦は交代枠11人の規定の下で計10人を送り出した⁠5, 6, 7。詳細は 06 IN-GAME MANAGEMENT に置く。

HOW TEAMS TRY TO BREAK IT 相手はどう崩そうとしているか

反復として確認できたのは1つ。ブロックの外側から幅を使い、クロスを入れる形になる。ブラジル戦の後半、JFAは「相手のボランチが前に出てたびたびブロックに進入してくるようになると、サイドも幅を広く使われて、クロスが多用されるようになりました。必然的に日本の守備ブロックも自陣深くまで後退を余儀なくされます」と記述した⁠11。56分の失点は、ブロックの手前まで進出した相手センターバックの右からのクロスを、ファーサイドでカゼミーロに合わせられたものにあたる⁠11。森保自身も、66分の交代の理由として「ブラジルがサイドからの突破、クロス、戦術的にもより明確なことをやってきたので。実際、1失点目がクロスだったので」と述べている⁠12。

イングランド戦でも同じ形で押し込まれた。83分のコーナーキックからハリー・マグワイアのヘディングは、菅原由勢がゴールライン上でかき出している⁠5。オランダ戦の50分の失点もセットプレーの流れからファン・ダイクのヘディングだった⁠8。3試合以上で共通した形として断定するには、まだ根拠が足りない。ブラジル戦は監督の説明と失点の形が一致しているが、他の2試合は押し込まれた状況の記述にとどまり、相手が同じ狙いで来たかどうかを一次資料で確かめられていない。PL DAILY ANALYSIS

「弱点」とは書かない。相手の布陣と失点の形はJFAのマッチレポートと実況の記述で確かめた。反復の基準(3試合以上で共通して狙われた形)に届いていないため、ここでは畳んでいる。

05JAPANESE PLAYERS IN THIS SYSTEMイングランドでプレーする6人を、代表でどう使うか(9月17日発表時点)

この章ではイングランドのクラブに所属する招集選手に絞る。9月17日に発表された31人のうち6人が該当する⁠13。このうち冨安健洋は9月22日にけがで不参加となったため、9月23日時点で活動に参加するのは5人になる⁠14。以下の6人は発表時点の顔ぶれで、冨安の項には不参加を明記した。以下では、各選手が代表で任された役割を見る。

PL DAILY ANALYSIS 本紙の読者に合わせた範囲の限定であり、規約の章立てを代表用に読み替えたものにあたる。招集外のイングランド組については章の末尾に置いた。

選手所属代表での位置づけ(根拠)
鈴木彩艶アストン・ヴィラ(PL)2026年に確認した6試合すべてでゴールを守った。スコットランド戦、イングランド戦、オランダ戦、チュニジア戦、スウェーデン戦、ブラジル戦⁠5, 7, 8, 9, 10, 11。W杯当時の所属はパルマ⁠11
鎌田大地クリスタル・パレス(PL)ボランチと右シャドーの両方で先発。W杯では2得点⁠8, 9, 11
前田大然イプスウィッチ・タウン(PL)左シャドーと2シャドー。スウェーデン戦で得点⁠8, 10, 11。W杯当時はセルティック⁠11
田中碧リーズ・ユナイテッド(PL)ボランチ。スウェーデン戦とチュニジア戦に先発、イングランド戦とブラジル戦は途中出場⁠6, 9, 10, 11
冨安健洋クリスタル・パレス(PL)3バックの右。9月22日にけがで今回の4試合を不参加⁠11, 14。W杯当時はアヤックス⁠11
松木玖生サウサンプトン(ELC)2026年9月17日に初招集⁠13
NOT CALLED UP 今回の招集に入らなかったイングランド組

本紙は日本人選手プロフィールを19人分公開しており、内訳はプレミアリーグ9人・チャンピオンシップ10人にあたる⁠23。今回招集されたのは、このうち6人になる⁠13。最も大きな不在は三笘薫で、3月31日のウェンブリーで決勝点を挙げた選手にあたる⁠5。三笘はハムストリングの手術を経て、今季ブライトンでの公式戦出場が無い⁠23。遠藤航は3月のイギリス遠征をけがで欠いており、今回も招集されていない⁠7, 13。このほか守田英正(ハル・シティ)、坂元達裕(コヴェントリー)、平河悠(ブリストル・シティ)、斉藤光毅(クイーンズ・パーク・レンジャーズ)、岩田智輝(バーミンガム・シティ)、森下龍矢・大橋祐紀(ブラックバーン・ローバーズ)、伊藤敦樹(ボルトン・ワンダラーズ)、旗手怜央(バーンリー)、次田夏樹(ミルウォール)が招集外となる⁠13, 23。

三笘のワールドカップ4試合での出場状況は、本稿では一次資料を確認できていない(未確認)。ウェンブリーでの得点と、9月の招集に入っていない事実だけを記した⁠5, 13。

06IN-GAME MANAGEMENTGAME STATE MATRIX ─ どんな状況になると何をするか

森保の交代は、1人ずつではなく複数人をまとめて行う。2026年に確認した試合では、同じ分に2人以上を送り出す場面が繰り返し現れる⁠5, 6, 7, 11。そして交代のたびに、ピッチに残った選手の持ち場が動く。本人はイングランド戦の後、「交代の選手が先発の選手と繋がって、崩れずに結果を望めるところは、日本の良さだと思っています」と語った⁠5。

試合状況よく行う変更狙い(根拠ラベル)回数 / 対象試合実例
時間を問わず
(主に後半)
2人以上を同じ分にまとめて代える監督発言「交代枠を多く使う中で、より多くの選手たちが、チームの基本的なコンセプトを表現できる」⁠54 / 4イングランド戦66分(2人)・71分(2人)・80分(3人)⁠6。ブラジル戦66分(2人)・78分(2人)⁠11。スコットランド戦はハーフタイム3人・62分4人・78分3人⁠7。オランダ戦も伊東純也らを投入して87分の同点につなげた⁠8
リードか同点で
押し込まれている
65〜75分
ウイングバックを守備的な選手に差し替える監督発言「ブラジルがサイドからの突破、クロス、戦術的にもより明確なことをやってきたので。実際、1失点目がクロスだったので。そういう部分を含めブラジルの意図を止めようと思っていました」⁠122 / 2イングランド戦71分、1-0で三笘薫に代えて鈴木淳之介を左ウイングバックへ⁠6。ブラジル戦66分、1-1で堂安律→菅原由勢、中村敬斗→鈴木淳之介と両ウイングバックを同時に⁠11, 12
交代を使った後ピッチに残った選手の持ち場を入れ替える監督発言「試合の途中でも状況に合わせて、交代の選手が先発の選手と繋がって、崩れずに結果を望めるところは、日本の良さだと思っています」⁠52 / 2イングランド戦71分の後、「シャドーは左に鎌田、右に中村。ボランチは田中と佐野海が務め、左ウイングバックには鈴木淳が入る」⁠6。2022年ドイツ戦では堂安投入時に鎌田をボランチへ下げ伊東を左シャドーへ、南野投入時に伊東を右ウィングへ動かした⁠17
0-0で終盤前線に人数を割く形へ変える監督発言スコットランド戦後「最後に形を変えて点を取りにいって勝利に繋げることができました」⁠72 / 2スコットランド戦78分(0-0)に3-1-4-2へ変更し、84分に途中出場の選手だけで決勝点を作った⁠7。同じ形は2025年9月のメキシコ戦の後半にも試しており、そのときは無得点だった⁠7

回数は本稿で確認した2026年の4試合(スコットランド、イングランド、オランダ、ブラジル)と2022年のドイツ戦を母数とする。チュニジア戦とスウェーデン戦の交代は、一次資料で組と分を確認できなかったため母数に入れていない。負傷による交代と通常の交代を区別できる記述が無い試合も、回数に数えていない。各行は「3回以上」または「2回+監督の説明」を満たすものだけを載せた。

07ONE MATCH TO UNDERSTAND HIM2026年6月29日 ブラジル 2–1 日本(ワールドカップ ラウンド32)

この試合では、森保の一手と、その後の展開を90分の中で追える。先制し、追いつかれ、両ウイングバックを同時に差し替え、アディショナルタイムに決勝点を許した⁠11。同じ手順の後に、3か月前のウェンブリーでは逃げ切りが続いた⁠5, 6。本紙は交代を敗因と断定しない。結果の違いが交代によるものか、相手と展開の違いによるものかを切り分ける資料は確認できていない。

BEFORE 29分 0-0 → 1-03-4-2-1のミドルブロック。佐野が中盤で相手の横パスをカットし、中央を運んでPA手前から右足で決めた GKSBCBCBSBCMCMWGAMWGST GKCBCBCBDHDHWBWBSHSHCF 佐野 ▲ 攻撃方向:上 ● 日本 ○ ブラジル(薄色)
BEFORE 29分 3-4-2-1のミドルブロック。佐野海舟が中盤で相手の横パスをカットし、中央を運んでペナルティーエリア手前から右足で決めた⁠11。
PROBLEM 後半 ブロックが下がる相手ボランチがブロックへ進入し、幅を広く使われてクロスが増えた。日本のブロックは自陣深くまで後退した GKSBCBCBSBCMCMWGAMWGST GKCBCBCBDHDHWBWBSHSHCF 自陣深くへ後退 ▲ 攻撃方向:上 ● 日本 ○ ブラジル(薄色)
PROBLEM 後半 相手ボランチがブロックへ進入し、幅を広く使われてクロスが増えた。ブロックは自陣深くへ後退し、56分にカゼミーロにファーサイドで合わせられた⁠11。
CHANGE 66分 両WBを同時に差し替え堂安→菅原、中村→鈴木淳之介。森保は「ブラジルの意図を止めようと思っていました」と説明した GKSBCBCBSBCMCMWGAMWGST GKCBCBCBDHDHWBWBSHSHCF 菅原 IN鈴木淳之介 IN ▲ 攻撃方向:上 ● 日本 ○ ブラジル(薄色)
CHANGE 66分 堂安律に代えて菅原由勢、中村敬斗に代えて鈴木淳之介。両ウイングバックを同時に守備的な選手へ差し替えた⁠11, 12。

※ 実況記述からの再構成。布陣上の標準配置であり、特定の瞬間の座標ではない。円の中はポジションの略号で、背番号ではない。

BEFORE。森保は3-4-2-1で入った。GKは鈴木彩艶、3バックは右から冨安健洋・谷口彰悟・伊藤洋輝。ボランチは佐野海舟と鎌田大地、両ウイングバックは右に堂安律・左に中村敬斗。2シャドーは伊東純也と前田大然、1トップは上田綺世⁠11。前半は集中した守備でブラジルのパスワークに対応し、前向きな守備から速攻を狙った⁠11。29分、中盤で相手の横パスを佐野がカットし、そのまま中央をドリブルで進んでペナルティーエリア手前から右足を振り抜いて先制した⁠11。

PROBLEM。後半、ブラジルが攻撃のやり方を修正した。JFAは「相手のボランチが前に出てたびたびブロックに進入してくるようになると、サイドも幅を広く使われて、クロスが多用されるようになりました。必然的に日本の守備ブロックも自陣深くまで後退を余儀なくされます。セカンドボールを拾えなくなり、防戦一方の展開へと追い込まれました」と記述している⁠11。56分、ブロックの手前まで進出した相手センターバックの右からのクロスを、ファーサイドで待っていたカゼミーロにヘディングで決められて1-1になった⁠11。

CHANGE。66分、堂安律に代えて菅原由勢、中村敬斗に代えて鈴木淳之介。両ウイングバックを同時に差し替えた⁠11。森保はこの交代について「ブラジルがサイドからの突破、クロス、戦術的にもより明確なことをやってきたので。実際、1失点目がクロスだったので。そういう部分を含めブラジルの意図を止めようと思っていました」と説明した⁠12。78分には田中碧と町野修斗を投入している⁠11。形は3-4-2-1のまま動いていない。変えたのは外の2枚の人選である。

RESULT。JFAは「交代選手を含めて身体を張った守備を続け、猛攻を凌いでいましたが、攻撃へ転じるパワーは残っておらず、なかなか相手陣内へボールを押し戻すことができません」と書いた⁠11。後半のアディショナルタイム、自陣ペナルティーエリア付近の攻防でボールを失い、ガブリエウ・マルティネッリに決勝点を許した⁠11。日本は失点直後に小川航基を投入したが、1-2で終わった⁠11。サッカーダイジェストはこの66分の交代を「大きなターニングポイント」と書いている⁠12。

WATCH。注目したいのは、56分から66分の10分間である。失点してから交代までに何が起きていたか、そして交代の後に押し返せたかどうかを見る。森保は試合後、「世界のトップ基準に日本も近づいている感覚はあります。ただ、結果としてまだまだ押し切られる部分があり、差があることも事実で、そこは埋めなければいけない」と述べた⁠11。冨安健洋は「ボールを持っている、持っていないにかかわらず、守備時でも主体的にできないと、彼らとは対等に渡り合うことはできません」と話している⁠11。PL DAILY ANALYSIS この試合が示すのは、一手の良し悪しではなく、同じ一手が相手によって別の結果を生むという事実になる。

秒単位のタイムスタンプは書かない。得点と交代の分はJFAのマッチレポートによる⁠11。交代の狙いは監督本人の説明による⁠12。

08MANAGER FINGERPRINT / TEAM DNA数値で見た指紋と、チームの変化

代表チームはリーグ戦と違い、試合数が少なく、対戦相手の格も大会もそろわない。提供元をそろえた比較が成り立たないため、数値を比較できない項目が多い。取れなかった軸は「算出不可」と明示し、埋めない。比べられるのは、同じ2026年の中で相手の格が上がった前後にあたる。

SHAPE先発を3-4-2-1で始めた試合の割合(%)0%100%100100

3月の遠征 100%W杯4試合 100%目盛り 0〜100%

GOALS1試合あたりの得点0.03.01.002.00

3月の遠征 1.00W杯4試合 2.00目盛り 0.0〜3.0

CONCEDE1試合あたりの失点(少ないほど良い)0.03.00.001.25

3月の遠征 0.00W杯4試合 1.25目盛り 0.0〜3.0

BALL支配率(%)算出不可 ── 提供元をそろえた全試合の値を取得できていない。イングランド戦の34%のみ確認
THREATxG / 試合算出不可 ── 同一提供元でそろえた値を取得できていない
SUBS1試合あたりの交代人数算出不可 ── 全試合の交代の分と組を一次資料で確認できていない。個別の試合は06に記した

3月の遠征はスコットランド戦とイングランド戦の2試合(2得点0失点)、ワールドカップは4試合(8得点5失点)で、いずれもJFA公式の日程・結果による⁠4。先発布陣は6試合ともJFAのマッチレポートで3-4-2-1または3バックと記述されている⁠5, 7, 8, 9, 10, 11。支配率はイングランド戦のみFootball LABの数値を確認できた⁠22。母数が2試合と4試合で、対戦相手の格も異なるため、差そのものを能力の変化として読まない。

TEAM DNA 2022年カタール大会と2026年北中米大会

項目カタール2022北中米2026出典と注記
グループステージ1位通過2位通過(1勝2分)2022はドイツ○2-1、スペイン○2-1⁠17, 18。2026はオランダ△2-2、チュニジア○4-0、スウェーデン△1-1⁠4, 10
ノックアウト1回戦敗退敗退(ブラジル●1-2)森保「カタールワールドカップ、北中米ワールドカップと、ノックアウトステージ1回戦で同じ敗戦になりました」⁠11
1試合の最多得点24(チュニジア戦)2026年のチュニジア戦4得点は日本のW杯史上最多。2010年デンマーク戦の3-1を更新した⁠9
基本布陣4バックで開始し、試合中に3-4-3へ4試合とも3-4-2-1で開始2022年ドイツ戦は4-2-3-1で入り後半頭に変更⁠17。2026年は4試合ともJFAが3-4-2-1または3バックと記述⁠8, 9, 10, 11
監督の自己評価─「日本がコントロールできる時間が長くなり、守備でもしっかりと受けられるようになって、その点は向上した」ブラジル戦後の発言⁠11
FIFAランキング─17位(2026年7月時点)就任当初は50位台。JFA技術委員長の説明による⁠3

2つの大会の数値を直接比べる際は、対戦相手と大会形式が異なる点に注意が要る。2026年大会は48チームに拡大し、ノックアウトステージがラウンド32から始まる⁠3。したがって「2大会続けてノックアウト1回戦で敗退」という事実は、突破に必要な勝利数が同じであることを意味しない。xG等のデータは、提供元をそろえた2大会分を取得できていないため表に入れていない。

09TACTICAL EVOLUTION2026年の推移

節目は2つある。3月のイギリス遠征で3-4-2-1と大量交代の形を確かめ、7月23日には契約がアジアカップまでと決まった⁠1, 7。形そのものは、この間ほとんど動いていない。

MAR3/28〜3/31[2試合]

3-4-2-1+大量交代の確認

スコットランド戦は交代枠11人の規定の下でハーフタイムに3人、62分に4人、78分に3人を送り出し、78分には3-1-4-2へ変えて84分に決勝点を奪った⁠7。中2日のイングランド戦は同じ3-4-2-1で先発8人を入れ替え、後半だけで7人を代えて1-0で勝ち切った⁠5, 6。2試合で2得点0失点⁠4。

JUN6/14〜6/29[4試合]

本大会は形を固定

ワールドカップの4試合は、すべて3-4-2-1で始めた⁠8, 9, 10, 11。変えたのは人選だけで、2シャドー・ボランチ・3バックの組み合わせを試合ごとに替えている⁠8, 9, 10, 11。1勝2分1敗、8得点5失点⁠4。ブラジル戦では両ウイングバックを同時に差し替え、これが結果として分岐点になった⁠11, 12。

NOW9/17〜[暫定・未実施]

第3期、アジアカップへの半年

9月17日に31人を発表し、松木玖生ら4人が初招集となった⁠13。冨安健洋は9月22日にけがで不参加が発表された⁠14。9月24日のウルグアイ戦が第3期の初戦にあたる⁠3, 15。この区間はまだ試合が行われていない。形が変わるかどうかは、10月5日までの4連戦を見てから判断する。PL DAILY ANALYSIS

節目は「3試合以上続いた変更」または「監督が明言した変更」に限る規約に従い、5月31日のアイスランド戦(○1-0)は独立の節目として置いていない⁠4。NOWの区間は未実施のため、布陣についての記述を含めていない。

10VOICES同じ監督を4方向から

MANAGER SAYS ─ 本人(JFA公式、2026.07.24の記者会見/2026.07.01のブラジル戦後)

「やり残したから監督を継続するということではありません」

続投が決まった会見で、本人はこう述べた。「この契約期間の中で私自身が、スタッフと選手とともに全力を尽くすことが次への良きバトンタッチになるように、そして契約期間内にしっかりと結果を出して次につなげられるように、ベストを尽くしていきたい」⁠3。あわせて「過去と未来を掛け合わせて今のベストを作ろうと、スタッフとともに毎回の活動で次につながるように取り組んでいるので、やり残したから監督を継続するということではありません」とも語っている⁠3。ブラジル戦の直後には「世界のトップ基準に日本も近づいている感覚はあります。ただ、結果としてまだまだ押し切られる部分があり、差があることも事実で、そこは埋めなければいけない」と話した⁠11。

PLAYERS SAY ─ 冨安健洋(JFA公式、2026.07.01)/堂安律(同、2026.06.15および2026.06.26)/三笘薫(同、2026.04.01)

「まだ日本は強豪国と対等に渡り合えるレベルじゃないのか」

ブラジル戦の後、冨安健洋は「後半の戦い方も踏まえて、まだ日本は強豪国と対等に渡り合えるレベルじゃないのかと痛感させられた」と述べ、「ボールを持っている、持っていないにかかわらず、守備時でも主体的にできないと、彼らとは対等に渡り合うことはできません」と続けた⁠11。堂安律はオランダ戦の後、「2点差にならないことが非常に大事で、そうならなければ、必ず相手チームはメンタル的に引くので、押し込める時間がある。そのことはカタール大会の時から僕自身わかっていました」と話している⁠8。スウェーデン戦の後には「前回大会のスペイン戦やドイツ戦とは違う、カタール大会とは違う内容で突破できた自覚と、自信はあります」と述べた⁠10。三笘薫はウェンブリーでの勝利について「結果だけを見ればいい勝利ですけど、内容を見ればボールも握られているし、そこのギャップはしっかり埋めていかないと、本大会で痛い目にあうと思っています」と話した⁠5。

ANALYSTS SEE ─ サッカーダイジェストWeb(2026.06.30)

「66分の交代が大きなターニングポイントになった」

サッカーダイジェストは、ブラジル戦の66分に堂安律と中村敬斗を下げて菅原由勢と鈴木淳之介を入れた交代を取り上げ、この後に日本が押し込まれる時間帯が続いて終盤に決勝点を献上したとして、「大きなターニングポイント」と書いた⁠12。同記事は森保本人の説明も併記している⁠12。

この章に置ける戦術分析媒体は本稿では1件にとどまった。英語圏の分析媒体による森保の戦術評は、今回の調査では一次資料に到達できていない(未確認)。1件の評価を「分析媒体の見方」として一般化しない。

LOCAL VIEW ─ JFA(宮本恒靖会長・山本昌邦技術委員長、2026.07.24)/スポーツ報知(2026.07.23)

「たどり着いた結論が『継承と進化』」

宮本恒靖会長は続投決定の会見で、「アジアカップは我々にとって非常に重要な大会。世界で戦うためにも、まずアジアで勝ちきる力を示していく必要がある」として、「アジアカップを勝つことから逆算で考えた。森保さんが勝ち続けてきたアジアでの強さをアジアカップでも発揮してもらい優勝につなげたい」と説明した⁠3。その上で「たどり着いた結論が『継承と進化』。4年後、それ以降も考えて新しい空気も必要だ」と述べている⁠3。山本昌邦技術委員長は「結果だけではない」として、「日本が世界強豪と互角に戦えることを証明してくれた」と評し、FIFAランキングが就任当初の50位台から17位まで改善したことを挙げた⁠3。スポーツ報知は同じ決定を「異例」の形の交代と伝えている⁠16。

国外媒体の評価は本稿では取得できなかったため、この章は日本国内の媒体とJFAの発言に限られる。単一の記事や1人の発言を「日本での評価」として一般化しない。

11CONTRACT / FA BACKING / EXPECTATIONS契約と、協会が示した目標

2026年7月23日のJFA理事会で、森保の続投とその後の体制が同時に決まった⁠1。ワールドカップを区切りとしてきた従来の形とは異なり、任期の終わりが先に決まっている状態にあたる。

項目内容出典
決定日2026年7月23日(JFA理事会)JFA公式⁠1
契約期間AFCアジアカップ サウジアラビア 2027の大会終了までJFA公式⁠1
後任大会終了後、U-21日本代表監督の大岩剛が就任。U-21との兼務で、2030年のワールドカップと2028年のロサンゼルスオリンピックを見据えるJFA公式⁠1
位置づけ2018年就任以降、3期目スポーツ報知⁠16
大会日程アジアカップ2027は2027年1月7日〜2月5日、サウジアラビア開催。日本のグループはインドネシア・タイ・カタールJFA公式⁠3
初戦第3期の初戦は2026年9月24日のキリンチャレンジカップ ウルグアイ戦(宮城)JFA公式⁠3, 15

協会が示した目標は、アジアカップ優勝である。宮本会長は「アジアカップを勝つことから逆算で考えた」と述べ、アジアカップ優勝を重要なタイトルと位置づけた⁠3。あわせて「今後はFIFAランキングによって戦い方がかなり変わってきます。公式戦であるアジアカップを勝つことで少しでもFIFAランキングを上げていくことが重要になります」と説明している⁠3。一方で交代の理由については、「4年後だけでなく日本サッカーがさらに成長していくために何が必要なのか」を検討した結果として「継承と進化」という結論に至ったと述べた⁠3。引き継ぎのための時間を確保する狙いも語られている⁠3。

森保本人は、この半年について「日本代表の勝利と日本代表、日本サッカーの発展のために納得してやらせていただく」と話した⁠3。技術委員長は年内、後任の大岩をアジア競技大会を含むオリンピックの活動に専念させる方針を示している⁠3。

本紙は「安泰」「危険」といった評価を付けない。去就についての報道は、一次資料で確認できたJFA公式の発表と会見の内容に限って記載した。日刊スポーツなど一部媒体は「半年契約」と報じているが、JFAの発表文言は「アジアカップ サウジアラビア 2027の大会終了まで」であり、本稿は後者に統一した⁠1。

12PL DAILY ARCHIVE実際に森保監督を扱った号

2026年9月25日公開の特別号で、森保監督の第3期初戦となった日本-ウルグアイ戦を扱った。63分の4人同時交代と、その後の試合展開を追える。

日本代表戦は通常号の対象外で、この試合は特別号として発行した。ARCHIVEは他章の事実の根拠にしておらず、各章の記述はSOURCESの一次・二次資料に直接つないでいる。

SOURCES 本文の肩数字から該当資料へ

確認日:2026年9月23日。日本サッカー協会の公式発表・マッチレポート・会見記事(FA OFFICIAL)、放送局系の実況(BROADCAST)、新聞・専門媒体(PRESS)、データ提供元(DATA)、本紙のマスター(MASTER)を区分して記載。試合の先発・得点・交代はJFA公式のマッチレポートを優先し、交代の組と分がJFAに記されていない試合はdメニュースポーツのテキスト速報で補った。

  1. FA OFFICIAL|JFASAMURAI BLUE(日本代表)監督についてJFA、2026.7.23。森保一監督がAFCアジアカップサウジアラビア2027の大会終了まで指揮を執ること、大会終了後はU-21日本代表監督の大岩剛が兼務でSAMURAI BLUE監督に就任することの発表。記事末尾に両監督のプロフィールが付され、森保について「※SAMURAI BLUE 通算:108試合74勝16分18敗」「※J1通算:187試合 92勝40分55敗」「2005年 JFA Proライセンス取得」「2023年 AFCアニュアルアワード2022 年間最優秀監督(男子)」を記載。同記事は https://www.jfa.jp/news/00036548/ でも配信されている。
  2. FA OFFICIAL|JFA森保一(日本代表 監督)プロフィール2026.9.23取得。生年月日1968.8.23、長崎県長崎市、長崎日本大学高校卒。選手歴(マツダ1987–92、広島1992–97、京都1998、広島1999–2001、仙台2002–03)、日本代表35試合1得点、J1通算293試合15得点。指導歴(広島育成コーチ2004–07、U-19/U-20コーチ2005–07、広島コーチ2007–09、新潟ヘッドコーチ2010–11、広島監督2012–2017.7でJ1通算187試合92勝40分55敗、東京五輪代表監督2017.11–、SAMURAI BLUE監督2018–)、2005年S級ライセンス。
  3. FA OFFICIAL|JFASAMURAI BLUE森保監督、AFCアジアカップまでの続投で「結果を出して次につなげたい」JFA、2026.7.24の記者会見。森保・宮本恒靖会長・山本昌邦技術委員長が登壇。森保「やり残したから監督を継続するということではありません」、宮本「アジアカップを勝つことから逆算で考えた」「たどり着いた結論が『継承と進化』」、山本「日本が世界強豪と互角に戦えることを証明してくれた」、FIFAランキングが就任当初の50位台から17位へ。アジアカップ2027は2027.1.7〜2.5、日本の組はインドネシア・タイ・カタール。3期目の初戦は9.24。
  4. FA OFFICIAL|JFA2026年スケジュール|SAMURAI BLUE2026.9.23取得。2026年の全日程と結果。3/29スコットランド○1-0、4/1イングランド○1-0、5/31アイスランド○1-0、6/15オランダ△2-2、6/21チュニジア○4-0、6/26スウェーデン△1-1、6/30ブラジル●1-2、9/24ウルグアイ、9/28ベネズエラ、10/1エクアドル、10/5未定、11/14ブラジル、11/17パラグアイ、2027/1アジアカップ。
  5. FA OFFICIAL|JFA【Match Report】SAMURAI BLUE、鮮やかなカウンターから三笘薫が決め、サッカーの聖地でイングランドに1-0の勝利!JFA、2026.4.1。3/31ウェンブリー。3-4-2-1でスコットランド戦から先発8人入れ替え。GK鈴木彩艶/3バック右から渡辺剛・谷口彰悟・伊藤洋輝/ボランチ佐野海舟・鎌田大地/WB右堂安律・左中村敬斗/2シャドー右伊東純也・左三笘薫/1トップ上田綺世。23分三笘の得点の過程。83分菅原由勢のゴールライン上のクリア。FIFAランキングはイングランド4位・日本19位(1月19日時点)。対ヨーロッパ7勝1分け。森保の「交代枠を多く使う中で…」の発言、三笘のコメント。
  6. BROADCAST|dメニュースポーツイングランド vs 日本(2026年4月1日)テキスト速報2026.9.23取得。交代の組と分。後半21分 上田→小川、伊藤→瀬古。後半26分 三笘→鈴木淳之介、堂安→田中碧。後半35分 鎌田→鈴木唯人、伊東→菅原、中村→町野。後半27分の記述「残り15分ほどに差し掛かったこともあり、やや守備的な交代カードを切る」「シャドーは左に鎌田、右に中村。ボランチは田中と佐野海が務め、左ウイングバックには鈴木淳が入る」。前半23分の得点の過程。
  7. FA OFFICIAL|JFA【Match Report】SAMURAI BLUE、交代枠の積極活用と攻撃的布陣の採用でワールドカップ出場国スコットランドに勝ち切るJFA、2026.3.29。3/28ハムデン・パーク。3-4-2-1。交代枠11人のレギュレーションで、ハーフタイムに3人・62分に4人・78分に3人。78分に3-1-4-2へ変更。84分に伊東純也の決勝点(中村敬斗→三笘薫→鈴木淳之介→塩貝健人→伊東)。3-1-4-2は2025年9月のメキシコ戦の後半にも試した形。南野拓実・久保建英・遠藤航がケガで不在。森保「誰が出ても勝つ、誰と組んでも機能することを考え、選手を順に入れ替えながら戦った」。
  8. FA OFFICIAL|JFA【Match Report】SAMURAI BLUE、2度リードを許しながらもオランダに追いつき、価値ある勝ち点1をつかみ取るJFA、2026.6.15。6/14ダラス。3-4-2-1。3バックはイングランド戦を1-0で破った時と同じ渡辺剛・谷口彰悟・伊藤洋輝、ボランチも佐野海舟・鎌田大地、WBも堂安律・中村敬斗。2シャドーは久保建英と前田大然。50分ファン・ダイク、57分中村敬斗、64分サマーフィル、87分は伊東純也のCKに小川航基が飛び込み鎌田大地に当たって記録上は鎌田の得点。森保「勝ち点1以上に価値のある1ポイント」。堂安のコメント。
  9. FA OFFICIAL|JFA【Match Report】SAMURAI BLUE、鬼門の第2戦でワールドカップ過去最多4ゴールの快勝!JFA、2026.6.21。6/20モンテレイ、チュニジア戦4-0。オランダ戦から先発4人変更。久保建英が負傷欠場。4分鎌田大地、31分上田綺世、69分伊東純也、83分上田綺世。W杯史上最多の4得点(2010年デンマーク戦の3-1を更新)。W杯通算1,000試合目。森保「誰と組んでも勝つ、誰と組んでも機能することをテーマにしてチーム作りをしてきた」。鎌田「今日は10番だったので、試合を作るよりもゴール前に入っていくことを考えていました」。
  10. FA OFFICIAL|JFA【Match Report】SAMURAI BLUE、スウェーデンと激闘の末にドロー! 粘り強い戦いで勝ち点1をもぎ取り、グループ2位でラウンド32に進出!JFA、2026.6.26。6/25ダラス。森保は「今のベストメンバー」と表現。3バック瀬古歩夢・板倉滉・伊藤洋輝、ボランチ田中碧・鎌田大地、WB右菅原由勢・左中村敬斗、2シャドー堂安律・前田大然、1トップ上田綺世。56分前田大然、62分エランガ。75分に長友佑都(5大会連続出場)を投入してクローズ。1勝2分の勝ち点5でグループF2位。
  11. FA OFFICIAL|JFA【Match Report】SAMURAI BLUE、ブラジルに先制するも1-2で逆転負け。5度目の挑戦もラウンド32突破はならずJFA、2026.7.1。6/29ヒューストン。3-4-2-1。GK鈴木彩艶/3バック右から冨安健洋・谷口彰悟・伊藤洋輝/ボランチ佐野海舟・鎌田大地/WB右堂安律・左中村敬斗/2シャドー伊東純也・前田大然/1トップ上田綺世。29分佐野海舟。後半に相手ボランチがブロックへ進入し幅を使われクロスが増え、自陣深くへ後退。56分カゼミーロがファーサイドでヘディング。66分 堂安→菅原由勢、中村→鈴木淳之介。78分 田中碧・町野修斗。後半アディショナルタイムにマルティネッリ。森保・鈴木彩艶・冨安健洋・佐野海舟のコメント。
  12. PRESS|サッカーダイジェストWebなぜ森保監督はブラジル戦の66分に堂安律と中村敬斗を下げたのか? 大きなターニングポイントになった交代策に言及【W杯】サッカーダイジェストWeb、2026.6.30。66分の交代について森保の発言「ブラジルがサイドからの突破、クロス、戦術的にもより明確なことをやってきたので。実際、1失点目がクロスだったので。そういう部分を含めブラジルの意図を止めようと思っていました」。交代後に押し込まれ終盤に決勝点を献上したと記述。
  13. FA OFFICIAL|JFASAMURAI BLUE、9月10月の4連戦に谷村選手、松木選手ら4人が初招集、佐藤選手、熊坂選手らも復帰JFA、2026.9.17。9月・10月の4試合に臨む31人を発表。GK3/DF7/MF・FW21。初招集は谷村海那・松木玖生・齋藤俊輔・中野就斗の4人。イングランドのクラブ所属は鈴木彩艶(アストン・ヴィラ)、冨安健洋(クリスタル・パレス)、鎌田大地(クリスタル・パレス)、前田大然(イプスウィッチ)、田中碧(リーズ)、松木玖生(サウサンプトン)。
  14. FA OFFICIAL|JFASAMURAI BLUE 選手不参加 キリンチャレンジカップ2026/キリンカップサッカー2026JFA、2026.9.22。冨安健洋(クリスタル・パレス)がけがのため9月・10月の4試合を不参加。
  15. FA OFFICIAL|JFASAMURAI BLUE(日本代表)メンバー・スケジュール キリンチャレンジカップ2026/キリンカップサッカー2026JFA、2026.9。9.24ウルグアイ戦(キューアンドエースタジアムみやぎ、19:05)、9.28ベネズエラ戦(エディオンピースウイング広島、19:25)、10.1エクアドル戦(横浜/日産スタジアム)、10.5(国立競技場)の日程。
  16. PRESS|スポーツ報知森保ジャパン3期目突入へ…8年間の通算成績は73勝16分け18敗、勝率68・2% W杯は16強、32強スポーツ報知、2026.7.23配信(Yahoo!ニュース)。通算成績を107試合73勝16分18敗、勝率68.2%と報じた。同日のJFA公式は108試合74勝16分18敗としており1試合分ずれるため、本稿は成績の数値にJFAを採り、本記事は「3期目」「2025年11月のボリビア戦で日本代表史上初の通算100試合指揮に到達」「アジア杯までの指揮で、3月の活動から大岩剛に引き継ぐ」の根拠として用いた。
  17. FA OFFICIAL|JFA【Match Report】SAMURAI BLUE、ドイツに歴史的な逆転勝利で白星発進JFA、2022.11.24。11/23ドーハ。4バックで先発(権田修一/酒井宏樹・板倉滉・吉田麻也・長友佑都/遠藤航・田中碧/伊東純也・鎌田大地・久保建英/前田大然)。33分にギュンドアンのPKで失点。後半開始から冨安健洋を投入して3-4-3へ変更。57分に三笘薫・浅野拓磨。堂安投入時に鎌田をボランチへ下げ伊東を左シャドーへ、南野投入時に伊東を右ウィングへ動かした。堂安の同点弾、83分に浅野の決勝点。森保が選手としてドーハの悲劇を経験した地であることを記述。
  18. FA OFFICIAL|JFA【Match Report】SAMURAI BLUE、スペインに逆転勝ちで2大会連続の16強進出JFA、2022.12.2。途中出場の堂安律の同点弾と、三笘薫の折り返しを田中碧が決めた逆転弾で2-1。
  19. PRESS|サッカーキング“ドーハの悲劇”によって磨かれた勝者のメンタリティ…日本代表新監督・森保一を紐解く2つの物語【前編】サッカーキング、2018.7.30。マツダ時代にハンス・オフトに見出され、1992年にオフトが日本代表監督に就任すると初招集されたこと。中盤で「ボールを奪い、展開する」黒衣の役割を求められたこと。1993年10月28日のイラク戦(ドーハの悲劇)と、その場面についての本人の回想。2007年のワールドユースでコーチとして吉田靖監督を支えベスト16進出に貢献したこと。「2008年からはミハイロ・ペトロヴィッチのもとで学び、新潟のコーチを経験した後、2012年に広島の監督となった」。
  20. PRESS|サッカーキング広島時代5年半で3度のJ1優勝…日本代表の新指揮官、森保一氏の実績サッカーキング、2018.7.26。「6年間チームを率いたペトロヴィッチ監督が退任し、クラブOBである森保氏が指揮官に抜擢された」。広島での各季の成績と基本布陣:2012年は19勝7分8敗の勝ち点64で1位、最優秀監督賞。2013年は19勝6分9敗の勝ち点63で1位、2年連続の最優秀監督賞。2014年は13勝10分11敗の勝ち点50で8位。2012〜2014年の基本布陣はいずれも3-4-2-1。
  21. PRESS|中国新聞デジタル【サンフレ レジェンド列伝】⑰森保一 監督でJ1優勝3度中国新聞デジタル。広島での監督としてのJ1優勝3度(2012年は勝ち点64、2013年は63、2015年は74)。
  22. DATA|Football LAB日本代表 マッチレポート 2026年4月1日 イングランド vs 日本2026.9.23取得。ボール支配率は日本34%・イングランド66%、シュートは日本7本・イングランド21本。
  23. PL DAILY|公開版PLAYER PROFILES|日本人選手プロフィール2026.9.23取得。本紙が公開している日本人選手プロフィールの一覧で、同ページは「掲載選手数 19名(Premier League 9名 / Championship 10名)」と記載する。掲載はプレミアリーグとチャンピオンシップ所属の選手に限られ、掲載基準(プロフィールHTMLが存在し公開URLを実地確認済み)も同ページに明記されている。なお同ページは藤本寛也をバーミンガム・シティとして掲載しているが、本紙のマスターでは2026年9月に東京ヴェルディへ期限付き移籍している。
LAST UPDATED2026.09.26 21:48 JST対象:布陣・交代・成績は2026.06.29のブラジル戦終了時点/招集メンバーは2026.09.17発表、不参加は2026.09.22発表/契約は2026.07.23のJFA理事会決定/日程は2026.09.23時点のJFA公式。12章のみ2026.09.25公開の特別号を反映し、他章の試合分析はウルグアイ戦前まで。